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公開:2012年
更新:2022-08/01~ 現在更新中。ご不便おかけします🙇
関連:初心者600点 / 700~800点 / 900点 / おすすめTOEIC本 / Part 1・2 - Part 3・4 / Part 5・6 / Part 7 / スコアが伸びない / 最後まで解けない / アビメL - アビメR
僕が700~800点を超えたときにやっていた勉強法・トレーニング・参考書をまとめたものに、当ブログを参考にして、700点台に到達された読者さん・800点台に到達された読者さんからいただいた情報も踏まえて書き直しました。
現在のL・Rのスコア別に、勉強のやり方をまとめたので、より実践的になっていると思います。
700~800点に到達できるかどうかは、Part 3・4とPart 7の攻略がカギになりますが、Part 3・4は暗唱で、Part 7は再読でブレイクスルーされる方が多く、もっとも時間対効果の高いトレーニングと考えています。
ちなみに、英語初心者~600点未満/900点をめざす方は、600点勉強法/900点勉強法もどうぞ!
それではいってみましょう(*ゝω・)ノ
700~800点を獲るための5つの戦略
【戦略1】全200問中、15~20問は落としていい
僕が最もお世話になったTOEIC講師・ヒロ前田先生のブログ記事「第146回TOEIC公開テストのスコア」によりますと、正答率(パーセント)とスコアの関係は次の通りです。L:355 R:340 T:695 75パーセント(ヒロ前田先生)
L:390 R:345 T:735 80パーセント(ポール先生)
L:410 R:395 T:805 85パーセント(ロバート先生)
また、著書「5日で攻略 新TOEICテスト730点!」では、次のようにおっしゃっておられます。
卜ータルスコアで730点は、正答率が約78パーセントの時に達成できる。つまり、 22パーセント程度(44問)は落とす余地がある。
しかもこれは勘で正解した問題も含めた数字だから、実際には、50問以上を落としたと思っていても、達成の可能性は十分にある。
だそうです。
「勘で正解した問題も含めた数字だから」というのは、「分からなくて or 時間がなくて、テキトーにマークした問題も4分の1の確率で正解するので」という意味だと思います。
では、80~85%を獲るためには、どうしたらいいか?
【戦略2】公式問題集3~4冊をやり込む

僕が730点を取得したときに最もやり込んだ本は、
(1) 旧形式の公式問題集Vol.3・Vol.4
(2) 文法特急と単語特急
です。その後、
(3) 解きまくれ!リスニングドリル Part 3・4
(4) 超リアル模試
(5) 文法特急2と単語特急2
をやり込むことで、800点に到達しました。
ただ、「旧形式の公式問題集」「解きまくれ~」「超リアル模試」はもう古いのでお勧めしません。
僕は50回以上TOEICを受けてきましたが、TOEICの問題や英文は徐々に変わります。なので、古い問題集では新しい問題に対応できないんです。
特に800~900点をめざす方は、「TOEIC本は鮮度が命」だと心得て下さい。TOEIC講師のOJiMさんの格言です。
今は、新形式に対応している公式TOEIC L&R問題集がたくさん出ているのでそちらをお勧めします。
また、スコアアップ報告を下さった読者さんの記録も踏まえると、
● 公式TOEIC L&R問題集3~4冊(テスト6回~8回分)
● 文法特急・単語特急シリーズ4冊分(約400問)
できちんとトレーニングできれば、80~85%正解できる(≒700~800点獲れる)英語力は身につくと考えられます。
「公式問題集や信頼できるTOEIC対策本」の音声・英文を使ってきちんとトレーニングすると、
は意識しなくても、自動的に覚えてきます。It's automatic.
