映画やドラマの前にネイティブYouTuberの動画をお勧めする10の理由

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対象:TOEICリスニング400点・英検準1級くらい/映画やドラマなどのネイティブの生の英語を聞き取れるようになりたい 
読了:約10分(6070字) 
公開:2016-03/31 
更新:2017-08/29 全体的に加筆・修正 
Image by Is Japan Safe? 日本の安全性 - YouTube

2016年頃から『森田勝之先生の映画・海外ドラマCD本』のトレーニングで、ネイティブの生の英語の発音(音の連結・消失)のルールを学んできたことで、ネイティブYouTuberの動画も少しずつ聞き取れるようになってきました。

ネイティブの生の英語に慣れようと思うと、

「実際にネイティブと話す機会を作る」
「映画やドラマを使って練習」
「海外ニュース・Podcastを聴く」
「TEDなどのスピーチを聴く」

などの選択肢がありますが、ネイティブYouTuberの動画は、英語学習者の夢である「映画を字幕なしで観られる」に到達するための事前準備として最適なマテリアルかもしれないと感じているので、まとめてみることにしました。
 

1. ネイティブYouTuberがお勧めな10の理由

(1) 映画やドラマ同様、ネイティブのリアルな速さ


この動画でSharlaさんが最初の1分間のうちのに話した単語数を数えたら、192 wordsだったので、この動画でSharaさんの話す平均速度は、192 wpmということになります。200 wpmをはるかに超えるときも部分的にある感じ。

ネイティブの標準的な速さは180~200 wpmくらいと言われているので、Sharlaさんの話すスピードは平均的な速さだと思います。

TOEICや英検みたいに「英語が苦手な日本人のために、ゆっくり簡単な言葉で話す」とかないのがいいなと。


(2) 無料なので気軽に挑戦できる

無料だと気軽に試すことができるんですよね。

「海外ドラマでディクテーションをしようと思い、DVDセットを買ってみたものの、なんか自分がイメージしていたドラマと違った」みたいな失敗って、英語学習者あるあるだと思うんですよ。

ですが、YouTubeだと「この動画は自分の好み・レベルに合ってないな」と感じたら、気軽に違う動画・違うYouTuberにスイッチすることができます


(3) 再生速度を遅くできる

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Netflix」や「Hulu」のようなストリーミング動画サービスは、生の英語に触れるのには最適ですが、再生速度が変更できないんですよね。
※PC版Chromeだと「Video Speed Controller」という拡張機能で速度を変えられる。

ですが、YouTubeの動画って再生速度を変更できるって知ってました?

画面の右下のボタン群の「設定(歯車のマーク)」→「速度」から変更できます。【 ディクテーション 】していて、速すぎてどうしても聞き取れない場合は、0.5倍速にすると聞き取れることも多いです。

ただ、「標準(等倍速)」の下が「0.5倍速」しかないんですよね。0.7~0.9倍速もあたりも欲しい。

【2017-05/05 追記】
という要望を、YouTubeの「フィードバックを送信」で送ったら、「0.75倍速」が追加された!
俺、グッジョブ!ヾ(゚Д゚ )←アンタのお陰とは限らない


(4) 日本語字幕が元の英語にかなり忠実

映画やドラマの日本語字幕って、実際に話されている英語と違ってることが多いじゃないですか。

ですが、後ほどご紹介する「Sharla」さんや「Rachel」さんのような有名なYouTuberになると、英語字幕や日本語字幕がありまして。

で、日本語字幕も、そのYouTuberが実際に話している英語にかなり忠実なんですよ。

どうやらチャンネル登録者数が多いYouTuberになると「視聴者が字幕を作って投稿できる権限」がもらえるらしく、メニューの「字幕」に「字幕を追加」という項目が現れるんです。

字幕が間違っていることもたまにありますが(笑)、それでも元の英語に近いのは、英語学習者にはありがたいなと。


(5) 自然な英会話(表現)が身につく


2人以上で話している動画を見てると、「TOEICや英検で出会ったあのフレーズって、この流れで使うんだ!」ってな感じて、まだ使いこなせていない or 使い方をよく分かっていなかった表現の自然な(正確な)使い方を学べます

「この状況で、こういうあいづち(応答)の仕方もあるのかー」という風に、新しいフレーズの引き出しを増やせていけたりもするので、【 オンライン英会話 】のスピーキング向上にすごく役立ってます。

上のちかさん、Louisさん、Daveさんの動画を観てると、会話で頻繁に使う「決まり文句」のオンパレードで、楽しみながら勉強できる → 楽しいと記憶に残りやすい!


