TOEIC 第212回(7月24日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者・受験予定者  
読了:約11分(6840字)
公開:2016-07/26
更新:2016-08/20 【結果】追記 

新形式のTOEICで、ようやく900点を超えることができました(*_ _)人

いつも当ブログご覧いただき、書籍や英会話のサービスを購入していただき、ありがとうございます。お陰様で生き永らえております<(_ _)> 読者さんに還元できるように、TOEIC系を始め過去記事のノウハウをブラッシュアップしていく予定です!(・∀・)>

7月のTOEICのアビメが返ってきたので振り返ってみたいと思います。各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。
 

リスニングパート

リスニングパート全体の印象

5月・6月よりも易しかった7月

今回もフォームは5つくらいあったみたいですが、僕が受けたフォームのリスニングパートは、5月・6月に比べると易しかったです。

自信を持って選べる問題が多かったんですよ。だからと言ってスコアがいいとは限らないのがTOEICなんですけどね(笑)


ちょっと訛ったイギリス人女性

久しぶりに少し訛ったイギリス人女性がお出ましになられていた気がします。おそらく『公式問題集』には出てこないナレーター(もしくは古い公式問題集に出てた?)。イギリス英語に慣れていない人にはちょっと聞き取りづらかったと思います。

こういったことがあるので、800点を超えてきたら、公式問題集以外にも手を出して、いろんな発音に慣れていったほうがいいですよ。例え900点持ってても「公式問題集以外の発音は苦手で…(´>∀<`)ゝ」だと、つぶしが利かないですし。


Part 1 易しめ

「土が盛ってある写真」が出ましたが、最近の流行りっぽいですね。ちょこちょこ見かける気がします。

実は、Tommyさんの『新形式完全攻略模試』(通称:虎本)に出てきて、お恥ずかしながらそのときはパッと聞き取れなかったのですが、1ヶ月ほぼ毎日【 オーバーラッピング 】&1.5倍速で【 速聴 】していたお陰で、今回余裕で聞き取れました(`・ω・´)b



この数ヶ月で、新形式に対応した模試・問題集は9冊解いてきましたが、解説の丁寧さは『虎本』が一番だと感じています。TOEICによく出る語彙・問題パターンに関する説明もあり、「一を聞いて十を知る」ことができる模試かなと。

詳しくは次の記事でレビューしてます(=゚ω゚)ノ

【参考】新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方


Part 2:易しめ

5月・6月はけっこう苦戦したのですが、7月は易しく感じました。

公式問題集 新形式問題対応編』のPart 2が両テストとも易しめだったのですが、それと同じくらいの難易度に感じました。難しい問題(ヒネった問題)の割合が少なかったような。


あと、直言は避けますが、


M:これ、ちょっと味が薄いな。
W:塩を取ってくるわ。


といった感じの間接応答問題がありました。食事中の会話。いつもPart 2は完全に忘却するのですが、印象的だったので覚えていました。

Part 2は、模試のテスト20~30回分の音声でトレーニングできたら、L450点前後が獲れるようになり、間接応答問題でも瞬時に理解できるものが増えてくるので、「今日はどんな間接応答問題がくるかな?(・∀・)」と楽しめるようになってきます。

こうなるともうゲームと変わらないです。

スーパーマリオやシューティングゲームで、敵が出現してくる場所、行動パターン、攻撃方法を覚えて、何度も繰り返しトレーニングしてるとうまく対応できるようになってくる感じ。

リスニング力が向上すればするほど、サクサク解けるようになる → サクサク解けると楽しい → 楽しいと続けられる → 継続は力なり。皆さんもこれをめざして頑張って下さい!

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:易しめ

いくつか聞き取れない設問もあったのですが、全体的によく聞き取れた気がします。おそらく「TOEICによく出る会話のパターン」が多かったんでしょうね。

あと、回答の根拠が出てくる順番と設問の順番が違うセットがあった気がします。毎回必ずではないですが、そこそこ出る気がしています。全体をきちんと聞き取って話の流れもつかめている上級者と、部分的にしか聞き取れていない中級者を振り分ける問題かなと。

この「設問の順番通りに出てこない問題」や「2つの設問の回答の根拠が近い問題」は、僕のレベルだと、うまく聞き取れるときと聞き取れないときとあります。今後の課題です。

