「NHK WORLD TV Live」が中級者の多聴に最適な5つの理由

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対象:TOEICリスニング400点~/英検準1級~推奨 
読了:約6分(3783字) 
公開:2017-07/28 
Image by NHK WORLD TV Live

おそらく、英語を勉強していて「NHK WORLD TV Live」を知らない人はいないと思います。すでに視聴されている方も多いかと。

僕も2010年に英語の勉強を本格的に開始してから、常にではないですが、不定期的に視聴してきました。最初の頃は、単語がたまに聞き取れる程度で、「ほとんど何を言っているのか分からない」というレベルだったのを覚えています(笑)

それから7年、TOEIC 950点と英検準1級を取得して、聞き取れる割合がかなり増えてきました。あらためてNHK WORLD TV Liveを観ていると、けっこうメリットが多いことに気づいてきたので、まとめてみることにしました。
 

NHK WORLD TV Liveがオススメな5つの理由

(1) 容易に多聴の環境を作れる

このブログで度々ご紹介させていただいている、「字幕なしで観ることのできる映画がかなり増えてきた」というレベルに到達されている、yukoさんは多聴多読を中心に英語を学んでおられます。

また、TOEIC満点・英検1級合格・IELTS Speaking Section 8.5で、現在アメリカの大学院で学んでおられるサラさんも、ブログ記事「それってシャドーイングって言えますか」で、次のように仰っておられます。


C1レベルまでは多聴はマストではないにしろ、C2レベルには必須だと思います。


サラさんの仰る「C2レベル」というのは「CEFR C2レベル」のことで、「母語話者と遜色のない熟練者(Wikipedia)」と定義されています。

この2年くらい、英語上級者さんたちがどうやって勉強してきたかを調べてきたのですが、皆さん例外なく、多聴多読をされていたんですね。

逆説的に言えば、ネイティブ向けのマテリアル(映画・ドラマ・洋書など)で多聴多読ができるレベル = 上級者と言えるかと。もちろん「かなり理解できるレベルで」です。

ですが、中級者にとって、映画・ドラマ・洋書での多聴多読は厳しいんですよね。精聴精読なら可能ですが。

それで、中級者の多聴に最適だと感じたのが「NHK WORLD TV Live」です。

スマホであってもPCであっても、起動さえしておけば、常にニュースやいろんな番組が流れ続けるので多聴の環境を作りやすいのと、提供されている番組が中級者でも理解しやすいものが多いんですよね。


(2) 比較的理解しやすい

理解しやすい理由を考えてみたのですが、4つあるなと。

1つめは、語彙が易しい点です。

どの番組も比較的、易しい語彙が使われています。難易度の高い句動詞や、口語表現がそんなに多くないんですよね。中級者でリスニングが苦手な僕でもそこそこ理解できるということは、易しい証拠かと(笑)


2つめは、話すスピードが全体的にゆっくりな点。

天気予報の2人のアニキはかなり早口だったり、「First Class」のようにナチュラルスピードで話される番組もありますが、多くの番組は150~200 wpmくらいなので、キャッチしやすいです。


3つめは、日本に関連する番組が多いことです。

日本に関する番組は、背景知識があるので、それが理解を助けてくれるんですよね。海外のニュースはその国の時事や文化を知っていないと理解できないことも多いので、その分、難易度が上がると感じています。


4つめは次の項目で。


(3) 記憶に残りやすい

TOEIC対策本や英検の過去問、海外ニュースラジオやポッドキャストなどの音声のみのマテリアルと比べると、「NHK WORLD TV Live」のような、動画(映像がある)マテリアルは、会話やナレーションの状況がつかみやすいと感じています。

また、語彙やフレーズが映像とともに脳に保存されるので、記憶にも残りやすいなと。

最近、「Netflix」でドラマを見てますが、「なるほど、このフレーズはこういう状況で使うのか」「この文法は、このシチュエーションでも使うだな」というのが、感覚的にスッと入ってくるんですよね。そして忘れにくい。

TOEICや英検でガリ勉して覚えてきた語彙・フレーズ・文法は、動画があるマテリアルで勉強していくことで、より正確につかめるようになるなと。

VOAにも「Let's Learn English」というのがあるのですが、1つが短く、更新頻度も少ないんですよね。

また、CNNの動画ニュース「Latest News Headline」はちょっと難易度が高いかなと。「NHK WORLD TV Live」に慣れてきた人にはいいと思います。


(4) 会話も学べる

オンライン英会話 】を5年やってきたことで、ある程度話せるようにはなってきましたが、「もっとネイティブらしい、自然で正確な英語が話せるようになりたい」と思うようになってきました。

