TOEIC 第211回(6月27日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者
読了:約10分(5919字)
公開:2016-06/27 
更新:2016-08/08「【結果】リスニングスコア」「結果】リーディングスコア」追記 

6月のTOEICのアビメが返ってきたので、遅ればせながら振り返ってみたいと思います。各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。
 

1. リスニングパート

リスニングパート全体の印象

自分的には、今年受けた中では一番難しかったフォームです。

あと、なんか音声がすごく速くてついていくのが大変でした。試験会場に行く途中はいつも、リスニングパートの音声を1.5~2倍速で【 速聴 】しながら向かうのですが、今日はなぜかあんまり集中できなかったんですよね。

僕のリスニングは波があるので、そういうのも関係してそうな気がしています(´-﹏-`;)


Part 1:やや易しめ

オーソドックスな問題が多かったです。5月も6月も、『旧形式の公式問題集・模試・問題集』でも十分対応できる問題だと思います。問題数が減ったこと以外、特に変化はないパートかなと。


Part 2:やや難しめ

公式発表によると「Part 2は問題数が減るだけ」という話でしたが、5月も6月も難しかったです。

新形式で難しくなったというべきなのか、「受験者のPart 2の正答率が上がってきたから、難化させていこうか?」という意図で難しくしたのかは分からないですが。

5月よりは少し易しかったものの、間接応答(ヒネった)問題が多かったです。ツイッターやTBR(神崎先生のラジオ)でも同じように感じた方がおられました。
※「間接応答問題については「公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」参照。

満点ブロガーのOJiMさんがブログ記事「新形式のパート2」で説明して下さっています。必読ですよ(`・ω・´)b


以前のPart 2は、「最初の3語が聞き取れれば大丈夫!」というテクニックが通用する問題が多かったですが、最近のPart 2は、最初の3語だけが聞き取れても、選択肢で迷わされる問題が増えています

今はフォームが5つくらいあるので、どのフォームに当たるかにもよりますが、Part 2は『公式問題集 新形式対応編』よりも難しい可能性が高いと覚悟しておいたほうがいいです。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:難しめ

まず、最初の3題で撃沈しました( Д) ゚ ゚
5月は1題だけでしたが、今回は3題なのでヤバイです。1題目が3人の会話だったのですが、3人の関係性がイマイチつかめなかったです。

気を取り直して2題目に臨むも、2題目もよく分からず、そのダブルパンチで「俺、今回ヤバイんじゃないか((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル」と動揺してしまい、それにとらわれたまま3題目に突入したので、3題目もよく聞き取れず。チーン。

久しぶりにテンパりました。こんなにテンパったのは、数年前に働いていたコールセンターで、クレームで激昂するお客さんに対応したとき以来です(笑)

ただ、その後に易しい問題がいくつかやってきたので、いつもの調子を取り戻せましたが、まだまだショボいリスニング力だと痛感させられました。


図表問題はどれも易しめでした。 『公式問題集 新形式問題対応編』並みの易しさ。

特に、今回の「クーポン」の問題は、設問とクーポンの期限を見た瞬間に、どういう風に問われるかがある程度予想できるものでした。

【参考】新形式TOEIC リスニング対策と勉強法まとめ


意図問題はちょっと難しいと感じました。易しめの意図問題だと、選択肢を読んだ瞬間に「これが正解っぽいな」というものがあるのですが、今日僕が受けたフォームの意図問題はちょっと練られているものが多い感じがしました。

該当のセンテンスの前後だけでは解けない、きちんと会話の流れを追えてないと解けない難しめの問題も出ると覚悟しておいたほうがいい=リスニング力を上げるべし。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編 / Part 3・4編



Part 4:やや難しめ

ところどころ「ん?」と感じる問題もあり、個人的にはちょいムズに感じました。

特に、棒グラフの問題が難しかったです。棒グラフの雰囲気は、ヒロ前田先生&テッド寺倉先生の『非公開問題集』のTest 1-Q95-97に似ていたので、棒グラフを見た瞬間に「何とかなりそう!」と思ったのですが、イマイチよく聞き取れず撃沈しました(笑)

結局は、リスニング力なんですよね(ノд`)゚・*:.。.

