
去年2012年の10月に、910点を取得してからこの半年間、次の目標を何にするか、ずっと悩んできたのですが、最近その方向性が見えてきたので、まとめてみることにしてみました。
TOEIC 900点の英語力
まず、TOEIC 900点前後の僕の英語力をカミングアウトしますと、●ペラペラには程遠いが、何とか会話はできる
●洋書やWeb上の英文は何とか読めるが、完全理解は難しい
●洋画・海外ドラマは、字幕ナシではほとんど分からない
という感じです。ネイティブから見たら、おそらく初中級~中級くらいだと思います。
僕の場合、TOEIC対策本の素材を使って、音読と瞬間英作文(和文英訳)をしてきたので、最低限の会話はできてますが、こういったトレーニングをせずに900点を取得している方は、ほとんど話せないようです。
※僕の知る限りでは、トレーニングをせずに900点を取る人は、かなり少数派です。
逆に、僕とほぼ同時期に、同じ910点を取得された、英語・TOEICブロガーのぴあのさんは、800点台で伸び悩んだ経験をお持ちですが、
英文記事を使ったオンライン英会話を長い間されてきているので、僕よりも流暢に話せる会話力、速いスピード・高い理解力で英文を読む力をお持ちだと思います。
また、僕みたいに、国内で英会話などをせずに、TOEICを中心に独学で勉強して900点を取得する人と、外資系で働いているとか、海外留学から帰ってきて、TOEIC対策を一切せずに900点を取得する人とでは、英語力にかなりの差があると思いますし、
僕みたいに1回しか900点を取ったことがない人と毎回900点を取る人、そして、毎回900点台の人と毎回満点を取る人の間にも、英語力に差があるように感じています。
何のために英語を勉強するのか?
上記のことから、TOEIC 900点ホルダーと言っても、いろんなレベルの人がいることや、英語力もマチマチであるということは、よくお分かりいただけると思います。このことから学べることは、「自分はどういうカタチで、TOEIC 900点をゲットしたいのか?」だと思うんです。
極論すると、「自分は何のために英語を勉強するのか?」
例えば、「○月までに900点を取らないとクビになる」「就職活動・転職活動で早急にスコアが必要」であれば、TOEICのテクニックをしっかり学び、勉強時間の9割はTOEIC対策本を中心にしたほうがいいと思います。
逆に、「TOEICは英語力を測るためのマイルストーン」なのであれば、テクニックを学ぶのはほどほどにしたほうがいいかもしれません。ただ、スコアは少し伸びにくくなります。
「TOEIC 900点取得後は、会話力を身につけたい」と考えている方は、
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などで、発音練習をきちんとやった上で、模試や公式問題集のPart 2・3・4の素材を使って、音読・オーバーラッピング(CD・MP3音声に合わせて音読)・瞬間英作文(和文英訳)・暗唱などの、スピーキング力も向上するトレーニングを中心にしたほうがいいと思います。
※発音については、【英語】意外と知らない?!発音を学ぶことで得られる4つのメリット:英語耳 を参照。
また、「いずれは洋書、ビジネス誌を読めるようになりたい」と考えている方は、文法を復習した後、
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などの、Part 7を使って英文の読み方が学べるテキストをやり、模試や公式問題集のPart 7の英文を精読した上で、ひたすら何度も音読・速読していくことをお勧めします。
※【TOEIC】一石五鳥!模試・問題集のPart 7の英文を使った精読・音読・速読勉強法 参照。
TOEICの長所と短所、学べること・学べないこと でまとめてありますが、TOEICに出てくる語彙・表現は非常に実用的で、どの国でも通じるものが多く、また、リスニングの音声はゆっくりで聞き取りやすく、リーディングの英文も易しいです。
ですので、TOEICを中心に勉強すると、英語圏で生きていくのに最低限必要な英語力が、効率的に身につけられると思っています。
※音読・オーバーラッピング・瞬間英作文(和文英訳)・暗唱などで勉強することが条件。
ですが、「教養ある英語を身につけたい」「英語で世界中の人と深く語り合えるようになりたい」といった人にとっては、TOEIC中心の学習では限界があるなと。
900点を取得した頃は、「もうしばらくTOEICを中心に勉強して、満点をめざすのも面白そうだ」と思っていたのですが、最近は考え方が変わってきました。
900点を取得してからこの半年間、TOEICのノウハウをまとめたいと思って、ブログではTOEICのことをまとめ続けてきましたが、普段の英語ではTOEICから離れていました。
オンライン英会話をしたり、Huluで海外ドラマを見まくったり、FacebookやLang-8でいろんな外国人とやりとりしたり、英語ニュースや洋書を読んできたりしました。
そんな中で、「僕が今めざしたいのは、TOEIC満点ではないかも」と考えるようになってきたんです。
上級をめざしたい人のための英検1級・TOEFL・IELTS
もちろん、英会話、海外ドラマ、TED、海外ビジネス誌、海外ニュース記事などで、英語を学んでいくのでもOKだと思います。それでモチベーションが上がる人はそれがベストだと思います。ただ、僕の場合、それだけだと、どうもモチベーションが上がらないみたいなんですね。TOEIC 900点をめざしていたときほどの情熱が湧かないんです。
TOEICのお陰で気づいたことなのですが、どうも試験を目標にしたほうが僕はモチベーションが上がるようなんです。
そこで次は、英検1級、TOEFL(トフル)、IELTS(アイエルツ)などをやってみようかなと考えています。
まだ調べ始めたところなのですが、どの試験も、TOEICよりも求められる英語力が高く、必要とされる語彙・表現の範囲も広いんですよね。
ですので、TOEIC 900点の次にめざす資格としてはいいんじゃないかと思い始めています。
英検・TOEFL・IELTSについては、詳しく分かってきたら、まとめてみようと思います。
