TOEIC 第213回(9月25日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約10分(6099字) 
公開:2016-09/25 
更新:2016-11/02「【結果】リスニングスコア」「【結果】リーディングスコア」追記 

9月に受けたTOEICの公式認定証が返ってきたので振り返ってみたいと思います(・∀・)/
  

1. リスニングパート


今日の席はスピーカーの位置から遠く、リスニングの音テストで少し聞き取りづらかったので、席移動をお願いしました。申し出たのは教室内で僕一人だけだったので、かなり恥ずかしかったです(笑)

僕はどうも耳があまり良くないみたいで、「(音声が)何とか聞き取れるかなぁ?」という場所だと、周囲で咳をされたり、ページをめくる音などで音声が完全にかき消されてしまう場合があるんです。

なので、最近はそういう聞き取りづらい席に当たったら、遠慮なく移動させてもらっています。35回も受けていると、人間というのは大胆になってくるもんですね(笑)


リスニングパート全体の印象

TOEIC講師の神崎正哉先生がネットラジオ「TBR」でも仰っておられましたが、やはり新形式に変わってから、音声が全体的に少し速くなってますね。

ここ数ヶ月、TOEICと英検で精聴し終えた音声を、1.2~1.5倍速で「速聴」するのを毎日30~45分やるようになったお陰で、オーストラリア人男性の速さにも対応できるようになってきつつあります。

「速すぎて聞き取れない!」という割合が以前よりも減ってきたかなと。

【参考】速聴の効果と注意点まとめ


ただ、僕の場合、「聞いて理解できる語彙」が「読んで理解できる語彙」よりもまだまだ少ないので、「読めるけど聞き取れない語彙」がまだまだたくさんあります……

これはもう一朝一夕には伸びないので、地道にコツコツ、聞き取れない音の連結・消失や語彙・表現を減らしていくしかないんですよね。


Part 1:普通

1問だけ自信がないのがありました。

最近、音声だけを聴いて会話やトークの内容を理解できるリスニング力と、写真やイラストを見て音声を聴いて理解したり、もしくは自分で表現したりする英語力は、想像してる以上に別物だなと感じるようになってきました。

英検準1級の2次試験(面接)に「4コマ漫画を英語でナレーションする」という問題があるんですよ。これが意外とうまく言えないんですよ。

お時間のある方は、次の英検の公式サイトの「二次試験」→「問題と解答のサンプル(PDF)」を見てみて下さい。

【参考】準1級の過去問・対策

僕は【 オンライン英会話 】を4年間やってきて、自分の興味あることや得意なトピックでのディスカッションであれば、そこそこ話せるようにはなってきたんです。

ですが、この4コマ漫画ナレーションの勉強を始めたところ、なんか全然うまく表現できないんですね。哀しいくらいに。それで降参して模範解答を見ると、自分の知ってる単語ばかりで「なんだ、これで表現すればいいのか」となってすごく悔しいんです!(笑)

会話におけるスピーキング力と、写真やイラストを見て描写するスピーキング力はまた別の違うスキルになるということは頭の片隅において置いたほうがいい、というお話です。Part 1から話広げすぎ?(笑)


Part 2:普通

実は、難易度がもっともよく分からなかったパートです。

というのも、8月から評判の良い韓国の模試『Hackers』をやり始めたんです。


この模試、全体的に難易度が高めなんです。

Part 2の「間接応答問題」は距離が遠いですし、Part 3・4はほとんど【 言い換え 】られていて、Part 5は難問の割合が多く、Part 6・7は英文量が鬼のように多いんです。

でも不思議なもので、この難しいのを毎日解いてトレーニングしていると、これが当たり前になってくるんですよね。いわゆる「高地トレーニング」になるわけです。

なので、僕が受けたフォームのPart 2がたまたま易しかったのか、それとも『Hackers』のお陰で易しく感じたのかがよく分からないんです(笑)

「韓国産 = 和訳・解説がない」というデメリットはありますが、英文や問題の質はかなり高いので、すでに800点を超えていて「易しい問題は解きたくない。高地トレーニングしていきたい」という方にはオススメです。


また、Part 1・2は、最終的に1.5倍速まで速度を上げて聴いたりオーバーラッピングしてきた効果が大きいと感じました。

以前は、リスニング音声の処理が間に合わず最後までしっかり聞き取ることができなくて、仕方なく消去法で選ぶということが多かったのですが、その割合が減りつつあるなと。

なんか、ナメック星に向かう悟空が重力を100倍まで上げてトレーニングしていたシーンを思い出しました。

引き続き【 速聴 】トレーニングをやっていこうと思います。

【参考】スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:やや難

『Hackers』で頑張ってトレーニングしたわりには、ところどころ聞き取れずにテキトーにマークした箇所があります。7月ほどの爽快感はなかったですね……

Part 3では見慣れない設問が2つありました。


What explanation does the man give?
What does the man point out?


