世界一囚人の少ない国:ノルウェー

 
誤訳御免」さんというブログが好きで、たまに読んでいるのですが、そこで、非常に興味が湧いたのが「ノルウェーの更生事業がスゴイ」というものです。

最初に目についたのが次の記事。
 



ノルウェーの大量殺人犯が入所予定の刑務所豪華すぎワロタ
※悲惨な画像とかないのでご安心下さい。あと、ほとんど写真ですぐ読み終われるので、ちょっと目を通してみて下さい。

いかがでしょうか?
これは確かに豪華すぎなようなw

こんなん、更生するどころか「また入りたい!」ってなって、逆に再犯率上がるんじゃないの?とシロウト的には思ってしまいますが日本の再犯率が約41%(平成23年版 犯罪白書)であるのに対し、ノルウェーの再犯率は約16%だそうですw(゚д゚)w ワオ
※日本の再犯率は「再犯罪者率」のことで、「犯罪者の中に再犯が含まれる確率」だそうです。名無しさん@ニュース2ちゃんさんよりご指摘いただきました。ありがとうございます!


再犯率の最も少ない国の刑務所

ということは、いろいろ検討して試行錯誤した結果、上記のような豪華な刑務所になってきたということなんでしょうね。

ちなみに「再犯率」は英語で「recidivism rate」で、「recidivism 常習的な犯行」「recidivist 常習犯」と言うそうです。


「でもでも、犯罪を犯した人がこんな快適な環境で暮らせるって、なんかちょっとおかしくない?」と思ってしまう自分もおりまして、それも気になったので調べてみました。

厳罰化が囚人爆発と治安悪化の悪循環つくる
※長いので興味ある方のみどうぞ。

 いま世界では犯罪者への刑罰をより厳しくする「厳罰化」の流れが加速しています。その結果、刑務所に収容される囚人の数が多くの国々で増加。「囚人爆発」とも呼ばれる世界的な現象によって、暴動や感染症の拡大などの問題が噴出しています。



その記事の犯罪学者のニルス・クリスティさんの話。

「私は凶悪犯罪をおかしてしまった多くの人と会ってきましたが、これまでモンスターのような犯罪者に会ったことはありません。どんな犯罪者でも人間です。生活環境を整えれば必ず立ち直ります」



日本も、オウム事件のあった1990年代から厳罰化が進み、その結果、15年前と比べると受刑者が2倍になっているそうです。厳罰化の効果に疑問が湧いてきますね。


クリスティさんにインタビューをされた方の記事。
殺人事件は年間1件だけ!?ノルウェー紀行
※長いので興味ある方のみどうぞ。

厳罰化に対する考え方として「なるほど~」と思った部分を抜粋。

「犯罪者のほとんどは、貧しい環境や愛情の不足などが原因で犯罪を起こしている。ならば彼らに与えるべきは罰ではない。良好な環境と愛情、そして正しい教育だ」


これはホントにそうだと思うんですよ。
僕は、凶悪事件や青少年による犯罪が起きた際は、その犯罪者の育ってきた環境を調べるようにしているのですが、たいていのケースでは父親や母親から暴力や虐待を受けていて、いわゆる”普通の家庭”で育っていない人たちなんですよね。絶対とは言い切れないと思いますが、家庭環境は主要因になると思います。

「もちろん大きな事件が起きれば、ノルウエーでも強い罰を与えろとの世論が沸く。特に最近はその傾向が強い。でも考えてほしい。最高で21年の刑期を終えて、着の身着のままでいきなり世の中に放り出されても、また結局は犯罪に走るしかない。それは彼の処遇のための予算も含めて、国家にとっては大きな損失だ」


再犯率的な観点だけでなく、経済的・国益的な観点から見ても、厳罰化はよろしくないということになりそうですね。

たとえば介護疲れの殺人事件。(ノルウェーのような)社会保障が完備されていれば起きるはずがない。昨年起きた秋葉原の大量通り魔殺人事件。あれもノルウエーでは起こりえない。なぜなら非正規雇用の問題がないからだ。保険関係はすべて国と国民との関係で成立しているから、正社員とかアルバイトなどの区分けの概念はとても薄い。




最近あんまり聞かれなくなりましたが、

日本には、

罪を憎んで人を憎まず

という言葉がありますよね。
実際に、自分の家族が殺されたりしたら、なかなかそう捉えるのは難しいと思いますが、それでも、ノルウェーは国家政策でそれを実践している国なのではないかと思いました。


ただ、去年、ノルウェーでは70人以上の人が死亡するテロが起きて、重犯罪にたいして厳罰化する声も上がっているそうな。

ノルウェー、66%が厳罰化要求 連続テロで世論調査

ノルウェーにも課題はあるとは言え、日本をはじめ多くの国は、ノルウェーから学ぶことは非常に多いように感じました。



余談ですが、犯罪発生率という観点では、実はノルウェーよりも日本の方が低かったりします。

国際犯罪被害者調査


あと、個人的に知っておいた方がいいなと思うことなのですが、日本の昨今のニュースを見ていると、犯罪発生率や凶悪犯罪がさも増加傾向にあるような気がしてしまいますが、

実は気のせい

だったりしますヾ(゚Д゚ )

平成23年版の犯罪白書を見ると、脅迫や暴行はあんまり変わらないですが、殺人・傷害・強盗・詐欺・横領はここ数年減少傾向です。

また、犯罪白書ではないですが、ダイヤモンドオンラインのこの記事によりますと、少年事件は一般の殺人事件と並んで、戦後から最少を更新し続けているそうです。

つまり日本は、基本的にますます治安のいい国になってきていると(・∀・)b
テレビや新聞に惑わされないようにしましょう(笑)

→ホームに戻る

 

同じカテゴリーの記事

コメント

No title
ツウクンさん、おはようございます。

刑務所の写真ってどんな~(ノω・。)?!っと思って写真を拝見したら、写っているのが山小屋と青空だったので、一瞬パニックでした笑

隔離されている感じが全くないし。

そびえ立つ高い壁を想像してました。
これって日本だけなんですかね?
ずーさん
コメントありがございます(・∀・)>

あれだけ清々しいとパニックになりますよね?(笑)
美しすぎる。

ノルウェーが特別なんだと思います。
アメリカの映画「ショーシャンクの空に」を見ていると、壁や鉄格子で囲まれていますし、他の国の刑務所もそういう環境なのを、ドキュメンタリーか何かで見たことがあります。
No title
いまさらの訂正もどうかと思いましたが、日本の再犯率は再犯罪者率であって
あなたの想像している再犯率とは全く違います。よく数字のトリックに使われますので気をつけてください。

これはただの『犯罪者の中に再犯が含まれる確率』であって、これが低いということは初犯の犯罪者率が高い=一般人が容易に犯罪者になる、ということで、別に高いから悪い、低ければいい、というものではありません。
名無しさん@ニュース2ちゃんさんへ
名無しさん@ニュース2ちゃんさん、ご指摘ありがとうございます。日本の再犯率は再犯罪者率なんですね。大変勉強になりました!
No title
わざわざの訂正ありがとうございます。
追加で言うと日本に再犯率というデータは存在しませんが、一番近いデータで出院後5年以内に刑事施設に入所した者の割合というデータがあります。
これは平成14~23年までで8.1~9.6%となっています(平成24年犯罪白書)。
参考までに
名無しさん@ニュース2ちゃんへ
こちらこそ、追加情報ありがとうございます。
とても参考になりました。

コメントの投稿

非公開コメント

(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)


PAGE TOP