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公開:2013年
更新
2014-11/18 アイキャッチ画像変更
2017-04/11 全体的に加筆・修正
関連:初心者600点 / 700~800点 / 900点 / おすすめTOEIC本 / Part 1・2 / Part 3・4 / Part 5・6 / Part 7 / スコアが伸びない / 最後まで解けない Part 5・6編 - Part 7編 / アビメL - アビメR
新形式に変わったから、ようやく最後まで解けることができてきつつあるので、記事をアップデートすることにしました。
新形式TOEICのリーディングパートにおいては「Part 5・6を16分以内」で解き終わり、「Part 7に59分残す」のが1つの目安です。
また、Part 5・6で9割取るためには、Part 5・6だけで1000問解いて各10周をお勧めします。「TOEIC Part 5・6・文法 攻略法&おすすめ問題集まとめ」の記事を参考に「Part 5・6の1000問ノック」に挑戦して下さい。
リーディングパートが時間内に終わらない方は、「TOEIC リーディングで時間が足りない人のための勉強法(Part 7編)」も合わせてご覧下さい。
というわけで、いってみましょう(=゚ω゚)ノ
1. 時間内に解き終わるために
● 最後まで解ける = 450点前後
自分の感覚では、最近(2016~2017年)のリーディングセクションでは、= リーディング450点前後
という感じです。
厳密には「Part 5・6も含めてほぼすべての設問で、解答の根拠をきちんと見つけた上で、時間内に何とかギリギリ解き終われるレベル = リーディング450点前後」かなと。
逆に言うと、リーディングで400点に届かないレベルだと、最後まで解けないのがフツーと考えておいたほうがいいです。過去の僕もそうでした。
もし「時間内に最後まで解けるけど、リーディングで400点取れない…」という人は、「正確に読めていない」か「ヒッカケ問題にヤラれてる」可能性が高いです。
正確に読むためには、精読で語彙・文法・文構造・【 言い換え 】をきちんとチェックする必要があります。
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上するPart 7「精読」勉強法
ヒッカケ問題に対しては、
といった、設問タイプ別に問題の解き方やヒッカケを学べる問題集をお勧めします(・∀・)b
この2冊については、それぞれ次の記事で詳しくレビューしています。
● TOEIC Part 5・6・文法 攻略法&おすすめ問題集まとめ
● TOEIC リーディング Part 7 攻略法&おすすめ問題集まとめ
● Rパートのタイムテーブル
僕の場合、800点(リーディングで400点前後)を超えた辺りから、テスト1週間くらい前から毎日1模試解いていましたが、、次のタイムテーブル通りに進めるようにトレーニングしていました。※過去に解いた模試を解き直すだけでなく、新しい模試も解きました。
13:46 Part 5 Q101-115
13:50 Part 5 Q116-130
13:54 Part 6 Q131-146
14:02 Part 7 Q176-180 DP
14:08 Part 7 Q181-185 DP
14:14 Part 7 Q186-190 TP
14:20 Part 7 Q191-195 TP
14:26 Part 7 Q196-200 TP
14:32 Part 7 Q147-150 SP
14:36 Part 7 Q151-160 SP
14:46 Part 7 Q161-170 SP
14:56 Part 7 Q171-175 SP
SP(シングルパッセージ:1文書問題)から解くか、MP(マルチプル・パッセージ:複数文書問題)から解くかは好みですが、いくつかの理由から、僕は先にMPを解くようにしています。
詳しくは「TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編」をご覧下さい。
● タイムテーブル通り解けない = 修業が足りない
サラッと書いてますが、リーディング400点を超えるまでは、英文を読むスピードも、問題を解くスピードも遅いので、このタイムテーブル通りに終わらせるのはかなり厳しいと思います。ですが、このタイムテーブル通りに解けないということは、Part 5・6・7のいずれかの「問題を解く量が足りない」か「解いた後の復習・トレーニングが足りない」ということになります。
このタイムテーブル通りに解けることを目標に、ひたすらトレーニングすることで、900点は取れるようになるはずです(・∀・)b
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編 / Part 7編
2. 問題を最短ステップで解く練習をする
Part 5 問題の解き方の流れ
Part 5の問題を解くときは、特別なこだわりがない限りは、次の順に進めていくことをお勧めします。Step 2:空欄の前後をチェック
Step 3:全文読む
この順番で解くようにしていると、4つの選択肢を見た瞬間に、設問タイプとその解き方が分かるようになります。
この方法で問題を解くトレーニングをしている人は、例えば、
A. leading
B. leadership
C. leads
D. leader
という選択肢を見た瞬間に、「品詞問題」であることが分かります。そしてすぐさま問題文の空欄の前後を見ます。
... a ------- company ...
