TOEIC 韓国版公式問題集「公式実戦」は800点超えたらぜひやるべし!

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対象:現在TOEIC 800点以上で、900点超えをめざしている 
読了:約5分(3289字) 
公開:2016-07/25 
更新:2016-10/15 注意点追記 

【注意追記!2016-10/15】
この『公式実践』のTest 1・Test 2・Test 3・Test 4はそれぞれ、

『公式問題集 新形式問題対応編』のTest 1・Test 2
『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1』のTest 1・Test 2

に相当しています。つまりこの『公式実践』のTest 5以外は、国産の公式問題集にあることになります。


日本版の公式問題集については「新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方」の記事もご覧下さい。

それでは参りましょう!
 

1. この本を買った理由


模試を解いて答え合わせをするとき、僕は日本語訳や語注で意味を確認することがけっこうあります。自分が想定していた意味と違う場合があるからです。

なので、多くの満点・900点ホルダーの方々がトライされていたのは知ってはいましたが、解説や語注がすべて韓国語で書かれている韓国の公式問題集・模試を買う気はおきなかったんです。

ところが、「新形式対応」と冠された国産の模試をいくつか解いてみたところ、「こんな問題出ないよな」「この選択肢はTOEICっぽくない」「この問題タイプは古い。最近のTOEICで見かけたことない」と感じるものがいくつかあったんですよね(´・ω・`)

同時に、読者さんから「韓国の公式問題集ってどうなんですか?」というご相談もいただいので、思い切ってこの『公式実戦』にトライしてみることにしたんです。



2. この本のおすすめポイント

やはり『公式問題集』は違う

日本の『公式問題集 新形式問題対応編』と同様に、この『公式実戦』もETSが作成しているので、英文や問題の質は間違いなく高いです。音声も本番のナレーターと同じ。

7月のTOEICの前々日・前日・翌日に解いたのですが、「あーやっぱり公式問題集は、本試験に近いなー!」と再確認しました。

最初、Test 3・Test 4を解いたときはリスニングパートが少し易しい気もしたのですが、7月に僕が受けたテストフォームも同じくらいの難易度に感じたので範疇かなと。



3. この本の注意点


非常におすすめではありますが、注意点がいくつかあります。検討中の方は必ずお読み下さい

Test 1とTest 2は日本の公式問題集と同じ

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この『公式実戦』はリスニング編(赤色)とリーディング編(青色)に分かれてまして、1冊約2000円、テストがそれぞれ5回分ついています。つまり、テスト5回分で約4000円になります。

ただし、Test 1とTest 2は日本の『公式問題集 新形式問題対応編』と同じテストフォームなので、『公式問題集 新形式問題対応編』をお持ちの方にとっては実質テスト3回分で約4000円と言えます。

それでも、1回分が約1300円なので悪くないなと。


解説も語注も韓国語

韓国産の公式問題集なので、当然ながら解説や語注はハングル語で書かれてあります。和訳・語注で意味を確認できない = 辞書を引く回数が増えるかなと。

ただ、言い換え(パラフレーズ)は別枠で囲ってあるので、とても分かりやすいです。国産の模試・問題集もこれは真似して欲しい。


音声はダウンロード(MP3ファイル)

リスニングの音声は、CDでの提供ではなく、次のサイトからダウンロードする仕組みになっています。

【参考】YBM Books

「ETS TOEIC Test LC 500_01.zip」から「ETS TOEIC Test LC 500_07.zip」までのファイルをダウンロードし、解凍(右クリック → 展開)します。


【2016年09月06日追記】
ファイル数が増えています。満点ホルダーの韓国人・サンミンさんのブログ記事「公式実践書LC:音源ファイル(MP3)のまとめ」が分かりやすいですよ。

僕は高速バージョンをDLしました。解凍(展開)するとファイルがうまく認識しなかったのですが、「mp3」の前に「.(ドット)」を入れたら、MP3ファイルとしてきちんと認識しました。

高速バージョンは1.2~1.3倍速くらいの速さだと思います。『公式実践』はもうトレーニングしまくったの素材なので、基本【 速聴 】で聴いています。なので、高速バージョンはありがたいなと。