ちなみに、DUOなどのTOEICに関係ない語彙も含まれる教材をやるとスコアが伸び悩む可能性があるのでご注意。
【関連】TOEICスコアが伸びない人によくある9パターンとその対策
【 おすすめの公式問題集・模試 】
Listening & Reading 問題集 8
ETS
2021-10/15
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楽天で見る
Listening & Reading 問題集 7
ETS
2020-12/04
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公式TOEIC L&R問題集は、他の模試と比べると割高なのですが、その価値はあります。
英文と問題の質が公開テスト(本試験)に最も近いんですよね。特にPart 3・4・7。
今「公式TOEIC L&R問題集8」の音声と英文でトレーニングしているのですが、Netfli◯やYou◯uberを彷彿とさせる、昔のTOEICにはなかった話(≒語彙)が出てくるんですよね。
また、この「公式8」に登場するイギリス人女性は、アクセント(発音)は聞き取りやすいのですがわりと早口な方なので、1.2倍速シャドウイングでトレーニングしておけば、公開テストの早口なナレーターに強くなるはず。
【戦略3】毎日2時間以上勉強する
700点台~800点台に到達される方は、毎日2時間くらい勉強されているんですよね。僕自身、コンスタントに700~800点台を獲れるようになったのも、毎日2~3時間勉強するようになってからです。
「700点超えてるけど、1時間くらいしか勉強していない」という方も確かにおられるのですが、そういう方は、普段仕事やプライベートで英語を使う機会がある方が多いです。
この記事を参考にして835点を取得されたろっきーさんも勉強時間の重要性について触れておられました。
このブログに出会う前のだらだらと勉強した1年間よりも、ブログ記事の通りに、平日1~3時間・休日3~5時間で本気で取り組んだ4ヶ月間の方が成長が凄まじかったです。
● 英語はスポーツや楽器的な側面がある
英語には、勉強的な側面もありますが、スポーツや楽器のようなトレーニング的な側面もあります。スポーツや楽器って、しばらく練習しなかったらレベルが下がりますよね。英語もまったく同じです。
語彙力・リスニング力・リーディング力を維持向上していこうと思うと、毎日一定量触れないといけないんですよね。
【参考】TOEIC 700・800・900点に必要な勉強時間と問題数の目安
ちなみに2022年現在、僕は毎日5時間勉強・トレーニングを日課にしていますが、準ネイティブレベルをめざそうと思うと足りない気がしています。
● フルマラソン完走できる人 ≒ 定期的に走る人

リスニング・リーディングでそれぞれ300点台に入ってくると、次のような悩みが出てくると思います。
「本試験で2時間も集中力が持たない」
「リスニングパートの途中で疲れてくる」
「Part 1・2は消去法で何とかなるけど、Part 3・4がボロボロ」
「Part 7の英文量に圧倒される」
「Part 7の途中で時間が足りなくなる」
これらの症状が出ている方は、過去の僕もそうだったように、普段からあんまりTOEICの音声を集中して聴いていない、英文を読んでいないケースが多いです。
公開テスト(本試験)では、リスニングが45分、リーディングが75分ありますよね。
無音時間、Direction読み上げ時間、問題を解く時間を省いたとしても、少なくとも30分聴く、30分読むことになります。
普段あんまり走っていない人が、いきなりフルマラソンに出ても完走できないですよね。
同様に、普段から集中して30分聴く・読むトレーニングをしていない人が、公開テスト(本試験)を受けても、集中力は最後まで持たない、というわけです。
じゃあ、とりあえず聞けば、読めばいいのかというと、残念ながらそうではないんですよね。
● 理解できるインプットが大事
第二言語習得を研究されている方々によると、7~9割理解できる音声・英文でトレーニングしないと効果は薄いそうです。そして過去の僕もそうでしたが、800点未満の方にとって、初見の音声と英文は、そのままだと7割も理解できていないと思うんですよ。9割以上をきちんと理解できてるなら900点超えているはず(笑)。
つまり、次の4つの勉強・トレーニングが必要になります。
(2) ディクテーション:聞き取れない原因を特定
(3) シャドウイング&リピーティング:ディクテで判明した苦手な音を脳に定着させる
(4) 再読:精読した英文を繰り返し音読して覚える
これらの重要性に気づいた読者さんが仰る台詞は決まっています。
「2時間でも足りないですね」
【戦略5】苦手パートを対策する

700点を超えるまでは、好きな(得意な)パートに特化することで、勉強が楽しくなる → 勉強が続けられる → 継続は力なり、になります。
