TOEIC 本番に弱い!克服するために僕がやった4つのこと

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対象:試験中は異常に緊張する/現在600点以上推奨 
読了:約9分(4530字) 公開:2014-05/23 

以前の僕がそうだったように、「本番に弱い」「試験中は異常に緊張する」という方もおられるのではないかと思い、まとめてみました。

この記事は「TOEIC 本番で実力を発揮する!前日・当日の準備と流れ」から抜粋して、大幅に加筆・修正した記事になります。

 

1) リスニング・リーディング力を高めた


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試験直前にお読みいただいている方には、身もフタもない話ですが(笑)、事実なので書いておきます。

TOEICで緊張する原因の7~8割くらいは、実力不足に起因する気がしています。

聞き取れない・読めない・選択肢が絞れないから焦る→自信がなくなる→次の問題にも引きずってしまい、精神的に余裕を持って解けない、ということになります。

逆に、リスニング・リーディング力が上がってくると、聞き取れる・読める・選択肢が選べるようになってきて、「おっ、前回より聞き取れる・読めるやん!(゚∀゚ )」と試験中に自信がみなぎってくる→次の問題にもニュートラルな気持ちで臨めるようになってきます。


国内・独学で900点を超えている人々は、必ずしも、完璧にリスニングの音声を聞き取れる、リーディングの英文を読めるわけではないですが、それでも、全体の8~9割くらいは理解しています。

つまり、高得点をめざそうと思うと、試験中に8~9割くらい聞き取れる・読めるようになるまで、リスニング・リーディング力を高める必要があるということになります。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編
【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上するPart 7「精読」勉強法




2) 2~3ヶ月に1回受験した


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TOEICの制作機関であるETSや、そのETSのバックボーンである経済産業省からの回し者みたいな発言で恐縮ですが(笑)、単純な話、2~3ヶ月に1回くらい受けるようにしていると、試験に慣れてくるんです。

例えば、新入社員だった頃、アルバイトで新人だった頃を思い出してみて下さい。お客さんへの対応など、最初はメチャクチャ緊張してても、数ヶ月経った頃には、緊張度しなくなっていたと思うんです。

人間というのは、最初は大脳で意識してやらないとできないことであっても、回数を重ねてくると、小脳で自動化することができるようになってきて=慣れてきて、緊張しにくくなります。

TOEICも同じです。

僕も初めてTOEICを受けたときは、メチャクチャ緊張しました。おそらく5~6回目くらいまではかなり緊張していたと思います。しかし、18回も受けると、試験中に「あっ、隣のお姉さん、すごいべっぴんさんや!Σ(°Д°υ)」とか考えて、違う理由でドキドキしてきたりして、逆に試験の緊張感がなくなるくらいになります(・∀・)b←おバカ

2~3ヶ月に1回のペースで受けていると、TOEICを受験することが習慣化してくるので、極度に緊張することはなくなってきます。


【注意】毎回受けるのは目標点-50点から

受ければ受けるほど慣れてくるとは言え、TOEICはほぼ毎月開催されているので、毎回受けるとなると、あまり実力が変わらないまま受け続けることになり、返ってくるスコアが下がる・伸び悩みを感じることになり、モチベーションが下がる可能性が出てきます。

ですので、目標点-50点に到達するまでは、やはり2~3ヶ月に1回くらいがいいかなと。

例えば、900点を目標にしている方は、850点を超えてから毎回受けるといいと思います。

毎回受けることで、試験に慣れるのはもちろんですが、TOEICは回によってそこそこ難易度が変わったりするので、自分にとってやさしい問題フォームの回に当たったときに、ポンと目標点を取れる可能性が出てきます。

過去記事では、「900点をめざす人は、800点超えてから毎回受けましょう」とお伝えしていましたが、850点を超えてからのほうがいいかもしれないなと。800点前後くらいだと、人によっては、まだちょっと実力的に厳しい気がします。


【注意】1年1回受験はあまりお薦めではない

自分の実力を測るために、1年に1回受けるようにしている方ってわりとおられる気がするのですが、あまり効果的ではない気がしています。

というのも、TOEICの音声・英文・問題は、毎回徐々に変化していますし、回によっても難易度が変わります

例えばもし、去年受けた試験がたまたま簡単な回で、今年受ける試験がたまたま難しい回に当たった場合、自分の英語力が上がっていても、スコアは下がる可能性があるんです。

1年も頑張ってきたのにスコアが下がるなんて、僕だったら間違いなく、部屋の片隅で三角座りの日々を送ることになります。

ですので、TOEICは、高得点を目標にTOEIC中心に勉強する人や、仕事で英語を使っている人にはお薦めですが、そうでない人が1年に1回受けるというのは、あまりお薦めではない気がします。




3) 普段から本番を想定して問題を解いた


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僕は昔から、ものすごく本番に弱い子でした。テストに限らず、ライブやスピーチなど、本番で失敗するということがよくありました。
(今でもTOEIC以外は緊張します…)

