TOEIC Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!

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対象:Part 3・4が苦手/リスニングが300~400点で伸び悩んでいる 
読了:約20分(10063文字) 
公開:2014-12/16 
更新:2016-08/16 部分的に加筆・修正 

2014年にこの暗唱のやり方の記事をアップしたところ、実践された読者さんから「TOEICのリスニングで400点を超えました」というご報告をいただいてきました。皆さんありがとうございます<(_ _)>

  • 164さん 840点(L470)
  • 孫太郎泰親さん 855点(L460)
  • まめだいふくさん 875点(L450)
  • ひょうたんつぎさん 945点(L470)
  • ていじぇいさん 875点(L435)
  • syariさん 915点(L455)
  • コウセイさん 985点(L495)

  • このことから、暗唱は再現性の高い(=誰がやっても効果のある)、即効性のあるトレーニングだと感じています。

    それでは詳しく見ていきましょうう!ヾ(゚Д゚ )
     

    1. なぜ「暗唱」は効果があるのか?

    「覚えられない」のではなく「思い出せない」

    うちのオカン御用達のテレビ番組「ためしてガッテン」のWeb記事「記憶脳を刺激する!最新科学ワザ : ためしてガッテン」に次のようなことが書いてありました。


    もの忘れは「情報が頭に入らない(=覚えられない)」ために起きるように思われがちですが、実は一番の問題は「情報は頭に入っているのに、うまく引き出せない(=思い出せない)」ことにあったのです!


    例えば、「TOEICでPart 3・4が苦手」という方は、

    「個々の単語は聞こえてくるんだけど、音声が速すぎて理解できなかった」
    「聞こえない箇所が現れると、一瞬フリーズして、音声に置いていかれる」

    ということがあると思います。

    でもその後、

    「何度も聞いてると内容を理解できるようになってくる」
    「英文スクリプトを見ると余裕で理解できる」

    という感じではないかと。

    これって、まさに「情報は頭に入っているのに、聞き取った音から瞬時に意味を引き出せない(=思い出せない)」のが原因だなと。


    そして、そのためしてガッテンのその記事によると、記憶したことを引き出すには、脳の前方内側にあるACC(前部帯状回)という部分が関わっているそうです。


    最近の研究で、この「ACC」は何かを覚えるときに「どれが大事な情報か」を選択し、それを後で思い出しやすいようにしておく働きがあることが分かってきました。
    この働きが落ちてしまうと、肝心な情報が思い出せないというもの忘れが増えてしまいます。


    そこで、このACCを活発化させる(=記憶したことを瞬時に引き出せるようにする)ための秘訣が、


    何かを覚えるときに、「言葉」だけで覚えるのではなく、映像を「イメージ」しながら覚えると、ACCの働きが活発になる


    ということだそうです。


    イメージしながら暗唱

    これを読んで真っ先に思い出したのは、TOEIC満点ブロガー・OJiMさん の暗唱法。

    OJiMさん、確か旧ブログの記事で、イメージしながら暗唱することの大切さを説いておられたなと思って検索したら、「TOEICのPart3、4がスッキリと聞き取れるようになる暗唱トレーニングの実践的な方法について」にありました。


    英語の基礎トレーニングの中で、暗唱は最強のトレーニングだと思います。
    …聞いた瞬間に聞き取れるようになるには、音読も良いのですが、暗唱の方がより良いですね。暗唱でも大切なのは、キモチを込めること。…(中略)…話者になりきって状況を思い浮かべるのです。(妄想とも言いますが。。)


    暗唱がリスニングに効果がある理由

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    では、Part 3・4において、なぜ暗唱すると効果があるのか。

    例えば、Part 3の会話でイメージしながら英文を暗唱しておくと、似たようなの会話シチュエーションの問題に当たったときに、その英文の意味と会話の状況をうまく引き出せるようになるからなんです。

    具体的には、


    Unfortunately, my schedule is too tight to fit in the appointment next week.
    申し訳ないのですが、来週は予定がいっぱいで、お約束を入れることができません。