ですが、700点を超えてきて、苦手パートを残していると、800点を超えるのは厳しくなるかなと。
そんなわけで、700点を超えてきたら、次の記事を参考にしてみて下さい。
【参考】弱点と対策が分かる!アビメの見方 リスニング編 / リーディング編
【参考】スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編 / Part 3・4編
【参考】スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編 / Part 7
また、新形式の問題の対策の仕方については、次の記事を参考にしてみて下さい。
【参考】新形式TOEIC 対策と勉強法まとめ リスニング編 / リーディング編
【補足】いずれ英会話をやる → 瞬間英作文と暗唱

瞬間英作文|英語上達完全マップ
900点持っていても話せない理由
読者さんで「TOEIC 800点が獲れたら英会話もやります」という方が多いので、そういった方は、Part 1・2で瞬間英作文、Part 3・4で暗唱することをオススメします。「TOEIC 900点持っていても話せない人は多い」という批判があったりしますが、それは話すためのトレーニングをしなかったからなんですよね。
2012年に900点取得した後、オンライン英会話を始めたのですが、僕が1レッスンの25分間、話し続けることができたのは、リスニングパートの英文と和訳を使って瞬間英作文をやっていたからです。森沢さんには本当に感謝しています。
この数年、第二言語習得・脳科学・心理学に関する本を読んできたことで、暗唱や瞬間英作文が効果がある理由が分かってきました。
結局、暗唱や瞬間英作文などの想起系(思い出す)トレーニングは検索練習(テスト効果)になるので、長期記憶に残りやすくなるんですよね。詳しく知りたい方は次の記事をどうぞ。
【関連】言語学者「英語学習の暗唱(例文暗記)には3つの効果があるよ」
【関連】言語学者「瞬間英作文は"使える文法"と"決まり文句"の習得に効果的だよ」
暗唱・瞬間英作文でLRも伸びる
暗唱や瞬間英作文をやると次のような効果があります。結果、リスニング・リーディングにおける意味的に理解できる割合が向上します。
800点(L430/R370)を獲得されたMSさんも、Part 3・4で瞬間英作文をされたそうです。
特にpart3.4で苦戦していた自分にとって瞬間英作文は効果的でした。
……ブログで推奨されていた公式問題集のpart3,4を中心に瞬間英作文を始めました。
瞬間英作文の良い所は、英文を固まりとして捉える事が出来るので、リスニングだけでなく、リーディングでも読むスピードが上がる事だと思います。
他にも多くの読者さんが、瞬間英作文をトレーニングに取り入れておられます。
【参考】瞬間英作文 トレーニング快適化 8つのコツ
ただ、特別な理由がなければ、目標点に到達するまでは、(オンライン)英会話などは並行しないほうがいいです。僕もそうでしたが、スコアが伸び悩む可能性大です。
【関連】オンライン英会話はTOEICに効果があるか?
リスニングパート 現在スコア別勉強法
リスニングパートの現在のスコア別に、勉強・トレーニングのやり方をまとめてみました。
リスニング300点未満(リスニングが苦手な方)
● ディクテーション

リスニングが苦手な方にぜひ試していただきたいのが「ディクテーション」です。
ディクテーションというのは、英語音声を流して、聞こえてきた英語を紙に書く or PCでタイピングする勉強法で、自分が聞き取れない原因を特定できます。
僕も長い間リスニングに苦手意識がありましたが、ディクテをやると「いかに自分が簡単な英語が聞き取れていないか」に気づけます。
また、ただ闇雲にシャドウイングをやるのではなく、ディクテで判明した自分の苦手な発音や音変化をリピーティングすることで、効率的に苦手な音をつぶしていける→トレーニングの質が高まります。
815点(430/R385)を取得されたみねやさんもディクテーションをされていました。
詳しいやり方は「リスニング苦手な人はディクテーションで道は開ける|効果、やり方」をご覧下さい。
● シャドウイング&リピーティング
残念ながら、ディクテーションだけではリスニング力は伸びにくいです。数年前から薄っすらと何となく気づいていて、最近知った「音声知覚の運動理論」と「脳内処理研究」のお陰で、リスニングにおいて確信したことが1つあります。
リスニングで聞き取れない音 ≒ 自分が発音し慣れていない音なんです。
リスニングが苦手な方は、おそらく次のような症状があるかと。
「簡単な英語なのに聞き取れない」
「読むと理解できるけど、聞き取れない」
「英語音声を繰り返し聞いているけど、リスニング力が伸びない」
これらは、自分が発話し慣れていない発音や音変化がまだまだ大量に残っているのが原因なんです。
