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公開:2013-08/29
更新:2017-08/13 部分的に加筆・修正
前向きな質問を自分に投げ掛けてみることで、今後の方向性が明確になったり、ずっと忘れていた感情や想い、自分にとって大切なものを取り戻すことができたりします。
この記事では、自分自身を知るために、もしくは、自分自身を取り戻すために効果的と感じたセルフクエスチョンを6つ選んでみました。
また、「以前は好きだったけど、最近はどうも自己啓発本・成功哲学本を読む気がおきない」「夢、目標、成功という言葉に少し疲れた」「頑張ることに疲れた」「自分探しに飽きた」という元カツマーのような方々(笑)にも参考にしていただけるかもしれません(=゚ω゚)ノ
セルフクエスチョン
Q1. 英語を始めた理由は?
英語を勉強している方は、英語の勉強を初めた理由・キッカケがあると思うんです。それを考えてみましょう。その理由は1つではないと思うので、可能であれば複数書き出してみて下さい。
いろいろ書いているうちに「そういや、そもそも英語をやるようになったのは学生時代に…」といった感じで、何かキッカケが見つかると思います。
ちなみに、学生時代は、僕は自分の中では英語は得意な部類でした。英文を読むのは苦痛でしたが、文法が好きでした。
ただ、英語を身につけようと思ったのは20代後半で、「このままだと将来ヤバイ。とりあえず中途半端な英語を何とかしよう」という、わりとネガティブな理由で再スタートしています(笑)。
でも、将来のことを考えるのであれば、高齢化社会に関する分野で働く選択肢もありますし、他にもいろいろ選択肢がありますよね。
他にも選択肢があるのに、自分が英語を選んだということは、単に「TOEICが流行ってるから」「英語ができたら、将来つぶしが利きそうだから」「英語が話せたらカッコイイから」という理由だけではないはずなんです。
僕の場合は、英語に触れているうちに、「やっぱり英語楽しい」「外国人と話すの楽しい」と素直に思えたからです。
このように、英語を勉強するようになった理由・キッカケを考えてみることで、自分を知る手がかりがつかめたりします。
(自分自身を知れば知るほど、より多くことが明確になる。)
[Jiddu Krishnamurti]
Q2. 英語が好きな理由は?
「英語が好き」というのは奇跡だと思うんですよ。だって、あの超つまらない、話せるようにならない学校英語を6~10年やらされても、いまだに好きなんですよ?(笑)
どう考えても英語嫌いを養成しているとしか思えない日本の英語教育に、さんざん洗脳されてきたにもかかわらず、「英語が好き」というのは奇跡としか言いようがない!ヾ(゚Д゚ )
(好奇心が公教育を生き抜くことは奇跡である)
[Albert Einstein]
そして、そこまで奇跡的に英語が好きなのには、必ず理由があるはずなんです。それを考えてみましょう。
ちなみに、僕が英語が好きな理由としては、
●外国人と話すことで日本人がフツーしない考え方を学べる
●お互いに褒め合うことを重視してる自分としては欧米人から学べることが多い
●自分の考えを述べるとともに、相手の考えを聞く姿勢も学べる
●「年上は敬うもの」という概念が強くないので、一人の人間として話し合える
●英語を話してるとポジティブになれる
●英語を学ぶことで、日本語の良さも分かる
●英語を通して世界から学ぶことで、日本を客観視できる
など、数え上げたらキリがありませんが、「言われてみれば私もそうかも」というものもあるのではないでしょうか?
英語が好きな理由を考えてみることで、小さい頃の経験・思い出に行き着く方は多いのではないかと思います。
そのときの感情、楽しかったこと、うれしかったこと、面白かったことを思い出すことで、自分が英語が好きな理由が見つかる or 再発見するはずです。
英語が好きな人にとっては、自分が英語が好きな理由=自分の原点と考えて、まず間違いないと思うんです。
そして、英語が好きな理由が見つかれば、自ずと、自分がめざすべき方向性は見えてくるのではないかと。
Q3. どういうジャンルの英語ができるようになりたい?