02:22 Louisさん「I've got a friend who is Japanese...(日本人の友達がいるんだけど...)」
※I've got(I have got の略):「I have」のカジュアルバージョン。

03:06 ちかさん「I thought it was water.(~だと思ってた
03:21 ちかさん「Exactly!(その通り!)
04:14 Daveさん「I like it!(それ気に入った!)
04:38 ちかさん「Speaking of spelling...(スペルと言えば...)」
06:21 ちかさん「I didn't know that.(それ知らなかった)
06:30 ちかさん「That makes sense.(なるほどね)
06:34 ちかさん「(It's the)Same in Japan.(日本にもあるよ/日本も同じだよ)
07:09 ちかさん「Don't you call it a chemist's shop?(それってケミストショップって言わない?
※TOEIC Part 2によく出る否定疑問文はこうやって確認するために使うんだ、とか。

07:14 Daveさん「That's true!(確かに!)
07:16 Daveさん「I haven't thought about that.(考えたことなかったよ)
07:22 ちかさん「which is kind of interesting.(それってなんか面白いよね)」


(6) 生の会話に近い…っていうか生やん

YouTuberの動画を見てて気づいたのですが、映画やドラマでは、実際の会話では必ず起きる「言い間違う」「言い直す」「二人が同時に話して被る」ことがほとんどないんですよ。

次は、アメリカでは有名な番組「The Ellen Show」のホストであるエレンさんと、オバマ元大統領夫人のミシェル・オバマさんがスーパーで買い物をしている動画です。

エレンさんのイタズラや「ファーストレディいじり」がひどく、ミシェルさんのツッコミも冴えていて面白いのですが、一発撮りなので「言い直し」が多く、会話も被りまくってます。




「英会話を学ぶなら、映画よりもドラマのほうが自然」というアドバイスを聞くことがありますが、そのドラマよりも、YouTubeのネイティブ同士の英会話のほうがより自然なんですよね。

映画やドラマにも良さはありますが、生の英会話からしか学べないこともあることに気づいてきました。


(7) 1本が短い → 毎日続けやすい

英語って、結局、継続できるかどうかじゃないですか?

そして継続の秘訣の1つは、自分にとって楽しめる素材を見つけることだと感じています。

ただ、映画やドラマって1本45分~2時間くらいあるので、【 ディクテーション 】派の方も、【 シャドウイング 】派の方も、毎日やるのはちょっとキツイと思うんです。

区切ってやるにしても、「どこで区切ろうか?」とか考え始めると、僕はもう億劫になるんですよ(笑)

その点、人気のあるYouTuberの動画って、1つが5~15分くらいの長さなので、スキマ時間にチラ視聴できる(ディクテ/シャドウイングできる) → 毎日続けやすい → 継続は力なり


(8) 日本在住YouTuberは理解しやすい

映画やドラマって、その国の文化・慣習・歴史などの背景知識を知らないと理解できない or 笑えないということが多いですよね。

今ならGoogle先生で調べることもできますが、それはそれで面倒くさいじゃないですか(笑)

ですが、「Sharla」さんや「Rachel」さんのように、日本に住んでいる外国人YouTuberの場合、日本に関するコンテンツが多い = 背景知識があるので話の状況をはるかに理解しやすいんですよ。そして理解しやすい = 長期記憶に残りやすい。

なかなか慣れない日本のこと
日本語のオノマトペすごい!
日本に長く居すぎたと感じる時
日本のピザは海外に比べてどうでしょう?
コンビニに行くと必ず買う物♡
日本の田舎でホームステイ体験


(9) 日本文化の説明の仕方を学べる

日本に長く住んでいる外国人YouTuberさんたちは、やはり日本のことに詳しいです。なので「なるほど、◯◯って英語では△△と説明すればいいのか!」という発見が多いんですよね。

また、日本人が書いていることが多い「日本を英語で紹介するための本」と違って、ネイティブによる日本人の考え方、文化や慣習の説明の仕方が学べる点も興味深いなと。

以下は個人的に面白かった動画です。

日本での失敗談
来日前に知っていたかった事
私が日本を好きな理由
日本に関する3つの誤解
日本に対する5つの誤解
日本を訪れる外国人への12のアドバイス
日本で一番住みやすいところは?
日本でダイエット
なぜ日本にいるの?