そして聞き取れないと動揺して、次の設問の根拠も聞き逃すという悪循環。
こういった、意図問題の長めの設問と選択肢、図表問題の図表の読み取りに意識がいきすぎて、音声を聞き逃したり、先読みのリズムが崩れたりというのが、新形式での厄介事の1つです。


公式問題集以外に、新形式に対応した模試・問題集は9冊買って解きましたが、ファーストインプレッションでは、その6冊の中ではこの『非公式問題集』が一番、5月6月の本試験に近いと感じました。詳しくはまたレビューする予定です。


【結果】リスニングスコア:445点

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公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編

いつものように、TEX加藤先生がブログ記事「6月TOEIC正解数換算表」を書いて下さっているので、誤答率を調べてみました。


L1:94% ミス1
L2:83% ミス3
L3:100%
L4:82% ミス9
L5:80% ミス3

加藤先生のブログ記事で分析すると、L1~L5まで足したものからL5を引いたもの(=L1~L4まで足したもの)の合計が総誤答数なので、リスニングパートは13間違えたみたいです。スコアは445点なので、495点- 445点 = 50点です。

13問も間違えたのに、50点しか引かれてないので、僕が間違えた問題のうちの3問はカウントされていないようです。リスニングパートはこういうことがよくあります。


やはり、Part 3の最初の3題で痛恨の一撃を喰らったようです(~∀~;)

ただ、解き終わったときは400点くらいじゃないかと思っていたので、450点に近いスコアが獲れてよかったなと。どうも自分が思っているよりは、リスニング力や正解を選べる確率が上がってきているようです。


この450点レベルの課題は、

(1) すでに聞き取れる音声を、より瞬時に、より正確に聞き取り、記憶できるようにすること
(2) マイナーな語彙・表現を聞き取れるようにすること


だと感じています。基本的にリスニング力が上がれば、満点近くは獲れる感じがしています。おそらく、このレベルの人は「3回チャレンジ法」の2回目(時間制限無しで音声は何度聴いてもOK)をやると、95%~100%正解できると思うんですよ。

なので、瞬時に正確に聞き取れるリスニング力があれば、満点近くは獲れるだろうなと。


どうやってマイナーな語彙・表現を聞き取れるようにするか?

ただ、マイナーな語彙・表現って文字通りにめったにお目にかかれないんですよね。はぐれメタルみたいなもんです。

先日「performing arts」という語彙に久しぶりに出会いました。「perform(演奏する、演じる、実行する)」も「art」も簡単な言葉ですが、それだけでは「performing arts」が何かを瞬時にイメージすることはおそらく不可能だと思うんです。

で、辞書を引いてみると「舞台芸術」という訳語があります。これでピンとくる人はきますが、知らない人は知らない気がします。僕も当時イメージが湧かなかったので、Google画像検索してみました。

【参考】performing arts - Google 検索


この「performing arts」はTOEIC的には重要語彙ではないです。問題に直接絡む確率は低いと思います。

ただ、知らない語彙が出てくると、そこでリーディングスピードは落ちるじゃないですか?一瞬「ん?」ってなる。知らない語彙や、パッとつかめない語彙が立て続けに出てくると一気にスピードダウンするんですよね。でも知っていれば、リーディングスピードを落とさずにすり抜けられます。

また、語彙の意味を深いレベルで知っている or 瞬時にイメージ化できるレベルで身についていれば、文書の内容がよりリアルに感じられる = 内容が記憶に残りやすくなるなと。


この語彙に初めて出会ったのは、2012年に『イクフン厳選ドリルPart 7』を解いていたときです。4年ぶりです(まぁ途中2年ブランクありますがw)。模試34回分やってきてやってきて、たった2回ですよ。

つまり、マイナーな語彙・表現に慣れて、瞬時に意味がつかめるようにしようと思うと、出会う回数を増やすために、1ヶ月に聴く・読む量を増やす必要があることが分かります。

だから、英語上級者さんたちは、例外なく、1日の勉強時間が多い(少なくても5~6時間)ですし、多解きや多聴多読をされている(単位時間あたりに出会う語彙が多い)んですよね。

なので、マイナーな語彙・表現を聞き取れるようにしようと思うと、1ヶ月に触れる模試数(≒語彙数)を増やさないといけないと感じています。



2. リーディングパート

Part 5:普通

5月よりは易しかった気がしますが、いつものように全文きちんと読まないと解けない問題が多く、特に後半は時間がかかりました。

TOEICスコア最優先であれば、Part 5を大量に解いて速読速解力を高めていくのですが、最近はもうPart 5の勉強のやる気がおきないので(笑)、「英文を読むスピードとPart 6・7の速解力を高めて最後まで解けるようにする」という方向で頑張ってみようと企んでいます。

13:50に前半15問終了。14:56に後半15問終了。2分ビハインド。


Part 6:やや易しい

5月はちょっと厄介でしたが、今回6月の(僕が受けた)フォームは易しく感じました。

文選択問題も『公式問題集 新形式問題対応編』と同じくらいの難易度でした。

14:04に終了。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 7 MP:やや難しめ

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く人なので、MPから感想を書きます。

問題自体はそんなに難しくなかったのですが、英文量が多く、さらに考えさせられる問題も多く、かなり時間を消費させられました。なので「やや難しめ」にしました。

特に最後の問題の、記事を含んだ問題の英文量がやたら多く、3問目まで解いて14:37だったんですね。自分のタイムテーブル的には、14:30にMPを終わらせないといけないので、この時点ですでに7分ビハインドです(笑)