中上級者であれば、これを見た瞬間に「A」が正解だと分かります。
「冠詞+(空欄)+名詞」というパターンの場合、空欄に入るもので最も確率の高いものが「形容詞(動名詞・過去分詞も含む」で、その次に「名詞」になります。
また、TOEICでは、leading comapany(トップ企業)のカタチでよく出るコロケーションなので、リーディングパートの英文で通読していると瞬殺できるようになります。
【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」
ちなみに、さらに上級者になってくると、選択肢を見ただけで、「おそらくこの選択肢が正解だろうな」「AかBが正解っぽいな」というのが分かるようになってきます。こうなると、少なくともPart 5・6に関しては、900点レベルに到達すると思います。
このように、選択肢を見て、設問タイプを瞬時に判断し、空欄の前後、もしくは全文を読んで解くようにしていると、Part 5のほぼすべての問題は15秒以内で解けるようになります。
そして、この設問タイプを見極め、効率良く問題を解けるようにトレーニングしてくれる問題集が、上述した「究極のゼミシリーズ」になります。
Part 5・6は「文法特急シリーズ」が有名だと思います。
ただ、文法特急は問題の質はいいのですが、問題がランダムで並んでいるので、設問タイプ別のトレーニングができないんですね。
個人的には、「究極のゼミ Part 5・6」などで、設問タイプ毎の基本的な問題の解き方を学んでから、『文法特急・単語特急』などの問題がランダムに並んでる問題集をやっていくのが効率がいいのではないかと考えています。
Part 6 問題の解き方の流れ
Part 6に関しては、いくつか問題の解き方があると思いますが、僕の場合は、Step 1:基本的に全文を通読
Step 2:空欄の部分で解ける問題は解く
Step 3:空欄前では解答の根拠が特定できない
→Delayed Clue問題かもしれないのでいったん最後まで読む
という感じでやっていきます。
ただ、Part 5と違って、Part 6は、空欄前後や空欄のある英文を見ただけでは解けない、時制や語彙の問題がわりとあるので、基本的に全文通読したほうがいいです。
※Part 6も、2010年頃と比べると、難易度が上がっています。
それなりにPart 5・6でスコアが取れる人は、空欄よりも前に解答の根拠がある場合は、空欄がきた時点で解けると思います。
ですが、900点をめざすとなると、難易度が高めの、空欄よりも後、もしくは、文書の最後のほうに解答の根拠がある設問(=Delayed Clue問題)にも正答する必要があるので、安直にマークせず、文書をきちんと最後まで読んで、解答の根拠をしっかり見つけるようにしましょう。
Part 6の文選択問題については、次の記事を参考にしてみて下さい。
【参考】新形式TOEIC リーディング対策・時間配分と勉強法まとめ
3. Part 5は1問15秒で解く
Part 5・6を16分以内に解き終わるためには、
● Part 6:8分(1文書2分)
で解くのをめざすといいと思います。
現在リーディング400点以上で、Part 5・6で1000問も解いていれば、問題によっては5秒以内で瞬殺できるものもあると思います。
ですが、それでも、Part 5・6を終えるのに16分以上かかるのであれば、Part 5で「1問15秒以上」、Part 6で「1文書2分以上」かけて解いている問題がたくさんあるということです。
これはつまり、「Part 5を1問15秒以内、Part 6を1文書2分以内で解く」ということを、体感的に分かっていないということなります。
「1問15秒タイマートレーニング」
確かボクシングジムって、試合やスパーリングをしてなくても、そのジムの営業中は、3分毎にゴングがなり続けますよね?あれっておそらく、3分がどれくらいの長さであるかを体に覚えさせるためだと思うんですよ。これと同様のトレーニングをPart 5・6でもやるわけです。
※TOEICやってるボクサーの方、情報求ム(笑)
まず、スマホのタイマーアプリ「ListTimer」やPCソフト「SGウォッチ」などのタイマー機能のある無料アプリ・ソフトを用意します。
次に、Part 5なら、15秒毎にタイマーが鳴るように設定し、タイマーが鳴ったら次の問題に進むようにして、Part 5の問題をとりあえず1セット分(30問)やってみて下さい。
※Part 6は1文書当たり2分でタイマー設定してやってみて下さい。
φ(.. )
いかがでしょうか?1問15秒ってかなり短いと思いませんでした?僕は始めてこのトレーニングをやったとき、かなり衝撃でした。YOUはSHOCK。それはもう、愛で空が落ちてくる感じ です。
もしこの1問15秒タイマートレーニングでやった場合に、正答率が大幅に下がるようであれば、
(1) 最短ステップで解く練習をしていない
