レビュー「日本人に共通する英語のミス 矯正ドリル」

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対象:英会話や瞬間英作文に慣れてきた人/正確な文法、自然な英語で話せる&書けるようになりたい人  
読了:約5分(3079字) 
公開:2016-01/27 

久しぶりに「これはすごくいい!」と思える英語書籍に出逢ったのでご紹介。

英作文問題は全体の3分の1くらいなのですが、残りの「誤文訂正問題」もすごくプラスになりました。英会話や瞬間英作文をすでに始めていて、多少慣れてきた人に最適だと思います。

解説は『例解 和文英訳教本』ほど詳しくないのですが、英作文の難易度が低く、ドリル形式になっていてトレーニングしやすかったので記事にしました。

それでは詳しく見ていきましょう(=゚ω゚)ノ
 

この本の概要


Chapter 1
 複数形と冠詞に関する間違い
 (誤文訂正34題/英作文10題)
Chapter 2
 動詞に関する間違い
 (誤文訂正56題/英作文15題)
Chapter 3
 形容詞・副詞に関する間違い
 (誤文訂正35題/英作文12題)
Chapter 4
 名詞に関する間違い
 (誤文訂正21題/英作文10題)
Chapter 5
 前置詞・接続詞に関する間違い
 (誤文訂正29題/英作文10題)
Chapter 6
 その他の間違い
 (誤文訂正30題/英作文14題)


各Chapterに、誤文訂正問題のドリルのセットが1~2つと、英作文問題のセットが1つあります。

「Chapter 2 動詞に関する間違い」では、動詞の選択間違い、語法の間違い、時制の間違いが学べます。


この本との馴れ初め


スピーキングやライティング時にやってしまいがちな「英語の間違い」を指摘する本っていくつか出ているのですが、読み物系ばっかりなんですよね。

読み物系の英語書籍は、初心者が新しく何かを学ぶときにはいいんです。

ただ、読み物系って、一度読んで納得しただけで終わってしまい、結果的にきちんと身についていないことも多いんですよね。だから、「きちんと身についているかどうかをトレーニングできる本があったらいいのに!」と思っていました。

そんな矢先に見つけたのがこの『日本人に共通する英語のミス 矯正ドリル』です。



この本のおすすめポイント

● 自分の文法ミス発見器

次の文は、この本からの引用です。ちょっと読んでみて下さい。


  • I married with him.
  • I'm often said that I look young.
  • Foods in Hokkaido are very good.
  • I love fried chickens.
  • When I watched the movie, I was scary.
  • He killed the deer by gun.


  • 実はこれらはすべて、文法的に間違っています。

    僕は今まで、

  • 大西泰斗先生の文法関連の本』の愛読者
  • TOEICでもアビメのR5(文法が理解できる)はいつも90%くらい
  • 瞬間英作文 】で1万文やってきた

  • ので、文法にはそこそこ自信があったのですが、この問題集全体の3割くらいは間違えました(;´∀`)

    結局、リスニングやリーディングではきちんと理解できていると思っていても、スピーキングやライティングで正確に使えるレベルになっていない可能性もあるということです。

    オンライン英会話 】では、生徒の話すモチベーションを下げないためか、文法間違いをあんまり指摘されないので、自分が気づいていない文法ミスって意外と多い気がしています。

    この本は、そういった「自分の文法ミス発見ツール」として役に立つはず!


    ● ネイティブの自然な英語表現が学べる

    引き続いて、次の文はいかがでしょう?


  • I'm a salaryman.
  • When I read this book, I knew important things.
  • My cat is pretty.
  • I sometimes borrow DVDs from a video store.
  • I like writing pictures.
  • I don't want to become cancer.
  • My apartment is narrow.


  • これらは、文法的には特に間違っていないのですが、ネイティブからしたら「言いたいことは分かるが、こういう表現の仕方はしない」という文になります。


    外国語を学ぶ人は、必ず母国語の影響を受けます。SLA(Second Language Acquisition/第二言語習得論)では、それを「言語転移」と呼ぶそうです。

    例えば、「~に注意を払う → pay attention to」のようにそのままでも問題ない言語転移のケースもありますが、「ガンになる」は「become cancer」とは言わないんですよね。

    「ネイティブ的に自然な英語表現」というのは、大量に英語に触れることで徐々に身についてくるものではあります。

    ですが、「多くの人がよくやるミス」というのは、外国語習得に限らず、何かを学ぶときには必ずあるものなので、それらをあらかじめ学んでおけば、ショートカットできて効率がいいと考えています。


    ● 他の章で学んだことが別の章でも出てくる

    他の章で学んだことが、別の章でもしつこく出てくるので、定着しやすいなと感じました。



    改善希望点

    ●「シャッフル版」が欲しい

    例えば「名詞」に関する章では、「名詞に気をつけて誤文訂正・英作文すればいい」という心構えができてしまうんですよね。

    また、この本が扱っているミス以外にも、「日本人に共通する英語のミス」はまだまだたくさんあると思うので、「シャッフル版」の続編が欲しいなと。


    ●「英作文オンリー版」もあってもいいかも

    英作文オンリーのものがあってもいいかなと。誤文訂正問題と違って、自分で英文を作らないといけない英作文のほうが、スピーキング&ライティング向上においては実践的かなと。



    こんな人におすすめ

    ● 英会話や瞬間英作文に少し慣れてきた人

    英作文問題もあるので、初心者向けではないです。

    「英会話で少し話せるようになってきた」「瞬間英作文に少し慣れてきた」という方、また、「文法的に正確な英語を話せるようになりたい」「ネイティブの自然な英語表現を身につけたい」という方に最適だと思います。

    英作文に慣れていない方は、先に『瞬間英作文本』を1~2冊はやっておいたほうがいいと思います。



    勉強のやり方

    ● 最低5周、できれば10周

    英会話でパッと言えるレベルに持っていくために、ストップウォッチで解くのにかかった時間を測り、メモっておくといいと思います。

    5周もすれば間違うことはなくなってくると思いますが、合計10周くらいやると、正確に、かつ、高速で解ける(瞬間英作文できる)ようになるので、そこまでやり込んだほうがいいかなと。


    ● 余裕があればすべての答えを言えるようにする

    問題によっては、答えが2~3通りあるものもありますが、余裕があれば、問題文側に「x 2」「x 3」とか書いて、全部言えるようにしておくと、表現力の引き出しが増やせるなと。



    おすすめ関連書籍

    『英語のミス151』

    『日本人に共通する英語のミス 矯正ドリル』の元になった、解説がメインの本です。章の終わりに誤文訂正問題はありますが、英作文問題はありません。

    「『矯正ドリル』は難しそう…」と感じる人は、先にこの『英語のミス151』を一読しておいてもいいかもしれません。

    英会話や瞬間英作文をある程度やっていてそこそこ自信がある人は、『矯正ドリル』だけで十分だと思います。


    『例解 和文英訳教本(文法矯正編)』

    内容的に『和文英訳教本』と多少被る部分もありますが、文法事項に関しては『和文英訳教本』のほうが守備範囲が広く、解説が圧倒的に詳しいです。次の記事で詳しくまとめています。

    【参考】瞬間英作文「例解 和文英訳教本」レビュー&使い方

    ただ、英作文の難易度に関しては『英語のミス 矯正ドリル』のほうがやさしいので、先に『矯正ドリル』こちらをやってから、『和文英訳教本』をやったほうがいいかもしれないです。
     
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