去年、SLA(第二言語習得)に関する本を数冊読みましたが、ネイティブらしいスピーキング力に近づくためにも、多聴は必須のようです。


彼(ロンドン大学のピーター・スキーアン)は……、例外的に思春期をすぎてから成功した学習者に共通する特質は、高い記憶力だという一般化を提案しています。

つまり、大人の学習者がネイティブのように話せるようになるには、ルールを覚えてそれを適用するよりも、膨大な数を覚えて使いこなすことがより重要なようです。

これは、……我々の話すことはかなりの部分が決まり文句からなっている、という現実もあり、このような学習方略が「ネイティブらしさ」につながるのでしょう。(P. 61)

第二言語習得研究の結果わかってきた重要なことは、外国語のメッセージを理解する、すなわちインプットが、言語習得をすすめる上での必須条件だということです。……インプットによって第二言語の音声、語彙、文法の自然な習得がすすむのです。(P.134~135)

十分なインプットなしにアウトプットばかりに重点を置いても言語習得はすすまない(P.150)




白井教授が仰る「インプット」というのは、もちろんリスニングとリーディングです。

2013年から5年間、僕は英会話でのスピーキング力の向上に注力してきたわけですが、スピーキング力を今以上に伸ばしていこうと思うと、【 瞬間英作文 】などのアウトプットに加えて、もっとインプット量を増やす必要があると感じるようになってきたんです。

そしてカジュアルな会話力を向上させるためには、カジュアルな英会話をもっとインプットする必要があるなと。

ですが、映像付きで会話が学べ、中級者でも比較的聞き取れる、多聴できるマテリアルって、非常に少ないんですよね。

映画、海外ドラマ、ネイティブYouTuberの動画TEDなどは、中級者にとっては難易度が高いので、精聴するか、ただの娯楽として視聴するしかなく、多聴用のマテリアルにはなりにくいなと。

ですが、「NHK WORLD TV Live」には、「Lunch ON!」「Your Japanese Kitchen」「Dining with the Chef」「Somewhere Street」など、会話中心の番組がけっこうあるんです。


(5) 幅広いジャンルの英語が身につく

「NHK WORLD TV Live」には、

Dining with the Chef:日本の食材を使った料理番組
great gear:日本の最新のテクノロジーを紹介
Science ViewMedical Frontiers:日本の科学技術・最先端医療
SPORTS JAPAN:スポーツ
Core KyotoKABUKI KOOL:日本の伝統や文化
imagine-nation:アニメ・ゲーム
Asia InsightHer Story:アジアの国のビジネス・文化や人を紹介する番組

といったさまざまなジャンルの番組があります。2017年07月現在、全部で58番組あります。たまに「あれ、あのお気に入りの番組がいつの間にか終わってる…」ということもたまにあります(笑)

すべての番組は内容と放送スケジュールは「TV Programs - NHK WORLD」でチェックできます(・∀・)b



NHK WORLD TV Liveで多聴するために


英語を始めて間もない人が、いきなり「NHK WORLD TV Live」を視聴しても、ほとんど聞き取れないと思います。2010年頃の僕がそうでした!(゚Д゚)

そんなわけで、「NHK WORLD TV Live」で多聴できるようになる方法をまとめておきます。

「ニュースで英会話」をやり込む

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NHK WORLD TV Live」は、1時間毎に「NHK NEWSLINE」というニュース番組が流れます。

ご存知の方も多いと思いますが、この「NHK NEWSLINE」のニュースが「ニュースで英会話」に使われます。

つまり、「ニュースで英会話」でディクテーション 】【 シャドウイング 】【 暗唱 】などでトレーニングして聞き取れる割合を増やす「NHK NEWSLINE」で聞き取れる割合が増えてくる → 多聴しやすくなってくる、というわけです。

「ニュースで英会話」のメリットと勉強のやり方に関しては、次の記事を参考にしてみて下さい。

【参考】「ニュースで英会話」をお勧めする5つの理由と勉強のやり方


ただ、「ニュースで英会話」だけのトレーニングだと、「NHK NEWSLINE」以外の番組はあまり聞き取れるようにはならないと思います。そこで次。


英検準1級を取る

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英検の過去問などのマテリアルは「NHK WORLD TV Live」との親和性が高いと感じています。

英検で獲得できる6つの英語力」という記事にも書きましたが、英検準1級に合格してから、「NHK WORLD TV Live」のさまざまな番組で聞き取れる割合が増えました

その結果、「英語で学ぶ」がやりやすくなったなと。

2012年にTOEIC 900点を超えたときは、「会話が多い番組は、そこそこ聞き取れるようになったかな」という程度だったんです。

TOEIC勉は、英語圏で生活したり、仕事したりするのに必要な英語力は身につきやすいのですが、文化・科学技術・自然科学・医療・環境などのアカデミックな語彙は身につきにくいんですよね。

ですが、英検で勉強すると、そういったアカデミックな英語が身につきやすいんです。


最後に、多聴多読ができるようになると、英語に触れられる時間を増やしやすくなる&「英語で学ぶ」がやりやすくなると感じています。何より、英語がさらに楽しくなってきました(人*´∀`*)

なので、多聴多読ができるレベルになるまで、あきらめずに勉強を続けて下さい。I hope this entry helps.

 
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