TOEIC Part 3・4 解き方と先読みをマスターするコツ&練習法

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対象:現在リスニング350点以上/先読みできない&覚えられない/解き方が分からない 
読了:約11分(6461文字)
公開:2012-11/12 
更新:2015-06/11 全体的に加筆・修正 

TOEICの勉強を始めた頃の僕もそうでしたが、TOEICのPart 3やPart 4で、

「先読みができない」
「先読みしても内容を覚えられない」
「先読みするとかえって混乱する」

という症状を抱えている方は、Part 3・4の設問・選択肢、そして会話・トークのデータベース不足が原因です。単刀直入に言うと、勉強量が足りない。

そこで、設問・選択肢のデータベースの増やし方や勉強方法(練習法)についてまとめてみました。また、Part 3・4の解き方についてもまとめてあります(・∀・)b
 

1. Part 3・4の基本的な解き方の流れ


まずは、Part 3・4の問題の解き方の流れを載せておきます。

枠内の「上級者」というのは、リスニング 400点以上の方を想定しています。「先読み」については、次の項目で説明します。


音声の流れ行動フロー
Direction読み上げ中(約30秒)


Questions 41-43の会話開始

会話読み上げ中

Questions 41-43の音声終了

Question 41の設問読み上げ

ポーズ(約8秒)

Question 42の設問読み上げ

ポーズ(約8秒)

Question 43の設問読み上げ

ポーズ(約8秒)

Questions 44-46の会話開始
 Questions 41-43の設問を先読みする
 (上級者は選択肢にも目を通す)

 音声に集中する

 (上級者は正解の選択肢に指を置く)

 Questions 41-43を解いていく
 (上級者は解き終わり次第、次の問題の先読みへ)




 この後のポーズに入る前にマークを終わらせ、
 次のQuestions 44-46の先読みに入る


 この時点で次の問題の先読みに入っていないと
 先読みのリズムが崩れてパニクってくる(笑)


 音声に集中する



2.「先読み」 3つの効果


「先読み」というのは、問題音声が流れる前に、あらかじめ設問(+選択肢)に目を通しておく、Part 3・4のテクニックの1つです。

あらかじめ「先読み」をしておくことで、次のような効果があります。


◆ 先読みの3つの効果 ◆

(1) 会話・トークの内容を予測できるようになる
(2) 注意して聞くべきポイントが分かるようになる
(3) 問題によっては答えが何となく分かる


詳しく見ていきましょう(=゚ω゚)ノ

(1) 会話・トークが予測できる

Part 3・4をたくさん解いて、その音声と英文でひたすらトレーニングしていると、Part 3・4によく出る会話・トークのパターンのデータベースが増えていきます。

そのデータベースが増えてくると、Part 3・4の設問・選択肢を先読みすることで、会話・トークの内容が予測できるようになります。

例えば、次のような設問があったとします。


Who most likely is the man?


Part 3・4に慣れてくると、この設問を読んだ瞬間に、男性がお店のスタッフか何かで、女性がお客さんではないかと予測できるようになります。


(2) 注意して聞くべきポイントが分かるようになる

Part 3・4に慣れてくると、設問を読んだ瞬間に「どの点に注意して聞くべきか?」というのが瞬時に分かるようになってきます。

例えば、次のような設問。


What will the man probably do next?


この設問はたいてい最後(3番目)にくるので、最終的に男性が「◯◯するよ」と言うか、女性が男性に「◯◯してね」と頼むことが予想されます。


(3) 問題によっては答えが何となく分かる

Part 3・4の会話・トークのデータベースがかなり増えてくると、3つの設問とそれぞれの選択肢を読むことで、「たぶん、この選択肢が正解クサいな」と分かる場合があります。

決め付けてしまうとヒッカケにヤラれるのでよくないですが、「先読みで答えが何となく分かる」というレベルに到達する頃には、おそらくPart 3・4では9割くらい取れるようになるはずです。



