TOEIC Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!

376-part34-ansho-02.jpg

対象:TOEIC Part 3・4が苦手/リスニング300~400点で伸び悩んでいる/暗唱の効果・やり方を知りたい
推奨:初心者🔰~
読了:約13分(8018文字) 
公開:2014-12/16 
更新:2022-07/16 最新情報を踏まえて部分的に加筆・修正
関連:初心者600点 / 700~800点 / 900点 / おすすめTOEIC本 / Part 1・2 - Part 3・4 - 暗唱 - 暗唱3つの効果/ Part 5・6 / Part 7 / スコアが伸びない / 最後まで解けない / アビメL - アビメR

2014年にこの暗唱の記事をアップしたところ、多くの読者さんから「リスニングで400点を超えました」というご報告をいただいてきました。皆さんありがとうございます<(_ _)>

ひろりーなさん L445点
唯さん L450点
りょーさん L450点)
コウセイさん L495点
syariさん L455点
ていじぇいさん L435点
ひょうたんつぎさん L470点
まめだいふくさん L450
孫太郎泰親さん L460点
164さん L470点

暗唱は再現性が高く(=誰がやっても効果があり)、即効性があり、しかもお金がかからないのでお財布にも優しい、究極のトレーニングだと感じています。

それでは詳しく見ていきましょう!ヾ(゚Д゚ )
 

1. なぜ「暗唱」は効果があるのか?

「覚えられない」のではなく「思い出せない」

うちのオカン御用達のテレビ番組「ためしてガッテン」のWeb記事「記憶脳を刺激する!最新科学ワザ : ためしてガッテン」に記憶に関する放送がありました。


もの忘れは「情報が頭に入らない(=覚えられない)」ために起きるように思われがちですが、実は一番の問題は「情報は頭に入っているのに、うまく引き出せない(=思い出せない)」ことにあったのです!


例えば、「TOEICのPart 3・4が苦手」という方は、問題を解いているとき、

「個々の単語は聞こえてくるんだけど、音声が速すぎて理解できなかった」
「聞こえない箇所が現れると一瞬フリーズして、音声に置いていかれる」

ということがよくあると思います。

でも、模試を解いた後に復習しているときに、「何度か聞いたら内容を理解できた」「英文スクリプトを見ると余裕で理解できた」という感じではないかと。

これって、まさに「情報は頭に入っているのに、聞き取れた音から、瞬時に意味を引き出せない(=思い出せない)」のが原因だと思うんですよ。

上述の「ためしてガッテン」の記事によると、記憶したことを引き出すためには、脳の前方内側にあるACC(前部帯状回)という部分が関わっているそうです。


最近の研究で、この「ACC」は何かを覚えるときに「どれが大事な情報か」を選択し、それを後で思い出しやすいようにしておく働きがあることが分かってきました。
この働きが落ちてしまうと、肝心な情報が思い出せないというもの忘れが増えてしまいます。


そこで、このACCを活発化させる(=記憶したことを瞬時に引き出せるようにする)ための秘訣が、


何かを覚えるときに、「言葉」だけで覚えるのではなく、映像を「イメージ」しながら覚えると、ACCの働きが活発になる


ということだそうです。


イメージしながら暗唱

これを読んで真っ先に思い出したのは、TOEIC満点講師のOJiMさん の暗唱法。

OJiMさん、確か旧ブログの記事で、イメージしながら暗唱することの大切さを説いておられたなと思って検索したら、「TOEICのPart3、4がスッキリと聞き取れるようになる暗唱トレーニングの実践的な方法について」にありました。


英語の基礎トレーニングの中で、暗唱は最強のトレーニングだと思います。
…聞いた瞬間に聞き取れるようになるには、音読も良いのですが、暗唱の方がより良いですね。暗唱でも大切なのは、キモチを込めること。…(中略)…話者になりきって状況を思い浮かべるのです。(妄想とも言いますが。。)