    という英文に出逢ったら、サラリーマンが申し訳さなそうな顔で、予定を断っている状況をイメージして暗唱で覚えておくと、その後、新しく問題を解いているときに、「Unfortunately...」と聞こえてきたら、「何か残念なことや断りを言うかも!」と気づき、その後の会話・トークの流れも推測しやすくなるわけです。

    TOEIC満点講師の神崎正哉先生も、マイナビニュースのインタビュー記事「プロに聞くTOEIC勉強法 レベル別にTOEIC対策をしながら本当の英語力をつける方法」で、次のようにおっしゃっておられます。


    TOEICのPart 3,4で出題される会話・トークはパターンが決まってきます。『公式問題集』中の会話・トークをたくさん覚えていると、本番で似たような会話・トークに当たる可能性が高くなります。



    TOEIC満点・英検1級ホルダーのJet Bullさんも次のようにおっしゃっておられました。


    英語の文を暗唱することで、リスニング時やリーディング時の脳内予測変換の精度が良くなる。これは暗唱の大きな利点だと思う。

    【出典】Jet Bullさんのツイート


    スピーキングにも効果がある理由

    その英検1級のリスニングの素材で、瞬間英作文をやった後に、暗唱をやるようにしてから、【 オンライン英会話 】でもスラスラと出てきやすくなりました。

    これも同様に、状況をイメージしながら暗唱しておくと、英会話でその状況になったときに、相応しい表現をうまく引き出せるようになるからなんだろうなと。


    僕はこのブログで「読者さんが、TOEICを通じて英語力を伸ばし、目標スコア達成後に、英会話やTOEFL・英検などの次のステップに進みやすくするための勉強法」を意識していますが、TOEIC講師・澤田健治先生も同じように考えておられていて、最近よくブログを拝見させていただいています。

    そして、澤田先生のブログ記事「TOEIC公式問題集活用法 Part4―暗唱(1)」で、次のようにおっしゃっておられます。


    暗唱はかなりスポ根的な感じなので、このサイトを見ている一般の学習者の中で、自主的に実践できる人はかなり限られているかもしれません。ですが、「TOEICのスコアアップ」と「使える英語」を両立する上では欠かせない学習法です。

    というのも、暗唱は全ての音声トレーニング(シャドーイング、オーバーラッピング、音読)の集大成であり、最も「スピーキング」に近いトレーニングだからです。

    「TOEICなんか勉強していても、英語を使える(話せる)ようにならない」と、TOEIC批判をする人がいますが、澤田塾の生徒さん達がパート4の説明文(最近ではペアでパート3のダイアローグも)をペラペラ暗唱している姿を見て、「そんなことやっていても、英語を話せるようになんかならない」とは言えないはずです。

    なぜなら、暗唱を通して、かなり直接的にスピーキング力も鍛えることができるからです。


    特に、仕事で英語を使う人は、Part 3・4は最終的に暗唱をやっておくと、スコアもリスニングも上げつつ、スピーキングも身につけられるはずです。


    満点ホルダーさんたちの多くが暗唱していた件

    TOEIC講師・編集者のporpor先生は、すでに満点を取得されてますが、ブログ記事「TOEIC Part 3 の英文を暗唱したらドン引き→効果あるからやってんの!」によりますと、最近暗唱にめざめられ、その効果を感じておられるようです。

    満点ホルダーで、英検1級もお持ちのJunさんも、ブログ記事「2013年990点までたどりつきました。--012.暗唱のやり方」を拝読してますと、『公式問題集Vol.5』のPart 3・4の暗唱をされたそうです。

    同じく満点ホルダーのTommyさんも「暗唱継続」で、暗唱の重要性を説いておられます。Tommyさんは、公式問題集3冊分のPart 3・4(120文)の暗唱をされてます。

    『社会人英語部の衝撃』の著者・清涼院流水さんも、満点を取得されてますが、神崎先生のブログ記事「祝990点(Rabbitさん&流水さん)」のコメントで、「暗唱を敬遠する学習者が多いですが、やはり、いちばん効くのは暗唱ですよね。」と述べておられます。

    神崎先生の薦めで暗唱した結果、満点を取得されてる方が多いですね。


    満点ホルダーのすべての方々が、暗唱トレーニングを取り入れておられるわけではないですが、ちょっと調べただけでも、これだけの方がトライされているわけですから、暗唱はかなり効果の高いトレーニングと言えると思うのです。