3. 先読みの注意点

リスニング力が低いと効果は薄い

良いことづくめの「先読み」ですが、肝心のリスニング力が低いと、いくら先読みしても聞き取れないので、あまり効果はありません。金棒(先読み)は鬼が持ってこそ始めて効果を発揮します。

リスニング400点未満だと、おそらく5割も聞き取れていないので、まずはPart 3・4の会話・トークのデータベースを増やして、リスニング力を上げることに注力しましょう!ヾ(゚Д゚ )

具体的には、『公式問題や信頼できる模試』のテスト2回分のPart 3・4(Part 3が20セット + Part 4が20セット)を【 暗唱 】していきます。

暗唱は、非常に面倒くさいトレーニングなのですが、効果は絶大です。

TOEIC講師の神埼先生がブログで、

(リスニングが300点台前半であれば)会話20、トーク20暗唱できたら、リスニングのスコアはおそらく400点以上になるでしょう。

引用:「リスニングが上がらない」「暗唱でしょう」


とおっしゃっておられたのですが、去年この内容を紹介したところ、暗唱をやることで、リスニングが400点台に到達した読者さんがたくさん出てこられました。

Part 3・4を40セットも暗唱すると、Part 3・4によく出る会話・トークのパターンのデータベースができ上がるため、話の展開を予測しやすくなるんです。

暗唱の効果・やり方については、次の記事で詳しくまとめています。

【参考】TOEIC Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!



4. 先読みのやり方・コツ

設問と選択肢を読んで内容をイメージ化する

TOEIC満点ブロガー・OJiMさんも、著書「サラリーマン特急」でおっしゃっておられますが、設問・選択肢を読んだときに、会話・トークの流れをイメージ化しておくと非常に聞き取りやすくなります

例えば、次のような設問群。


41. What most likely is the man?
42. Why does the man ask the woman to wait?
43. What will the woman probably do next?


先ほども少しお伝えしましたが、「41. What most likely is the man?」から、男性がお店のスタッフか何かで、女性がお客さんであることが推測できます。

そして、「42. Why does the man ask the woman to wait?」から、男性スタッフが女性のお客に待つように求めています。選択肢にはおそらく、商品が売り切れているなどの何か問題があると推測されます。

「43. What will the woman probably do next?」から、会話の後半に、その問題の解決策のために、男性スタッフが女性のお客さんに「◯◯していただけますか?」と頼むか、女性が「それだったら、◯◯することにします」と言うと予測されます。

今は設問のみからイメージ化しましたが、選択肢も読むことができれば、より具体的にイメージ化しやすくなります


とは言え、Part 3・4の設問・選択肢のデータベース、会話・トークのデータベースが少ないうちはイメージ化できません。

ですので、設問・選択肢に関しては、この後ご紹介するお「設問・選択肢速読トレーニング」で、会話・トークは【 暗唱 】でデータベースを増やす必要があります。


設問・選択肢は日本語に訳してOK

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設問・選択肢を先読みするとき、日本語に訳して理解してもOK牧場です。

英語を勉強していると、「英語は英語で理解しないといけない」「日本語に訳してはいけない」という教えを聞くことがあると思います。

これ、実は時代遅れらしいです。

世界の言語教育研究では「外国語は母国語で学ぶ」のが主流だそうです。興味のある方は、江利川春雄さんのブログ記事「「授業は英語で」は時代遅れ」を読まれるといいです。

この「英語は日本語に訳して理解してもOK牧場メソッド」は、僕自身の経験からも、問題ないことを確信しています。

英語耳』の著者・松澤喜好さんがおっしゃっておられるように、「英語は壮大な慣れ」です。

例えば「Thank you.」なんか、英語ができないうちのオヤジでも「サンキュ、サンキュ」って使ってます。これは何度も聞いて・使って慣れてきたからこそ、いちいち訳して理解する必要がなくなった結果です。