だから、ディクテーション(英語を聞く)だけでは伸びづらいんです。
また、僕はTOEICリスニング満点取得後も、リスニングに伸び悩みを感じていたのですが、シャドウイングのやり方が悪かったんだと気づきました。
【関連】シャドウイングで効果を感じない人に試して欲しい6つの処方箋
リスニングが苦手な方は、ディクテで判明した自分の苦手な(≒スラスラと言えない)発音と音変化を、地道にシャドウイングとリピーティングでつぶすようにしていけば、徐々に音的に聞き取れる割合が増えてくるようになります。
【 おすすめ関連記事 】
リスニング300点台
上述したPart 1・2のトレーニングに加えてやっていく勉強をご紹介します。【 L300点台の人によくある症状 】
リスニングパートで、コンスタントに300点台が取れるようになってくると、おそらく次のような壁にぶつかってくると思います。「Part 1・2は何とかなるけど、Part 3・4がボロボロ」
「ところどころ単語や表現は聞き取れるけど、頭に残らない」
「文頭から瞬時に聞き取れない」
「聞き取れない部分があると、そこから数秒フリーズする」
「聞き取れなかった部分の英文スクリプトを見ると、簡単な単語でヘコむ」
「1回聞くだけでは理解できないけど、何度か聞くと理解できる」
「先読みで待ち構えていても、気づいたら聞き逃している」
これらの症状に有効なのが、暗唱トレーニングです。
● 公式問題集1冊暗唱

上述したように、『公式問題集や信頼できる模試』には、本試験のPart 3・4によく出る語彙・表現、よく出る会話・トークのパターンが満載です。
Part 3・4の会話・トークについては、公式問題集とまったく同じものが本試験に出るわけではないですが、かなり似たようなパターンが多くを占めます。
なので、会話・トークを暗唱すると、 会話・トークの状況がつかみやすくなり、ストーリー展開を予測しやすくなるんですよね。
つまり、Part 3・4で暗唱したセットが増えれば増えるほど、Part 3・4で聞き取れる割合が増えることになります。Part 3・4の語彙はPart 1・2にも出るので、Part 1・2で聞き取れる割合も増えます。
そんなわけで、まずはTOEIC講師・神崎正哉先生が、ブログ記事「「リスニングが上がらない」「暗唱でしょう」」でアドバイスして下さっているように、公式問題集(模試)1冊分のPart 3・4(23セット×テスト2回分=46セット)を暗唱してみて下さい。
暗唱にトライした結果、リスニングで400点を超え、トータル800点台に到達された読者さんを数名ご紹介しておきます。
暗唱の効果、やり方については次の記事を参考にしてみて下さい!
【参考】Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!
【参考】スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編
● 設問・選択肢速読トレーニング
Part 3・4で正答率を伸ばそうと思うと、設問をあらかじめ読んで、聞き取るべきポイントを絞る「先読み」が重要なのはおそらくご存知だと思います。しかし、設問と選択肢を正確に、かつ、高速で読めなければ、先読みしても内容が頭に残らないんですよね。
そこで、Part 3・4の設問・選択肢を速読するトレーニングをしておくことをオススメします。
【参考】Part 3・4 解き方と先読みをマスターするコツ&練習法
リスニング400点以上
リスニングで400点を超えてくると、Part 1・2(アビメのL1・L3)は80~90%くらいになり、完璧に聞き取るのはまだ厳しいけど、消去法を駆使すればだいたい正解を選べるようになると思います。また、Part 3・4は「たいていの会話・トークは、だいたい何の話か分かるが、詳細が聞き取れなかったり、セットによってはまったく聞き取れないこともある」という状況かと。
これらを解決してリスニングで450点以上を獲るためには、次の勉強法とトレーニングが有効です。
● 状況が瞬時にイメージできるまで練習
Part 3・4
● 苦手なセットを暗唱する
● Part 3・4どちらかを1セット毎日解く
詳しくは「900点が確実に獲れる!7つの戦略と勉強法」を参考にして下さい。
リーディングパート 現在スコア別勉強法
リーディングパートの現在のスコア別に、勉強・トレーニングのやり方、おすすめの参考書をまとめてみました。
リーディング300点未満
● 文法を復習する
ご相談いただく方のお話を伺っていると、リーディング300点未満の方は、文法が苦手な方が多いです。ヒロ前田先生も「ヒロ前田のTOEIC解体新書」で、次のように仰っておられます。
リーディングセクションで270点しか取得できていないならば、英語の基礎である文法や構文……のインプットが非常に少ないと想像できます。
さぁ、観念して文法、始めましょっか?
