TOEIC 第219回(04月09日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約12分(7572字)
公開:2017-04/10
更新:2017-05/20「【結果】リスニングスコア」「【結果】リーディングスコア」追記 

2017年05月に受けたTOEICの公式認定証が返ってきたので振り返ってみました。

ちなみに、各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。
 

1. リスニングパート

● アクセントの強い英国人女性

久しぶりに、例のイギリス人系のアクセントの強い女性がお出ましになられました。

アクセント的には、ボニー・ウィコットさんに近い感じがしますが、もっとアクセントが強い方です。

ちなみに、「訛りがきつい」という言い方は失礼な気がしてきたので、これからは「アクセントが強い」と表現していこうかなと。これも失礼かもしれませんが、まだマシかなと…


ウィコットさん、英検の過去問や「NHK WORLD TV Live」のナレーターとしてよく出てこられます。たぶんウィコットさんのはず。TOEIC本でもたまに見かけます。

TOEICも英検も、リスニングパートのナレーターは聞き取りやすい部類なので、TOEIC本や英検の過去問を中心に勉強している限りは、アクセントの強いイギリス発音には慣れないなと。

とは言え、TOEIC 900点や英検準1級合格までは、特別に対策する必要はないと思います。地道にトレーニングしていけば、TOEICや英検によく出るイギリス発音「can't(カーント)」「schedule(シェジュール)」などには慣れてきますよ。


● やはり試験前のリハーサルは重要

今回は久しぶりに、試験前にきちんと模試を解いてリハーサルしました。

やはりリハーサルをしておくと、Part 1・2のペンディング(正解っぽいところに鉛筆を仮置きするテクニック)、Part 3・4の【 先読み 】のリズムや【 言い換え 】に慣れるなと再確認しました。


新形式『精選模試リスニング』をやりました。すべてのテストを解きましたが、復習をやったのはTest 1だけです。



テストを解いた限りでは、Part 2は「間接応答問題/距離が遠い問題」の割合が少ない(=易しい問題の割合がちょっと多い)のと、全体的に音声が少しゆっくりな気がしますが、問題や英文の質は高く、Part 3・4の難易度がちょうどいいと感じています。

公式問題集3冊』でのトレーニングを終え、リスニング400点を超えてきて「他にやる本がねぇだべさ!」という方は選択肢に入れてもいいと思います。

本試験を想定するなら、少しゆっくりめなので、1.2倍速で解いたほうがいいと思います。もっとも速いオーストラリア人男性に焦点を合わせてトレーニングしたほうがいいなと。


リスニング向上のトレーニングはこの『精選模試』の音声と英文を使い、多解きとしては『でる模試リスニング700』と、去年途中で止めていた『Hackers』を再開していこうかと考えています。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編 / Part 3・4編


Part 1:普通

最後の問題以外は易しく感じました。

Part 1で受験者のふるい分けってあんまりできない気がするので、次のリニューアルでお役御免になるのではないかと勝手に推測しています。

というのも、11年前の2006年のリニューアルのときに、Part 1は「20問→10問」に減ったんですよ。さらに去年2016年のリニューアルで「10問→6問」に減ったわけです。

2006年→2016年ときたら、2026年頃?のリニューアルではなくなっている可能性もありそうだなと。


Part 2:普通

● 瞬間英作文&速聴

難易度は普通だったと思います。「難しめの間接応答問題」や「距離が遠い問題」もいつも通り、適度に入っている感じでした。

公式問題集』のPart 2の音声と英文を使って、【 瞬間英作文 】&【 1.5倍速での速聴 】を4ヶ月ずっと続けてきたことで、聞き取る(理解)スピードや聞き取れる割合が向上したと感じています。

そのお陰で、「難しめの間接応答問題」や「距離が遠い問題」にも対応しやすくなり、Part 2の勉強法が分かってきたことで、Part 2に対する苦手意識が消えてきました

