TOEIC 第224回(10月22日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約9分(5516字)
公開:2017-10/23
更新:2017-12/21

46回目のTOEICの公式認定証が返ってきたので振り返っておきます。
 

1. リスニングパート

リスニングパート全体

ネイティブのナチュラルスピードに少しずつ近づいている

もう毎回言ってますが、ナレーターがめちゃくちゃ早かったです。

この数ヶ月、ネイティブのナチュラルスピードに慣れるために、『森田勝之本』で毎日【 脳内ディクテーション 】し、「ネイティブYouTuberの動画」を見たり、「Netflix」で映画やドラマを見てきました。

特に例のオーストラリア人男性が本気を出したときは、200wpmは余裕で超えていて、部分的には映画やドラマの早口な人と変わらないくらい速いときもあると感じています。

ハイスコアが早く欲しい方にとっては鬱陶しいことだと思いますが(笑)、個人的にはこのナレーターの高速化はいい傾向だと感じています。

そもそも、実際のネイティブの生の英語と比べて、TOEICのナレーターの話すスピードが遅すぎたんですよね。

だから、TOEIC 900点取れても、映画はほとんど聞き取れないし、ネイティブと話しても聞き取れないという現象が起きる。

TOEICのナレーターのスピードが、ネイティブのナチュラルスピードに近づけば近づくほど、実際にネイティブの生の英語を聞くときとのギャップが減るわけです。

また、年間で200万人が受けるTOEICが難化している = 英語を学ぶ日本人の英語力が上がっている証拠でもあるのではないかと。


公式問題集は遅いまま

ただ残念なのが、発売されている『公式問題集』のナレーターが実際の試験ほど速くない点です。



はようやくSection 15(全部で20ある)のトレーニングに入りましたが、オーストラリア人ですらけっこうゆっくり話すんですよね。

1.2~1.5倍速での【 速聴 】もしているので、速さ自体には何とかついていけるのですが、速く話されることで起こる音の連結・消失には対応できないんですよね。

とは言え、現時点では、市販のTOEIC対策本をやり込めば900点は十分取れます。必ずしも、映画やドラマなどでトレーニングする必要はないかなと。

【参考】TOEIC参考書多すぎ!僕が900点獲るのに役立った参考書まとめ



Part 1:易

今回は、比較的易しいセンテンスばかりでした。

苦手な文法・語彙を含むセンテンスは、【 瞬間英作文 】で徹底的につぶしてきました。

ただ、初見のものや昔やったものを、1.5倍速で再生して解くと、正確に聞き取れないものは多いので、まだまだ処理速度は遅いです。修業あるのみ。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 2:激難

非常に早口で、発音自体が聞き取れないものが多かったです。特にオーストラリア人は、ボソボソ言っててホント分からない。

設問の英文が聞き取れないものが数問、選択肢の英文が聞き取れないものが数問ありました。

個人的には今年で最も難しい部類に入るかも。

こんなん聞き取れるようになるのかなと、プチへこんでいたのですが、満点ホルダーのJet Bullさんが、ブログ記事「第224回TOEICL&R公開テスト 感想」で、


最近part 2を消去法で解く比率が増えました。昔は消去法なんて使わなくてもちゃんと全部確信して正解を選べていたのですが。

あと、Q & A の、Qのほうが何を言っているかよくわからないものが5~6問くらいありました。


と仰っておられました。

Jet Bullさんは僕よりもはるかに高い英語力をお持ちの方です。そのJet Bullさんでさえ消去法を使わないと解けない問題を、僕が正確に聞き取って解けるわけがないなと(笑)

なので、本試験のPart 2は、英語上級者ですら消去法でないと解けない難問がいくつか出るので、Part 2で聞き取れないものがあってもあまり気にせず、次の問題に気持ちを切り替えること。


間接応答問題」に関しては、聞き取れさえすれば、わりと何とかなるようになってきました。

数をこなすことでパターンに慣れてくる。ただ、市販の問題集って、間接応答問題の割合が少ないので、数をこなそうと思うとお金がかかるんですよね……

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:普通

Part 3・4もナレーターがホントに早かったのですが、何とか喰らいついていけました。【 速聴 】と『森田勝之本』でのトレーニングのお陰です。

Part 3は1題、イマイチ内容が分からないものがありましたが、他は分かりやすいものが多く、問題も解きやすかったです。


この1年くらい、リスニングパートは、【 脳内ディクテーション 】に多めに時間を割いてきましたが、【 シャドウイング 】やリピーティングの時間は減らしてきました。

僕の場合、音声を聴いている時に声を出すと、内容を理解するほうに意識がいかなくなるんですよね。

ですが、音が正確に聞き取れなかった箇所は、シャドウイングやリピーティングできるまでトレーニングしておかないと、「瞬時に音を解析して聞き取る」ことができないまま残ることに気づいてきました。

なので、リスニングは、【 ディクテーション 】【 脳内ディクテーション 】で音を聞き取る&意味をつかむこととは別に、聞き取れなかった箇所を、スラスラ言えるまでシャドウイングやリピーティングするトレーニングも必要だなと。

これは、「映画やドラマを字幕なしで聞き取れるレベル」に到達するまで必要になりそうです。


Part 4:やや易

Part 4は全体的に易しいと感じました。

図表問題」で、ロゴのデザインを選ぶものがありました。デザインは四角形、三角形、円形、ひし形があったので、それらが英語で聞こえてくるだろうなと思っていたら案の定でした。