    2. 効果的な暗唱のやり方 6つのコツ


    暗唱の下準備に関しては、当ブログ記事「TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編」をお読みいただくといいかなと。

    また、澤田先生と神崎先生の暗唱メソッドも貼っておきます。

    【参考】TOEICスコアと英語力を同時に伸ばす勉強法(2)
    【参考】「リスニングが上がらない」「暗唱でしょう」


    ここでは、お二人の暗唱メソッドのエッセンスを元に、僕とブログの読者さんがトレーニングしてきた実験結果から、効果的な暗唱のやり方をまとめておきます。


    (1) 素材は『公式問題集』を使う



    ブログのあちこちでお伝えしていますが、公式問題集に出てくる語彙・表現は、本試験に出るものばかりです。

    また、公式問題集のPart 3の会話・Part 4のトークの流れも、本試験に似たようなものが出ます

    つまり、Part 3・4で暗唱することで、


    TOEICによく出る
    ● 語彙・文法・口語表現
    ● Part 3の会話、Part 4のトーク


    をインストールすることができます。

    結果的に、Part 3・4では、音声が聞こえてきた瞬間に意味を理解し、会話やトークの話されている状況を理解し、かつ、今後の流れを予測することができるようになるのです。

    Part 3・4で、最初の音声が聞こえてきた瞬間に、会話・トークの流れが予測できるレベルになると、音声を聞きながら、正解の選択肢を選んでマークするという聖徳太子もビックリの荒業ができるようになります。

    そして、暗唱し終えたPart 3の会話、Part 4のトークのストックが増えれば増えるほど、Part 3・4で聞き取れる割合は大幅に増えていくことになります。

    おすすめの公式問題集・模試については、次の記事を参考にしてみて下さい。

    【参考】新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方


    (2) シャドウイング → 音が聞き取れるようになる

    神崎先生も澤田先生も、音声と同じようになめらかに言えるようにすることを推奨されているので、まずは【オーバーラッピング&シャドウイング】で言えるようにしましょう。

    このブログでもよくお伝えしていることですが、「音が聞き取れる→聞き取った音から意味がつかめる→リスニングができる」なので、前提条件として、音が聞き取れなければ、意味もつかめません

    そして音を聞き取れるようにするためには、シャドウイングでナレーターの音声そっくりにスラスラ言える状態にする必要があります。

    特にオーストラリア人のナレーターは、早口で、音の連結・消失も激しいので非常に聞き取りにくいですよね。聞き取れるようにするためには、オーストラリア人のナレーターの音声そっくりに言えるようになるまでシャドウイングして下さい。

    シャドウイングについては、「シャドウイングとオーバーラッピングの違い、効果的な学習方法と注意点」を、

    また、音の連結・消失については、「初心者必見!リスニングのコツがつかめる7つの発音ルール」の記事を参考にしてみて下さい。


    (3) 瞬間英作文 → 理解が深まる

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    神崎先生メソッドでは書かれてないですが、澤田先生メソッドには「和文英訳」があります。

    自分の経験では、暗唱をやる前に、そのパートで【瞬間英作文】(和文英訳)をやっておくと、手間ではあるけれども、英文の理解度が深まり、リスニング時の反応速度が高まる感覚があります。

    「暗唱をやってみたけど、なんかお経を読み上げてるような感じで、トレーニングになっていないような…」と感じる方は、その直感は正しいので、暗唱に入る前に、あらかじめ瞬間英作文をやっておくことをお薦めします。

    一度、瞬間英作文をやった後の理解度の深さを味わうと、瞬間英作文しないときの不完全燃焼感が気持ち悪くなります。


    ただ、「Part 3・4で、瞬間英作文ってすごく大変」という方もおられると思うので、時間のある方は、「無料でダウンロードできる!瞬間英作文PDFファイルまとめ」でご紹介している、『表現のための実践ロイヤル英文法』の「英作文のための暗記用例文 300」を10周くらいやっておくと、公式問題集や模試での瞬間英作文はやりやすくなるはずです。