実は前からあって、僕の記憶力がショボすぎて覚えていなかっただけなのかもしれないですが(笑)、内容を問ういい設問だなと。


あと、図表問題の最後の表が難しかったです。きちんと聴き取れず、仕方なく聞き取れた単語から選んだので、たぶんヒッカケにやられてます(笑)

図表問題は、素直な問題は超簡単なのですが、ヒネってある問題やヒッカケが忍ばせてある問題になると、グッと難易度が上がりますね。

しかもその図表問題の設問に囚われ過ぎると、次の設問の解答根拠になる聞き取るべき箇所を聞き逃すというダブルプレイ。あな恐ろしや!(゚Д゚ )

図表問題については次の記事を参考にしてみて下さい。

【参考】新形式TOEIC リスニング対策と勉強法まとめ


Part 4:普通

図表問題は「マップ」と「お客さんからの不満」でした。比較的易しかったかなと。

マップの問題は、位置関係を表す語彙や、道順を案内する表現のストックがないと難しいかもしれないです。

すでに発売されている『公式問題集や模試』やこれから発売される模試のマップ問題の音声を聴き込んで、地道にストックを増やしていくしかないと思います。


あと、「お客さんからの不満」の問題が面白かったです。選択肢の1つはヒッカケでした。【 先読み 】で表にある「お客さんの不満(文)」を速読し、内容をきちんと聞き取れていないと正解を選べない問題。

ETSのアイテムライター(問題作成者)の視点で見ると、図表問題はさまざまなバリエーションを作ることができるので、新しい刺激が欲しい僕は楽しいです。早く高得点が欲しい人には鬱陶しいと思いますが(笑)


僕はしばらくPart 1・2の「Directions」は、Part 3・4の図表問題の設問と図表の先読みをメインにすると思います。意図問題は何とかなることが多いんですよね。

図表問題は読み取らないといけない情報量がけっこう多いものもあるんです。それが怖い。

(1) 設問では何を問われていて
(2) 選択肢は何で
(3) 図表にはどういう情報があって
(4) どの情報を読み取らないといけないのか

易しいものは易しいのですが、難しいものは、「図表自体が何なのかよく分からない」ときがあったり、「情報量が多い」ときがあります。その場合、Part 3・4中の先読みだけで理解するのは、僕の英語力では厳しいんですよね(˜∀˜;)

【参考】スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


【結果】リスニングスコア:470

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アビメの見方 リスニング編

去年までは、リスニングは450点弱でしたが、今年に入ってから450点を超えることが増えてきました。


2016年
207回 01月 850 L455 R395
208回 03月 925 L470 R455
209回 04月 925 L460 R465 

新形式開始
210回 05月 880 L475 L405
211回 06月 880 L445 R435
212回 07月 915 L465 R450
213回 09月 900 L470 R430


前回(7月24日)もお伝えしましたが、一番の理由は毎日1時間英語を聴くようにしたからです。

ただ注意点がありまして、発音が理解できない音声、状況(意味)が理解できない音声を長時間聞いても意味がないということです。

脳内ディクテーション 】で音を理解し、【 精読 】で意味を正確に理解し終えた音声を、1時間【 オーバーラッピング 】したり、聴きながら状況をイメージするようにしています。

本当は【 暗唱 】や【 瞬間英作文 】などもやったほうがより効果的なのですが、今は時間がないのでやっていません。

僕はTOEICのリスニングパートで30分、英検のリスニングパートで30分、合計1時間でやっていますが、TOEICスコア最優先の方は、TOEICの音声を1時間聴くようにしたほうが、やはり時間対効果は高いと思います。


と、得意げにお伝えしておりますが、10月のTOEICのリスニングパートは、Part 2とPart 3が個人的には難しめだったので、450点切ってるかもしれません(笑)



2. リーディングパート

Part 5:普通

途中からマークミスをしていることに気づいて、2分ロスしました(ノдT)

やっぱりマークするときに、もう一度、問題番号と選択肢の英字(A・B・C・D)を確認した上でマークしないとダメですね。


また、800点超えてきたら、最低でも週1回くらいの割合で、過去に解いた模試を解き直す or 新しい模試を解くのをしたほうが良さそうです。

リスニング力・リーディング力を上げることも大事ですが、900点以上をめざす人は、やはり解く感覚(先読みのリズム・タイムマネジメント・マーク慣れ)もメンテナンスし続ける必要があるなと。