だから、慣れてくるまで日本語に訳していても全然問題ないです。

公式問題集や模試を解くごとに、設問・選択肢を繰り返し読むようにしていれば、少しずつ、日本語に訳さずとも英語のままイメージ化できるようになってきます


苦手な人は「設問のみ」先読みでいい

Part 3・4が苦手な方は、最初は、先読みは設問のみでOKです。

僕もTOEICの勉強を開始した当初は、設問と選択肢の両方を先読みしていましたが、リーディング力が低いと、設問と選択肢の両方を読んでも、内容が頭に残らないですし、読む速度も遅いので、全部読めずにパニクってしまうことも多かったんです(ノд`)゚・*:.。.←苦い過去を思い出す

それから、先読みは「設問のみ」にするようにしたところ、Part 3・4が解きやすくなりました。

その後、リーディング力やリスニング力が上がり、普段からPart 3・4を毎日解くようにしたら、選択肢も同時に読めるようになってきました。

この後でご紹介する、「設問・選択肢の速読トレーニング」をやれば、徐々に選択肢も先読みできるくらい早く読めるようになってくるのでご安心下さい(・∀・)b



5. 先読みを高速化!設問・選択肢速読トレーニング


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この項目では、先読みを高速で読んで理解できるようにするための、設問・選択肢速読トレーニングについてご説明します!ヾ(゚Д゚ )

僕は『公式問題集や信頼できる模試』をこなす度に、Part 3・4の設問・選択肢を読み込むようにしていました。

Step 1:設問・選択肢を精読する

Part 3・4に限らず、意味や文構造が正確につかめていない英文を100回読んだところで、理解できるようにはなりません。お経を100回読んでも、ご利益はあるかもしれないですが、内容は理解できるようにはならないのと同じです。

というわけで、まずはPart 3・4の設問・選択肢を「精読」します。


◆ 精読でチェックすべき5項目 ◆

(1) 発音・アクセントのチェック
(2) 単語の意味だけでなく品詞・語法もチェック
(3) 文構造(主語・動詞)のチェック
(4) チャンクごとにスラッシュを入れる
(5) 名詞を修飾している句・節は[ ]でくくる


精読については、「TOEICのスコアもリーディング力も確実に上がる!Part 7の英文を使った精読のやり方」の記事に詳しく書いてあるのでぜひ(・∀・)b


Step 2:問題を分析する

設問・選択肢を精読した後は、問題を分析していきましょう。

分析する項目は次の2つです。


(1) 設問・選択肢の言い換え
(2) 不正解選択肢が不正解になる理由


TOEIC講師・ヒロ前田先生 の分析によると、


Part 3・4では、(問題音声で聞こえた語彙は)設問・選択肢では、約半分くらいが言い換えられている


そうです。これはなぜかと言うと、聞こえてきた音声がそのまま正解の選択肢にあると、リスニングが苦手な人でも選びやすくなるからです。

この問題音声と設問・選択肢でどのように言い換えられているのかを分析するようにしていると、徐々に「言い換え」がどういうものかが分かるようになり、その結果、正解の選択肢を選びやすくなってきます

【参考】TOEIC 800~900点高速突破のカギになる「言い換え」とは?


次に、(2) 不正解の選択肢が不正解になる理由も分析してみて下さい。最近のTOEICでは、最後の2択で迷わせる問題が多いです。そこで、その迷った理由を分析するのです。