文法の復習で一番オススメなのは、Part 5の問題を解きながら、中学・高校の文法を復習できる『TOEICテスト 600点 英文法集中講義』です。
新書で薄い → どこでも勉強できる → 完走しやすい → 挫折しにくい。
すべての問題文に文構造の解説がある点が素晴らしいなと。また、見開き2ページで完結し、二色刷りで見やすいです。前半の「入門編」で各品詞別に解きながら学び、後半の「実践編」で鍛えていくという流れ。
この本のレビューや他のオススメのTOEIC文法対策本は、「Part 5・6・文法 攻略法&おすすめ問題集まとめ」をご覧下さい。
また、この本の詳しい勉強のやり方については「スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編」をお読み下さい。
● Part 5の「400問ノック」
Part 5は伸ばしやすいパートなので、現在リーディング300点未満の方は、Part 5に特化することをオススメします。なぜかと言うと、Part 5の英文を読むようにしていると、Part 6・7で読める英文も少しずつ増えてくるからです。まずはPart 5だけで、合計400問をめざして下さい。
この400問を「スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編」の通りにトレーニングすれば、アビメのリーディングパートの「語彙が理解できる/文法が理解できる」はともに、80%を超えてくるはずです。
上述の『TOEICテスト 600点 英文法集中講義』などが終わったら、『公式問題集や模試』をやっていきましょう。
また、設問タイプ別に問題の解き方を学べる『究極のゼミ Part 5&6』をやっておくと、Part 5の問題の解き方を体系的に学ぶことができます。
ミニ模試も含めて最低5周、できれば10周するといいです。自分の感覚では、Part 5・6対策本は、5周すると間違える問題はほぼなくなり、10周するとかなり速く解けるようになります。
トライされたみねやさん 815点(R385)が「『究極のゼミ Part 5&6』を解き続けていたら、苦手意識が少し減ってきました。」と仰っておられました。
ちなみに、上述の『TOEICテスト 600点 英文法集中講義』『究極のゼミ Part 5&6』と公式問題集(模試)2冊分(テスト4回分)のPart 5・6をやれば、合計で400問は超えます。
【参考】Part 5・6・文法 攻略法&おすすめ問題集まとめ
【参考】スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編
リーディング300点台
● Part 5・6 → 特急シリーズ
『究極のゼミ Part 5&6』で、設問タイプ別の解き方を学んだら、『文法特急・単語特急シリーズ』などのランダムに問題が並んでいる問題集をこなして、Part 5・6のあらゆる問題パターンに慣れていきましょう。『単語特急 新形式対策』→『文法特急2』→『単語特急2』→『文法特急1』の順番で、各5~10周ずつ。『新形式』や『2』のほうが最近のTOEICに近いので、先にやったほうが時間対効果が高いかなと。
ちなみに、『単語特急 新形式対策』は『単語特急1』の改訂版で被っている問題はけっこう多いので、『単語特急 新形式対策』を購入された方は『単語特急1』は不要だと思います。『単語特急1』をお持ちの方も、他の問題集をやったほうがいいと思います。
特急シリーズの詳しいレビューは、「Part 5・6・文法 攻略法&おすすめ問題集まとめ」をご覧下さい。
● Part 7 → テスト4回分を再読する
アビメのリーディングの項目「語彙が理解できる」「文法が理解できる」が80%を超えてくると、それ以降は量をこなす必要があるため、Part 5・6は伸びにくくなります。そこで、『公式問題集・信頼できる模試』のPart 7の英文を使った再読トレーニングをお薦めします。
僕がR300点前半だった頃に、満点ブロガーの方の勧めで公式問題集2冊分のリーディングパートのすべての英文を再読(繰り返し音読)トレーニングをやった結果、400点前後が取れるようになりました。
Part 5・6で8割くらい獲れるようになってきた方は、Part 5・6の勉強時間を少し減らして、Part 7に注力したほうが、早く700~800点に到達できるはずです。
先程の835点(L425/R410)を獲得されたろっきーさんも再読にトライした結果、かなりの効果があったそうです。