課題って言っても、もう純粋にTOEICの音声でトレーニングし倒して、リスニング力を高めていくしかないんですけどね(^_^ゞ

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


Part 4:易しめ

Part 4もPart 3同様に、易しく感じました。

また、上述したTommyさんの『虎本』のQ77-79セットと、ほぼ同じような話の流れの問題が出てきて驚きました。「うおおおぉぉぉぉーTommyさん、すげぇぇぇぇ!(۳˚Д˚)۳」とあまりに興奮してしまったがために、2つめの設問の根拠を聞き逃してしまいましたが(笑)、残りの2問は軽くいただきました(^_-)~☆


あと最後1題、棒グラフの図表問題が出てきました。

棒グラフの種類やトークの流れは異なりましたが、『公式問題集 新形式問題対応編』のTest 2-Q98~100や、ヒロ前田先生テッド寺倉先生の『非公式問題集



のTest 2-Q95~97にも棒グラフの問題があったので、今月は何とか対応できました。
※先月も棒グラフは出たのですが、聞き取れなかったんです(ノдT)

まったく同じ問題は出ないですし、リスニング力がないと意味がないのですが、それでも図表問題は、類似問題を解いておくと、どんな話がくるかをある程度予想できるので、心の余裕が全然違うと感じました。


『公式問題集 新形式問題対応編』でのトレーニングが終わったら、『非公式問題集』と『虎本』でトレーニングしていくのが、個人的なおすすめルートです。

もちろん、「解いて答え合わせして終わり」だと効果は薄いです。僕がこの3ヶ月やってきたように、模試の音声と英文をきちんと復習(精聴・精読)した上でトレーニングすること

【参考】新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方


【結果】リスニングスコア:465点

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公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編

リスニング450点以上を獲る秘訣

やはり「易しい」と感じただけあって、L450点を超えてきました。

去年までは、リスニングはL410~440点くらいをウロウロしていたのですが、今年に入ってから、6月以外はすべて、L450点を超えています。


2016年
207回 01月 850 L455 R395
208回 03月 925 L470 R455 ※30回目の受験
209回 04月 925 L460 R465 

新形式開始
210回 05月 880 L475 L405
211回 06月 880 L445 R435
212回 07月 915 L465 R450


実際、去年よりも聞き取りがラクになってきたなーと。無理して聞き取ろうとしなくても、「聞こえてくる」「耳から入ってくる」という割合が増えてきた感じです。

オンライン英会話 】でも、先生が仰ったことを一発で聞き取れる割合が増えてきたので、聞き取れなくて「Sorry?」と聞き返す割合が、以前よりも減ってきつつあるなと。

リスニングが伸びた最大の要因は、去年の10月頃から、精聴し終えた音声(=7割以上聞き取れる音声)のオーバーラッピング(CD・MP3音声に合わせて音読)を、毎日30分 → 毎日1時間に増やしたしたからです。

現在L300点台の方は、【 暗唱 】することでL400点台に到達しやすくなりますが、現在L400点前半の方は、リスニングパートの精聴済みの音声を、1日1時間以上聴くことをお勧めします。

単純な話ですが、ある程度聞き取れる音声を毎日聞いていると、瞬時に、かつ、正確に聞き取れるリスニング力が向上するなと。


今後の展望

とは言え、今の僕の英語力だと「易しい~普通」くらいの難易度のテストフォームに当たると、何とか900点を超えられるという感じですね。難易度が高めのフォームに当たると900点切るレベルです。

「難易度が高めの回でも常に900点が獲れるレベル」に到達しようと思うと、僕の場合、数年はかかりそうです。今は英会話と英検に1日2~3時間くらい割いてまして、TOEICは2時間くらいなんです。

しかも今回で「新形式でも900点超え」を達成した = 僕のTOEICスコアの義務は果たしたので(笑)、TOEICの勉強時間は少し減らしていこうと考えています。

ストップしていた、『映画・海外ドラマなどの素材』を使って、ネイティブのナチュラルスピードを聞き取るトレーニングを再開したいんですよね。TOEIC対策本でどんなに勉強したとしても、ネイティブのナチュラルスピードは聞き取れるようにならないですし。

