TOEIC Part 2 「間接応答問題」「距離が遠い問題」の対策

toeic-p12-01.png

対象:TOEICリスニング300点以上/Part 2が苦手   
読了:約10分(6051字) 
公開:2017-05/22 

特に新形式に変わってから、Part 2が難しくなってきました。

以前からあった「間接応答問題」がより難しくなり、TOEICkerの間で話題になっている「距離が遠い問題」というものが猛威を振るっています。

高得点を取るためには無視できない問題で、詳しい説明が必要だと感じたので、「間接応答問題」「距離が遠い問題」について、おすすめの問題集について、勉強のやり方について、まとめてみました(・∀・)b
 

「間接応答問題」と「距離が遠い問題」

「間接応答問題」とは?

「間接応答問題」というのは、質問に対して、直接的に答えないパターンの問題です。


Do you know when the meeting will start?
(ミーティングがいつ始まるか知ってますか?)

(1) Yes, at three.
(はい、3時からです。)→ アビメのL3に該当

(2) Ask the manager.
(マネージャーに聞いて下さい。)→ アビメのL1とL5に該当


(1)が素直に答えるパターンです。僕がTOEICを受け始めた、2010年の頃(もちろん旧形式)のPart 2は、こういった問題が多くを占めていたので易しかったです。そして当時、難しいと感じていたのが、(2)のヒネったパターン。

他には「We still haven't decided yet.」「I'm not sure.」などがあります。

ちなみに、「アビメのL1とL5」が低い人は、この「間接応答問題」で落としている可能性が高いです。

【参考】アビメの見方 リスニング編 / リーディング編


その後、質の高いPart 2対策本が増えてきた結果、間接応答問題もパターン化してきたので、おそらく正当率が上がってきたのでしょう。最近ではそのバリエーションが増え、さらに厄介になってきました。

その発展系が「距離が遠い問題」と言われるものです。


「距離が遠い問題」とは?

「距離が遠い」問題は、間接応答問題の発展系みたいなもので、設問文とそれに応答する文の間に距離感が感じられる問題のことです。

旧形式の頃からあったのですが、新形式に変わってから特に、ワンパターンな応答が減り、距離もより遠く感じるものが増えてきました


A: Are you going to the conference by car?
(会議には車で行くつもりですか?)

(1) B: No, I'm planing to take the train.
(いいえ、電車で行く予定です)

(2) B: Oh, shall I pick you up at your home?
(あ、家まで車で迎えに行きましょうか?)


(1)がオーソドックスに答えるパターンです。Aさんはシンプルに、Bさんに「会議が行われる場所まで車で行くのか」と聞いており、Bさんは「(車ではなく)電車で行く」と答えています。

ですが(2)の場合、Aさんの発言を受けて、Bさんは「Aさんは車に乗せて欲しいんだな」と空気を読んだ上での応答になっています。

このYes/No疑問文で「Yes./No.」を言わない、依頼文で「Sure./OK.」などを言わないパターンは難しいと感じています。

この応答文でいきなり理由や説明に入るパターンは、設問が聞き取れても、会話の状況と選択肢の内容が正確に理解できないと、正解を選ぶことができないんですよね。

この数年でTOEIC対策本の質が上がってきた
→ 間接応答問題でもよく出るパターンは、中級者でも正解しやすくなってきた
→ 中級者と上級者を区別しにくくなってきた
中級者と上級者をふるい分けるために、こういった巧妙な応答文が増えてきつつある

と個人的には考えています。



「間接応答/距離が遠い問題」が学べる対策本

公式問題集

toeic-koushiki-1-01.png

一番しっかりやるべきなのは、新形式に対応した『3冊の公式問題集』です。

公式問題集は、他の模試や問題集と比べると割高なのですが、問題と英文のクオリティがやはり高いなと。

公式問題集のPart 2には、難しめの「間接応答問題」「距離が遠い問題」が、本試験の難易度に近いレベルで収録されています。

そこで、公式問題集の「間接応答問題」「距離が遠い問題」の問題番号を挙げておくので、ぜひ参考にしてみて下さい。僕が個人的に「間接的」「距離が遠い」と感じたものなので、他のTOEICkerとはズレている可能性はあります(笑)


『公式TOEIC L&R 問題集 1』


【 Test 1 】
Q12:「No.」を言わずに、いきなり行きたくない理由を説明しているせっかちさん。
Q17:依頼文に対して、「Sure./OK.」などで答えずに、了承している。
Q21:Part 2で「True」から入るのは珍しいなと。
Q22:よくある応答は「電車で行きます」だが、飛行機では行かない理由を説明している。
Q23:よくある応答は「お店/ネットで買いました」というものだが、ここでは違う。褒められたことに対して感謝している点もポイント。
Q24:「No.」などを言わずに、いきなり了承しない意見を述べている。
Q27:「Ask the manager.」の発展系の応答例かなと。
Q29:「イベント直前になって、キャンセルしないといけない事象が起きた」という状況を正確に理解しないと正解が選べない。
Q30:「No, I wasn't told.(教えてもらいませんでした)」などを言わずに、次の台詞に入ってる感じ。