「四角形、三角形、円形、ひし形」を英語で何というのかを知っておかないと解けない、いい問題ですね。

図表問題は、「情報量が多い図表」の割合が増えている感じがするので、Part 1・2のDirectionsの時間にできる限りよく見ておいたほうがいいです。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


【結果】リスニングスコア:465点

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アビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」を参考にして下さい。

TEX加藤先生のブログ記事「2017年10月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」です。


L1:88% → 2問
L2:91% → 2問
L3:93% → 1問
L4:94% → 3問
L5:87% → 2問



「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「8問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は3問間違い、Part 3・4は5問間違いということになります。

また、8問間違えたということは、495-40=455点になるはずですが、実際は465点だったので、2問カウントされない問題があったようです。



2. リーディングパート

リーディングパート全体

ギリギリ時間内に解けた感じです。

公式トレーニング』を解き終えたので、最近は



のリーディングパートを毎日数題解くようにしています。やはり僕みたいに読むスピードがあまり速くない人は、毎日解いて1問1分を体に染み込ませないと、本番でのタイムマネジメントがうまくできないと思います。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編


あと、最近は「英語ニュースサイト」を毎日3000語読むようにしています。主にNewselaとVOAです。

現時点ではTOEICの読解力向上にはあんまり役に立っていない気がしていますが(笑)、まだ30万語しか読んでいないので、100~300万語に到達する頃には何かしら進歩しているかなと。


Part 5:普通

空欄前後で解ける問題が少なく、ちょっと時間がかかりましたが、難易度は普通だと思います。

1題だけ、ちょっと分からないものがありました。

毎回ちょうど0~2題くらい、分からない問題が出るのですが、よく作られてあるなと。450点前後の人が間違いやすいデータベースがあるんでしょうね。

タイムテーブル」通り、13時54分に終わりました。


900点特急の新作をやりました。



Part 5・6対策本を買ったのは久しぶりです。ちょこちょこ間違えます(笑) 特にFinal RoundとBonus Questionsで間違いが多かったです。先週2周目が終わったので、3周目に入ります。

これだけで900点取れるわけではないですが、難易度が高めの問題を集めてあるので、現在800点台の方には効率的だと思います。

900点特急は、ほぼすべての英文に文構造の解説があり、語注も充実しているのがいいんですよね。

リーディングって、英文の文構造(特に主語と動詞)が正確につかめるかどうかが非常に大事なのですが、残念ながら、文構造がきちんと解説されてある問題集って、そんなに多くないです。

Part 5では『文法特急シリーズ』、Part 7では『正攻法で攻めるパート7読解問題』くらいしかありません。

【参考】TOEIC Part 5・6・文法 攻略法&おすすめ問題集まとめ


Part 6:普通

文選択問題が1題だけ、よく分かりませんでした。

難易度の高い回に当たっても、すべての文選択問題が余裕で解けるレベルに到達しようと思うと、僕のデータベースはまだまだ少ないんですよね。

もっと多くの英文に触れる必要があるなと。TOEICなら、あと50~100模試くらい解かないといけない気がしています。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編

タイムテーブル」通り、14時02分に解き終わりました。


Part 7 MP:やや易

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきます。

DPの2つめは少し難しかったですが、MPは全体的に解きやすかったです。解答の根拠が見つけやすい素直な問題が多かったなと。

Jet Bullさんが、


今日はトリプルパッセージ3セット中、2セットで1問目の設問がクロスレファレンス型(複数文書参照型)でした。


と仰っておられたのですが、僕が受けたフォームにもありました。

1年以上、Part 7はほぼ毎日1~3題解いてきたので、「1文書目に根拠がなさそうなら、迷わず2文書目に進む」というのがほぼ無意識にできるようになってきている気がします。

900点以上をめざしておられる方は、「設問の1問目・2問目が、1文書目の英文を読んだだけでは解けない場合はある」と覚悟しておいたほうがいいです。


Part 7 SP:やや難

SP(シングルパッセージ:1文書問題)

MPと違って、SPはちょっと迷う問題が多かったです。SPの最後の問題は、あまりきちんと読めなかったので、アヤシいです。


普段、模試や問題集でSPを解いているときは、だいたい1問1分未満のペースで解けるのですが、今回は悩む問題がちょこちょこありました。

英文自体はそんなに難しくなかった気がしますが、選択肢で迷うものが多かった印象です。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


【結果】リーディングスコア:450点

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アビメの詳細な見方は「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」を参照して下さい。

リーディングパートもTEX加藤先生のブログ記事「2017年10月公開テスト正解数換算表」で誤答数を出しておきます。僕は「フォーム2」です。


R1:83% → 4問
R2:81% → 4問
R3:91% → 3問
R4:100%
R5:100%


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。

ただ、Part 6・7でたくさん間違えているということは分かります。どうもヒッカケ問題にやられているっぽいんですよね。

今の僕のリーディング力だと、最後まで解くので精一杯で、高度なヒッカケにはなかなか気づけていない気がします。よほど高い読解力があれば何とかなりますが、そうでないのであればやはり多解きは重要ですね。

早急に満点が欲しい人は、R450点を超えてきたら、やはり多解きして、ヒッカケ問題と【 言い換え 】に慣れることをお勧めします。



3. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

Jet Bullさん:第224回TOEICL&R公開テスト 感想
ふーじーさん:第224回TOEIC(2017年10月22日)ふりかえり
TEX加藤先生:2017年10月公開テスト感想
神崎正哉先生:10月のTOEIC




 
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