【参考】新形式TOEIC リーディング対策・時間配分と勉強法まとめ

しかも、読まないといけない残りの2文書の英文量がかなり多く、「このままでは5月の二の舞いでござるよ!(۳˚Д˚)۳」と天使がささやいたので、最後の残り2問は捨てて、SP(シングルパッセージ)に時間を充てることにしました。

このように、「R400点を超えてきて、最後まで解けるか微妙かどうかところ」というレベルの方は、難易度の高い問題と解くのに時間のかかる問題を捨てて、次の設問・文書で勝負するという戦術は重要です。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編 / Part 7編

14:37終了。


Part 7 SP:かなり易しめ

SPの1題目に入ったのが14:37。つまり、残り24分で、SPの残り29問を解かないといけないという、どう考えてもタイムアウトな状況(笑)

それがなんと、今回の僕が受けたフォームのSP、メチャクチャ易しかったんです。こんなに易しかったのは2015年10月以来だなと。

5月に比べて、英文量が少なく、問題も回答の根拠が見つけやすい素直な問題ばかりでサクサク解け、15:00に解き終わりました。「5月のあの難易度はなんだったんだろう?(-_-;)」というくらい易しかったです。

僕ら受験者も手探りですが、ETSのアイテムライターたちも手探りなんですよきっと(笑)


チャット問題は毎回2つあるみたいで、1つめは英文が短く易しめ、2つめは英文が長めで難しめ、という方向のようですが、今回は2つめのも英文がそんなに長くなく、内容も易しかったです。


今回のようにMPのほうが英文が長い回もあれば、SPのほうが英文が多い回とかあると、僕みたいに微妙なリーディング力の人間にとっては、タイムマネジメントが難しいですね。まぁ、「汝、純粋なリーディング力・スピードを上げるべし」という思し召しなのでしょう。


【結果】リーディングスコア:435点

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公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編

SP(シングルパッセージ:1文書問題)が易しかったので450点超えてるんじゃないかと思ったのですが……(ノдT)


R1とR3でたくさん落としているのですが、ヒロ前田先生の『非公式問題集』でアビメの問題タイプが調べられるのでチェックしてみました。

そしたら、Part 6の文選択問題、Part 7の文位置挿入問題はR1・R3に該当するみたいなので、この辺を間違えている可能性があるかもしれません。公式問題集は易しかったんですけどね(笑)

また、満点ホルダーのJet Bullさんのブログ記事「新形式TOEICでの変更点「トリプルパッセージ」」を読んで、TPのクロスリファレンス(複数文書参照問題)もけっこう落としている可能性があるなと。



3. 全体の感想


ツイッター、TBR、ブログなどいろんな情報をチェックしてみましたが、5月同様に6月もフォームが4~5つあったようで、当たるフォームによって難易度差がけっこうありそうだなと。
※考えてみると、旧形式でもメジャーとマイナーで差があった回も存在した気もするな。

英語上級者の方からすれば小さな形式変更かもしれないですが、僕のレベルではけっこう大きな変更だと感じています。

今回の改変は、少しでも早くスコアが欲しい方にとっては、わずらわしいものだと思いますが(笑)、今までのTOEICでは出なかった口語表現が出るようになり、新しいタイプの問題が追加され、今までとは違う英語力も測られている感じがあり、個人的にはこの形式変更はいいなーと感じています。

TOEICが難しくなればなるほど、800~900点を超えたときに獲得できるの英語力も高くなりますし(・∀・)b

まぁ、僕の場合、これから大量のブログ記事を新形式用に書き直していかないといけないので、TOEIC勉強法まとめブロガーとしては「なんで改変すんねん!(# ゚Д゚)」という気持ちもあります(笑)



4. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

Jet Bullさん:第211回TOEIC公開テスト(6月26日) 感想
TEX加藤先生:6月TOEIC感想
porporさん:第211回 #TOEIC 公開テスト感想
ふーじーさん:第211回TOEIC(2016年6月26日)ふりかえり&今後の学習方針
相澤俊幸先生:第211回TOEIC公開テスト 難易度と感想
花田徹也先生:6月26日TOEIC(第211回)に関する講評・速報・感想
神崎正哉先生:明日はTOEIC公開試験
OJiMさん:第211回TOEIC公開テスト 速報

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