OJiMさんの著書『サラリーマン特急』



は2016年に一通り解いて復習しましたが、Part 3・4では暗唱のやり方が丁寧に説明されてあるので、暗唱のための教材としてお勧めです。

Part 2も「距離が遠い問題」が多めに収録されてある良書。


暗唱でリスニングが向上する3つの理由

暗唱でリスニングが向上する理由を説明していきますね。


(1) 語彙力が向上する
(2) Part 3・4によく出る決まり文句が身につく
(3) 会話・トークの流れを予測しやすくなる


(1) 語彙力が向上する

Part 3・4の会話・トークの英文で暗唱すると、単純にTOEICによく出る語彙が身につきます

なぜかというと、思い出して発話することで記憶に残りやすくなるからです。実験心理学で「検索練習(テスト効果)」と言われています。

【参考】脳科学者「思い出す&使うことで記憶は強化されるよ」

また、Part 3・4に出てくる語彙は他のパートにも出てくるので、Part 2やリーディングパートでも、意味的に理解できる割合が少しずつですが増えてきますよ。

なので、僕みたいに単語集をやるのが嫌いな人でも大丈夫(笑)。


(2) Part 3・4によく出る決まり文句が身につく

Part 3・4に出てくる会話・トークの6~8割はよく出るパターンだと感じています。

そのよく出るパターンは、決まり文句(チャンク)キーワードで構成されています。

つまり……


暗唱した会話・トークが増える
決まり文句(チャンク)キーワードのストックが増える
→ "意味的に"理解できる割合が増える
→ スコアが上がる
シャドウイングで"音的に"聞き取れる割合も増やす必要がある。


「何とか頑張って聞き取る」ではなく、「自然と耳に入ってきて、自動的に状況のイメージが浮かぶ」という感覚で、無理なく聞き取れるようになります。

応用言語学者の白井恭弘教授が、著書で暗唱の効果について触れておられます。


例文暗記の効用

……実は日常言語のかなりの部分が決まり文句で構成されている、という研究もあります。

第二言語のデータベースを増やし、自然な表現を身につけるために、……よく使う表現や、例文、ダイアローグなどを暗記することが効果的でしょう。(P. 167)




満点講師の神崎正哉先生も、マイナビニュースのインタビュー記事「プロに聞くTOEIC勉強法 レベル別にTOEIC対策をしながら本当の英語力をつける方法」で、次のようにおっしゃっておられます。


TOEICのPart 3,4で出題される会話・トークはパターンが決まってきます。『公式問題集』中の会話・トークをたくさん覚えていると、本番で似たような会話・トークに当たる可能性が高くなります。


(3) 会話・トークの流れを予測できる(予測文法)

例えば、


Unfortunately, my schedule is too tight to fit in the appointment next week.
申し訳ないのですが、来週は予定がいっぱいで、お約束を入れることができません。


という英文を暗唱する場合、登場人物(ビジネスパーソン)になりきって、申し訳さなそうな顔をして、感情を込めて暗唱します。

すると、本試験で「Unfortunately...」と聞こえてきたら、「何か残念なことや断りを言うかも!」と気づき、その後の会話・トークの流れも推測しやすくなるんですね。

そうすると、脳の処理リソースに余裕が生まれてくるので、音声を聞きながら、設問・選択肢を読んでマークするという聖徳太子もビックリの荒業ができるようになってきます。

【参考】TOEIC Part 3・4 解き方と先読みをマスターするコツ&練習法

次のツイートは、満点講師のJet Bullさんです。




Jet Bullさんが仰る「脳内予測変換の精度が良くなる」というのは、「次にどういった言葉が続くのかが予想しやすくなり、その精度も上がってくる」という意味です。

第二言語習得の分野では「予測文法」と呼ばれています。

【参考】言語学者「英語学習の暗唱(例文暗記)には3つの効果があるよ」



2. 効果的な暗唱のやり方 6つのコツ


暗唱の下準備に関しては、当ブログ記事「TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編」をお読みいただくといいかなと。