まだまだ数が足りず、理解スピードもまだマスターレベル(Thank you.くらい瞬時に聞き取って状況を理解できるレベル)まで到達していない表現や文法は多いので、引き続きトレーニングしていこうと思います。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


余談ですが、咳が凄まじくひどい人が近くにいて撃沈しました。Part 2は4~5問、なんかよく分からなかったです(ノдT)

テスト中のたいていの騒音には慣れてますが、あんなひどかったのは41回受けてきて初めてです。今回のテストで人生かかってた人は可哀相。


Part 3:やや易しい

Part 4:やや易しい

僕が受けたフォームのPart 3の会話、Part 4のトークともに、内容が分かりやすいものが多く、問題も比較的易しいと感じました。

つまり、よく出る会話・トークのパターンが多かったのかなと。

ただ、ヒッカケにやられている可能性はありますが(;´∀`)


あと、やはり数回分、模試を解いてきたので、Part 3・4の【 先読み 】や【 言い換え 】、問題を解く感覚が少し戻ってきたのも大きいと思います。

リスニング400点未満の方は、リスニング力を高めるトレーニングに時間を多めに割いたほうがいいと思いますが、400点を超えてきたら、せめて試験前は一定量解いたほうがいいです。

【参考】TOEIC 900点を確実に獲る!6つの戦略と勉強法


【結果】リスニングスコア:460点

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アビメの詳細な見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」をご覧下さい。

TEX加藤先生のブログ記事「4月TOEIC正解数換算表」で誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」みたいです。


L1:75% → 4問
L2:100%
L3:87% → 2問
L4:91% → 4問
L5:69% → 5問


TEX加藤先生が、「L5」は他の項目と重複すると説明されているので、それを差し引くと、実際の誤答数は「10問」になると思います。10問間違えても460点は取れるみたいですね。ちなみに前回(3月12日) も10問間違いで460点でした。

900点をめざす人は、リスニングパートで10問間違い以下をめざすといいと思います。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は6問間違い、Part 3・4は4問間違いということになります。


上述しましたが、今回はPart 2を解いているときに、近くに咳がかなりひどい人がいて、数問よく聞き取れなかったので、リスニングパートは450点切ったと思ったんですよね(笑)

トラブルに巻き込まれても450点を超えるレベルになってきたと考えると、上達してると言えるかもしれない、とポジティブに受けておきます(・ω<)




2. リーディングパート

● 最後まで解けた

後述しますが、リーディングパートも模試を解いてリハーサルしたお陰で、最後まで解くことができました。

やはり試験前はリハーサルをして「タイムマネジメント」の感覚を取り戻したほうが、最後までたどり着きやすいなと。

個人的には、難しい問題を数問捨てたとしても、最後まで解けたときは、450点を超える可能性が高いです。超えてなかったら、Part 5は特に難しくなかったので、Part 6の文選択問題とPart 7のヒッカケにやられていると思います。


Part 5:普通

問題自体はそんなに難しくはなかったのですが、空欄前後で解ける問題はそんなに多くなかったせいか、13時54分までかかりました。「タイムテーブル」通りではあります。

最近Part 5は『公式問題集や模試』以外には解いていないのですが、過去にやった『Part 5対策本』をやり直して or 新たにやって、Part 5の問題を効率的に解くトレーニングをすることで、もう1~2分くらいタイムを縮められる気はするんですよね。

とは言え、たった1~2分とも言えるんです。

すでにPart 5を7分半で解けていると、より問題量が多くて解くのにも時間がかかるPart 7の勉強時間を配分したほうが効率的だと感じてしまうので、イマイチやる気が起きません(笑)

ですが、Part 5が1問15秒(Part 5全体で7分半)以内で解けていない方は絶対やったほうがいいですよ。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 6:難しい

● 難しめの文選択問題が苦手

文選択問題以外は特に難しくなかったのですが、文選択問題がどれもなんか悩んだ気がします。

易しい回は易しいんですけど、難しいときはけっこう悩みますね。1文書2分で解かないといけない(=あまり読み返すことができない)という意味では、個人的には一番難しい問題です。