ブログ主さんの記事の中でも一番疑っていたトレーニングがPart7の再読でした。でも、騙された思ってやり続けてみた結果、このパートが一番伸びましたし、得意になりました。
再読の詳細については「TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「再読トレーニング」」をご覧下さい。
リーディング400点以上
たいていのTOEICkerは、リスニングのほうが得意なので、リーディングで400点獲れると、800点を超えてくると思います。900点超えをめざす方や、「リスニングよりもリーディングのほうが得意!」という方は、次の勉強法やトレーニングをオススメします。
Part 5・6
● 16分で解く
● 合計1000問解く
Part 7
● SP29分・MP30分で解く
● SPかMPを毎日1~2題解く
● 言い換え分析で難問に強くなる
● 内容理解&即答率が向上するキーワード分析
※SP(シングルパッセージ:1文書問題)・MP(マルチプル・パッセージ:複数文書問題)
詳しくは「900点を確実に獲る!6つの戦略と勉強法」に記載しているので参考にしてみて下さい。
試験前の過ごし方
試験前の過ごし方を軽くまとめておきます。
試験1週間前になったら、Part 3・4の【 先読み 】や、リーディングパートの【 タイムマネジメント 】に慣れるために、毎日模試を1セット解くことをオススメします。
時間を作るのが難しい方は、リスニングパートかリーディングパートどちらかを1日1つ解くのでもいいですし、最悪前々日と前日にやるだけでも、試験の感覚を取り戻すことはできるはずです。
過去に解いた模試は、ひたすらトレーニングしていると、音声・英文・問題を覚えているので、本番の完全なリハーサルにはなりにくいと思います。ですので、試験日前々日や前日は、もし可能であれば、新しい模試を解いたほうがいいかなと。
ただ、「前日に新しい模試を解いて正答率が低いと自信なくす…」という方もおられるので(笑)、そういう方は、過去に解いた模試を、
リーディングパート:全文再読で75分で解く
のように高地トレーニング的に解くというやり方もあります。
【参考】TOEIC 本番で実力を発揮する!前日・当日の準備と流れ
上のレベルに到達するために
600~700点台の頃に、ヒロ前田先生が大阪で開かれたセミナーに参加しました。そのときに教えていただいた言葉。
「大阪環状線から、紀州路快速に乗り換えなければ、同じところをグルグル回り続けます」
関西にお住まいでない方には非常に分かりにくい例えで恐縮ですが、大阪には、東京の山手線に似た、大阪を一周する大阪環状線という路線があります。そして、環状線を走る列車の多くは、環状線をずっと回り続けるんですね。
その中で、「紀州路快速」という列車は、環状線をグルッと回ってから、和歌山県に向かう、すなわち、環状線から抜け出すんですよ。
つまり、
という意味なんです。TOEICだけでなく、英会話や英検で伸び悩んだときにも、この言葉を読み返すことで、壁を乗り越えてくることができました。
英語を続けていると、今までの勉強量、今までの勉強法では伸びない、という時期が不定期的に、必ずやってきます。
そんなときは、このヒロ前田先生の「紀州路快速に乗れ!」を思い出して、ご自身の勉強を省みると、道が開けてくるはずです!
● 初心者~600点/700~800点
● 900点/990点満点
【 おすすめ参考書・問題集 】
● 参考書の選び方 8つの注意点
● 900点獲るのに役立った参考書まとめ
● 公式問題集・模試/単語帳/文法書
● Part 1~4/Part 5・6/Part 7
【 リスニング対策 】
● 新形式リスニング対策
● 勉強法:Part 1・2編/Part 3・4編
● Part 2:間接応答・距離が遠い問題
● Part 3・4:先読み/キーワード400
● 発音/音の連結・消失/ディクテーション
● オーバーラッピング&シャドウイング
● 瞬間英作文/暗唱/速聴
【 リーディング対策 】
● 新形式リーディング対策
● 勉強法:Part 5・6編/Part 7編
● 精読(英文解釈)/再読/速音読
● キーワード400/言い換え
【 問題解決 】
● 英語学習の継続のコツ
● 各スコアに必要な勉強時間&問題数
● スコアが伸びない9パターン
● 時間が足りない対策:Part 5・6編/Part 7編
● アビメの見方:リスニング/リーディング

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