TOEIC 第191回 6月22日 試験感想&対策と勉強法まとめ

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対象:TOEIC初心者~/マイナーフォームで受験された方 
読了:約12分(6086字) 公開:14-06/22 
更新:14-06/27「5. 他のTOEIC講師・ブロガーさんの感想」追加、部分的に加筆 

受験された方、お疲れ様でした!<(゚Д゚ )

去年までの収支はマイナスだったのですが、今年に入ってから、お陰様でブログの収入に少し余裕が出てきたので、1年半ぶりにTOEICを受験(マイナーフォーム)して参りました!<(゚Д゚ )
いつも当ブログで本や商品を購入して下さっている方、本当にありがとうございます!

1年半ぶりに受けたら、いろいろ発見があったので、試験の感想、注意点、対策と勉強法などをまとめていきたいと思います(=゚ω゚)ノ

【追記】
ちなみに、「フォーム」というのは、問題の種別のことで、詳しくは「TOEIC 本番で実力を発揮する!前日・当日の準備と流れ」の「●試験直前:フォームを確認する」をお読み下さい。


 

1. 現在の自分の英語スペック


2012年10月に910点を取って、しばらくサボった後(笑)、2013年の春から約この1年、会話力(主にスピーキング)の向上に注力してきたので、リスニングもリーディングも、TOEIC対策本では勉強していません。

Part 3・4の先読みや、リーディングのタイムマネジメントの感覚を取り戻すためにも、ザッと復習し直そうかなと思ったのですが、結局やりませんでした。せいぜい、試験会場への道中に15分、Part 3・4の音声を流し聞いたのと、会場で10分くらい文法特急を少し解き直したくらいです。

「TOEICのテキストを一切使わない勉強をしたら、どういう結果になるか?」が分かったので、これはこれで良かったと思っています。




2. リスニングセクション


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上述したように、この1年は、会話力の向上に力を入れてきたので、TOEIC対策本を使っていないとは言え、リスニングで聞き取れる割合は以前よりも増えているという自負はありました。

が、全然ダメでした…orz

リスニングはおそらく400点切ってると思います(ノд`)゚・*:.。.

もう、とにかく聞き取れなかったんです。リスニング400点前後だった頃に味わった「うわー聞き取れへん」という感覚に近い。その原因を分析していきたいと思います。

【追記】
その後、マイナーフォームを受験された他の方のブログ(後ほどご紹介します)を拝見させていただいてますと、どうもマイナーフォームのリスニングは難しめだったようです。



リスニング音声

●全体的に読み上げが速く感じた

ナレーターの音声がメチャクチャ速く感じたんです。1年半前よりもナレーターの話す速度が上がってる可能性はおそらく低いと思うので、考えられる可能性は1つ。

この半年間、オーバーラッピング&シャドウイングの教材にしているのは、旺文社の「ダイアローグ1200」なんですね。



このダイアローグ1200のナレーターに比べると、今日のTOEICのナレーターのほうが速かったんです。

この「うわー速い!」というのに囚われて、冷静に聴く力が下がってしまったのも、今日のリスニングの敗因の1つだと思います。


●早口で訛りの強いイギリス人女性

マイナーフォームのナレーターには、イギリス人女性がいたのですが、この方の訛りがけっこうシビアでした。

文法特急シリーズ」でおなじみのTOEIC講師の花田徹也先生(マイナー)も、ブログ記事「6月22日TOEIC(第191回)に関する講評・速報・感想 6/22」で次のように仰っておられます。


今回は特にPart1とPart2の難度が高いという印象を受けました。イギリス人ナレーターの音はブリティッシュ・イングリッシュに慣れてない受験者には相当聴きづらいのではないかと思います。


また、上述した「ダイアローグ1200」にも、イギリス人女性は頻繁に出てくるのですが、今日のTOEICのイギリス人女性のほうがずっと訛っていて、早口で聞き取りにくかったです。

TOEIC講師・神崎正哉先生(今回はメジャー)のネットラジオ「TOEIC112回受験記念ラジオ」を聞いたのですが、「1年前から、このイギリス人女性がよく出るようになってきた」ということです。

600~800点をめざすだけなら何とかなると思いますが、900点以上を狙う方は、この「イギリス人女性」の対策をしないといけないかもしれないですね(^_^ゞ

あと、オーストラリア人男性も、相変わらず早口でボソボソ言ってて訛ってますね(;´∀`)