できれば、Part 6は斜め読みしてPart 7に時間を温存したいのですが、ETSはそれをさせたくないので、文選択問題を開発したんでしょうね(笑)


新形式に対応した、Part 6を含む対策本は、『公式問題集』も含めて数冊やってきましたが、R450点前後のレベルになると、ノウハウは既知のものが多く、問題も易しすぎるものが多いんですよね。ブログでお勧めするべきか迷っている本は多いです。

現在リーディング450点未満であれば、公式問題集を解いた後に、Part 6・7の英文を【 精読 】→【 通読 】→【 速音読 】をしていれば、よく出る英文の流れのパターンを覚えてくるので、易しめの文選択問題は瞬殺できるようになります。

ですが、リーディング450点以上の方は、2017年現在では、多解きで慣れていくしかなさそうです。

Part 6は14時03分に終わったので「タイムテーブル」から1分ビハインド。


Part 7 MP:やや難しい

● 英文量が多かった

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。

久しぶりに英文量が多いフォームに遭遇しました。ツイッターを見てると、全国的に?今回は「英文量が多い」と感じるフォームに当たった人が多かったようです。

TOEIC講師の花田徹也先生もブログ記事「4月9日TOEIC(第219回)に関する講評・速報・感想」で触れておられました。


Part7では、ダブルからトリプルパッセージの全5セットにおいて文章系で埋め尽くされていたため、多くの受験者が問題を解き残してしまったのではないでしょうか。


「文章系で埋め尽くされていた」は「図や表がなく、文章中心の文書で」という意味だと思います。僕が受けたフォームもそんな感じでした。

ただ、英文はわりと読みやすく、問題もそんなに難しくはなかったです。

英文量が多めだったという理由で「やや難しい」にしましたが、41回受けてきた自分の感覚では、英文量が多い回は、問題はそれほど難しくないというパターンが多い気がします。

「英文量が多くて、難しい問題も多い」と、中級者も上級者もみんな撃沈して振り分けられないからかなと(笑)


● リーディングパートもリハーサル

TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編」でもお伝えしていますが、特に800点を超えてきたら、試験前は『公式問題集や模試』を通して解いて、タイムマネジメントの感覚を取り戻したほうがいいですね。


リスニング同様、『精選模試』を使いました。



Test 1とTest 2を解きました。復習はしておらず、Test 3~5もまだ解いてないですが、Test 1とTest 2を解いた限りではわりとよかったです。

ただ、『公式問題集3冊』でトレーニングしてリスニング・リーディング力をつける → パート別対策本を解き方に慣れる → 800点超えてからトライしたほうがいいと思います。


14時35分終了しました。「タイムテーブル」的には3分ビハインド。


Part 7 SP:普通

● 文書の順番が unusual だった

SP(シングルパッセージ:1文書問題)は、基本的に『公式問題集』通りで、最初に「2問付きの文書」がいくつか続くんですよ。

ただ、今日は2つめで4問付きの文書が来て、いつも途中にある長めのチャット問題は最後に来ました。

最初のほうに4問付き文書がくるだけで、一見難しく感じました。

ですが、全体的には問題も英文もそんなに難しくはなかったです。ETSには心理学者もいるという話を聞いたことがあるので、それも戦略なのかもしれません。


● 「説明書」が意外と難しい件

最近、説明書「instruction manual」によく当たる気がします。

作業の流れや注意点を覚えておかないといけないのでわりと面倒です。そういう意味では、設問の先読みをして、どこが(何を)問われるのかを知っておいたほうがいい文書と言えるかもしれません。