【 Test 2 】
Q14:「Yes, I am.」の「I am」を飛ばして次の台詞に入っている感じ。
Q16:「そうですね。」といった応答を飛ばして、意見に賛同する理由を直接述べている。
Q17:よくある応答「ボブのです/私のではありません」ではないパターン。
Q18:同意しない理由を、「lunch」という言葉を使わずに述べている。
Q20:今日の午後が都合が悪いことは述べずに、いきなり他の日程を提案しているせっかちさん。
Q21:提案に対して、否定する理由をいきなり述べている。
Q22:「No.」を言わずに、見に行かない理由を述べている。
Q23:選択疑問文に対して、どちらにも該当しないパターン。
Q25:「今すぐやる必要はない」と言わずに、理由から入っている。
Q27:よくある応答「Sure.」「Sorry. I'm busy.」などで答えないパターン。
Q31:よくある応答は、予約した場所の名前を述べたり、「まだ予約していない」というもの。ただ、「まだしてなかったの?」系応答パターンは最近チラチラ見かける気もする。


『公式TOEIC L&R 問題集 2』


【 Test 1 】
Q10:人の名前では答えないパターン。ただ「Someone...」で答えるパターンは最近よくある。
Q15:具体的な名前で答えないパターン。「The one....」のパターンもよくある。
Q19:「Certainly.(かしこまりました)」もなく、いきなり日時を尋ねるとか、どんな顧客対応やねんと(笑)
Q20:「No.」も言わずに、いきなり提案に入るせっかちさん。
Q21:Yes/No疑問文にYes/Noで答えないパターン。
Q22:「高いところに届かない→助けを求めてる→はしごを提案」という流れ。
Q24:選択疑問文に明確に答えないパターン。
Q25:質問と応答の距離が遠すぎて、和訳と解説を読んでも、よく分からん(笑)
Q26:「No.」で答えず、いきなり理由に入るせっかちさん。
Q27:提案に対して、いきなり不可能な理由に入るパターン。
Q28:今回はやりたくないということをほのめかすパターン。
Q30:質問文で、レンタカーを貸す側の人だと思い込んでしまい、正解を選べず。和訳を読んでようやく、この2人はレンタカーを借りてた側であることに気づいた(;´∀`)
Q31:よくある応答「材料がない」「売り切れた」ではないパターン。


【 Test 2 】
Q11:「まだです」ということを言わずに、次の台詞に入っている感じ。
Q15:「Yes./No.」も言わずに、指示の内容をいきなり伝えている。
Q18:「How can I...?」の応答にしては、複雑なパターンだなと。
Q19:「Who...?」に対して人の名前を言わないパターン。
Q20:選択疑問文で、どちらも答えないパターン。
Q21:「Sounds good.」なども言わずに、いきなり次の台詞に入ってるせっかちさん。
Q23:間接的に店舗で買ったことをほのめかしている。
Q25:「I don't know./I'm not sure.」の発展系。
Q26:よくある応答「To install the office furniture.」などの理由を答えるものではないパターン。
Q27:これもちょっとめずらしい応答だなと。
Q28:「すみません。間に合いそうにないので」を飛ばして次の台詞に入るせっかちさん。
Q29:「はい、お願いします」とも言わずに、理由を伝えるせっかちさん。
Q30:「まだ分からない/まだ決めてない」系のちょっと複雑なバージョン。



その他の対策本

そもそも、Part 2対策本自体が非常に少なく、しかも「間接応答問題」「距離が遠い問題」に特化したPart 2対策本というのは、残念ながらありません。

どのPart 2対策本も全方位向け(初級者向けの易しい問題も含まれている)ばかりなんですよね。

Part 1・2対策本をやる人
= Part 3・4がそこそこできるようになってきて、Part 2が実はかなり難しいことに気づいてきた人
中~上級者

だと思うので、「What time...?に At three.とストレートに答える」「Would you mind...?にNot at all.で答える」といった易しい問題を省いた問題集を出してくれたら、読者さんにお勧めできるんですけどね…( ´д`)=3

また、「新形式対応!」と謳っていても、旧形式とほとんど変わってない or 少し問題が追加されただけというものが多く、旧形式版を持っていて800~900点くらいある人にとっては、やれる本がないんですよね。

だから、高得点ホルダーはみんな韓国模試に走るわけです。

旧形式ではありますが、Part 5・6の難問だけを集めた『900点特急』があれだけ売れていることを考えると、「難問だけ解きたい!」という市場は小さくないと思うので、Part 2も難問だけを集めた問題集があってもいいと思うんですけどね。