ですが、それは結局、本番を想定した練習していなかったのが原因なんです。

TOEICを通じて学んだことは、普段から可能な限り本番に近い環境を準備して練習すればするほど、本番でうまくいく確率が上がるということです。

例えば、僕がヒロ前田先生のTOEIC対策模試「究極の模試」をお薦めするのは、英文・問題の質はもちろんですが、レイアウトや英文の文字・フォントの種類や大きさなども本番の試験に近いからです。

試験前にこれでリハーサルしておけば、本番でも普段通りに解きやすくなります。
(当然、実力があってこそです)

ですので、普段、問題を解くときから


●必ずマークシートを使って解く
●Part 3・4は、一気に5~10題(15~30問)解いて先読みのリズムに慣れる
●Part 5は1問20秒を測って解く
●Part 7は1問1分のペースで解く
●試験1週間前は毎日1セット解いて、先読みやタイムマネジメントになれるく


などのトレーニングをしておくことをお薦めします。

【参考】TOEIC Part 3・4 解き方と先読みをマスターするコツ&練習法
【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編
【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編




4) 試験を楽しめるように工夫した


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どうすれば集中できるのか?

テニスで、ゲームに集中する方法を学ぶために読んだ「インナーゲーム」という本に、次のようなことが書いてありました。


集中するとは、今、ここに、心を保つことなのだ。


試験中、解けなかった設問に囚われることなく(過去)、残り時間を気にして「最後まで解けないかもしれない」という不安に囚われることもなく(未来)、今、自分が聞いている音声、読んでいる英文、解いている問題に集中することができれば、今の自分の実力を最大限に発揮することができます

では、どうすれば、試験中に、「今、ここに、心を保つ」ことができるか?


出題者の企みを推理・分析する

当ブログの常連さんはご存知だと思いますが、満点ホルダーのあ~るさん(@r_toeic)という方がおられまして、あ~るさんは「毎月のTOEICが楽しくて仕方ない」そうです。

「あの地獄の2時間が「楽しい」だと?!」と最初は衝撃でした。ですが、そのあ~るさんが楽しんでおられるのを見習って、自分も楽しめるように工夫してきました。

TOEICの問題は、当然ですが人間が作っています。

某マンガに出てくる”巨人”のように、自然発生してくるわけではありません。(そもそもあれも自然発生なのか?自分にはグロすぎて最初のほうで読むのを止まったから分からん)

問題を作成するアイテムライターは、

「この問題の不正解の選択肢はどうする、グプタ?」
「そうだね、この問題なら、名詞は本文のものをそのまま持ってきて、本文のその名詞の前にある several を、不正解の選択肢では all に変えておけば、初心者はよく引っかかってくれるよ、ゴンザレス」

みたいな会話をしながら、問題を作成しているわけです。
(この会話はフィクションです。実在の人物や団体とは一切関係ありません)

そこで、普段、問題を解くときや、答え合わせ・精読をするときなどに、出題者の意図や、間違わせようとする企みを推理・分析するのです。


❖ 出題者の意図・企みを推測・分析するためのセルフクエスチョン ❖

Part 1 → 出題者は、この写真からどのような正解の選択肢を持ってくるだろうか?
Part 2 → 関節応答文がまだ出ていない。出題者は、今回どの設問で間接応答文を持ってくるだろうか?
Part 3 → 出題者は、この会話のどこで話題転換させ、どういう方向に話を進ませるだろうか?
Part 4 → この設問・選択肢から、どのようなトークの流れが想定できるだろうか?
Part 5 → この選択肢から、空欄の前後にはどのようなパターンが想定されるだろうか?
Part 6 → この設問で、出題者はどのようなヒッカケを紛れこませているだろうか?
Part 7 → この設問・選択肢から、問題にはどんな”言い換え”が使われるだろうか?


試験中に関しては、ある程度実力がないとこういう余裕は持てないと思うので、700~800点くらい取れるレベルにならないと難しいとは思いますが、先程も申し上げたように、普段からやるようにしていると、試験中にも同じようにできるようになってきます。

出題者の意図や企みを推理・分析できるようになってくると、「今日はどんな”言い換え”パターンが出てくるかな?((o(´∀`)o))ワクワク」と楽しめるようになり、TOEICがゲーム化してきます。

少なくとも、こういったセルフクエスチョンをしている最中は、解けなかった設問に囚われていないですし、残り時間に囚われてもいません。

そう、「今、ここに、心を保つ」ことができるのです。


TOEICで800~900点取ろうと思うと、1~2年はかかります。
1回しかない人生の貴重な1~2年。どうせ費やすのであれば、この1~2年、本気でTOEICを楽しみながら英語力を高めてみませんか?(*'-^*)b

Let's enjoy the TOEIC test!

 
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