おそらく多くの日本人は「英語ペラペラ」をめざしてると思いますが(笑)、その英語ペラペラにもいろいろあると思うんです。それをもっと突き詰めてみましょう。
例えば、「日本のことを世界に発信していきたい」という方は多いと思います。そこで終わらせずに、もっと突っ込んで、主にどういったことを発信していきたいのかを考えてみる。
日本の文化、歴史、日本人の国民性、考え方。
文化をとってみても、伝統文化なのかアニメ・マンガなどのサブカルチャーなのかという違いもあります。
「自分はどういうジャンルの英語ができるようになりたいのか?」を明確にできると、「では、そうなるために、今何をすべきか?」というのが明確化してきます。
例えば「アニメ・マンガについて発信していきたい」という方であれば、
アニメ・マンガについて発信していきたい
┃
┣アニメ・マンガでよく使われる語彙・表現を学ぶ必要がある
┃┗日本語でよく使う語彙・表現を Anki に打ち込んで瞬間英作文で覚えていこう
┃
┣アニメ・マンガを紹介している英語サイト・洋書を読むのも勉強になりそう
┃
┣英語で発信するためには、ブログが有効
┃┗ライティングも学ぶ必要がある ▶ ライティングの勉強も始めよう
┃
┗すでに日本のアニメ・マンガに詳しい外国人と話すことで知見が得られそう
┗Lang-8 やFacebookでそういう人を探してスカイプやチャットで話してみよう
┗そのためには、スピーキングスキルを伸ばさなきゃ
という具合に、「自分がやりたいこと」を明確化できれば、それをブレイクダウンする(噛み砕いていく)ことで、今やるべきことが明確化します。
これも、上記のようなツリー表示で書くよりは、先ほどご紹介した マインドマップ のほうがアイデアがでてきやすいと思います。
(明確であればあるほど、自分の目標達成に近づくにつれて、より意欲的になれるのだ)
[Setting Realistic Goals: 7 Keys To Set Goals You Can Actually Achieve]
Q4. 今もし英語ペラペラだったら何をしたい?
人間は「お金がない」「時間がない」「自分には向いていない」「才能がない」「運がない」「人に恵まれない」と、いろいろ言い訳して、できない理由を見つける天才です。そこで、「今すでに英語を完璧に操れるとしたら、何をしたいか?」という究極の質問をすることで、自分を制限しているリミッターを解除することができるので、自分が心の底からやりたいことが出てきやすくなります。
Q5. 尊敬する人、好きな人、あこがれている人は?

自分が尊敬する人、人として好きな人、あこがれている人を書き出すことで、理想の自分が見えてきます。
対象となる人は誰でもOK。
今生きている人でもいいですし、歴史上の人物でもいいですし、近所のオモロイおっちゃんでもいいです。
また、好きな映画・小説の主人公、アニメ・マンガのキャラクターなどの実在しない人物でもOK。思いつく限り上げて下さい。
そして、なぜ尊敬するのか?なぜ好きなのか?なぜあこがれるのか?も書き添えて下さい。
これらを書き出すことで、「自分はどうなりたいのか?」「自分が何を大切にして生きているのか?」が見えてきます。
それらが見えてくると、そうなるためには何が必要で、今何をすればいいか?も自動的に見えてきます。
Q6. 自分のお葬式で掛けてもらいたい言葉は?
唐突ですが、あなたがおじいさん・おばあさんになって、あの世からお迎えがきたとしましょう。
そして、自分のお葬式が開かれていて、自分の棺桶の前で、家族や友人や知り合いに、何という言葉を掛けてもらいたいですか?
この質問をすることで、「自分は本当はどういう人になりたいのか?」というのが見えてくると思います。
普段は、仕事で業績や数字を追っかけている人も、自分のお葬式で、奥さんに「うちの亭主は、生前中はずっと、ただ数字を追っかけている人でした」と言われたい人はいないと思うんです(笑)。
普段は、親、夫・妻、子供がいるがために我慢していることがあったり、、建前や世間体などを気にしてしまったりすることもあると思いますが、この質問をすることで、そういうのを全部取っ払って、自分と向き合うことができるようになります。
「やりたいこと」が見つからなかったとしても、5)・6)の質問で、理想の自分、なりたい自分が見つかれば、やるべきことは自ずと見えてくると思うんです。
スティーブ・ジョブスは、毎朝鏡の前で、次のように自問していました。
(もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、 今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?)
[Steve Jobs]
スラムダンクの著者・井上雄彦さんが、バガボンドで「死から目を背けていては、生を実感することはできない」とコメントされていて「確かにそうかもしれない」と思うようになってきました。
「自分の命を何のために使うのか?」と考える時間を定期的に持つことで、普段は忘れがちな「有限である人生」について考えるようになる=充実した人生を過ごすことができるようになると思うのです。
おすすめ「セルフクエスチョン」本
「セルフクエスチョン」に興味を持たれた方のために、僕が今まで読んできた中で特に良かった「セルフクエスチョン」本を挙げておきます(=゚ω゚)ノ
この本、タイトルは「ピンチをチャンスに変える51の質問」になってますが、内容はピンチのとき以外にも使えるいい質問がたくさん掲載されています。
第2章 心を軽くする100の質問
第3章 人生に変化を起こす10の質問
第4章 ライフワークを見つける10の質問
第5章 最高の自分を生きる10の質問
この記事を読まれている方には、第4章「ライフワークを見つける10の質問」、第5章「最高の自分を生きる10の質問」にあるセルフクエスチョンがおすすめです。
この本は「充実した人生を送るためのワークショップ本」という感じです。実は「7つの習慣」と同じ著者(団体)なのですが、「7つの習慣」を読んでなくても全然問題ない構成になっています。
正直に申し上げると、僕はこの本の通りに手帳を付けたり、時間管理をしているわけではないです(笑)。
ですが、この本と「7つの習慣」のお陰で、「自分にとって最も大切な価値観&理想の自分を定期的に自問自答することの大切さ」に気づき、以前よりも、充実した人生を送れていると感じています。
この「手帳で人生は変わる」シリーズは、いくつか本が出ているのですが、個人的にはこの黄色の「実践ワークブック」が一番実用的な感じがしています。

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