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公開:2015-10/13
2015年9月のTOEICで、ようやく2回目の900点超えができたので、「900点前後レベルになると、問題を解いている最中にどのように感じるのか?」を忘れないうちにまとめておこうと思いました。
各パートで下記でご紹介する感覚に近づけば近づくほど、900点に近づくはずです(・∀・)b
900点をめざしてる方向けの記事なので、600点をめざしている方は「TOEIC初心者が確実に600点取れる6つの戦略と勉強法」、700~800点をめざしている方は「TOEIC 700~800点を確実に獲る!6つの戦略と勉強法」をご覧いただいたほうがいいかもしれません。
LRがそれぞれ400点くらいある方は参りましょう(・∀・)/
リスニングパート:435点

公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編
今回(2015年9月)のリスニングは435点でしたが、歴代最高点は2015年5月の460点です。それ以外はすべて450点未満なので、リスニングは改善の余地ありまくりです。
Part 1
写真を見た瞬間に正解の英文が思い浮かぶ
『公式問題集や信頼できる模試』のテスト10~15回分をひたすらやり込むと、大量のパターンがストックされてきます。すると、写真を見た瞬間に、次のようなことが頭に思い浮かびます。
「影が映ってるから「cast a shadow」が聞こえたら正解かな」
「人が写ってないから、「being」が聞こえたら不正解かも」
「後半の問題だからこの写真、この小さい腕時計が狙われるかも」
例外もあるので、決めつけるのは良くないですが、写真を見た瞬間に、正解・不正解の選択肢の英文をイメージできる=Part 1で満点が獲れる日は近いと言えます。
音声が聞こえてきた瞬間に状況をイメージできる
僕の今のレベルだと、Part 1の10題(40文)中、聞き取れない語彙は10%もなく、たいていの音声は聞こえてきた瞬間に状況がイメージできます。おそらく、満点ホルダーの方々は、この聞き取れない語彙が0%に近いはず。万一、正解の選択肢が理解できなかったとしても、不正解の選択肢が明らかに違うのが分かるので、たいていは満点が獲れます。
Part 1の普段のトレーニングでは、正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢の状況もイメージできるようになるまでトレーニングしています。
なぜかと言うと、『公式問題集や信頼できる模試』『リスニング対策本』の不正解の選択肢が、正解の選択肢として本試験に出るからです。
ですので、不正解の選択肢が聞こえてきた瞬間にも状況がイメージできるようになるまでトレーニングしておくべきです。トレーニングのやり方は次の記事で。
【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編
また、英文スクリプトや和訳を読んでも「イマイチどういう状況かイメージできない」というときがあると思います。そういうときは、単語・熟語単位で、「Google 画像検索」してみるといいですよ。
僕はPart 1に限らず、リスニング・リーディングすべてのパートにおいて、聞いて or 読んで瞬時にイメージできなかった語彙は、Google画像検索で調べるようにしています。
※画像検索に向かない単語・熟語もあります。
Part 2
設問を聞いた瞬間に会話の状況がイメージできる
Part 1と同様に、Part 2でも設問の音声が聞こえてきた瞬間に、会話の状況がイメージできます。2012年に受けてまくっていた頃と比べて、最近(2015年)のPart 2は難しくなっているせいか、僕は8~9割しか聞き取れていないです。
今年はテスト14回分のPart 2(420問)を解いてトレーニングしてきましたが、それでもあと1~2割が聞き取れませんでした。手強いパートになりました。
設問を聞いた瞬間に正解・不正解の選択肢が思い浮かぶ
多くの問題は「いつものパターン」なので、慣れてくると、設問の音声を聞いた瞬間に、正解・不正解の選択肢の英文が何となく思い浮かびます。決まり文句・間接応答問題のパターンは瞬殺できる
例えば、「Who...?」→「Ask the manager.」はほぼ正解
などの「この疑問文だと、◯◯◯の文(決まり文句)が正解になりやすい」などのパターンも身についてきます。最近は減ってきましたが、それでも数問あるので確実に正解したいところです。
不正解の選択肢も、会話の状況をイメージできる
これもPart 1と同様に、普段のトレーニングでは、不正解の選択肢も「どういう会話の状況なのか?」が瞬時に分かるようになるまでやっています。ただ、Part 3・4も含めてある程度リスニング力がないと厳しいです。地道なトレーニングの積み重ね。
正解の選択肢が聞き取れなくても、不正解の選択肢を消去できる
今の僕のレベルだと、「正解の選択肢がイマイチ理解できない」というときが少なからずありますが、それでも、設問文の内容から、明らかに不正解の選択肢が分かるので、たいていは正解を選べます。リスニング力が上がってくると、消去法の精度も向上してくる=100%聞き取れなくても900点は獲れる。
