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公開:2014-4/24
英語やTOEICを勉強していると、不明な用語・俗語に出会うときがあると思うんです。そこで、こういう辞典があったら便利で面白いんじゃないかと思い、主観を交えて作ってみました。
また、当ブログで、「あれ、あのことが書かれた記事、どこやっけ?」と迷ったときにも参照にできるかなと。
これで全部ではなく、今後も項目を追加したり、加筆・修正していくつもりです(・∀・)b
―――― ABC ――――
Cream and sugar.
TOEICのPart 2で定番の不正解選択肢。正解の選択肢になる日はくるのか。DUO(デュオ)

例文に複数の単語・熟語を含ませることで、少数の例文で多くの語彙が覚えられる効率的な単語集。TOEIC対策用の単語集として、よく薦められているが、実はTOEICに出ない単語・熟語も非常に多い。
【参考】DUOで180日間勉強した結果 / 勉強法
ETS (Educational Testing Service)
TOEICテストの製作機関。アメリカにある。TOEFLもETSが作っている。TOEIC(トーイック)
「TOIEC」とスペルを間違われたり、「トエイック」と間違って発音されることもある、日本で人気の英語資格試験の1つ。テストの開発には心理学者も加わっているという話があったりなかったり。「世界中で開催」と謳われているが、実際は受験者のほとんどが日本人と韓国人。日本では、TOEIC肯定派とTOEIC否定派が激しい争いを繰り広げているが、今のところ流血事件は起きていない。
TOEICの考案者は、実は北岡靖男氏という日本人の方で、「日本人のビジネス英語力の向上」を願ってETSに頼み込んだという話。「TOEICこぼれ話」「TOEIC解答速報の歴史」を読むと、TOEICにもプロジェクトXがあったと思われる。
【参考】TOEIC|コミュニケーション英語能力を測る世界共通のテスト
TOEIC 900点
TOEICは、900点を超えるとチヤホヤされるが、国内で独学でガリ勉してギリギリ900点を超えるレベルの英語力はたいしたことはない。900点を持っていても、【 暗唱 】や【 瞬間英作文 】などの想起系のトレーニングと、【 オンライン英会話 】などで実際に会話をやらない限り、満足に話すことはできない。
【参考】TOEIC 900点を確実に獲る!6つの戦略と勉強法
TOEICker(トイッカー)
TOEICをメインに勉強している英語学習者。TOEIC満点ホルダー
TOEIC満点を持ってる人。TOEIC 900点を取るのに約1~2年かかるが、満点を取ろうと思うと、そこからさらに2~3年はかかる模様。つまり、900点の人と満点の人との間には、想像以上に大きな英語力の差がある。ちなみに、TOEIC対策をせずに英語力だけで満点が取れることは、バイリンガールのちかさんが「ネイティブは、TOEICで何点を取れるのか?!」で証明されている。
【参考】TOEIC 最新情報やコツは専門家に学べ!信頼できるブロガーまとめ
TOEFL(トフル)
「TOEIC」とよく間違えられる、ETSが開発した試験。主にアメリカの大学に入るのに必要とされる資格試験。TOEICの兄貴分で難易度が高い。世界ではTOEICよりも知名度が高い。
―――― あ行 ――――
アクティブ語彙・パッシブ語彙
聴いて&読んで理解できる語彙のことを「パッシブ語彙(Passive Vocabulary)」、スピーキングやライティングでも使いこなせる語彙のことを「アクティブ語彙(Active Vocabulary)」と言う。アクティブ語彙は運用語彙とも。英語を数年勉強すると、語彙力は徐々に増えてくるが、聴いて&読んで理解ができるけど、英会話などで使えるレベルにまで達していない(=アクティブ化していない)語彙があるということを感じるようになってくる。
暗唱
英語学習における「暗唱」は通常、英文を見ずに英語をそらんじることを指す。スピーキング力向上のみならず、リスニングで瞬時に意味をつかめるようにし、状況をイメージできるようにするためのトレーニングでもある。
TOEIC Part 3・4、英検のリスニングパートで伸び悩みを感じる人にはお勧めのトレーニング。
【参考】TOEIC Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!
言い換え
TOEICや英検では、問題音声や本文に「increase」が出てきたら、設問や選択肢では「rise / go up / grow」などに言い換えられて(パラフレーズされて)いることが多い。なぜかと言うと、問題音声や本文で出てきた語彙が、設問や選択肢でもそのままの語彙で出てきた場合、初心者でも簡単に正解できてしまうからである。
