TOEIC 第225回(11月19日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約11分(6647字)
公開:2017-11/20
更新:2017-12/21

47回目のTOEICの公式認定証が届いたので、振り返ってみたいと思います。
 

1. リスニングパート

リスニングパート全体

● 全体的に少しゆっくりだったかも

気のせいかもしれないですが、10月のTOEICに比べると、ナレーターが話す速度が全体的に遅かった気がします。いつも「速ッ」って思うんですけど、今日は感じなかったんですよね。

速音読 】したり、「ネイティブYouTuberの動画」を見たり、『森田勝之本』でトレーニングしたり、TOEICや英検で【 速聴 】してきたり、なるべく速い英語を聴く、速く読む、速く音読するというのを心掛けてきた成果であれば嬉しいのですが、10月からたった1ヶ月で僕のリスニング力が急上昇するはずはないなと。


● 一部のフォームで早口のお姉さんが登場

04月06月に登場された、アクセントが強めのイギリス人女性の方は、今回は召喚されていませんでした。

ただ、僕が信頼している英語講師・Jet Bullさん(たぶん僕とは違うフォーム)によると、新人ナレーターが登場したようです。


リスニングのナレーターに、早口お姉さんが現れる(たぶん初登場)

アメリカ人かカナダ人だと思うのですが(僕はカナダ英語とアメリカ英語の違いはよくわかりません)、かなり早口な女性ナレーターがいました。

パート2~4で結構目立っていたと思います。さて、この方ですが、僕はものすごく聞きやすかったんです。発音が教科書通りで、子音も母音もとても明瞭に発音していましたし、滑舌が良かったからです。

ただ、早口なのは間違いなく、文と文の間もほとんどポーズなしの速いテンポで喋っていました。


TOEICのナレーターの高速化はこれからも続いていくはずです。

ETSもIIBCも「TOEIC 900点取ったら卒業」する人が多いことは知ってるはずなので、僕がもし金儲け目当てのお偉いさんだったら、800点未満の受験者への難易度はそのままにして、800点台の受験者が900点取りづらいようにするだろうなと(笑)

新形式に変わってから、900点以上を取るのは難しくなっていると思うので、あながち僕の妄想も間違ってないかも。

そして難化させるための手段の1つがナレーターの高速化です。

「スコア最優先」の方にとっては辛い所ですが、「英語力向上が目的」の方にとってTOEICの難化は朗報かと。オーストラリア人男性以外のナレーターは遅すぎるんですよね。ただ、本試験だけじゃなく『公式問題集』のナレーターも速くしてくれ!と思います。


Part 1:易

今回はかなり易しく感じました。

Part 1は、たいていのセンテンスは聞き取れるようになってきましたが、『公式トレーニング



を問いていると、今までにないパターンがわりとあって、ちょこちょこ間違います。まだまだ修業が足りん。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 2:難

Part 2はここ数ヶ月ずっと毎回「難」と書いている気がします(笑)

いつも「設問自体が聞き取れないもの」が数問あり、「設問は聞き取れても選択肢がよく分からないもの」が数問あります。「間接応答問題」もちょっとよく分からないのがありました。

「設問や選択肢のセンテンスが、どういう会話の状況で使われるものなのか」が一瞬で分かるレベルにならないと厳しいですね。

去年と比べると、聞き取れる割合聞き取る速さ(音声についていける割合)は向上しているのを実感していますが、Part 2の難易度も上がっているため、Part 2で満点を取るのはかなり難しいです。

「リスニングで常に、軽く満点が取れるレベル」に到達するのは来来来世になりそうです。

とは言え、



が12月に発売されるので、『公式問題集3兄弟』と合わせて4冊をやり込めば、最低でも800点は超えられるはずです。超えられない場合は、復習不足かトレーニング不足。

大学生やもともと英語力がある程度ある人なら、この4冊だけで900点も可能かもしれません。「新形式でいいテキストがない」という言い訳はしにくくなってきました。

【参考】TOEIC初心者600点勉強法 / 700~800点 / 900点


あと、Part 2の最後のQ31の質問があまりにも長すぎて途中でついていけませんでした。設問文が言い終わる前に「こんなん長すぎて聞き取れへんわ」という諦めの空気を会場全体から感じたのは初めてです。