Part 3・Part 4
設問・選択肢を読んだ瞬間に、会話の内容がイメージできる
すべての問題ではないですが、多くの問題で、設問・選択肢を読んだ瞬間に、Part 3では会話、Part 4ではトークの内容や流れがイメージできるようになります。『公式問題集や信頼できる模試』のテスト4~6回分のPart 3・4の音声(80~120セット分)を【 暗唱 】すると、Part 3・4によく出る会話・トークのパターンがインストールされるんですよ。
そうなると、Part 3・4のたいていの会話・トークで、「だいたい何の話か分かる」ようになる → Part 3・4(アビメのR2・R4)で、80%以上が獲れるようになるはずです。
【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編
簡単な問題だと、音声終了と同時にマークも終わっている
Part 3・4にも鉄板問題がありまして、テスト10回分の問題を解いて、音声でトレーニングできると、最初の第一声くらいで、「あーこれはいつもの、商品を購入したお客が納得いかなくて、お店に持ってきたパターンね。今回は返金かな?交換かな?」となります。そうなると、次のような感覚になります。
→ 脳のリソースに余裕が生まれる
→ 音声を聞きながら選択肢を選んでマークできる
→ 問題音声が終わったと同時に3問ともマーク完了
→ 即座に次の問題の先読みに進める
これができる問題が増えれば増えるほど、Part 3・4の正答率も上がっていきます。
設問・選択肢の「言い換え」に気づける
「問題音声は聞き取れたけど、選択肢が選べなかった…orz」というときがあると思います。これは「言い換え」分析不足が原因です。
例えば、問題音声で次のような会話があったとします。
男性:Sure. I'll give him a call right away.
そして、設問が「What does the man say he will do?」だった場合、正解の選択肢が「Contact his colleague.」になっていたりします。
「give...a call(~に電話する)」が「contact(~に連絡を取る)」に、「John McClane in the IT department」が「his colleague」(社内のIT部署の社員=同僚)に言い換えられるんです。
僕は普段から、Part 3・4で問題を解いた後、精読する際に、言い換えを常にチェックしてきました。言い換えにもパターンがあるので、根気よくチェックしていると、問題を解く際に気づけるようになってきます。
【参考】TOEIC 800~900点高速突破のカギになる「言い換え」とは?
【参考】TOEIC Part 3・4・7 攻略のコツ&重要キーワード400
正解が聞き逃しても、会話の状況から不正解を消去できる
もちろん、すべて聞き取れるにこしたことはないのですが、僕のレベルではまだ厳しいです。ですが、最近「この会話の内容からすると、A・B・Dの選択肢はありえないよな。Cっぽい」というのが感覚的に分かるようになってきました。もちろん、ヒッカケにやられている可能性はあると思います。ただ、正解の選択肢を選べる確率は上がってるなと。
これもこの約9ヶ月間のPart 3・4のトレーニングの成果です。
【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編
リーディングパート:470点

公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編
3月~6月までは、400点台前半をウロウロしてましたが、7月は460点、今回9月は470点が獲れました。
ちなみに、900点を超える人の多くは、リスニングのスコアのほうが高いケース(450点~満点)が多く、僕のようにリーディングのスコアのほうが高くなるケースはちょっとめずらしいかも。
ですが、これは結局、リーディングパートに注力してきた割合が他の方より多いからだということが分かってきました。
テニスで、バックハンドが苦手な人が、ついついフォアハンドで打ってしまい、バックハンドで打とうとしない → バックハンドがいつまでもうまくならないのと同じ論理です。
900点を超えるためには、苦手パートの克服は必須と言えます。
Part 5
14分以内に解ける
不明な問題は多くても5問以内です。2015年9月の試験では語彙問題で2問だけ分かりませんでした。そういう不明な問題はすぐに飛ばす、という方法で解いてって、だいたい14分以内に終わるレベルです。毎日時間を測って問題を解くトレーニングをすれば、より速く・正確に解けるようになります。
【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編
吸い込まれるように正解を選べる
ブログのあちこちでお伝えしていますが、2010年~2012年にかけて、Part 5・6はトータルで1000問以上解きました。今も、ほぼその貯金でやっていけてる感じです。『Part 5・6対策本』を1冊ずつ、各10周はしてきました。それくらいやると、吸い込まれるように選択肢が選べるようになってきます。