なので、TOEICで高得点を取る/英検の読解やリスニングパートで合格点を取るためには、言い換えのストックを増やすことが非常に重要である。
TOEICによく出る言い換えについては「TOEIC Part 3・4・7 攻略のコツ&重要キーワード400」、英検によく出る言い換えについては「英検準1級 読解問題で高得点を取るためのキーワード200」を参照されたし。
英語上達完全マップ
英語講師・森沢洋介さんが運営されている、英語の勉強の道標を記したWebサイト「英語上達完全マップ」とその書籍のこと。
この本に出会ってなかったら、僕は【 瞬間英作文 】をやってなかっただろうし、このブログを作ってなかったかもしれない。
英語は英語のままで理解しろ
最終的にめざすべきではあるが、英語の勉強を始めた頃は、日本語に訳しても問題ない。英語を学び続けていれば、徐々に処理速度が早くなってくるため、日本語を介さずに、英語は英語のままで理解できるようになってくる。
また、世界の外国語教育においては、「母語で英語を学ぶこと」は最近、見直され始めている。
最近では、母語も使ってのバイリンガル(二言語使用)指導が見直されています。
英語学習でも、これまではオール英語(All in English)が効果的とされてきましたが、無理して一言語にしなくても、必要に応じて母語を使用したほうが理解が早いという反省が生まれており、母語使用も積極的に認めることの重要性が生まれてきました。
さらに進んで、海外の言語教育界では、「訳すこと」の効用が見直され、TILT(Translation In Language Teaching)として、「通訳翻訳を導入した外国語教育法」が盛んに研究され始めています。(P. 80)
【参考】瞬間英作文は効果がない?むしろ「英語は英語のままで学べ」が時代遅れな件
英語耳
初版は2004年に出版された大ヒット発音練習本。当ブログで激しくおすすめしている本で、練習する音の数が絞られているために、毎日練習しやすい=継続しやすい。もし購入するなら、2010年に出版された改訂版がお薦め。
【参考】【英語】やらない人は損してる!発音を学ぶことで得られる4つの効果
【参考】英語・発音・語彙/英語耳
オーバーラッピング
「over(上から)」+「wrap(包む・覆う)」。英文のスクリプトを見ながら、英語音声に合わせて音読するトレーニング。発音・アクセント・イントネーションもそっくり真似て、なめらかに言えるようになるまでトレーニングすることで、リスニング時の音を聞き取るチカラが向上する。オーバーラッピングができるようになってきたら、シャドウイングのトレーニングも取り入れていくことで、よりリスニング力を向上させるものとなる。
【参考】シャドウイングとオーバーラッピングの違い、効果的な学習方法と注意点
音読
英文を見ながら、声に出すトレーニング。最近の自分は、正確な発音・アクセント・イントネーションを身に付けるために、音読よりも、オーバーラッピング・シャドウイングのトレーニングを重視するようになり、音読単体のトレーニングは特別していない。
また、英語学習5000時間の経験上、音読を100回やるくらいなら、「瞬間英作文」を30~50回やったほうが、圧倒的に使える語彙・表現・文法が身につく。
音読筆写
一度英文を見て、英文を音読して、英文を見ずに、紙に書き写すトレーニング。一度記憶して、想起して書くことになるので、毎日トレーニングすればリテンション(一時記憶)力が飛躍的に向上するという話だが、密かに自分はまだ試したことがない。オンライン英会話
主に「Skype」を使って、フィリピン人とマンツーマンでやる英会話。● ネイティブキャンプ

● DMM英会話

● ECCのオンライン英会話

● レアジョブ英会話

などのスクールだと、毎日25分話しても5000~7000円くらいなので、従来の英会話スクールと比べると、圧倒的に安いコストで、毎日英語を話す環境を作ることができる。
【参考】オンライン英会話を1000回受けたので効果と注意点をまとめてみた
―――― か行 ――――
返り読み
「後ろから日本語に訳しながら理解する読み方」と自分は認識していたが、「一度読んだ英文を、再度読み直す」場合や、「TOEICのPart 7で、一度読んだ本文を、再度読み直す」場合にも使われている模様。金フレ
TOEICブロガーの間で有名な、本番によく出る語彙満載の、TOEIC講師・TEX加藤先生 の単語集。10万部売れているという話。
【参考】TOEIC おすすめ単語集と効果的な勉強法&おすすめでない単語集
公式問題集