昔に比べると、リスニング時の聞き取る処理速度が向上してきたので、そこそこ長いセンテンスでもついていけるようになってきましたが、『公式トレーニング』を問いていると、未習得のものはまだまだあります……

これって伸びしろですね!とポジティブに捉えてみる。


Part 3:易

今年受けてきた中では最も易しい部類に入ると思います。音声もそんなに速くなく、問題もよくあるパターンが多く、選択肢も短いものが多かったです。

ということは、『公式問題集』をしっかりやっておけば、こういうフォームに当たればそれなりにスコアは取れるということです。

ただ、図表問題はちょっと印象的でした。

1つは会社のロゴが描かれたヘルメットや作業着の上下がある図表。文字情報が極端に少ない問題だったので印象に残りました。もう1つ面白かったのは、洗濯機の設置方法の説明書でした。ただ、問題自体はどちらもそんなに難しくなかったかなと。

図表問題は毎回見たことないタイプのものが出るので、楽しみの1つになってます。聞き取れる割合が増えてくると、パズルみたいに楽しくなってきますよ!

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


Part 4:普通

Part 4は普通の難易度だったかなと。あんまり印象に残ってないのですが、最近Part 3・4ともに意図問題があんまり難しくないと感じています。

たぶん、会話・トークの全体が聞き取れるようになってきたからかなと。上述したように、より多くの語彙・表現が聞き取れるようになり、「聞き取る」というよりも「入ってくる・聞こえてくる」という感じになってきました。

脳内ディクテーション 】で聞き取れない発音や音の連結・消失を1つ1つつぶし、【 フラッシュカード瞬間英作文 】で瞬時に意味がつかめない英文をつぶしていく地道なトレーニングを積み重ねてきた結果です。

とは言え、完全に聞き取れるレベルにはまだまだなのでトレーニングを続けていきます。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


【結果】リスニングスコア:465点

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アビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」を参考にして下さい。



TEX加藤先生のブログ記事「2017年11月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム3」みたいです。


L1:100%
L2:94% → 1問
L3:94% → 1問
L4:88% → 6問
L5:87% → 2問



「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「8問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は1問間違い、Part 3・4は7問間違いということになります。

また、8問間違えたということは、495-40=455点になるはずですが、実際は465点だったので、2問カウントされない問題があったようです。


Part 2がけっこう難しかったのですが、1問しか間違えなかったので、消去法が正解しまくった結果だと思います。

Part 2は3択なので、テキトーに選んでも33%の確率で正解しますし、ある程度リスニング力があると、2択に絞りやすくなるので、50%まで上がります。

ですが、比較的にやさしめに感じたPart 3・4では7問も間違えたので、新しいタイプのヒッカケにやられているのかもしれません。『公式トレーニング』や『非公式問題集』をやっていると、ちょっと見たことないタイプのヒッカケにやられたり、【 言い換え 】に気づけていないときがよくあります。



2. リーディングパート

リーディングパート全体

今回は全体的にちょっと難しく感じました。何とか最後まで解けましたが、どうしても根拠が見つけられなくて飛ばした問題も数問あります。

パッと意味がつかめない英文も多いので、もっと速く正確に読めるようになりたいですね。今の僕のリーディング力(150~180 wpmくらい)でギリギリ最後まで解けるのであれば、「どのパートでも最低200 wpmで読める」ようになれば、時間は余る計算になります。

【参考】速音読トレーニングの効果・やり方


この数ヶ月間で、「英語ニュースサイト」を37万語読んできましたが、TOEICへの効果はあまり感じていません(笑)

比較的易しい語彙のニュースを読んでいるのもありますが、「「ニュースで英会話」をお勧めする5つの理由と勉強のやり方」という記事にも書きましたが、ニュース記事の英文とTOEICの英文は、そんなに被っていないので、時間対効果は低いと感じています。

なのでスコア最優先の方にはあまりお勧めではないです。どうせ読むなら、TOEICのリーディングパートの英文を通読すべし。


Part 5:普通

語彙問題で1問悩んだものがありました。今回は100%は無理かなぁ。

全文読まないと解けない問題がわりと多かった気がします。Part 5でなるべく時間を消費して欲しいETSの謀略。

ですが、「タイムテーブル」通り、13:54に終了できました。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 6:普通