(10) 日本と欧米の違いについて学べる


彼らの多くは大人になってから来日し、日本にも長く住んでいるので、両者の違いをよく知っています。

また、人気YouTuber=基本的に説明がうまいので、本とかで読むよりもはるかに分かりやすいし、面白いなと。

なぜアメリカ人は議論好きなの?
どうして日本人は愛してると言わないの?
日/韓 在住外国人のカルチャーショック
ハニーって本当に呼ぶの?
ダーリンは日本人
アメリカ人が日本で感じた小さなカルチャーショック
日米の法律を徹底比較
日本が恋しい理由Top10 / アメリカが恋しい理由Top10
迷信:日本vsカナダ
Black in Japan(日本在住のアメリカ黒人が感じる日米の違い)

こういう内容って、TOEIC・英検、映画・海外ドラマではなかなか学びにくいと感じています。



2. お勧めYouTuberまとめ


ここからは、お勧めのネイティブYouTuberをまとめていきます。

Sharla in Japan


カナダ出身のSharlaさんのチャンネル「Sharla in Japan」。

個人的には、ネイティブYouTuberの動画を使った学習を始めるのなら、Sharlaさんの動画が一番お勧めだと感じています。

まず、標準的な北米アクセントなので聞き取りやすく、ネイティブYouTuberの中では比較的ゆっくり話されていることに加えて、内容的に分かりやすくて楽しめるものが多いのが理由です。

「TOEICや英検はそこそこ聞き取れるけど、ネイティブの生の英語は全然…」という生英語初心者にちょうどいいと思んですよ。

僕は毎日ではないですが、彼女の動画を1年くらい見てきたことで、生の英語への苦手意識がなくなってきました。完全に聞き取れるレベルには、まだまだ年月がかかると思いますが(^_^ゞ


Rachel & Jun


ニューヨークの田舎で育った奥様のRachelさんと、日本人の旦那様のJunさんのチャンネル「Rachel & Jun」。2人の雰囲気がすごく好きです。

私達に関する50のコト 1
私達に関する50のコト 2

外国人と英語で話していると、いろんなトピックについて「What do you think?」と意見を聞かれます。

中には、「同性愛者についてどう思う?」「あなたは安楽死について賛成?反対?」など、日本語であってもすぐに答えるのが難しいトピックになることもあります。

Rachelさんの動画では、「日本敗訴・捕鯨問題」「中国vs日本」「英雄たちの逸話(日米海軍)」「同性愛者」といった社会派な動画もアップして下さっているので、「英語を学ぶ」ではなく、「英語"で"学ぶ」感じだなと。


English with Lucy


日本在住の方ではないのですが、イギリス英語や発音に慣れたい方は、「English with Lucy」がお勧めです。

僕はイギリス英語はあんまり慣れていないですが、Lucyさんは標準的なブリティッシュアクセントなので、僕のレベルでもわりと聞き取れるんですよね。

また、Lucyさんのチャンネルでは「英語で英語の勉強のやり方を学ぶ」ことができます。彼女自身、スペイン語を学んでいるみたいですが、コンテンツが学習者目線で分かりやすく、実践的だなと。

日本語字幕がないものが多く、TOEICkerにとっては苦手なイギリス英語なので、その分難易度は上がりますが、生の英語に慣れてきて、「そろそろイギリス英語も聞き取れるようにしていきたい」という方には最適かと。

イギリス英語が苦手でも、ブリティッシュビューティーの英語レッスン動画なら毎日観られるはず(`・ω・´)b



美人は3日以上観続けても飽きない



逆に、女性はイケメンYouTuberを探すべし!


Abroadin Japan

日本に住んでいるイギリス人、Chris Broadさんのチャンネル「Abroadin Japan」。

Chrisさんのはまだ字幕がないものも多いです。字幕があるものを観たいときは、「Abroadin Japan(人気順)」の画面で、「視聴回数」の下に「CC」があるものを選ぶといいです。ただ、英語字幕だけの可能性もありますが(^_^ゞ

イギリス人が日本で最も驚いたこと
英国人が教える日本女性の口説き方
絶対食べるべき日本の変わった食べ物


Ramen Adventures

ラーメン大好きアメリカ人のブライアンさんのチャンネル「Ramen Adventures」。

東京在住のラーメン好きの方は必見のチャンネルでしょうね。食べ物のの説明の仕方も学べます。大阪在住なのであまり楽しめない(T-T)



3. 勉強のやり方&コツ


ネイティブYouTuberの動画での勉強のやり方やコツをまとめていきます。

(1) TOEIC L400点/英検準1級あるといい

絶対と言うわけではないのですが、TOEICリスニング400点か英検準1級くらいになってから挑戦するといいかなと。

理由は4つあります。


TOEICリスニング400点か英検準1級くらいあると、

(1) 基本語彙・文法や音の連結・消失のストックがそこそこある
(2) 生の英語によくある「言葉の省略」に気づきやすくなる
(3) リスニングの勉強のやり方が何となく分かってくる
(4) 英語に対する自信も多少ついてくる