『公式問題集』で高速バージョンがあって、しかもMP3でダウンロードできるなんて!英語学習環境はやっぱり韓国のほうが進んでるなぁ。


トラック分けが不親切

日本の『公式問題集 新形式対応編』は、「Directions」は別トラックですし、Part 3・4の問題音声(会話・トーク)と設問・選択肢の読み上げ音声も別トラックに分かれているんですよね。なので、解いた後、問題音声を繰り返しトレーニングしやすい。

ですが、この『公式実戦』は、分かれていないので解いた後のトレーニングが面倒です。

ただ、そういう場合、僕はいつも無料のWebサービス「Online MP3 Cutter」などのサイトで、不要な部分をカットしたバージョンを作ってトレーニングしています。

TOEICの音声って、不要な部分をカットすると、3分の2~半分くらいになるんですよ。つまり、同じ時間で、1.5~2倍練習できることになります。

カットする作業自体はちょっと面倒なのですが、何度も繰り返し聞いたり、【 オーバーラッピング&シャドウイング 】したり、【 速聴 】したりすることを考えると、カットしておいたほうがはるかに効率的だなと。

僕はBGMで「NHK WORLD TV Live」を流しながらカットする作業をしています(笑)



4. こんな人におすすめ

現在800点以上推奨

現在800点以上あって、900点超えをめざしている方は、絶対やっておいたほうがいいです。解説と語注はないに等しいですが、800点あれば、おそらく英文スクリプトと正解を見ただけで、たいていの問題は納得できると思います。

900点以上をめざすのであれば、


新形式のTOEICに出る
  • 語彙
  • 会話・トークのパターン
  • 文書パターン
  • 設問・選択肢のパターン
  • 言い換え・ヒッカケのパターン


  • のデータベースが増えるので、間違いなく900点にリーチしやすくなるはずです。日本の公式問題集にはないタイプの問題も載ってますし。


    【2016-08/21追記】
    その後、復習に入ってから感じたのですが、易しい問題の割合が少し多めかなと。僕のTOEICのお師匠であるtoshiさんのスカイプ勉強会に参加したとき、toshiさんもそう仰っておられたんですよね。

    Part 3・4は、【 言い換え 】の割合が平均よりも少なめで、不正解の選択肢も明らかに間違いだと分かるものが少し多い感じがしました。

    ただ、Test 5のMPとか、難しめのものもあるので、すべてが全体的に易しいということはないです。

    日本の『新形式の公式問題集や模試』はすでに解いて復習も終わっていて、公式の音声・英文を使ってトレーニングしたい方、問題・言い換えのパターンを増やしたい方には最適だと思います。

    ですが、現在すでに950点くらい持っていて満点をめざしている方で、「できるだけ普通~難問が多い問題集を多解きしていきたい」という方にお勧めしていいかどうかは迷うところです(^_^ゞ


    800点未満の人は?

    現在800点未満の方はよく考えてから購入したほうがいいと思います。理由は2つ。

    1つは、上述したように、和訳・語注がないので辞書を引く回数が増えること。

    もう1つは、スクリプトと答えを見ても「なんでこれが正解になるのか分からん…」という状況になる可能性があること。

    なので、せめて日本の『公式問題集 新形式問題対応編/非公式問題集/虎本』の3冊(合計テスト5回分)を徹底的にやり込んで、最低でも700点超えてからトライしたほうがいいかなと。

    基本的にテスト5回分の音声と英文でトレーニングすれば、700点は超えます。大学受験などで英語をそこそこ勉強した方であれば、5回分で800点超える可能性もあります。


    800点を超えていて、『公式問題集 新形式問題対応編』をやり終えた方におすすめの韓国の公式問題集でした(=゚ω゚)ノ



    すべて韓国からの輸入業者による販売になります。僕は「OX. Inc」というところから買いました。最初、ちょっと不安でしたが、到着も早かったですし、商品の状態も全然問題ないです。

