瞬間英作文を超効率化するフラッシュカードアプリ「AnkiDroid」「Quizlet」

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対象:苦手なものを効率的に覚えたい/瞬間英作文を効果的にやりたい 
読了:約9分(5550文字)  
公開:2012-11/01 
更新:2017-06/06 全体的に加筆・修正 
関連:Ankiとは?(この記事) - カード作成のコツ / 瞬間英作文とは?
Image from Anki - powerful, intelligent flashcards

ある程度上の世代の人は、テスト前に「単語カード」って作ったと思うんですよ。カードの表側に覚えたい英単語を、裏には日本語で意味を書いたりして。

「Anki・AnkiDroid」は、その単語カードのデジタル版で、スマホとPCの両方で単語カードを作成・学習ができる無料のアプリです。

一般的には「フラッシュカードアプリ」と呼ばれています。ちなみに、「Anki」はPC版で、「AnkiDroid」はAndroid版、「AnkiMobile」がiPhone版です。iPhone版だけ有料です。

僕は【 瞬間英作文 】は、基本的にフラッシュカードでやるようになりました。カードは2500枚を超えました。

また、すでに「Anki・AnkiDroid」を瞬間英作文で利用されている方は、「瞬間英作文が劇的にやりやすくなる自作ノート・Ankiの作り方 (実践編)」が参考になると思います(・∀・)b
 

1. フラッシュカードが効率的な5つの理由


僕はPCを自作したり、スマホもカスタマイズするのが好きな「デジタル人間」だと思うのですが、英語学習に関しては、本や自作ノートでやる「アナログ派」です。

ですが、「フラッシュカードアプリ」に出会い、その効率性を知ってから、少なくとも瞬間英作文トレーニング 】に関しては、フラッシュカードアプリのほうが勉強しやすいと思うようになってきました。


(1) 苦手な英文を集中的にトレーニングできる

ある程度英語を勉強されている方は、何となくお気づきだと思いますが、「英語を身につける」というのは、自分が聞き取れない・読めない・使えない語彙を1つ1つ地道につぶしていく壮大な作業だと思うんですよ。


例えば、TOEICスコアが向上して、900点に近づいてくると、聞き取れない&読めない語彙は少しずつ減ってくるんですよね。

英会話も同じです。【 瞬間英作文 】で語彙や文法を学び、【 オンライン英会話 】などで毎日使うようにしていると、英会話で使える語彙や文法は少しずつ増えてきます。

つまり、いかに効率よく、自分の苦手な語彙や文法をつぶしていけるかだなと。

そこでフラッシュカードアプリを使うと、自分の苦手な語彙や文法だけを集中してトレーニングできるので、非常に効率的だと感じています。

例えば「unless」が、リスニング時に瞬時にパッと聞き取れない、リーディング時に返り読みしてしまう、英会話でまだスピーキングで使いこなせていない場合。

「unless」を含む英文を、


一億人の英文法・Forestなどの文法書
英辞郎Weblio英語例文検索などの辞書サイト
BrainyQuoteなどの格言サイト


から探し、自分が使いやすそうなもの、短くて簡潔で覚えやすそうなものを選びます。そして、カードの表にトリガー(日本語訳)、裏にその英文を登録します。例えば次のような感じ。


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これを毎日練習し、【 オンライン英会話 】などで「今日はunlessを使う!」と決めていれば、すぐに使えるようになります。


特に「Anki / AnkiDroid」は忘却曲線のメカニズムを利用していて、自分が忘れた頃にカードがリマインドされてくるので、非常に効率的なアプリだと感じています。


(2) 自分が今すぐ使いたいものを高速で習得可能

スピーキングを身につける場合、最初は『中学レベルの文法項目別の瞬間英作文本』をやったほうが効果的だと思います。

中学文法が使えるようになると、とりあえず何とか、自分の言いたいことが伝えられるようになります。

ですが、瞬間英作文本って、自分にとってあまり実用的ではない英文も多いんですよね。

そして、自分にとって実用的ではない英文 → 実際の会話で使わない英文 → 1年後には忘れている英文になります。

瞬間英作文は大量にやりましたが、忘却してしまった英文も大量にあるんですよね。【 オンライン英会話 】と【 瞬間英作文 】を5年やってきてた僕の失敗を教訓にして下さい(笑)


例えば、赤ちゃんが生まれたばかりの方であれば、「change diapers(おしめを替える)」は英会話で使う可能性大ですが、学生や独身の社会人にとっては優先順位は低いですよね。

ですが、瞬間英作文本は、この英会話で使えるようになりたい語彙や表現の優先順位は、人によって違うということをあまり考慮してくれていません。

そこで、フラッシュカードアプリです。

自分が今すぐ使えるようになりたい語彙・表現・文法を、例文とともにフラッシュカードアプリにカード登録して、【 瞬間英作文 】でトレーニング。

自分にとって実用的な英文 → 英会話で何度も使うことになる英文 → 定着しやすい英文 → 無意識レベルで流暢にスラスラ言える英文になりますよ(・∀・)b


(3) 日本語文を自分で作れるのでストレスフリー

瞬間英作文は、5000文(10冊)くらいトレーニングすると、語彙・表現のストックがたまってくるので、初見の本でも、わりと英作文できるようになってきますし、日常生活でも英語で表現できることが少しずつ増えてきます。