TOEICの制作機関「ETS」が作成した、英文の質が最も本試験に近い問題集。2014年4月現在はVol.5が最新。Vol.5は、難易度の高い問題が省かれているため、難易度はVol.4のほうが高め。Vol.3はまだ何とか使えるが、Vol.1とVol.2は、最新の傾向とはズレてきているので、「究極の模試」「超リアル模試」「でる模試もっと」のほうがお薦め。詳細は下記の記事を参照。
【参考】TOEIC 最新おすすめ模試・公式問題集
コピーイング
オーバーラッピング・シャドウイングなどでトレーニングした後、音声を流さずに、発音・アクセント・イントネーションを音声に真似て声に出すトレーニング。「暗唱」とほぼ同義だが、音声をコピーするという意味でこちらのほうがより効果が高いトレーニングと言える。また、想起系のトレーニングという意味でも効果が高い。ヒロ前田先生は「憑依ング」と呼ばれる。
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先読み
TOEIC Part 3・4・7で、もしくは、英検の読解やリスニングパートで、あらかじめ設問と選択肢を読んでおくことで、問われる箇所を狙い撃ちする、中・上級者向けのテクニック。【参考】TOEIC Part 3・4 解き方と先読みをマスターするコツ&練習法
3回チャレンジ法
TOEIC講師・ヒロ前田先生 が考案された、問題集の内容をきちんと身につけるための勉強法。【参考】3回チャレンジ法と勘ボックス
シャドウイング
英文スクリプトを見ずに、英語音声に1秒ほど遅れて音読していくトレーニング。英文をスクリプトを見ながらやる「オーバーラッピング」と違い、スクリプトを見ずに、聞こえてきた音を自分で再現しないといけないので、非常に難しいトレーニング。中・上級者向け。
シャドウイングでスラスラ言える音声 = 音はほぼ完璧に聞き取れている音声、と言える。
【参考】シャドウイングとオーバーラッピングの違い、効果的な学習方法と注意点
瞬間英作文

「英語上達完全マップ」の森沢洋介さんが提唱されている、日本語文(トリガー)を見て、瞬時に英訳するトレーニング。
何度も反復し、さらに量をこなすことで、徐々に日本語を介さずに英語がスラスラ出てくるようになる。
また、「自分で瞬時に作れる英文 = 瞬時に聞き取れる&読める英文」にもなるので、リスニング・リーディングも向上する。英作文なので、当然ライティングも向上するため、4技能を同時に向上できるトレーニング。
【参考】英語上達完全マップ -
瞬間英作文
【参考】英会話の上達に効果抜群の独学勉強法「瞬間英作文」
スラッシュリーディング
英文を、主語、熟語、修飾句、関係詞、接続詞、従属節などで区切り、文頭からそのカタマリ毎に処理して読んでいくトレーニング。返り読みを矯正できる。スローリーディング
「返り読み」を矯正するために、文頭から、自分が処理できる速さでゆっくり読んでいくトレーニング。スラッシュリーディングと併用するとなおよろし。精読(英文解釈)