その結果、英語初心者の頃と比べて、ハードルはだいぶが下がってくるので、挫折しにくくなるはずです。


(2) 3ヶ月、毎日1動画観る

2016年の最初の頃は、「なんか…ほとんど聞き取れない…英語が…流れていく…」という感じで、完全に圧倒されていました。TOEICを始めて受けたときくらい、速く感じて聞き取れなかったです(笑)

ですが、日本語字幕で構わないので、毎日ずっと観ていると、ネイティブのナチュラルスピードに耳が少し慣れてきて、圧倒されなくなってくるんですよね。

観てるだけだと聞き取れる割合はそんなに増えないのですが、この「ネイティブの速い生の英語に対する心理的なハードルが下がる」というのはかなり大きいです。

ちなみに、TOEICリーディング450点くらいになったら、読むスピードもそこそこ上がってくるので、英語字幕でもかなり理解できるはず。音の連結・消失や使われている単語を知りたいなら英語字幕のほうがいいですね。


(3) 毎日観ても飽きないYouTuberを見つける

毎日観るために最も重要なことは、自分が好きなYouTuberを見つけることです。

当たり前過ぎて恐縮ですが、「勉強になるから」「他の人もやってるから」「ブロガーが紹介してるから」(笑)という理由だけだと、長続きしないんですよね。

続かなければ上達しない。

ついついストイックに勉強してしまって最終的に続かないことが多い僕が、Sharlaさんの動画を見続けることができたのは、単純に彼女のコンテンツが楽しめたからです。

なので、自分が楽しめる、毎日観ても飽きないYouTuberをぜひ見つけて下さい!


(4) ディクテーション/シャドウイング

ただ、皆さんもお気づきだと思いますが、ただ観ているだけだと、正直、聞き取れる割合はあまり増えないんですよね。

やはり、きちんと聞き取れるようにするためには、ディクテーションなどの精聴は必須です。

ディクテーション 】すると自分が聞き取れない発音(音の連結・消失)や、単語・文法・構文が明確になります

ただ、紙に書き取るディクテーションや、タイピングディクテーションは、けっこう時間がかかるので、ある程度聞き取れる方は、【 脳内ディクテーション 】をお勧めします。

また、僕はディクテーション&リピーティング派ですが、【 シャドウイング 】派の方はもちろんシャドウイングでOK。

いずれにせよ、瞬時に聞き取れない音、瞬時につかめない意味をつぶしていくのがリスニング向上の鉄則です(・∀・)b


(5) 森田勝之本をやるとさらにハードルが下がる

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TOEICリスニング450点を超え、英検準1級に合格すると、音の連結・消失のストックはそこそこたまってきます。

すると、TOEICや英検のレベルで「なんでこんな発音になるんだろう?」というモヤモヤはかなり減ってくるんですよ。

ですが、そこから生の英語に入ると、話すスピードがTOEICや英検よりもずっと速くなるので、音の連結・消失もより激しくなるんです。

そうなると、また「なんでこんな発音になるんだろう?」が再発してくるわけですよ。TOEICや英検では高得点が取れるけど、映画やドラマで挫折する人が多いのは、これもあるのではないかという気がしています。

それで2016年頃に、Amazonで『映画・海外ドラマCD本』という本を見つけたんですよ。



このシリーズは、TOEICや英検、市販の英会話CDのように「日本人が聞き取りやすい」ようには作られていないのが特徴です。

ナレーターが映画やドラマのスピードに近いレベルで話し、音の連結・消失も難易度が高めなのですが、実際の映画やドラマの平均に比べると、少し易しめなので、「生英語入門者」にはちょうどいいんです。

そして、ネイティブのナチュラルスピードでの発音や音の連結・消失のルールの解説がすごく勉強になります。この本での勉強を続けてきたことで、少しずつ「なんでこんな発音になるんだろう?」が解決してきました

発音や音の連結・消失のメカニズムが分かる → モヤモヤが吹き飛ぶ → 学習のモチベーションが下がらなくなるんです。「理屈が分かる」ってすごく大事だなと。

また、このシリーズは、語彙や表現の使われ方の解説や、省略されている言葉の説明があり、TOEIC対策本や英検の過去問集には絶対載ってないことが学べるのでハマっています。

2017年現在では4冊出てまして、3冊目に挑戦中です。

詳しくは「「映画・海外ドラマを字幕なしで」への第一歩に最適な本」をお読み下さい。


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