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公開:2013-3/17
更新:2019-03/10 全体的に加筆・修正
TOEICを受験した後、まさか、一切振り返っていないとかないですよね?
今までTOEICは50回以上受験してきましたが、TOEIC受験後にきちんと振り返りをするかどうかで、その後の成長速度は大きく変わってくると感じています。
受験後にやるべき5つのこと
(1) 良かった点を3つ書き出す
反省点・改善点を考える前に、今回のテストを受けてみて、自分の良かった点を少なくとも3つくらい書き出してみましょう。なぜか?
粘り強く物事を続けられる人は、自分が達成できたことについて考える時間が多いことがある研究で分かっています。
Comparing people who tend to give up easily with people who tend to carry on, even through difficult challenges, researchers find that persistent people spend twice as much time thinking, not about what has to be done, but about what they have already accomplished, the fact that the task is doable, and that they are capable of it. – Sparrow 1998 (P.133)
日本人は反省点や改善点については考えることは多いと思いますが、良かった点について考える機会って少なくないですか?
現に、「反省会」という言葉は存在はしますが、「良かった点を振り返る会」みたいな言葉って存在しないなと(笑)
反省点や改善点にばかり注力する
→ 自分のできない部分にばかり注目するようになる
→ 思考がネガティブになる
→ 調子のいいときは問題ないが、英語力やスコアが伸び悩んだときに心が折れやすくなるなと。
例えば、次のような感じで、良かった点について振り返ってみましょう(・∀・)b
「公式問題集1冊分のLパートをディクテーションしたことで、前回よりもけっこう聞き取れたな!」
「先読みトレーニングしたお陰で、Part 3・4はの設問・選択肢は速く読めたぞ!」
「この2ヶ月間、Part 5に注力してきたことで、今日は今までで一番出来が良かった気がする!」
「毎日Part 7の英文を通読してきた結果、Part 7のぬり絵は前回よりも減ったな!」
僕はTOEICが終わったら、「Evernote」や「Google Keep」などのメモアプリに書き出しています。スマホとパソコンで同期・編集・チェックリスト化できるので便利ですよ。
(2) 気づいたことをメモする
良かった点について振り返った後は、良くなかった点と、その「原因」と「対策」について考えてみましょう。アメリカでベストセラーになった本に、興味深い研究が紹介されていました。
脳のX線断層写真による研究で、ミスをした直後の0.25秒という重要な瞬間に人々はふたつのうちのひとつをすることがわかった。
ミスを直視するか無視するか、どちらかである。
研究によると、ミスを直視する人は、無視する人よりはるかに多くのことを学ぶという結果が出ている。
ミスをしたら、すぐに検証する習慣を身につけよう。たじろがず、目をそむけず、何が起こったのかを見極め、「次はどうすればいいか?」と自問しよう。
ミスに対しては「深刻な態度」ではなく「真剣な態度」で受け止めることが肝心だ。(P. 86)
公開テストは、気づきの宝庫です。
「Part 3・4、先読みで速読しても、設問の内容が頭に入ってないな…」
「Part 5・6を14時02分に終わらせるのって大変だな…」
「最後10問くらいぬり絵だったな…もっと速読力つけないかんのぅ」
などなど。
このように、良かった点、気づいたこと、改善点などを書き出し、勉強計画を立てるかどうかで、成長速度が変わってきますよ。
漫然と勉強している人よりも、自分の弱点を常に分析しながら、それに合った勉強・トレーニングをやっている人の方が成長速度が早いのは、自分の経験と多くの読者さんを見てきて確信しています。