また、ほとんど勉強できていない英検のエッセイ(ライティング)の勉強時間も作っていきたいんです。そうなるとTOEICの勉強時間を減らすしかない。なので、TOEICに必要な英語力の向上は鈍化するだろうなと。



2. リーディングパート


僕の受けたフォームは、リーディングもそんなに難しくなかったです。ただ、僕のリーディング力やタイムマネジメントがまだまだ甘いので、3問ぬり絵しました(・ω<)

この1ヶ月くらい、Part 7の英文は毎日30分【 通読 】してまして、少しずつ速く、かつ、正確に読めるリーディング力がついてきている感覚はあります。

5月・6月は、TOEICのリーディングパートの英文を読むのに、何かこう苦手意識みたいなものがあったのですが、それがなくなってきつつあります。『英語耳』の松澤喜好さんが仰るように、やはり『英語は壮大な慣れ』だなと。この言葉に何度救われてきたことか。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


Part 5:やや易しめ

今回は難しい問題があんまりなかった気がします。

ただ、5月のアビメの「R4(語彙が理解できる)」が80%切ってたんですよね(~∀~;) いつも「90%獲れてます!」とか言ってたクセに(笑)

6月はまだ公式認定証が届いてないのでどうなっているのか分からないですが、もし6月も低いようであれば、さすがに対策しないといけないかなと。


R4(語彙が理解できる)」は、Part 7の意味の違い語彙を選ぶ設問(...is closest in meaning to...)も含まれているんですね。

で、以前は易しいものばかりだったので、ラッキー問題と感じていたのですが、最近(新形式に変わってから?)、難しめの問題がチョロチョロっと入ってくるようになりました。

公式問題集 新形式問題対応編』をお持ちの方(で解き終わった方)はTest 1-Q174をご覧下さい。この選択肢が熟語になってるタイプの設問が7月にも出ていました。5月6月も確かあったはず。

この問題で「R4」を落としている可能性があるなと。だとしたら、今後この問題は増える可能性があるかもしれません。

僕みたいなR400点台で間違う受験者が増えてくれると、「しめしめ、これで上級者と中級者を振り分けられるぞ( ̄∀ ̄)ゞ」という、ETS的にはありがたい設問アイテムになるからです。
※このドラマはフィクションです。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


今回のPart 5は比較的易しかったのと、ここ最近模試を時間を測って解いていたので、自分のタイムテーブル通り13:54に通過することができました(ノ´∀`)ノ


Part 6:易しめ(開始時間13:54)

5月と6月のPart 6は、個人的には難しかったのですが、7月は易しかったです。英文が短く、話の流れも分かりやすく、旧形式に戻ったような読みやすさでした。

公式問題集 新形式問題対応編』のTest 2-Q135-138くらいの短い英文量のセットばかりだった印象。

ですが、5月・6月はTest 1くらいの分量だったので、それを覚悟しておいたほうがいいと思います。


あと、文挿入問題も易しかったです。話の流れがPart 6によく出るパターンで、選択肢も選びやすかったです。

これらのお陰で、Part 6もタイムテーブル通り、14:02に終了できました。


Part 7 MP:普通(開始時間14:02)

MPはマルチプルパッセージ(2~3文書問題)の意味です。僕はMPから解く派なので、MPから書かせていただきます。

問題自体はそこまで難しくは感じなかったのですが、英文のボリュームがあるものが多く、解答の根拠を見つけるのに手間取る問題が多かったです。

リーディングパートの【 通読 】を再開したとは言え、まだ30日程度で、テスト2回分くらいしかできていないので、まだまだ足りないです。10月頃にはテスト10回分が完了するので、その頃にはもっと正確に速く読めるようになってるかなと。

あと、TP(トリプルパッセージ:3文書問題)については、満点ホルダーのJet Bullさんのブログ記事「新形式TOEICでの変更点「トリプルパッセージ」」のシリーズ(前編・中編・後編)は必読です。

TPのクロスリファレンスに関して、ここまで詳しくて、分かりやすい説明がされている情報は有料書籍でもないです。


Part 7 SP:普通(開始時間14:34)