また、澤田先生と神崎先生の暗唱メソッドも貼っておきます。

【参考】TOEICスコアと英語力を同時に伸ばす勉強法(2)
【参考】「リスニングが上がらない」「暗唱でしょう」


ここでは、お二人の暗唱メソッドのエッセンスを元に、僕とブログの読者さんがトレーニングしてきた実験結果から、効果的な暗唱のやり方をまとめておきます。


(1) 素材は『公式問題集』を使う

公式TOEIC
Listening & Reading 問題集 8

ETS
2021-10/15

Amazonで見る
楽天で見る


公式TOEIC
Listening & Reading 問題集 7

ETS
2020-12/04

Amazonで見る
楽天で見る


ブログのあちこちでお伝えしていますが、公式問題集に出てくる語彙・決まり文句(チャンク)公開テストにもよく出るものばかりです。

また、上述したように、公式問題集のPart 3の会話・Part 4のトークの流れも、本試験に似たようなものが出ます

なので、暗唱するなら公式問題集でやるのがベストです。

【参考】新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方


(2) 低速シャドウイング

man-listen-cafe-laptop.png

リスニングで聞き取れるプロセスを分解すると次のようになります。


❖リスニングで聞き取れるまでのプロセス❖

音声が流れてくる

Phase 1: 音的に(発音音変化が)聞き取れる
Phase 2: 聞き取れた音から意味的に理解できる
Phase 3: フレーズや文が使われる状況がイメージできる

聞き取れる\(・ω・)/


暗唱はこのモデルPhase 2とPhase 3に効果があるのですが、そもそもPhase 1で音的に聞き取れなければ、次のPhaseに進めません

なので、まずは音的に聞き取れるようにするためのトレーニングをやる必要があります。それがシャドウイングです。

そして、音声知覚の運動理論と脳内処理研究から、「自分が発音し慣れていない音 ≒ リスニングで聞き取れない音」だと個人的には考えています。

逆に考えると、シャドウイングで淀みなくスラスラ言える音声 ≒ 音的に聞き取れる音声ということになります。

神崎先生も澤田先生も、「音声と同じようになめらかに言えるようにする」ことを推奨されています。


ただ、リスニング400点未満の方は、いきなり公式問題集のオリジナルスピードでやるのはお勧めしません。特に最初は、”速さ”よりも”正確さ”のほうが大事だからです。

例のオーストラリア人男性は、200wpmを超えるスピードで話すこともありますし、公式TOEIC L&R問題集8-Test 1にも出てくるイギリス人女性も比較的早口ですしね。

そこで、スマホの無料アプリ「語学プレーヤー(iPhoneAndroid)」や、ICレコーダーを使って、0.5~0.7倍速くらいから始めることをお勧めします。

速いスピードでいい加減にシャドウイングしてもリスニング力はほとんど上がらないんですよね。

シャドウイングについて次の記事で詳しく説明しています。

【参考】シャドウイングとオーバーラッピングの違い、効果的な学習方法と注意点


(3) 感情を込める(話者になりきる)

暗唱する際は、感情を込める(or状況をイメージする)ことで記憶に残りやすくなります

脳機能研究を専門にされている森田勝之教授が著書で、感情を込めることの重要性について触れられています。


「話せれば、聞き取れる」ーーこれは自分が感情を込めて話す練習をしていれば、脳の言語以外の処理部の部分も鍛えられ、聞く力も早く養成されるということである。(P. 148)




ただ、TOEICのナレーターさんって、ぶっちゃけ無感情なんですよね(笑)。

なので、ちょっと感情を込めて大げさにやったほうがいいんじゃないかと考えています。

【関連】科学研究「リスニング・スピーキングで早く上達したいなら感情を込めてやろう」


(4) オリジナル速度で暗唱できるまでやる

最低でも、CD音声のナレーターと同じスピードで暗唱できるまでやることをお勧めします。

速いスピードで暗唱できるセットが増えれば増えるほどリスニング時の処理速度も上がってきます。おまけにリーディング時の処理速度も上がってきます。


また、TOEIC本試験のナレーターは『公式問題集』よりも速くなってきています

なので、リスニング400点を超えてきた方は、『公式問題集』のナレーターよりも速いスピードで暗唱できるまでやっておくと、本試験で速い英語にもついていきやすくなります。高地トレーニングですね。