試験まで勉強を頑張った自分へのご褒美に、ちょっとリッチな喫茶店とかに行って、美味しいスイーツを食べながら振り返るのもアリです。
(3) TOEIC専門家から試験の傾向を学ぶ
公開テストは2~3種類のテストフォームがあります。受けたフォームによってある程度問題が異なるので、受験時はPart 1の写真を覚えるようにしましょう。感想記事が参考になる講師・ブロガーさん
僕がいつも「この方の感想記事は特に勉強になるなー!」と思っている方を挙げておきます。● Jet Bullさん
● ふーじーさん
● 相澤俊幸先生
● TEX加藤先生
● 花田徹也先生
皆さん試験後すぐに公開されるわけではないのでご注意。数日後~1週間後にアップする方もおられます。
(4) 現状把握 → 対策
試験後にメモした問題点・改善点を参考に、対策を考え、今後の勉強計画を立てていきます。→普段からマークシートを使って解くようにする
「Part 3・4の先読みのリズムがくずれた…」
→ Part 3・4の設問・選択肢を読むトレーニングをする&Part 3・4は毎日3~5題解く
「リーディングパートで最後10問ぬり絵になった…」
→ Part 7の英文を毎日読もうand/or毎日1題解く
「集中力が持たなかった…」
→ 試験1週間前から毎日模試を解いて慣れる
という感じで、「次のテストまでに、何をするのが一番”時間対効果”が高いか」を考え、優先度の高い順に、日々のトレーニングメニューを決めていきます。
次の記事を参考にして、原因と対策を考えてみて下さい(・∀・)b
【 目標スコア別 勉強法 】
● 初心者~600点/700~800点
● 900点/990点満点
【 おすすめ参考書・問題集 】
● 参考書の選び方 8つの注意点
● 900点獲るのに役立った参考書まとめ
● 公式問題集・模試/単語帳/文法書
● Part 1~4/Part 5・6/Part 7
【 リスニング対策 】
● 新形式リスニング対策
● 勉強法:Part 1・2編/Part 3・4編
● Part 2:間接応答・距離が遠い問題
● Part 3・4:先読み/キーワード400
● 発音/音の連結・消失/ディクテーション
● オーバーラッピング&シャドウイング
● 瞬間英作文/暗唱/速聴
【 リーディング対策 】
● 新形式リーディング対策
● 勉強法:Part 5・6編/Part 7編
● 精読(英文解釈)/通読/速音読
● キーワード400/言い換え
【 問題解決 】
● 英語学習の継続のコツ
● 各スコアに必要な勉強時間&問題数
● スコアが伸びない9パターン
● 時間が足りない対策:Part 5・6編/Part 7編
● アビメの見方:リスニング/リーディング
(5) 計画 → スケジューリング
● 2~3ヶ月に1回受験する
早急に800~900点を取りたい方は、2~3ヶ月に1回はTOEICを受けることをお勧めします。(2) 自己管理しやすくなる
(1) 試験に慣れる
当然ですが、TOEICは受ければ受けるほど、試験に慣れてきます。僕も最初の4~5回目くらいまではかなり緊張していましたが、徐々に慣れてきました。
(2) 自己管理しやすくなる
2~3ヶ月後に試験がある=デッドラインが決まるので、「次の試験までにこのテキストとあのテキストを3周しよう」など、具体的な勉強のノルマ目標ができるというメリットは大きいです。
【参考】英語を1万時間勉強したので継続のコツをまとめてみた
● 計画を立てるのも「慣れ」
おそらく最初のうちは、計画通り・スケジュール通りには進まないです。それでも、「計画通りに進まないと分かった時点で練り直して微調整する」を何度も何度も繰り返していると、少しずつ、余裕を持った計画・自分に合った計画の立て方ができるようになってきます。
公式認定証が届いたら…

試験日から約1ヶ月後に、公式認定証が送られてきます。
公式認定証が届いたら、アビメ(アビリティーズ・メジャード)がそれぞれ何%なのかを分析することで、改善点が見えてきます。
次の記事で詳しくまとめてあるので、公式認定証が届いたら、ぜひチェックしてみて下さい(・∀・)b
● アビメの見方 リスニング編 / リーディング編

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