ただ、瞬間英作文って、トリガーとなる日本語文が意訳されてるとやりにくいんですよね。しかも「なんで、こんなトリガーやねん!」というのも多くてイライラしたり(笑)

以前は、本に書き込んだりして、なるべく効率的にできるように工夫していた のですが、最近はそれすらもわずらわしくなってきまして(笑)、どうせなら気分よく瞬間英作文できるように「自分で作ってしまえ」と。

結果、正解でした。

もう快適すぎて書籍での瞬間英作文トレーニングには戻れないです。あの素晴らしい愛をもう一度と言われても戻れないです。

何がやりやすいかは人それぞれだと思いますが、個人的にはSVOの語順で、逐語訳的に、そして適度に空白と改行を入れたほうがやりやすいと感じています。


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また、「AnkiDroid / Anki」だと、太字赤字下線が使えるので、上記みたいに、自分が特に覚えたい語彙・文法を太字や赤字にしたり、間違えやすいものに下線を入れたりすると、さらにトレーニングやりやすくなります。

【参考】フラッシュカードを使った瞬間英作文帳の作り方(概要編) / (実践編)


(4) 短い1文からトレーニング可能

オンライン英会話 初心者が撃沈しないために準備すべき5つのこと」という記事でもご紹介していますが、自分に関することをカタマリ(長文)で覚えて、英語で言えるようにしたいときは、暗唱のほうが効率的だと思います。

ですが、「この文法だけ覚えたい」「この表現だけすぐに使えるようにしたい」というときがあるじゃないですか?

そういうときに、暗唱は向いてないなと。暗唱はTOEICのPart 3・4や英検のリスニングパートのようにある程度、長さがあるものには有効ですが、TOEICのPart 1・2のような短文を覚えて使えるようにしたいには不向きだと感じています。

ですが、「フラッシュカード+瞬間英作文」だと、1文(短文)だけ覚えたい!というときに重宝します。


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(5) いつでもどこでもトレーニングできる

スマホだと、いつでもどこでもトレーニングできます。お昼休憩、待ち合わせの時間、ムダな会議中など。また、本を使わないので荷物も減らせます

いったんフラッシュカードに登録してデータ化しておけば、いつでもアクセスしてトレーニングできるので、過去にやったものでも、久しぶりに復習し直す、というのがやりやすいです。


カード作成自体もトレーニングになる

フラッシュカードで学習するかどうかで一番悩むのは、単語帳カードの作成作業ではないかと思います。

ですが、カードの作成作業は、それ自体にメリットが3つあると、個人的には感じています。


◆ カード作成の意外なメリット ◆

(1) ディクテーションでリスニング力アップ
(2) 英文タイピングが速くなる
(3) スペルを覚えられる


Step 1:「Google 翻訳」を開く
Step 2:(音声があるものは)TOEIC・英検・英会話のリスニング音声を流し
Step 3:Google翻訳上でタイピングディクテーションし
Step 4:タイプした英文を、フラッシュカードアプリにコピペして作成

Google翻訳を使うと、自動的にスペルチェックが入るので、スペルミスを大幅に減らせます。また、右側に日本語訳が出てくるのも何かと便利。「Word」のようなスペルチェック機能のあるソフトを使ってもいいですね。

タイピングディクテーションについては、「英語初心者・リスニングが苦手な人はディクテーション|効果、やり方、おすすめ教材」で説明しています。



2. Anki・AnkiDroidがおすすめな4つの理由


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Anki - powerful, intelligent flashcards

フラッシュカードアプリはいろいろ試してきたのですが、最終的に僕が「Anki・AnkiDroid」を選んだのは下記の4つの特長があるからです。


◆ Anki・AnkiDroidがおすすめな4つの理由 ◆

(1) カードの作成・編集・学習が、PC・スマホ両方でできる
(2) 忘却曲線を利用してあり、復習する日を自分で決められる
(3) 競合他アプリと比べて、細かく編集ができる
(4) 検索機能が便利


「(1) カードの作成・編集・学習が、PC・スマホ両方でできる」は後述する、「Quizlet」にも「Cram」にもあります。

ですが、(2)自分が覚えたものも定期的に現れて復習してくれる機能がなく、(3)下線を入れたり、色を付けたりなど細かく編集できないんですよね。

また、僕は普段、英語を勉強していて出会う偉人の格言とか、英検の読解英語ニュースサイトで出会う調査や研究で分かったこともカード登録してます。


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これを【 瞬間英作文 】で回しておくと、【 オンライン英会話 】での会話のネタになったり、ディスカッション時の自分の主張をサポートする理由や根拠にもなるからです。