(5) 暗唱した音声は1.2~1.5倍速で聴く

リスニング450点を取得されたまめだいふくさんは、暗唱でスラスラ言えるようになったPart 3・4の音声を、1.5倍速で毎日聴くようにしたそうです。

暗唱し終えたセットの音声は、通勤時間・昼休憩・赤ちゃん抱っこ中などのスキマ時間に、1.2~1.5倍速で速聴すると、リスニング的には維持できます

また、暗唱し終えた音声を速聴すると、


リスニングの処理速度が格段に上がる
→ 聞き取るスピードが格段に速くなる
→ 脳の処理リソースに余裕ができる
→ 音声を聞きながら、設問・選択肢を読んでマークできるようになる


というメリットがありますし、また、あの悪名高き?早口のオーストラリア人男性の速さにもついていけるようになります。

僕は最初に問題を解くとき以外は、ほとんど1.2~1.5倍速で聴いています。その結果が2017年のリスニング満点につながっています。速聴については次の記事を参考にしてみて下さい。

【参考】速聴の効果と注意点まとめ


(6) 文法が苦手 → 瞬間英作文

dondon-02.png

もし暗唱をやっていて、「文法がうまく捉えられない」「暗唱をやっていると、どうしてもお経を読み上げているような感覚になる」ようであれば、瞬間英作文を試してみてもいいかもしれません。

瞬間英作文をやると、文型・時制・主語・動詞・目的語・補語などの文法事項に注意を払い、瞬間的に英文を作れるまで反復練習する必要がある → 文法の処理速度が上がるんですね。

僕の場合、2012年に文法項目別の瞬間英作文本を1冊20周やったことで、文法の処理速度が向上し、リスニングとリーディングの意味を理解するスピードが向上しました。TOEIC 900点を超えられた理由の1つです。

応用言語学者の中田達也教授も、第二言語習得が専門の新多了(にった・りょう)教授も勧められています。

【関連】言語学者「瞬間英作文は"使える文法"と"決まり文句"の習得に効果的だよ」


3. 暗唱トレーニングの目安

● テスト2回分を暗唱 → L400点台に

公式8-koushiki8

公式問題集1冊には、テストが2回分収録されてます。

トータルで、Part 3の会話は26セット、Part 4のトークは20セットあるので、まずはこの46セットを暗唱していきましょう。

旧形式時代のブログ記事ではありますが、神崎先生が、「「リスニングが上がらない」「暗唱でしょう」」で、次のように語っておられました。


(リスニングが300点台前半であれば)会話20、トーク20暗唱できたら、リスニングのスコアはおそらく400点以上になるでしょう。


この記事を投稿した後、すぐにテスト2回分のPart 3・4の暗唱を実践されたまめだいふくさんは、リスニングが360点 → 450点に伸びたと報告して下さいました。

また、リスニング445点に到達されたひろりーなさんからもご報告いただきました。


リスニングは暗唱、リーディングは精読通読で、LRそれぞれ400点の壁を越えることができたので。(ブログ)記事に書いてあったとおりです。

暗唱という勉強法は、こちらのブログを読むまで知りませんでしたが、模試2回分を暗唱できるようになった頃から、コンスタントに400点越えできるようになりました


● テスト2回分の暗唱を20分で

Part 3・4は、1文当たり30~40秒くらいなので、テスト2回分(40文)を1.2倍速で暗唱できるようになるまでやったとすると、おそらく20分以内で終わらせられるようになると推測しています。

数値目標があるとタイムアタックができてゲーム感覚になるのでトレーニングを楽しめるかなと。

46セットを感情を込めながら暗唱できるようになったら、毎回ストップウォッチで測るようにして、徐々にタイムが短くなっていくのを励みにしてもいいかもしれません。


●「7~9割聞き取れる」を目標に

当然なのですが、Part 3・4で聞き取れる割合 ≒ Part 3・4で正解できる割合です。

リスニング300点台だと半分も聞き取れていないはずです。400点前後だと、半分くらいはだいたい何となく分かる。そして、7~9割くらい聞き取れるようになると、450点を超えてきます

