TOEIC 第216回(12月11日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約8分(4683字)
公開:2016-12/15
更新:2016-01/13

2016年12月に受けたTOEICのアビメが返ってきたので振り返ってみました。ちなみに、各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。
 

1. 全体の感想


見苦しい言い訳をしておきます(笑)
11月のTOEICから、あまり勉強できていませんでした(;´∀`)

ちょっと忙しかったのもあって、勉強のモチベーションが下がってました。

勉強できる時間と環境があること、自分が勉強することに対して家族の理解があること、頭を抱えるような問題がないことに感謝しないといけないと再確認しました。



2. リスニングパート


11月のTOEICまでは、毎日1時間以上はTOEICや英検のリスニングパートを聴いていたのですが、その後12月のTOEICまではあまり聴きけなかったんです。

そしたら、リスニング300点台の頃によく感じていた症状「なんか知ってる単語がいろいろ聞こえてきてはいるんだけど、理解が追いつかない」を久しぶりに味わいました。

もちろん、300点台の頃よりは、聞き取れている割合は多いと思いますが、やはり普段から一定量の英語を聞いていないと、聞こえてきた音声の処理速度(理解速度)は落ちることを改めて感じました。

毎日最低でも30分リスニングを早急に伸ばしたい方は1時間、英語を聞く時間を作ることをお薦めします。

【参考】英語 リスニングが上達しない人によくある4パターンと改善策


Part 1:普通

個人的には難しいと感じるセンテンスがなかったです。『公式問題集や模試』のPart 1によく出るパターンが多かったかなと。

あと、Part 1ではよく「is being」「has been」を聞き取る問題が出ますが、まだ完璧とは言えないものの、OJiMさんの

で「is being / has been」を聞き分けるトレーニングができる音声があるので、それをそこそこ聞いていたお陰もあるかなと。

また、英検のリスニングPart 2(説明文問題)にも「is being」はわりとよく出てくるので、それもあって処理速度が上がってきつつあると思います。

やはり「英語は壮大な慣れ(by 松澤喜好先生)」ですね。


Part 2:難

先月11月のTOEICほどではないですが、やはり難しかったです。

昔は「正解になりやすい応答パターン」みたいなものがたくさんあったんですけど、そういう問題が減ったなーと。

設問と選択肢の英文の意味を正確に理解し、会話の状況を瞬時にイメージできないと正解を選べない」という問題の割合が増えています。その難易度が去年よりも上がった感じがしています。

TEX加藤先生もブログ記事「12月公開テスト感想」で仰ってますが、Part 2はこの難しいと感じる難易度が標準になってきつつあるなと。

今年に入ってから「Part 2が易しい」と思えるフォームにあんまり当たってない気がします。

英語講師のJet Bullさんのブログ記事「第216回TOEIC公開テスト(12月11日)感想」は非常に勉強になるのでぜひ。


ひねった問題が今回は非常に多かったです。25問しかないのに、7~8問は、質問に直接的に答えていない問題が出ていました。これは前回もそうでした。

う~ん、今後この「質問に直接答えない応答」が正解になる問題が増えていく可能性は高そうですね。いやまぁ、結構前から言われてはいましたが。

ということは、文をひとつひとつしっかり理解する力が求められているのに加え、状況を想像する力も必要になってきているということです。おそらく上級者はこのような力もついていると思うのですが、中級者の方は苦しいと感じたかもしれません。


過去記事でもお伝えしていますが、「質問に直接答えない応答(間接応答問題)」は、部分的にしか聞き取れていない「中級者」と、全文正確に聞き取って状況もつかめる「上級者」を振り分けやすいんだと思います。

間接応答問題が増えている=受験者の英語力が以前よりも向上している、と言えるのかなと。


Part 1でご紹介した『サラリーマン特急 新形式リスニング』には、間接応答問題がけっこう含まれていて、不正解の選択肢も悩まされるものが多いので、とても勉強になっています。

問題数は少なめ(テスト約1回分くらい)だと思いますが、解説や各トレーニングのやり方が類書よりもかなり丁寧に書かれてあります。

現在リスニング400点前後で、多解き中心で伸び悩んでいて、「1冊を徹底的にトレーニングしてみようかな」という方に特にお薦めかなと。

僕は現在、この本の音声を使って1.2倍速で【 オーバーラッピング 】(CD・MP3音声に合わせて音読)できるまでトレーニングしています。リスニングは最終的に1.5~2.0倍速で【 速聴 】できるまでやるつもりです。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:難

Part 4:難

個人的には話がつかめないセットが3つありました。

難易度が高かったというよりも、今回は僕があまり英語を聞いていなかったために、聞き取れなかっただけなのかもしれません(;´∀`)

Part 3・4は、ヒロ前田先生の

のトレーニングがもうすぐ終わりますが、いつも「この状態でトレーニングを終わるべきかどうか」迷います。

リスニング400点未満なら、【 暗唱 】したほうが手っ取り早いと思います。

ですが、400点を超えてくると、聞き取れる割合もけっこう増えてくるじゃないですか?「3回チャレンジ法」の2回目をやるとけっこう聞き取れたり。

苦手な英文(文法・構文)が1セットに1~3つくらいしかない場合、それだけのためにわざわざ全文を【 暗唱 】する気は起きないですよね(笑)