ですが、たまに「あーあれなんやったけ?」って英語が出てこないときもあります。なので、Ankiは常に起動してまして、(4) 検索機能を使うことで、目的の英文をサッと見つけられるんですよね。


● Ankiのダウンロード・使い方説明サイト

ダウンロード:PC版 / Android版 / iPhone版


iPhone版用は有料で、3000円(2017年6月現在)とさすがにちょっと高いと思うので、無料・安価なフラッシュカードアプリを後述します。

また、Ankiの使い方については「学習の効率をググッと上げるソフトウェア「Anki」の正しい使い方(簡易版)」「Anki日本語マニュアル Wiki*(詳細版)」が参考になると思います。


● AnkiとAnkiDroidの同期方法

PC版の「Anki」とAndroidスマホ版の「AnkiDroid」は同期することができます。

例えば、Anki(PC)で作った単語帳を、「AnkiWeb」というWEBサイトを経由して、Androidスマホにダウンロードでして、出先で瞬間英作文や単語暗記トレーニングができるというわけです。もちろん、その逆もできます。

AnkiのWikiサイトでは、Anki(PC)とAnkiDroid(スマホ)の同期は、ちょっと分かりにくい気がするので、説明しておきますね。

まず、同期のイメージをば。


同期

Anki(PC) = AnkiWeb(ネット上) = AnkiDroid(スマホ)


Anki(PC)とAnkiDroid(スマホ)は、ネット上にある「AnkiWeb」を介して同期する感じです。

最近流行りの「クラウド」ってヤツですね。

同期のやり方は、「AnkiWeb 同期機能の使い方」がすごく分かりやすいので参考にして下さい。



3. iPhone版があるフラッシュカードアプリ


上述したように、「Ankiシリーズ」のiPhone版は3000円もするんですよね(´-﹏-`;)

そこで、iPhone版もある、無料or低コストのフラッシュカードアプリをご紹介しておきます。

「Quizlet」

quizlet.png

ダウンロード:PC (Web) / iPhone / Android


Androidのアプリマーケットでチェックした限りでは、最もダウンロードされているフラッシュカードアプリなので、迷ったらとりあえずこれを使っておけばOKだと思います。

「AnkiDroid・Anki」同様、PCでもスマホでもカード作成可能、作成したカードをPCとスマホで同期できる、かつ、PCでもスマホでも練習できます。

「AnkiDroid・Anki」ほどのカスタマイズ性はないですが、アプリが洗練されていてスマホが苦手な人でも使いやすいと思います。

また、さまざまなアクティビティがあるので、いろんなやり方でトレーニングできるものいいなと。


「Cram」

ダウンロード:PC (Web) / iPhone/ Android


この「Cram」も、PCでもスマホでもカード作成可能、作成したカードをPCとスマホで同期できる、かつ、PCでもスマホでも練習できます。

こちらも「AnkiDroid」ほどカスタマイズはできないですが、重要な部分を太字にできます。


「Everword」

tsukadaさんから情報提供いただきました(*_ _)人

Evernote」で作れるのが特徴の「Everword」。

無料なのですが、逆にこちらはiPhone版しかないので、AndroiderでEvernoterな自分には残念(´・ω・`)ショボン

【参考】Everword: Evernoteが暗記カードに変身!


「Flashcards Deluxe」

sachikoさんから情報提供いただきました(*_ _)人

iPhoneでもAndroidでも使えますが、有料で約400円。ただ、カスタマイズ性がかなり高そうです。

【参考】Flashcards Deluxe日本語解説


◆ 瞬間英作文 関連記事 ◆
「瞬間英作文とは?」
効果と注意点まとめ

「おすすめ瞬間英作文本」
中学文法項目別 / ビジネス向け
└ 初級:会話できる英文法大特訓
└ 中級:日本人に共通する英語のミス 矯正ドリル
└ 上級:和文英訳教本

「瞬間英作文ってどうやってやるの?」
「瞬間英作文を効果的・効率的にしたい」
効果的なやり方 - トレーニング快適化のコツ
フラッシュカード「Anki」 - カード作成のコツ

「瞬間英作文に慣れてきた」
「英会話で使っていきたい」
オンライン英会話とは? - 準備すべき5つのこと
● 文法項目別に練習できる「カランメソッド

 
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コメント

ありがとうございます!
リンク切れ、わざわざお教えいただいてありがとうございます!
早速修正致しました。

どうやらAnkiのバージョンアップに伴っていろいろ変更があるようですね。

先日のアンケート結果にお応えする記事を一通り投稿し終えたら、「Anki」に関する記事もブラッシュアップしていきたいと思います。
暗記アプリ
evernoteのノートを暗記カードにする
everwordってアプリを使って
瞬間英作文やってます。
これも結構使いやすかったです。
tsukadaさんへ
tsukadaさん、情報ありがとうございます!

Evernoteをフラッシュカード化できるなんて最高ですね(・∀・)

Android使いの自分としては、
iPhone版しかないのが残念です(ノд`)゚・*:.。.

しばらくすればAndroid版も出ますかねぇ。
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