●僕のリスニング力が下がった理由

自分的には、最近「NHK WORLD」の各番組のリスニングで聞き取れる割合は増えてきてますし、オンライン英会話でも聞き取れる割合は増えてきているなと感じているんです。

にもかかわらず、今日のTOEICは、1年半前に受けたときより確実に聞き取れる割合が減っていました。帰りの電車の中でいろいろ考えた結果、理由は3つあるかなと。


【追記】
まず1つめは、ここ1年、リスニング(シャドウイング)に費やす時間が少なかったのが一番の原因かなと。スピーキング(瞬間英作文)に比重が多すぎたようです(・ω<)テヘペロ
※瞬間英作文を大量にやってたら、リスニング力は下がりにくいんじゃないかと考えていたんです。

TOEICをメイン学習にしてた頃は、リスニング系トレーニングは1日に2~3時間くらいやっていて、スキマ時間にもやっていたのですが、ここ1年は1日1時間くらいしかやっていなかったんです。

しかも、「オーバーラッピング」の時間が長く、シャドウイングはあまりできていませんでした。オーバーラッピングは、スクリプトを見ながらやるので、スクリプトを見ることに因われて、耳がサボるんですよね。

やはり、シャドウイングの時間を長くしないといけないなと反省しました。また、リスニングの絶対量を増やすために、ブログ更新中や食事中の音楽を聴く時間を減らして、英語を聞き流す時間にしようと思います。

【参考】シャドウイングとオーバーラッピングの違い、効果的な学習方法と注意点



2つめは、上述したように、「普段使っているテキストの音声よりも、TOEICの音声のほうが全体的に速く、訛りも少し強めだった」ということ。


3つめは、この半年間使っているテキストが、上述した「ダイアローグ1200」と「DUO」だけなのですが、この2つに出てくるトピック(話の流れ)がTOEICのリスニングセクションに出てこないものが多いということです。

いつもブログでお伝えしていることですが、少しでも早く800~900点を取りたい方は、やはり「公式問題集やTOEICを受験し続けている著者の模試・問題集」を中心に勉強したほうがいいですね。

今の僕みたいに、そんなに高い英語力を持っていない人で、ビジネスに関係ないマテリアルを使ったり、フリートークやアーティクル中心のオンライン英会話をやっている人は、800点くらいまでは何とかなっても、900点以上を取るのはかなり厳しいということを、今回の試験で再確認しました。


Part 1 普通

確か、1問目のナレーターが、例の聞き取りづらいイギリス人女性だったと思います。ここから今回の悪夢が始まりました(笑)。

難易度的にはそこまで難しいものはなかったように思いますが、1年半前までにはないようなパターンのセンテンスがいくつかあったような気がします。


Part 2 難しめ

びっくりするくらい聞き取れませんでした。今回最もダメだったパートです。例の「イギリス人女性」「自分的には速く感じた音声」、そして最近のPart 2に多い、間接応答問題にかなりヤラれた気がします。

1年半前のあのすごく聞き取れた自分は何だったんだろうと虚しくなるくらい聞き取れませんでした(ノд`)゚・*:.。.

900点以上をめざす方は、「TOEIC的リスニングの実力の向上」と「間接応答問題の対策」が重要になってきますね。「間接応答問題」については、次の記事を参考にして下さい。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3 難しめ

リスニングパートは、会場に着くまでの約15分、Part 3・4の音声を流し聴くこと以外は、一切対策はしませんでした。

ですが、先読みはけっこうリズムよくできたんです。1年半前、ひたすらトレーニングした感覚を今でも覚えてるなんだなと。

【参考】TOEIC Part 3・4 解き方と先読みをマスターするコツ&練習法


そんな「人間の過去の習慣の凄さ」に思いを馳せていたら、肝心のリスニングの聞き取りがボロボロでした(笑)。待ち伏せしてても聞き取れない問題がたくさんありました。

また、聞き取れたと思って選択肢を見たら、「アレ?ない!」ということもチラホラ。言い換え(パラフレーズ)に気づけてないんだと思います。


Part 4 難しめ

Part 3よりはマシだったと思いますが、それでも聞き取れない問題が多々ありました…orz

普段、仕事で英語を使う機会のない方は、やはり「公式問題集やTOEICを受験し続けている著者の模試・問題集」を使って、TOEIC的英語力を高めることをきちんとやっておかないと、800~900点取るのは難しいと思います。