    次の記事でお薦めしている文法項目別の瞬間英作文本を1冊やってもOKです。

    【参考】瞬間英作文 最新おすすめ本・教材&効果的なやり方


    (4) 状況をイメージする or 話者になりきる

    上述の「ためしてガッテン」の記事にあるように、暗唱する際は、イメージすることが重要です。

    そこで、Part 3の暗唱をする際は、会話している男女の状況をイメージし、Part 4は話者になったつもりで、聞き手・聴衆に話しかけているイメージでやるといいかなと。

    自分に合ったやり方が見つかるまで、いろいろ試行錯誤してみる必要はあると思います。


    (5) 1.2倍速で暗唱できるまでやる

    この記事を書いた当初は、「ナレーターと同じ速度で暗唱できるようにしましょう」とお伝えしていましたが、ナレーターよりも速いスピードで暗唱できるようになるまでやることで、本番の音声がゆっくり聞こえるようになるため、


    脳の処理リソースを他の作業に回しやすくなる
    → 音声を聞きながらマークしやすくなる
    → 音声が終わると同時にマークを終えられる確率アップ
    → 次の問題の【 先読み 】に使える時間が増える
    → 次の問題の正答率アップ
    → Part 3・4全体の正答率アップ


    という非常に大きな効果があることが分かってきました。


    また、TOEIC講師の天満嗣雄先生も、次のようにおっしゃっておられます。



    ただ、実際にやってみると、僕のレベルでは、250wpm(1分間に250語)はまだ厳しいです。せいぜい200~220wpmくらいかなと。
    ※wpm = word per minute

    ナレーターにもよりますが、Part 3・4の音声を1.2倍速くらいの速さにすると、200~220wpmくらいになると思います。ですので、ナレーターの1.2倍の速度でスラスラ暗唱できるようになるまで続けてみましょう。


    (6) 暗唱した音声を1.5倍速で聴く(速聴)

    Part 3・4の暗唱で、リスニングが360点 → 450点に伸びた読者さん(後述)によると、暗唱で完全にスラスラ言えるようになったPart 3・4の音声を、1.5倍速で毎日聴くようにされたそうです。

    僕も暗唱が完成してきたPart 3・4の音声で速聴を始めたところ、確かに、ひたすら暗唱したPart 3・4の音声だと、1.5倍速で流しても、きちんと意味を追うことができるんですよね。


    ◆ 暗唱後の速聴の効果 ◆

    暗唱で音も意味も理解している音声を1.5倍速で何度も聞く
    → 脳がその1.5倍速での処理に慣れて、音と意味を理解する処理速度が上がる
    → 本番の音声がゆっくり聞こえるようになる


    速聴自体は、以前にも何度か試したことがあるのですが、当時はイマイチ効果が感じられなかったんです。速聴した直後は確かに、元のスピードで聞くとゆっくり聞こえるのですが、しばらくするとその感覚がなくなってしまうんですよね。

    これはつまり、(シャドウイング+瞬間英作文も含め)暗唱でスラスラ言えない音声を速聴してもあまり効果がないということなんだろうなと。ですので、速聴の前に、まずはきちんと暗唱できるようにトレーニングしましょう。

    速聴については次の記事にまとめたのでぜひ!

    【参考】速聴の効果と注意点まとめ


    【参考】天満先生の暗唱練習動画

    天満先生がコピーイング(暗唱)のトレーニングのやり方を動画で解説して下さっているので、見ておくとイメージしやすくなると思います。




    ただ、

  • リスニング300点台前半の方
  • シャドウイングをまだあんまりされたことのない方

  • は、天満先生のように数回やっただけでコピーイング(暗唱)はできないと思います。おそらく数倍時間がかかるはずです。なぜなら、瞬時に再現できる語彙・表現のパターンのストック量が圧倒的に違うからです。

    ですが、お伝えしたように、Part 3・4で暗唱し終えた音声が増えていけばいくほど、Part 3・4によく出る語彙・表現、会話・トークの流れのパターンのストックが増えていくので、暗唱のトレーニングにかかる時間も短くなっていくはずです。