【参考】初心者が確実に600点取れる勉強法 / 700~800点 / 900点

Part 5は13:56に終了しました。マークミスがなければ「タイムテーブル」通り、13:54に終われたのに!・゜・(つД`)・゜・


Part 6:普通

新形式に変わってから、Part 6に苦戦していたんです。

が、まず『公式問題集/非公式問題集/新形式 完全攻略模試』を解いて少し慣れました。

そして、先ほどご紹介した『Hackers』のお陰でさらに慣れてきた気がします。

『Hackers』のPart 6の英文はどれもかなり長めなので、毎日解いて【 精読 】した上で、【 通読 】で毎日読んでいるので、以前よりも速く解けるようになってきたかなと。

そのお陰で以前ほどの苦手意識はなくなってきました。Viva高地トレーニング!\(・ω・)/

ただ、全問正解しているとは限らないですけどね……

【参考】スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編

14:04に解き終わった(=8分で解けた)ので、Part 6自体は理想的な時間配分かなと。全体的には4分ビハインド。


Part 7 MP:難

僕はMP(マルチプル・パッセージ:複数文書問題)から解く派なので、MPからいきます<(_ _)>

『Hackers』のPart 7は英文量が異様に多いので、これを毎日解いていたらけっこういけるんじゃないかと、今日のPart 7は楽しみにしていたのです。

が、DP(ダブルパッセージ:2文書問題)の2題目の植物園に行く女性?の問題で撃沈しました……8~9分くらい時間を割いたのに正解を特定できた問題は1~2問だったような……

ただ、その後のTPでそこそこ挽回でき、14:36に終わりました。理想は14:32なので4分ビハインド。


Part 7 SP:やや易~普通

SP(シングルパッセージ:1文書問題)は全部で10題ありますが、8題目まではかなりサクサク解けました。

SPのQ167に入ったとき、14:52だったので(残り9分で残り9問)、Q167までは1問1分よりも速いスピードで読んで解けていたと思いますが、SPの最後の2題の記事問題がちょっと厄介で、最終的に2問ぬり絵になりました…残念…


『Hackers』は1題目(Q147)から英文が長いんですよ。設問2~3個しかないのにどんだけ読ますねん!ヾ(゚Д゚ )みたいな。

それで今は『Hackers』の長い英文を【 通読 】する際に、なるべく速く読むようにしているお陰もあってか、Part 7によく出る語彙・表現、よく出る文書パターンであれば、150~200wpmくらいで読めていると思います。

僕が今日受けたフォームのPart 7が易しめだった可能性もあるかもしれないですが、それを差し引いたとしても、ずっと続けてきた各トレーニングの効果を感じることができた試験となりました。

今日のTBRで神崎先生も仰ってましたが、やっぱりリーディングパートは読んでナンボだなと。

最低でも1日30分、リーディングパートの英文をきちんと精読した上で、毎日読めば、リーディングパート全体の読むスピードも、正答率も上がりますよ。スコアを急ぐのであれば、1日1時間費やすのが理想。

【参考】リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


2012年の頃、TOEICのリーディングパートの英文を、1日1時間読んでいたときが、一番リーディングスピードが速かったんですよね。

だから本当は1日1時間読みたいのですが、今は英検の勉強や英会話もしてますし、英検のSWのトレーニングも始めたので、TOEICのリーディングパートに1日1時間費やすのは厳しいんす(ノдT)


【結果】リーディングスコア:430点

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アビメの見方 リーディング編

アビメのR4(語彙が理解できる)・R5(文法が理解できる)はたいてい90%を超えるのですが、今回は切ってしまいました。

Part 7に出てくる「the word "****"...is closest in meaning to」の問題は、アビメのR4に該当するのですが、これが最近ちょっと難しめの問題が出るときがあり、これを間違えている可能性があるなと。

10月のTOEICにも「relate」を選ばせる問題が出たのですが、けっこう難しかったんですよね。


R1もけっこう低いですね。ヒロ前田先生の『非公式問題集』で調べてると、R1は「目的・趣旨を問う」以外に、「位置選択問題」やチャットの「意図問題」も該当するようです。

今回、英検の個人成績表(TOEICで言うところの公式認定証)と比べてみて、あらためて実感したのですが、TOEICのアビメは激しく分かりづらいなと。

英検はどの問題を間違えたのかまできちんと出るんですよね。ちょっと感動しました。また、問題を持って帰ることができるので、自分の苦手なところが分析しやすく、対策が立てやすいです。

そんなわけで、TOEICのアビメはやはり不親切だと再確認しました(笑)



4. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

porporさん:第213回 #TOEIC Listening & Reading 公開テスト感想(速報)
ふーじーさん:第213回TOEIC(2016年9月25日)ふりかえり
相澤俊幸先生:第213回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想
TEX加藤先生:9月公開テスト感想
花田徹也先生:9月25日TOEIC(第213回)に関する講評・速報・感想
神崎正哉先生:明日はTOEIC公開試験




 
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