辞書・文法書を使って、英文の不明な発音・アクセント・語彙・表現・文法・文構造を調べる勉強法。この「精読」を丁寧にやればやるほど、この後の、音読・シャドウイング・瞬間英作文などのトレーニングの効果が上がる。
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上するPart 7「精読」勉強法(For TOEICker)
【参考】リーディングが苦手な人は「精読」で道が開ける!精読の効果(For NonTOEICker)
速聴
Windows Media PlayerやSONY ウォークマンなどの機器を使って、音声を1.1~2.0倍速で聴くトレーニング。ある程度聞き取れるようになった音声で速聴しないと効果は薄い。
【参考】速聴の効果と注意点まとめ
速音読
英文を速く読むトレーニング。【参考】速音読トレーニングの効果・やり方
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タイムマネジメント
TOEICのリーディングセクションは、Part 5を8分で、Part 6を8分で、Part 7を59分で解くのが望ましく、そのためには、Part 5は1問15秒、Part 6は1文書(3問)2分、Part 7は1問1分で解く必要がある。普段、問題集を解いているときから、ストップウォッチなどを使って時間を測って解くことが大切。
【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編
多聴・多読
英語をたくさん聞きまくる・読みまくること。すでにある程度聞き取れる・読める人が、さらにリスニング力・リーディング力を上げるのに有効なトレーニング。【参考】英語「超」上級者は例外なく多読していた件
多解き
TOEICの問題をたくさん解いていくことで、スコアアップを狙う戦略。ある程度英語が聞き取れる、英文が読める、問題が解けるレベルに到達している人でないと効果が薄いため、個人的にはリスニングで450点、リーディングで400点を超えてから始めたほうがいい。
【参考】TOEICスコアが伸びない人によくある10パターンとその対策
チャンク
句動詞、熟語、修飾句など、ひとカタマリで認識されるもの。英語は、基本的に単語単体ではなく、このチャンク単位で覚えていくほうが、処理速度が高まるので有効。チョン塗り
主にPart 3・4で、マークを全部塗りつぶさずに、チョンと少し塗るだけにすることで浮いた時間を、次の設問を先読みする時間や音声を聞く時間に充てるテクニック。Part 4の最後の問題が終わった後に、Part 3・4のすべてのチョン塗り状態だったマークを塗りつぶすていく。個人的には非常に重宝しているテクニック。【参考】TOEIC Part 3・4 解き方と先読みをマスターするコツ&練習法
ディクテーション
英文スクリプトを一切見ずに、英語音声を耳だけを頼りに、紙に書き出す、もしくはPCでタイピングしていく勉強法。主に自分の聞き取れない音、うろ覚えの音を見つけるのに役に立つ。このディクテーションで聞き取れなかった音を、オーバーラッピング・シャドウイングでトレーニングしていくことで、リスニングの音が聞き取れるようになっていく。
【参考】リスニング苦手な人はディクテーションで道は開ける|効果、やり方
特急シリーズ

TOEIC対策本業界の革命的シリーズ。新書サイズなので、出先でパッと取り出せて勉強しやすい。また、現役でTOEICを受け続けている講師陣が執筆しているため、問題・英文の質が高い(本試験に近い)。
【参考】朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:TOEIC® TEST 特急 シリーズ
【参考】TOEIC Part 5・6・文法 おすすめ参考書&勉強の進め方
―――― な行 ――――
ぬり絵
主に、TOEICのリーディングセクションで、時間内に全問解けないことが判明した際に、マークシートをテキトーに塗りつぶしていく哀しい作業のこと。他のパートでも、正解が分からなかったときにテキトーに塗りつぶすことを「ぬり絵」と呼ぶ人もいる。
【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編
―――― は行 ――――
パラフレーズ
英語を話す人は、同じ語彙・表現を使うことに非常に抵抗を感じるらしく、似たようなものに、パラフレーズする(言い換える)ことが多い。TOEICでも顕著で、特にPart 3・4・7では頻繁にパラフレーズされる。
→「言い換え」の項目参照。
フォーム
TOEIC試験は、問題フォームが複数ある。実施される都道府県やエリアによって、フォームは異なる。不正解の選択肢
TOEICや英検の問題で、正解ではないほうの選択肢。初心者~中級者は「Aが正解になるのは分かるが、Cが不正解になる理由が分からない」でよく悩むことになる。
プラトー
英語を勉強していると、上達を感じる時期とまったく上達しない時期があり、その上達しない時期が「プラトー」と呼ばれる。最初の「プラトー」を乗り越えられるかどうかが、英語学習の最初の登竜門になる。ギターで言うところの「Fコード」に似てるかも。
―――― ま行 ――――
マンブリング
ものすごく小さい声で音読すること。電車の中でこれをやっていると、本人は気づいていないが、周囲の人には非常にわずらわしく思われているらしい。関西の通勤電車でやってると怒られることもあるので、声に出さずに口パクでやったほうがいい。―――― ら行 ――――
リピーティング
音声を1センテンス流して止め、英文スクリプトを見ずに、英文を口に出して言うトレーニング。個人的には、音声に空白を作る作業、音声を止める作業が面倒なのでやらなかった。やらなくてもリスニング力は向上できる。
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