ヒッカケ選択肢が見える
他のパート同様、Part 5でも、大量に解くと、不正解選択肢のパターンに気づけるようになってきます。品詞問題を瞬殺できる
文法問題の中で、品詞問題の割合は多いのですが、品詞問題のパターンは限られているので、1000問やるとパズルみたいになって瞬殺できるようになります。サクサク解けるようになると快感ですよ~。【参考】TOEIC Part 5・6・文法 攻略法&おすすめ問題集まとめ
瞬殺できる語彙問題も出てくる
『Part 5・6対策本』を解いた後に、【 精読 】した上で、必ず音読してきました。そうすると、口がコロケーション(よく一緒に組み合わせになる単語と単語のセット)を覚えてくれるので、語彙問題のいくつかは瞬殺できるようになります。
2015年は、R5「文法が理解できる」の100%が4回獲れました。
Part 6
6分以内に解ける
「Part 6が苦手」という方は、おそらくPart 7も苦手で、普段から英文を読んでいない人か、精読していない人ではないかと。Part 7の英文を毎日30分以上読んでいるとPart 6の英文は超易しく感じるようになってきます。
基本的に簡単過ぎて問題を覚えていない
リーディングが450点前後のレベルになると、基本的にPart 6で難しい問題に出逢うことは、ゼロではないですが、ほとんどなくなります。ほぼすべての問題は「問題集でもよく見かけるいつものパターン」なので、試験が終わった後、一番覚えていないパートです。
このレベルに到達していない=読んでいるリーディングパートの英文量が足りない。
読むトレーニングに関しては次の記事で(・∀・)b
【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」
Part 7
ほぼ全問回答して時間内に解き終われる
今の僕のレベルでは、タイムマネジメントに失敗するときもありますが、基本的に時間内に解き終わることができます。それも「問題を飛ばしまくって」ではなく、英文を全文読んで、ほぼすべての設問で、本文で正解の根拠をきちんと確認した上で。
Part 7(R1~R3)で常に90%以上が獲れる人は、僕よりもタイムマネジメントが正確で、常に時間内に解き終わっていると考えられます。
【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編
タイトルと序文から流れをイメージできる
「...refer to the following ******.」の「*******」部分、文書タイプ、文書の始めのセンテンスを読むと、基本的に文書の流れがイメージできます。『公式問題集や信頼できる模試』『Part 7対策本』などの、テスト10回分のすべての英文を、精読した上で10~20回ずつ通読すると、あらゆる文書パターンがストックされ、これができるようになります。
【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」
本文を読むだけで、設問で問われる箇所がだいたい分かる
Part 7で高得点を獲る人は、例えば「履歴書問題」であれば、「require / requirement」「must」「preferable」などのキーワード近辺は、ほぼ間違いなく設問に絡むので丁寧に読みます。【参考】TOEIC Part 3・4・7 攻略のコツ&重要キーワード400
このように、設問で問われる箇所、気をつけて読まないといけない箇所などが分かるようになってくると、Part 7の正答率は上がってきます。本文に「annual conference」と出てきたら、選択肢に「... held every year」があるかも、とか。
設問と選択肢を読むとアビメのどれに属するか分かる
アビメを常に分析するクセをつけるようになってから、「この問題は、アビメのR1~R3のどれに属するのか?」がだいたい分かるようになってきました。これができるようにならないとPart 7(R1~R3)で90%超えないというわけではないです。基本的に、R1~R3の平均が80%を超えてきたら、ひたすら毎日Part 7の英文を読んで、毎日1~3題解くようにすれば、いずれ90%は超えてきます。
【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編
ですが、Part 7で「R1だけが常に低い」のように、アビメの特定の項目が低い状況にハマってしまっている方は、設問タイプ別に解き方を学べる『究極のゼミ Part 7』で対策することをオススメします。
この記事の内容は以上になります。
各パートでお伝えしている感覚に到達していない=修業(トレーニング量)が足りないことになります。「あのとき、ツウが言っていたのはこういうことか!」と感覚的に分かるようになるまで、地道にトレーニングを続けて下さい。必ずたどり着けます。
単純な話、全体の9割の問題で、「見えるぞ!私にもパターンが見える!」となってきたら、900点超えは近いです(`・ω・´)b

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