    3. 暗唱のトレーニングの目安

    ●テスト2回分を暗唱 → L400点台に

    公式問題集1冊には、テストが2回分収録されてますよね。Part 3の会話は20文、Part 4のトークが20文あるので、まずはこの40文を暗唱していきましょう。

    神崎先生がブログ記事「「リスニングが上がらない」「暗唱でしょう」」で、次のようにおっしゃっておられます。


    (リスニングが300点台前半であれば)会話20、トーク20暗唱できたら、リスニングのスコアはおそらく400点以上になるでしょう。


    この記事を投稿した後、この記事を参考に、『究極の模試』のTest 1・Test 2のPart 3・4(40文)をひたすら暗唱し、その後さらにその音声でひたすら速聴した結果、リスニングが360点 → 450点に伸びた読者さんがおられました。

    また、テスト1回分のPart 3・4(20文)を暗唱しただけで、375点 → 425点まで伸びた方もおられます。

    現在リスニングが300点台の方は、テスト2回分のPart 3・4(40文)の暗唱をやることで、400点台にいける確率はかなり高そうです。


    ●テスト2回分の暗唱を20分で

    Part 3・4は、1文当たり30~40秒くらいなので、テスト2回分(40文)を1.2倍速で暗唱できるようになるまでやったとすると、おそらく20分以内で終わらせられるようになると推測しています。

    僕がまだそこまでできてないので推測にはなりますが(笑)、数値目標があるとタイムアタックができてゲーム感覚になるのでトレーニングを楽しめるかなと。

    40文を感情を込めながら暗唱できるようになってきたら、毎回ストップウォッチで測るようにして、徐々にタイムが短くなっていくのを励みに頑張ってみて下さい(・∀・)b


    ●900点をめざすなら9割を目標に

    Part 3・4で大量に失点しているのであれば、おそらくPart 3・4は良くても2~3割しか聞き取れていない=Part 3・4のパターンのストック(トレーニング量)が足りないと考えられます。

    僕がリスニングで400点前後の頃は、Part 3・4の聞き取れる割合は5~6割でした。

    その後リスニングで445点が2回取れましたが、そのときはPart 3・4は全体の約9割聞き取れ、詳細を聞き落とす部分はいくつかあったものの、大筋の流れは完全につかめる状態でした。

    また、澤田先生のAllAboutの記事「TOEICスコアと英語力を同時に伸ばす勉強法(2)」で、


    「放送文(Part 3・4の問題音声)そのものをどれくらい聞き取ることが出来るのか」をチェックするだけで、テストを受けなくても、大体の予想スコアは算出できてしまいます。つまり、「放送文(問題音声)の理解度が全て」と言っても過言ではありません。
    …中略…
    リスニングセクションで満点(495点)を取る人は、放送文を平均80~90パーセントは理解できているはずです。


    とおっしゃっておられ、僕もリスニング300点 → 445点を経験してきて、Part 3・4で聞き取れる音声の割合は、ほぼリスニングのスコアの割合を表していると感じています。


    つまり、Part 3・4で、8~9割聞き取れない=まだまだPart 3・4のパターンのストックが足りないということなります。

    というわけで、900点超えをめざす方は、Part 3・4で9割聞き取れるようになるまで、暗唱を続けていくことをお薦めします。


    現在リスニングが300点台の方は、少なければ40文(テスト2回分)、多くとも80文(テスト4回分)くらいを暗唱すれば、450点以上が取れるようになるのではないかと推測しています。

    暗唱を試してみて、100点以上スコアが上がった方は、「TOEIC 100点以上スコアアップされた読者さんからの報告募集中!」でご報告いただけるとありがたいです(*_ _)人


    ●暗唱し終えたものはいつまで維持するべきか?