これを続けていると、不正解の選択肢を嗅ぎ分けられるようになり、瞬時に正解の選択肢を選べるようになってきますよ(・∀・)b


Spte 3:設問・選択肢を瞬間英作文

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瞬間英作文|英語上達完全マップ

問題の分析が終わったら、設問・選択肢を【 瞬間英作文 】(和文英訳)でトレーニングしていきます。

瞬間英作文で「和 → 英」がスラスラ言えるようになってくると、英文を読むときにも瞬時に意味をつかめるようになってきます

この瞬間英作文のトレーニングをやるかやらないかで、次の速読トレーニングの完成度が変わってきます


Step 4:設問・選択肢の速読トレーニング

瞬間英作文が終わってようやく、設問・選択肢を読むトレーニングに入るわけですが、まだ速読はやりません

5周目くらいまでは、ゆっくり読みます

なぜかと言うと、特に英文を読むのが苦手な方は、焦って早く読んだけど内容を覚えていないという症状を抱えることが多いからです。

ですので最初は、一発で読み取れるように、超ゆっくりスピードで読むように心掛けて下さい。でないと効果はほぼゼロになっていまいます。


そして、これを1日1周×20日間毎日やります。5周超えてきたら、少しずつ速度を速く読むにしていきます。

「1日で20周する」のではなく、1日1周で20日間毎日やるようにして下さい。

毎日やることで習慣化するので、語彙・表現が長期記憶に定着しやすくなります。


このトレーニングを公式問題集や模試をやる毎にしていると、徐々に設問・選択肢を読むスピードが上がってきます。究極はパッと読んでパッと理解し、イメージ化できるようになります。



6. Part 3・4の解き方を学べる本


続いて、Part 3・4の解き方を学べる本についてご紹介。当ブログの常連さんには、真新しくなくて申し訳ないくらい、定番の1冊です。


Part 3は、よく出る設問タイプ別に、Part 4はトークのパターン別に問題の解き方が学べるようになっています。個人的には、2015年6月現在、Part 3・4の解き方を学べる本の中ではベストだと感じています。

詳細は、「TOEIC リスニングパート 最新おすすめ参考書・問題集と勉強の進め方」の記事で。



7. Part 3・4を解くスキルを上げるノウハウ

●「チョン塗り」でマークする時間を短縮化

設問・選択肢を読むスピードが遅い人は、Part 3・4を解くときに、


(1) 正解の選択肢を「チョン」と塗り
(2) Part 4の音声がすべて終わってからきちんと塗りつぶす


ようにするといいです。

この「チョン塗り」をすると、塗りつぶす時間を短縮できるため、問題を解く時間・先読みに多くの時間を費やせるようになり、その結果、正答率を上げられます。


●1.3mmシャーペンを使ってマークする

シャーペンは、1.3~2.0mmのものを利用すると、


マークシートを速く塗りつぶせるようになる
→ 解答時間の短縮化
→ 問題を解く・先読みに費やす時間が増える


のでお薦めです。



別にシャーペンでなくとも、先のとんがり具合を減らした鉛筆を使われる方も多いです。


●普段からマークシートを使って解く

他のいくつかの記事でもお伝えしていることですが、普段の勉強でやっていることが、本番でも再現されます

もし普段からマークシートを使わずに問題を解いてると、いつか本番でマークミスをやらかすときがきます

ですので、Part 3・4に限らず、普段問題を解くときから、マークシートを使って解くようにしましょう。普段からマークシートを使って解くのも「準備力」です。

マークシートは、公式問題集や模試に付いているものをコピーしてもいいですが、満点ホルダー・VOZEさんが作成された「究極の解答用紙」のほうが使い勝手がいいですよ(・∀・)b


●試験前は5~10題を一気に解く

Part 3・4の先読みのリズムは一朝一夕には身につきません。これも日々のトレーニングの賜物(たまもの)です。

目安としては次の通り。


●L400点未満 → 前々日・前日に模試を解き直す
●L400点以上 → 試験1週間前から毎日解く(新しい模試・問題集も)
●L450点以上 → 普段から毎日Part 3かPart 4を5~10題解く



現在L400点以上で、リスニング満点をめざす方は、孫親子がセルゲームの前に、普段から超サイヤ人でいるようにしたように、普段から試験同様(かそれ以上)のトレーニングをすることで、本番に激強くなりますよ
 
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