なので、無料フラッシュカード(単語帳)アプリ/ソフト「AnkiDroid/Anki」に「日→英」で登録して【 瞬間英作文 】しています。

状況をイメージしながら瞬間英作文ができるまで繰り返していると、1.5倍速で速聴していても、状況をパッとイメージできるようになるなと。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


【結果】リスニングスコア:445点

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アビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」をご覧下さい。

いつもより聞き取れなかったので、「おそらく450点切るだろうな」と思っていたら予想通りのスコアでした。単純な話ですが、やはりリスニングパート全体で、聞き取れる割合が低いと、スコアも下がるなと。


最近、『公式問題集



のトレーニングのやり込み度が甘いと感じたので、再度トレーニングし直しています。

英文スクリプトを見ずに、瞬時に聞き取れるまで、繰り返し【 脳内ディクテーション 】しています。音声によって、音読、【 オーバーラッピング&シャドウイング 】、リピーティングなどもしています。

ディクテーションすると自分が聞き取れない原因がよく分かりますよ。

そして、たいていは発音が聞き取れてなかったか、発音は聞き取れたけど意味が正確につかめなかったのが原因です。

聞き取れた一部の単語から推測して何となく分かっただけなのに、「きちんと聞き取れた」と勘違いする。この勘違いに気づくのに数年かかった気がします(笑)



3. リーディングパート

Part 5:普通

語彙問題で1題だけ分からないのがありました。

「TOEICではたまにしか出ないけど、英検ではよく出る語彙」というものがありまして、この1年英検を勉強してきたお陰で、リーディングパートに多少効果はあるみたいだなと。

ただ、特にリーディングパートはTOEICと英検はあんまり被っていないので、TOEICスコア最優先の方には積極的にはお薦めしないです。

【参考】TOEICスコアが伸びない人によくある9パターンとその対策
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編

13:55に終了しました。「タイムテーブル」的には1分ビハインド。


Part 6:難

英文もあまり読んでいなかったのもあるとは思いますが、内容がイマイチ分からない文書があり、文選択問題でわりと悩みました。

新形式に変わってから特に、今までにない文書パターン、ストーリーパターンが増えた気がします。そういうのが出てくると、僕の場合、理解度もスピードも落ちますね。

【参考】新形式TOEIC リーディング対策・時間配分と勉強法まとめ

14:06に解き終わりました。「タイムテーブル」的には4分ビハインド。ひどい(ノД`)


Part 7 MP:普通

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く人なので、MPからいきます。

最近のPart 7に比べると、今回はそんなに文章は長くなかった気がします。その割にぬり絵はしましたけど(笑)

英文も問題もそんなに難しいとは感じなかったのですが、なんしか読むのが遅くて(˜∀˜;)

14:36に終了しました。今のリーディング力だとMPを14:30までに終わるのは厳しいです。


Part 7 SP:普通

難しい文章でもないのに、読んでも内容が頭に入ってこないときがあって、これは確実に普段から英文を読んでいない人に起こる症状です(笑)

また、新形式になってから、Part 7は最後で解き終えるのが難しくなった(ぼ、僕だけじゃないんだからねッ!)ので、リーディングパートの英文を速音読するトレーニングもしていったほうがいいなと。

【参考】速音読トレーニングの効果・やり方


【結果】リーディングスコア:400点

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リーディングパートのアビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」をぜひ♪

新形式に変わってから、R4(語彙が理解できる)で、たまに80%を切るんですよね。

Part 7の語彙問題(もっとも意味が近い”熟語”を選ぶ問題)でけっこう悩む問題が出るときがあるんです。以前はなかったようなタイプの熟語を選ぶ問題が厄介です。簡単なときは簡単なのですが、難しいときはかなり難しいです。

これはもう今の僕の英語力では厳しいですね。

語彙問題って数をこなすしかないんですよ。でももう多解きはやりたくないんですよね(笑) リーディングで満点をめざす人は、Part 5・6はトータルで2000~4000問くらいやったほうが良さそうです。


900点を超えるのが少し難しくなった

旧形式の頃と比べて、新形式で800点を超えるのはそんなに難しくはなっていないと思います。ですが、900点を超えるのは少し難しくなったと個人的には感じています。

より速く英文を読めないといけない&より速く解かないといけない試験になったなと。

つまり、必要なトレーニング量が増えた → 900を超えるのに、より歳月がかかるようになった


これに対応するためには、高地トレーニング(本試験よりも厳しい環境化でトレーニング)することです。

リスニングパートはオリジナルの速度に甘んじるのではなく、【 速聴 】でより速い英語を聴きとれるまでトレーニング、リーディングパートは【 速音読 】で150~200 wpmで読めるまでトレーニングすることをお薦めします。



4. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

Jet Bullさん:第216回TOEIC公開テスト(12月11日)感想
TEX加藤先生:12月公開テスト感想
花田徹也先生:12月11日TOEIC(第216回)に関する講評・速報・感想
porporさん:第216回 #TOEIC Listening & Reading 公開テスト感想
相澤俊幸先生:第216回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想
ふーじーさん:第216回TOEIC(2016年12月11日)ふりかえり&今後の学習方針
森田鉄也先生:216回TOEIC感想(16年12月)
神崎正哉先生:今日はTOEIC



 
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