『パート1・2特急 難化対策ドリル』


「難化対策ドリル」とありますが、難しい問題だけでなく、易しい問題もあるので全方位向けです。この本は最近(2017年04月)新形式に対応した増補版で、Part 2の難しい問題が25問追加されています。

旧形式版はかなりやり込んだので、新形式版を買うのはモッタイナイ気もしたのですが、読者さんに支えられている身としては人柱になっておくべきかと思い購入しました。

最後の「Part 2の難問25問」だけを解いてみましたが、けっこう良かったです。最後の1問は「風が吹けば桶屋が儲かる」くらい距離が遠すぎやろーと思うのですが、まぁ、あまりにも遠すぎる問題は『公式問題集』にも出ますしね…

公式問題集』以外で、難しめの「間接応答問題」や「距離が遠い問題」を収録している対策本って少ない気がするので、やる価値はあると思います。

また、パート1・2特急は、不正解の選択肢が、なぜ不正解になるのか?の理由が丁寧に書かれてあって親切だなと。どうなれば正解になり得るかまで書かれてあったりします。こういう問題集って少ないんですよね。


公式問題集』3冊をすでにやり込んでいて、旧形式版をお持ちでない方はパターンのストックを増やすためにやっていくといいと思います。

ただ、旧形式版をお持ちの方は、25問のためだけに新形式版を買うのはちょっとモッタイナイ気もします。難しいところですね(^_^ゞ


『サラリーマン特急 新形式リスニング』


リスニングのすべてのパートの問題の解き方と勉強のやり方をまとめた「問題集+少し参考書」という感じの対策本です。

解説やトレーニングのやり方に焦点を当てた本なので、全体的に問題数は少なめで、Part 2は25問しかないですが、難しめの「間接応答問題」や「距離が遠い問題」など、比較的難易度が高めの問題で構成されてます

また、多くのTOEIC対策本は、基本的に和訳と問題の解き方の解説しかないですが、この本は、英文を正確に理解し、聞き取れるようにするためのトレーニングやり方(感情の込め方)について解説されてあるのが特徴です。

問題をひたすらたくさん解きたい人にとっては、この解説は冗長と感じるかもしれません。

ですが、今まで解くことを中心にしてきた結果、現在リスニング400点前後でしばらく伸び悩んでいて、これからはリスニング力を伸ばすトレーニングをしっかりやりたいという方には最適な本だと思います(・∀・)b



「間接応答/距離が遠い問題」の勉強のやり方

● 公式問題集を中心に地道にリスニング力を上げる

身も蓋もない言い方をすると、TOEIC対策本を中心に勉強してリスニング力が向上してくれば、「間接応答問題」も「距離が遠い問題」も解けるようになってきます。だって実際、僕がそうなんだもん٩(ˊーˋ*)و

2010年頃のTOEICは、テクニックで解ける問題の割合がけっこう多かったんです。特にPart 1・2・5・6は。ですが、今まで42回受けてきましたが、テクニックで解ける問題は年々減ってきているなと。

結局、TOEICの製作機関であるETSは、リスニング力が高い人ほど高得点が取れるようにしたいんですよ。そして、徐々にその質は高まってきていると感じます。


上述した『公式問題集』3冊分のPart 2の音声と英文を使って徹底的にトレーニングすれば、Part 2で7~8割は取れるようになるはずです。

具体的なトレーニングのやり方については、次の記事を参考にして下さい。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


次に、上述の『リスニングパートの対策本』や『TOEICを毎回受けている講師の模試』には、公式問題集と似た問題(英文)が出てきます。

類似問題をこなせばこなすほど、よく出る「間接応答問題」「距離が遠い問題」に慣れて、聞き取れる&解ける割合が増えてきます。


● TOEICを受け続けている講師の最新の本を選ぶ

重要なのは、なるべく最新のもので、信頼できるTOEIC講師のものをやることです。

2016年よりも、2017年に出た問題集のほうが、本試験に近い可能性が高いです。「新形式対応!」と謳ってる割に、表紙だけ変えて、中身は旧形式の頃とほぼ変わっていない問題集も多いので要注意。

Amazonのレビューを読んでると、「旧形式版と変わってない」という書き込みをして下さってる方がいたりするのでとても参考になりますよ(・∀・)b

また、TOEICを受け続けていない英語講師の本は質が低いです。今までそういった本をやって、ムダな時間をいっぱい過ごしてきました。

新形式に変わってからも、ずっとTOEICを受け続けている(=最新のTOEICに精通している)TOEIC専門講師のほうが、より質の高い問題を作れると考えています。



 
同じカテゴリーの記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)


PAGE TOP