今回は「文選択問題」も含めてそんなに難しくなかったと思います。

Part 7の文挿入問題はわりと好きなのですが、Part 6の文選択問題はいまだに好きになれないです。

公式問題集』以外の問題集のPart 6の文選択問題の質って、いまだにあんまり高くない気がするんですよね。「これじゃない感」があるんです。

Part 6も「タイムテーブル」通り、14:02に終了。


Part 7 MP:やや難

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきます。

Part 7は、ここ数ヶ月の平均からすると、全体的に読む量が多い部類に入りました。問題もけっこう悩まされました。DP(ダブルパッセージ:2文書問題)の2題目でけっこう時間を消費した気がします。


ここ最近は、



を毎日1~3題解いてきてきました。「公式問題集以外で、どの模試が一番おすすめか?」と聞かれたら、間違いなくコレです。

毎日解いてきたことで、時間配分がちょっとうまくなったかなと。今回はそこそこ難しかったわりに最後まで解けたのは、やはり毎日解くことで新形式の時間配分に慣れてきたからというのは、大きな理由の1つだと思います。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編


Part 5・6のたいてい問題は既出と感じられるのですが、Part 7は毎回、見たことない問題パターンに数問出会う気がしています。解答根拠が見つけられない問題が数問ありました。

なんか重箱の隅をつつく感じがしてイヤなんですよね(笑) 模試でもPart 7を解いた後に解説を読んで「そんな解答根拠、気づけるか!(# ゚Д゚)」ってしょっちゅうツッコミ入れてます。

それでも上級者は満点を取られているので、やはり僕の英語力不足なのでしょう(≧д≦)q

Part 7のMPは「タイムテーブル」から1分ビハインドで、14:33に終了しました。


Part 7 SP:やや難

SP(シングルパッセージ:1文書問題)

今回はSPも難しかったです。最初のほうの2~3問付き文書で、悩む問題がチラホラありました。

2~3問付き文書は「1問1分未満」で解き終えたいのに、解答根拠がなかなか見つけられないときの焦り。TOEICには精神力も鍛えられている気がします。

リーディングパートは450点を超えてきたら、1日1模試は解きたいところです。リーディングパートの英文を大量に読み、大量に解いて、パターンをストックしていきたい。

ただ、自分にはその時間はないので「英語ニュースサイト」を読んで地道に、遠回りしながらリーディング力を上げていきます。スコア最優先の方は真似しないで下さい(笑)

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


【結果】リーディングスコア:470点

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アビメの詳細な見方は「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」を参照して下さい。

リーディングパートもTEX加藤先生のブログ記事「2017年11月公開テスト正解数換算表」で誤答数を出しておきます。僕は「フォーム3」です。


R1:88% → 3問
R2:86% → 3問
R3:91% → 3問
R4:96% → 1問
R5:100%


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。


新形式で始めて、リーディングパートで470点が取れました。旧形式では取れていたのですが、新形式ではなかなか取れなかったんですよね。

ただ、リーディングはあと数年、この450点前後に居続けるだろうと予測しています。

TOEIC 990点満点を獲るための勉強法」でもお伝えしているように、R450点くらいになったら多解きをしたほうが早く満点にたどり着けます。

ですが僕の場合、満点を取ってもTOEICを受け続けると思うので、自分の性格を考えると「1日1模試解く」といった多解きで満点を取ってしまったら、燃え尽きてTOEICを辞めてしまいそうなんですよね(笑)


それで今「英語ニュースサイト」で比較的やさしめの英文の多読をしていますが、TOEICの英文とはやはり文体が異なるなと。TOEICスコアを伸ばすという観点からすると、遠回りしてる感が半端ないです(笑)

そんなわけで、やさしいフォームに当たって運良く満点が取れることはあるかもしれないですが、常時480点~満点が取れるようになるには、洋書を200 wpm以上でスラスラと読めるレベルに到達する必要がありそうです。

【参考】英語「超」上級者は例外なく多読していた件



3. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

Jet Bullさん:第225回TOEICL&R公開テスト 感想
ふーじーさん:第225回TOEIC(2017年11月19日)ふりかえり
花田徹也先生:11月19日TOEIC(第225回)に関する感想・難易度



 
 
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