3. リーディングセクション


先ほどもお伝えしたように、この1年はスピーキングの向上に注力してきたので、長文系のマテリアルはほとんどやってこなかったんです。去年(2013)の春~夏に「速読速聴 Core 1900」をやったくらい。

Part 5・6・7も問題集は一切解いてないので、タイムマネジメントはボロボロになることを覚悟していたのですが、逆にこちらは、思ったより出来は良かったです。ヒッカケにヤラれていたとしても400点以上はあるはず…多分。

【追記】
マイナーフォームで受験された他のブロガーさんの感想を拝読してますと、僕と同様、リーディングは全体的に易しめに感じられた方が多いです。



Part 5 易しめ

ご存知の方は多いと思いますが、900点以上をめざすなら、Part 5は14分で解き終わる必要があり、そのためには、1問20秒で解くトレーニングする必要があります。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編


その1問20秒で解くトレーニングも一切していないので、かなりヤバイことになるだろうなと思っていたのですが、いざ始まってみると、けっこう解けました。特に難しい語彙問題もなかったですし、選択肢が絞れない問題がほとんどなかったです。

同じマイナーフォームだった花田徹也先生も、


Part5はオーソドックスな問題が多く、いかに短時間でそれらを処理できたかが全体のスコアも左右するかと思います。


と仰っておられますので、やはり易しかったようですね。


あと、僕のケースにおいては、Part 5・6はこの1年半解いていないので、解答力自体は下がっていると感じました。チェックするポイントを素早く見極めて、短時間で解答する力は、全盛期に比べると確実に落ちています。

ですが、去年「文法項目別の瞬間英作文」をひたすらやってきて、文法の処理速度が上がったのと、去年の暮れから継続している「ダイアローグ1200」と「DUO」で語彙力が上がってきたからではないかと。

とは言え、TOEIC 800~900点を少しでも早く取りたい方は、「ダイアローグ1200」「DUO」はお薦めしません。僕はベースとして「文法特急シリーズ」「単語特急シリーズ」「900点特急」「千本ノックシリーズ」をかなりやり込んだので、その貯金が大きいと思います。

【参考】TOEIC Part 5・6・文法 おすすめ参考書&勉強の進め方 2014


余談ですが、試験会場に到着して、マークシートに名前や生年月日を書き込んだ後、時間が10分余ったので、文法特急をザッと解き直したのですが、その中から1問出ました(笑)。こういうラッキーって意外とあるので、最後まで悪あがきしたほうがいいです(・∀・)b


Part 6 易しめ

14時01分頃にPart 6に入りました。タイムマネジメント的に、14時00分までにはPart 6に入っておきたい自分としては、少し遅れた感じです。

Part 6もなんか易しかったです。空欄の前後を読めば解ける問題がほとんどだった気がする。

Delayed Clue問題(正解の根拠が文書の後のほうに出てくる問題)を覚悟していたのですが、ほとんどなかったような。もしかしたらヒッカケにヤラれているかもしれないですが(˜∀˜;)


Part 7 易しめ

14時07分頃にPart 7に入りました。6分で解けたということはPart 6はやはりそんなに難しくはない部類だったのかなと。

SP(シングルパッセージ/1文書問題)も、DP(ダブルパッセージ/2文書問題)も特別難しくはないように感じました。

最近のTOEICに多い「選択肢照合型」の問題も、難しいものはあんまりなかったのも、易しく感じた原因かも。「選択肢照合型」については、次の記事を参照して下さい。

【参考】TOEIC リーディング Part 7苦手な人によくある症状と対策


当ブログをご覧になられている方はご存知だと思いますが、僕はPart 7はDPから解きます。あとに残すとプレッシャーが大きいからです(;´∀`)

今日のDPはわりと易しい部類だったので、個人的にはタイムマネジメントがやりやすかったです。1年半ぶりに解いたのに、どれくらいのペースで読んで、解けばいいのかを体が覚えていました。ギリギリではありましたが、最後まで解けました。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編


この9ヶ月間くらいは、長文系のマテリアルをほとんどやっていないので、「Part 7は一番出来が悪いだろうな」と覚悟していたのですが、フタを開けてみたら、わりとサクサク読んで解けました。