6月のSP(シングルパッセージ:1文書問題)よりは少し難しかった感じがしましたが、それでも普通のレベルかなと。

5月・6月・7月の僕が受けたフォームでは、旧形式にあった「SPの最後の1~2題が意外と難しい法則」があんまり当てはまっていなかった気がします。

もしかしたら、新形式では普通に「SP→MP」で解いていったほうがいいかもしれないなと。

ただ、もうしそうだとしても、MP(マルチプル・パッセージ:複数文書問題)を最後に残すとプレッシャーが半端ないんですよね(~∀~;)


【結果】リーディングスコア:450点

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公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編

リーディングで450点獲る秘訣

やはり5月6月に比べて易しいと感じた通り、自分の過去の戦歴の中では比較的いいスコアが獲れました。

5月はアビメの「R4(語彙が理解できる)」が78%だったので、「こりゃさすがにPart 5・6対策本での勉強をしないとマズイかな…」と思っていたのですが、6月の88%に続いて、7月は95%が獲れました。おそらく1問間違いです。

やったーやらんで済むわー!(ノ´∀`)ノ(笑)

5月のアビメのR4は、自分的には存在しなかったことにします。

やはりPart 5・6は「1000問ノック」をやっておけば、基本的に90%くらいは獲れるようになりますね。

それと並行して、リーディングパート(Part 5~7)のすべての英文を【 精読 】した上で、10回【 通読 】、をテスト10~20回分くらいやれば、新形式でも、R450点は獲れるレベルに到達すると考えられます。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


これも単純な話ですが、リーディングパートのすべての英文を【 精読 】した上で大量に読んでいけば、徐々に読み慣れてきて、正確に、かつ、速く読めるようになってくるので、自ずとスコアは上がってきます。

「多解き」でいくよりも少ないテキスト数で済むので安上がりですよ(笑)

英検準1級の「語彙問題」と「読解問題」でも、まったく同じ「精読→10回通読」のトレーニングをしてきましたが、徐々に理解度やスピードが上がってきているんですよね。


今後の展望

TOEICのリーディングパート、もうちょっと速く、正確に読めるようにしたい気持ちもあるのですが、今の自分は、英検のようなアカデミックな英文をもっと読めるようにしたいんですよね。

7800時間勉強してきて感じることは、語彙は、自分の興味のあるマテリアル(素材)で勉強したほうが、長期記憶に残りやすいなと。

僕の場合、英検の読解問題やリスニングのPart 2のトピックは興味深いものが多いので、その「エピソード記憶(Google検索)」とともに、多くの語彙が脳に長期間残る感覚があるんですよね。「あ、この単語はあのトピックで出てきたなぁ」みたいに。

TOEICでも残るのですが、僕の場合、TOEICよりも英検のほうがずっと多く、長期間残る確率も高い気がするんです。

仮にもし、今の僕の未習得語彙が、英検もTOEICも同じ量あったとして、今日から100時間勉強するとしたら、TOEICよりも英検で勉強したほうが、身につく語彙数は多いだろうなと。

なので、今さら僕が言うまでもないことですが、自分の興味あるマテリアルで勉強したほうが、やはり語彙が身につきやすい

つまるところ、自分の興味あるマテリアルで勉強したほうが、成長が早いのではないかと。

僕は2012年にTOEIC 910点が獲れてから、いろんな英語に触れるようにしてきました。

オンライン英会話 】、Lang-8、【 瞬間英作文 】、英検1級、「NHK WORLD TV Live」、英検準1級、「ネイティブYouTuberの動画」、「映画・海外ドラマCD」などなど。

いろんな勉強法やマテリアルに触れることで、相対的に、自分が興味ある、好きな勉強法やマテリアルが徐々に分かってくるんですよね。

そういう意味では、「自分を知ること」が、英語力を大きく向上させる秘訣の1つと言える気がします(・∀・)b



3. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

ちなみに、他の方の感想を読んでいると、僕が受けたフォームはもっとも易しい部類に入りそうな気がしてきました。おそらくJet Bullさんと同じフォームだと思います。

Jet Bullさん:第212回TOEIC公開テスト(7月24日)感想
porporさん:第212回 #TOEIC 公開テスト感想(速報)
TEX加藤先生:7月公開テスト感想
花田徹也先生:7月24日TOEIC(第212回)に関する講評・速報・感想 7/24
相澤俊幸先生:第212回TOEIC公開テスト 難易度と感想
OJiMさん:第212回TOEIC公開テスト 感想
神崎正哉先生:明日はTOEIC公開試験
 
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