(2) 問題を解く量が足りていない
(3) 復習が足りていない
(4) 読むスピードが遅い
のいずれか or 複数が当たるはずです。
(1) 最短ステップで解く練習をしていない
上述した、Step 1:選択肢を見て設問タイプを判断
Step 2:空欄の前後をチェック
Step 3:全文読む
の「最短ステップで解くトレーニング」をしていきましょう。お持ちのPart 5・6対策本でOKですが、なければ上述した『究極のゼミ Part 5&6』をお勧めします。
(2) 問題を解く量が足りていない
僕がPart 5・6の語彙と文法(アビメのR4・R5)で90%以上を安定して取れるようになったのは1000問解いてからです。まだ1000問解いていないのであれば……修業が足らぬわ!ヾ(゚Д゚ )
Part 5・6で1000問めざして頑張って下さい♪
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編
(3) 復習が足りていない
(1)にも(2)にも該当しない人は、今まで解いてきたPart 5・6の問題集をきちんと復習できていない可能性があります。「間違えてしまう問題」「問題文の意味や文構造が瞬時につかめない英文」が残っているかと。
1000問分の問題集を、精読・音読も含めて合計10周以上やり込めば、アビメのR4・R5(≒Part 5・6)は90%に到達するはずです。
【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編
サラッと言ってますが、1000問分をきちんと復習・トレーニングしようと思うと、半年~1年くらいはかかると思います(^_^ゞ
(4) 読むスピードが遅い(=音読トレーニングが足りてない)
本番だけ速く読んでも、理解度が下がるだけです。普段から、速いスピードで読めるようになるまで繰り返し読むトレーニングをしておく必要があります。Part 5・6は次の速度で読めるまで、繰り返し読むようにして下さい。そうすれば、本番の初見の英文でも、近いスピードで読めるようになるはずです。
現在R400未満:120~150 wpm
現在R400以上:150~180 wpm
『公式TOEIC L&R問題集』のナレーターが、Part 1・2は160~180 wpm、Part 3・4が160~200 wpmくらいの速さです。
読むスピードについて、またスピードの上げ方については次の記事を参考にしてみて下さい。
【参考】速音読トレーニングの効果・やり方
4. 900点超えるためにやるべき3つのこと
現在リーディングが400点前後の人が、450点を超えるために心掛けることを書いておきますね(・∀・)b
(1) 普段から時間を測って解く
他の記事でもお伝えしていますが、普段やっていることが、本番でも再現される
というのを肝に銘じていただきたいのデス!ヾ(゚Д゚ )
普段、Part 5・6の問題を解くときから、Part 5は1問15秒で解く、Part 6は1文書2分で解くようにしておかないと、本番でできないです。
(2) テスト1週間前は毎日1模試解く
普段から時間を測って解くことはもちろんですが、もう1つ大切なことがコレです。テスト1週間前になったら、上述したタイムテーブルを参考に、リーディングパートは毎日1模試解いて、Part 5・6を16分で解くタイムマネジメントを身につける必要があります。
これをやっておかないと、本番のタイムマネジメントに失敗します。普段やっていることが、本番でも再現されますから(`・ω・´)b
(3) 15秒で解けない問題を潔く捨てる
特に注意していただきたいことが、1問15秒以内(Part 6なら1文書2分)で解けないときに、悩まないで、潔くその問題はテキトーにマークして次の問題に進むことです。この「15秒で解けない問題を捨てる潔さ」を身につけないと、Part 5・6で16分以上かけてしまう → Part 7を解ける時間がなくなる → リーディング450点を超えるのが難しくなってしまいます。
● 900点は全問正解する必要はない
900点って、当然ですが満点じゃないんですよ。どういうことかというと、900点超えが目標なのであれば、全問正解する必要はない = 数問間違っても大丈夫ってことなんです。
僕が910点(L445/R 465)を取ったときのアビメ(アビリティーズ・メジャード)をご覧下さい。

ほら、ところどころ間違ってるでしょ?
この「数問間違っても900点は取れる」という精神的ゆとりを持つことで、本番のプレッシャーはかなり和らぐはずです。
リスニングパートのスコアにもよりますが、リーディングで420~450点くらいをめざすのであれば、リーディングパート全体で10~15問くらいは間違っても大丈夫だと思います。
ぜひ頑張ってトレーニングしてみて下さい(`・ω・´)b

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