2012年頃まで、模試10回分以上のPart 7の英文をひたすら読んでいたので、それでPart 7の文書パターン、話の流れのパターンは染み付いているようです。

【参考】TOEIC リーディング465点!Part 7の英文で一石六鳥勉強法


また、ひたすら瞬間英作文をやってきたことで、英文を前から処理するスピードが上がり、語彙力も身についてきているのかなと。




4. 総括


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リスニングは、同じマイナーフォームだった 花田徹也先生 は「Part3: 通常レベル Part4: やや易しめ」と評されているので、Part 3・4を難しいと感じたのは僕自身の問題の可能性は高そうです(^_^ゞ

そういう意味では、Part 1・2は多少難易度が高めだったものの、イギリス人女性の件を除いては、特に難化しているわけではないのかなと。

そして、リーディングに関しては、1年半前まで受け続けていたTOEICの易しめの回と変わらなかったです。このブログでご紹介している勉強法や参考書は、まだまだ現役で頑張れると思いました。


次回は秋頃に受験しようと思っています。

リスニングがボロボロだったので悔しい気持ちはありますが、今の自分の目標は、「会話力の向上」と「英検1級合格」で、仕事で英語を使う予定もないので、以前のように、TOEIC対策本を中心とした、TOEICのスコアアップに直結する勉強に戻るつもりはないです。


ただ、何度もお伝えしているように、早急に730~900点を取りたい方は、TOEIC対策本を中心に勉強することを強くお薦めします。

TOEIC対策本を中心にしないと、今回の僕のようになりますよ(笑)。

「でも、会話力も伸ばしたいし…」と考えておられる方も多いと思いますが、英会話力の向上に1年費やしてきた自分の経験を鑑みますと、1~2年程度ではペラペラにはならないです。最低限の会話が身につく程度。

ですが、TOEICは現在600点だとしたら、毎日3時間で1~2年費やせば、たいていの方は800~900点が取れると思います。そんなわけで、特別な理由がなければ、英会話よりも先に、TOEICスコアの目標を達成することをお薦めします。


【余談】
今日の大阪はそんなに暑くなかったので、冷房もそんなに効いてないだろうと思っていたら、ガンガンにかかっていました。僕は体脂肪率がすごく低いので、ずっとガチガチ震えながら受験してました(笑)。やはり上着は持っていかんとダメですね。




5. 他のTOEIC講師・ブロガーさんの感想


僕が信頼しているTOEIC講師・ブロガーさんで、今回のテストで感想を書かれている方の記事をまとめておきます。

メジャーフォーム

メジャーフォームを受験された皆さんの感想を平均しますと、Part 5が少し難しかったみたいですが、他のパートは普通っぽいですね。

第191回TOEIC公開テスト速報(感想) | TOEIC990点への道 -日本から出ずに満点-
TOEIC満点ブロガー・porporさんのすごく丁寧な感想。

第191回TOEIC公開テスト 速報 - TOEIC満点サラリーマンのブログ
TOEIC満点ブロガー・OJiMさんの感想。

TOEIC Blitz Blog TOEIC112回受験記念ラジオ
TOEIC満点講師・神崎正哉先生の感想。

TOEIC満点&アメリカ移住ブログ
TOEIC満点講師・森田鉄也先生の感想。


マイナーフォーム

マイナーフォームは、たいていの方がリスニングが難しめで、リーディングが易しめと感じられたようです。僕と同じですね。

第191回TOEIC公開テスト感想
TOEIC満点ブロガー・Red Bullさんの感想。この記事よりもはるかに分析が鋭いです。

6月22日TOEIC公開試験(第191回)の感想・コメント
TOEIC満点ブロガー・今井さんの感想。

TOEICオタクのブログ 6月TOEIC感想
TOEIC満点講師・TEX加藤先生の感想。

RabbitのTOEIC満喫生活~990の高みへ! 第191回TOEIC公開テスト感想
TOEIC満点ブロガー・Rabbitさんの感想。

6月22日TOEIC(第191回)に関する講評・速報・感想 6/22|花田のTOEICブログ
TOEIC満点講師・花田徹也先生の感想。

Play with TOEIC! 第191回TOEIC公開テスト感想
TOEIC満点ブロガー・HBKさんの感想。

 
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