英文が長めの説明書は、記憶しておかないといけない情報量が多かったり、何の製品か一見よく分からないものだと、けっこう厄介なんですよね。


● 「記事」に慣れてきた

英検の「読解問題」の英文って、トピック自体はTOEICの記事(article)とは被らないのですが、文体が似てるんですよね。

しかも、英検準1級の読解問題は、250~500 wordsくらいあるので、TOEICの記事問題よりもはるかに多いんですよ。

【参考】英検準1級の過去問・対策


この1年、英検準1級の過去問でトレーニングしてきたことで、長文や、TOEICの記事問題に対する苦手意識がなくなりました

英検の読解問題を毎日解いて、精読→反復音読→速音読していると、


● 長文(500 words)に慣れてくる
● ニュース記事が読みやすくなる
● 学術的な語彙が身につく


という、TOEICにはないメリットがあります。英検のメリットについては、詳しくまとめていくつもりです。

とは言え、TOEICスコア最優先の方や、R400点未満の方はTOEICに特化したほうが時間対効果は高いです。TOEIC 800~900点を超えて、幅広い英語力をめざす人、上級者をめざす人にお勧めです。


【結果】リーディングスコア:415点

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アビメの詳細な見方は「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」を参照して下さい。

リーディングパートもTEX加藤先生のブログ記事「4月TOEIC正解数換算表」で誤答数を出しておきます。


R1:75% → 6問
R2:85% → 3問
R3:69% → 10問
R4:92% → 2問
R5:95% → 1問


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って正確な誤答数が出せません。


● 最後まで解けたのに450点取れなかった件

僕の場合、リーディングパートで最後まで解けたときは、基本的に450点以上取れるのですが、なぜか今回は415点しか取れませんでした(ノдT)

「R1・R3 = Part 6・7」なので、Part 6・7で主に間違えていることになります。

上述した『新形式精選模試リーディング』を解いていると、不正解の選択肢にけっこうヤラれるんですよね。

『新形式精選模試リーディング』のPart 5はそんなに難しくないですが、Part 7は最近のTOEIC本試験の難しめの回に相当すると感じてまして、『公式問題集』よりも、難易度が高い問題の割合が多いなと。かなり勉強になってます。

特に、不正解の選択肢がけっこう巧妙に作られていて、かな~り正解っぽく見えるのでけっこう悩みます。悩む = 時間切れになる(笑)

3回チャレンジ法」の2回目でもけっこう間違うんですよね。

「形容詞1つを読み落としていて正解を絞りきれない」などはよくあるパターンで、自分がいかに正確に読めていないかを痛感させられます(;´∀`)

リーディング400点未満の方は、『公式問題集3冊』でトレーニングしたがほういいですが、400点を超えてきてPart 7に強くなりたいなら『新形式精選模試リーディング』をお勧めします。


今回のスコアを見たときは少しヘコみましたが、この模試のお陰で課題が見えてきたので、前向きに受け止めて頑張っていきたいと思います(`・ω・´)>


● R3に該当する設問

今回は特にR3が低かったのですが、R3に該当するのは、


(1) Part 6の「文脈依存型」の語彙問題
(2) Part 6の「文選択問題」
(3) Part 7の「文位置選択問題」
(4) Part 7のヒントが複数箇所にある問題
(5) Part 7 MP(マルチプルパッセージ)の「両文書参照型」の問題
(6) Part 7のNOT問題


になります。正直、どれも該当してそうです(笑)

R3だけでなくR1も低いので、R1とR3同時に該当する、(2) Part 6の「文選択問題」、(3) Part 7の「文位置選択問題」で間違えている可能性もあるなと。

各設問タイプについては、「新形式TOEIC リーディング対策・時間配分と勉強法まとめ」を参考にしてみて下さい。


新形式に対応したPart 7対策本はほぼゼロなので、いい問題集がそろう(=設問パターンや【 言い換え 】パターンのストックがたまる)までは、リーディングは450点前後でウロウロする気がします。



3. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

Jet Bullさん:第219回TOEIC公開テスト 感想
ふーじーさん:第219回TOEIC(2017年4月9日)ふりかえり
相澤俊幸先生:第219回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想
TEX加藤先生:4月TOEIC感想
花田徹也先生:4月9日TOEIC(第219回)に関する講評・速報・感想
神崎正哉先生:4月のTOEIC公開テスト



 
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