なので、TOEIC 900点をめざすのであれば、Part 3・4で7~9割は聞き取れるまで、暗唱を続けていくことをお勧めします。


また、リスニング400点を超えてくると、「ほぼ聞き取れた」というセットも出てくると思います。そういうのは省いて、聞き取れる割合が低かったものだけやっていくと効率的だと考えています。

【参考】科学研究「リスニングで聞き取れない音 ≒ 自分が発音し慣れていない音」


● 暗唱したものはいつまで維持すべきか?

【TOEICスコア最優先】

スコアアップ報告を下さった、リスニング満点を取得されたコウセイさん(985点)は、TOEIC以外も含めて、トータルで142のセットを暗唱されたそうです。

それもあって、スコア最優先の方は、どんどん数をこなしていったほうがいいと思うようになってきました。


暗唱の数をこなす
→ 1つの語彙に対して違う文脈で何度も出会えるようになる
→ 語彙の意味をより正確に捉えられるようになる&処理速度も速くなってくる


からです。

なので、CD音声と同じスピード(or それ以上)で暗唱できるようになったら、3~5日間くらいは続け、それで終わりにして、どんどん数をこなしていきましょう。

こなしていくと、最初の頃にやったものは忘れてきて暗唱できなくなってきますが、気にせず次に進んでいって下さい。

上述したように、暗唱し終えたセットは、スキマ時間に【 速聴 】しておけば、リスニング的には維持できるので大丈夫です(・∀・)b


【スピーキング力も同時に高めたい】

先ほどご紹介した、カナダに長期出張されていたTOEIC講師のTommyさんは、『公式問題集』3冊分(テスト6回分)のPart 3・4を暗唱し続けたそうです。


同じ素材を4年以上やっているということは、過去にやったものは財産になるということを身を持って証明しています。

【出典】暗唱継続


僕はTommyさんほどやっていないですが(笑)、テスト6回分のPart 3・4(138セット)を暗唱すれば、さまざまな状況で「使える」語彙・表現が身につくはずです。



4. 暗唱で効果が出ないケース

(1) 精読をきちんとやっていない

暗唱で効果が出ないという人は、精読をきちんとやっていない可能性があります。

僕は不明な単語だけでなく、文法や構文も、辞書や文法書で徹底的に調べてきました。僕は今でも、1日に数十回は辞書を引きます

不明な語彙を調べずに、うろ覚えの文法事項を文法書で調べずに、文構造(主語・動詞)もきちんと把握しないまま暗唱すると、お経の読み上げ状態になってしまうので、効果は薄くなります。


(2) ただの丸暗記になっている

暗唱をする際は、漫然とやっていると効果は薄いです。

登場人物になりきって感情を込めてやることで、記憶に残りやすくなります

【参考】科学研究「リスニング・スピーキングで早く上達したいなら感情を込めてやろう」


(3) 暗唱したセット数が少ない

神崎先生は「テスト2回分を暗唱」とおっしゃっておられますが、もちろん「テスト2回分暗唱したらそれだけでOK」というわけではないです。

というのも、公式問題集1冊に、同じ会話・トークのパターンはほぼ出てこない → 同じ語彙・表現に出逢う回数が少ない → 長期記憶に移行しにくいからです。

ですので、1冊目の暗唱ができるようになったら、2冊目の公式問題集や模試の暗唱に入って下さい。1冊目の暗唱で覚えた会話・トークに似たパターンに出逢うはずです。

すると、1冊目の暗唱で覚えた語彙・表現が、より正確に意味がつかめるようになります。

また、1冊目の語彙・表現のストックがあるので、1冊目に暗唱したときよりも、少しラクに暗唱できるはずです。

とりあえず、満点講師のTommyさんが120セット、リスニング満点のコウセイさんは142セット暗唱されたので、テスト6回分(138セット)暗唱するのを目的にされてみてはいかがでしょうか?





 
同じカテゴリーの記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)


PAGE TOP