    TOEICで目標点が取れるまでは、メンテナンスは定期的にやったほうが良さそうです。800~900点をめざすのでれば、少なくとも40~80文くらいは維持したほうが良さそうですね。

    暗唱し始めた頃はかなり大変ですが、一度完全に暗唱できるようになって、しばらく毎日やり続けたら、その後はそう簡単には忘れなくなるかなと。

    また、同じものを暗唱しながらも、新しい模試・問題集でPart 3・4を解いていくことで、暗唱で覚えたものと同じ語彙・表現に、違う文脈で出逢える回数を増やせる → 語彙・表現がさらに長期記憶に定着しやすくなるという、これまた非常に大きな効果があります。


    また、仕事で英語を使う方や、近い将来英語圏に住む予定がある方は、120文(公式問題集3冊分のPart 3・4)の暗唱を維持しておくと、仕事や現地で使える実践的な英語が相当たくさん身につくはずです。

    これは先ほどお伝えした満点ホルダーで、カナダに長期出張されているTommyさんがされていたトレーニングで、ブログ記事「暗唱継続」で、次のようにおっしゃっておられます。


    同じ素材を4年以上やっているということは、過去にやったものは財産になるということを身を持って証明しています


    Tommyさんが同じテキストで長期間トレーニングし続けておられることの意味が、最近ようやく分かってきた気がします。


    4. 暗唱で効果が出ない人によくある4パターン

    (1) 精読をきちんとやっていない

    暗唱で効果が出ないという人は、そもそもきちんと【 精読 】していない気がします。

    「文頭から一言一句正確に意味を理解できた」文は必ずしも精読しなくてもいいですが、「いくつかの聞き取れた単語から意味を推測して理解できた」場合、きちんと精読せず、日本語訳を読んだだけで何か分かった気になってませんか?過去の僕はなってました。

    不明な語彙を辞書で調べずに、うろ覚えの文法事項を文法書で調べずに、そして文構造(主語・動詞)をきちんと把握しないまま暗唱すると、ただの丸暗記、"お経の読み上げ"になってしまい、効果がありません。


    (2) 状況をイメージしていない

    暗唱をする際に、脳内で状況をイメージせずに、ただ英文をつぶやくのも効果は薄いです。

    状況をイメージして暗唱するからこそ、Part 3・4の音声が聞こえてきた瞬間に状況がイメージできる=聞き取れるようになるからです。


    (3) 瞬間英作文をやっていない

    暗唱前の【 瞬間英作文 】(和→英)を敬遠される方が多いです。

    瞬間英作文をやらずに暗唱すると、正確に瞬時に英文の意味を理解できないところはただの丸暗記になってしまい、これまた"お経の読み上げ状態"になってしまいます。

    「暗唱でスラスラ言えるようになったけど、なんか口が覚えてしまってるだけ、という感じがする」場合は要注意です。

    僕の感覚では、Part 3・4で瞬間英作文をやらないと その英文の内容・状況が瞬時に頭に入ってこないんですよね。せん。

    きちんと瞬間英作文でスラスラ言えるようになったもののみが、クリアに聞き取れるようになります。


    (4) 暗唱したセット数が少ない

    神崎先生は「テスト2回分を暗唱」とおっしゃっておられますが、もちろん「テスト2回分暗唱したらそれだけでOK」というわけではないです。

    というのも、模試1冊に、同じ会話・トークのパターンはほぼ出てこない=同じ語彙・表現に出逢う回数が少ない=長期記憶に定着しにくいからです。

    ですので、1冊目の暗唱ができるようになったら、2冊目の模試の暗唱に入って下さい。おそらく1冊目でやった会話・トークに似たパターンに出逢うはずです。

    また、1冊目の語彙・表現のストックがあるので、1冊目よりも少しラクに暗唱できるようになるはずです。

    リスニングで450点以上をめざす方は、合計でテスト4~6回分(80~120セット)のPart 3・4を暗唱をしてみて下さい。僕がそれくらいでリスニング460点を超えました。
    ※もちろん、Part 1・2でのトレーニングも重要。

    これくらいやると、かなりのパターンを網羅できるようになり、暗唱にかかる時間も減り、聞き取れる割合もかなり増えてくるはずです。



    多くの英語講師・英語上級者さんたちが暗唱を実践・推奨されているのを知って、暗唱は再現性の高い(誰がやっても効果が得られる可能性が高い)トレーニングだと痛感したので、ご紹介させていただきました。

    「Part 3・4が聞き取れない!」という方の参考になれば幸いです!ヾ(゚Д゚ )
     
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