    今気づいたのですが、満点ホルダーのSangmin Ahnさんも「The Choimirai Company」の社名で販売されていますね。

    Sangmin Ahnさんは、韓国に生まれる→オーストラリアで英語を学ぶ→日本へ→JLPT (日本語能力試験) に合格→カナダの大学へ→インドで働く→野村證券で働く→日本人の英語力向上の手助けのために独立して会社を設立(Sangmin Ahn (Founder & CTS) – The Choimirai Companyより)

    という、TOEICに出てきそうなくらい世界中のあちこちを回ってこられた、英語も日本語もペラペラの優秀な方です。Amazonの「コンディション」によると「問題の質問にも対応させていただきます」だそうですよ!僕もSangminさんのところから買えばよかった(´・ω・`)



    5. 難易度と正答率


    僕が解いたとき(2016年07/22~7/25)の難易度・正答数・間違えた問題番号を載せておきます。難易度は僕の主観的な感想なので参考までに(^_^ゞ

    「内容は一切知らずに解きたい!」という方は、解き終わってから見たほうがいいと思います。








    Test 3 L91/R88
    Part 1 普通 5/6(Q6)
    Part 2 易 24/25(Q24)
    Part 3 易 35/39(Q53, 66, 68, 69)
    Part 4 易 27/30(Q80, 82, 96)

    Part 5 難 25/30 (Q120, 123, 125, 126, 128)
    Part 6 普通 13/16(Q136, 137, 145)
    Part 7 SP 易 28/29(Q160)
    Part 7 MP 普通 22/25(Q185, 187, 195)

    Test 4 L92/R87
    Part 1 普通 6/6
    Part 2 やや難 22/25(Q16, 25, 27)
    Part 3 易 39/39
    Part 4 普通 25/30(Q75, 76, 85, 86, 87)

    Part 5 やや易 28/30(Q120, 123)
    Part 6 やや難 15/16(Q136)
    Part 7 SP やや難 23/29(Q151, 153, 157, 158, 161, 173)
    Part 7 MP 普通 21/25(Q189, 192, 196, 200)

    Test 5 L92/R89
    Part 1 普通 6/6
    Part 2 やや難 22/25(Q25, 26, 31)
    Part 3 やや易 35/39(Q33, 47, 53, 64)
    Part 4 やや易 28/30(Q91, 99)

    Part 5 普通 27/30(Q122, 125, 127)
    Part 6 普通 16/16
    Part 7 SP 普通 27/29(Q160, 170)
    Part 7 MP 難 19/25(Q188, 191, 193, 196, 198, 199)


    最近、精聴・精読に入り始めましたが、けっこう簡単なものを間違ってるんですよね。「3回チャレンジ法」の2回目だとほぼ正解します。

    リスニングパートは特に「なんでこれを選んだんやろう?」が多いです(笑) Part 5は純粋に実力不足だと思いますが、Part 6・7は「代名詞を見逃して、別会社と誤解する」とか、「言い換えに気づけない」とかが多いです。よく読めば正解できるものが多数。

    結局、"瞬時に正確に"聞き取れるリスニング力と、時間内に"速く正確に"読むリーディング力がまだ足りていないんですよね。

    これはもう数をこなすことで改善できそうだなと。この数ヶ月、英検・英会話と並行してTOEICを勉強してきましたが、正確さと処理速度が少しずつ向上してきてるのを感じています。

    リスニングパートは音声を聞きながら脳内での【 ディクテーション 】→【 精読 】をした上で、等速で【 オーバーラッピング 】→1.5倍速で【 速聴 】というのが最近の鉄板勉強ステップです。

    リスニングパートでの瞬間英作文はストップしたので、最初はどうなるかと思ったのですが、精読してオーバーラッピングしているだけで、なぜか染み込むように語彙と表現が身についてきてる感があります。以前はこうはいかなかった。

    リーディングパートはいつも通り、【 精読 】した上で、10回【 通読 】。

    「常時900点超え」に2~3年はかかるのではと思っていたのですが、今の成長速度を鑑みると、早ければ来年にはその領域に到達できるかもしれないと、取らぬ狸の皮算用しています(笑)



     
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