TOEIC 第226回(12月10日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約10分(6092字)
公開:2017-12/13
更新:2018-02/06 アビメが届いたので加筆

48回目のTOEICの公式認定証が届いたので、振り返ってみたいと思います。

 

リスニングパート

リスニングパート全体

● 北米系?の早口ナレーター

少し早口の男性ナレーターが登場しました。「R」の発音からすると、たぶん北米系かと。

発音はクリアでかなり聞き取りやすかったですが、スピードはそこそこ速かったです。180~200 wpmくらいはあったと思います。ただ、例のオーストラリア人男性の本気スピードには劣るかなと。

声的にはイケメンな感じでした。女性TOEICkerの皆さん、おめでとうございます(`・ω・´)b


● 全体的に音声が遅かった

早口のナレーターは登場したものの、全体的には遅いと感じました。そういう意味ではちょっと易しかったです。

最近ナレーターが全体的に早口なフォームに当たることが多かったんですよね。



の音声と英文を使って、この半年間ずっとトレーニングしてきたのですが、本試験の「早口なフォーム」に比べると、やはり『公式系』は遅いと感じます。

『公式L&R問題集3』もサンプルだけ聞きましたが、やはりそんなに速くないなと。

なので、【 脳内ディクテーション 】を精聴しながら、1.2~1.5倍速で【 速聴 】もしています。


Part 1:やや易

特に難しいセンテンスはなかったので、鉄板ネタが多かったと思います。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 2:やや難

前回11月のTOEICでは、設問で「そもそも何て発音されたのか分からん」という問題がけっこう多くて苦労しました。

それに比べると、今回は音声的には聞き取りやすかったです。上述したように、スピードもそんなに速くなかったなと。

ただ、設問の「音的には聞き取れても、内容が瞬時につかめなかったもの」はけっこうありましたし、選択肢もおそらく「間接応答問題」だと思いますが、消去法でテキトーに選んだものがけっこうありました。

去年くらいから、音的に聞き取れなかったものは【 脳内ディクテーション 】で、音は聞き取れたけど瞬時に意味がつかめなかったものは【 フラッシュカード瞬間英作文 】で1つ1つ徹底的につぶしてきました。

特に否定疑問文や助動詞を含む英文(must have 過去分詞とか)などはパッとつかめなかったので、片っ端から「Anki」に登録して瞬間英作文で回してきました。

去年のリスニング力と比べると、聞き取るスピードや聞き取れる割合は増えたと感じていますが、それでもPart 2はまだまだ天井が見えず、未習得のものが大量に残っている感じがしています。


リスニング450点くらいまでは、『公式問題集4冊』を中心にトレーニングしてよく出るパターンを押さえれば到達できると思います。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編

ですが、満点をめざそうと思うと、マイナーな設問やあらゆる「間接応答問題」に慣れる必要があるので、急ぐ人は韓国模試にトライしたほうがいいと思います。


Part 3:普通

Part 4:普通

今回はなんかあんまり覚えてないんですよね(;´∀`)

覚えていない = 特に目立った問題がない = 『公式問題集』によく出るパターンが多かった、のかなと。図表問題も特に記憶に残ってないので、よく出るパターンだったんだと思います。

去年、新形式に変わったときは意図問題が苦手だったのですが、リテンション力(一時記憶力)も上がってきた → 会話・トークの全体の流れがザックリと記憶に残るようになってきた → 意図問題も解けるようになってきた感じです。

おそらく毎回満点を取得されてる方々は、このリテンション力がさらに高いんだと思います。

ではどうやってリテンション力を高めるのか?

まず、リスニング力が上がってくると、自動的にリテンション力も上がってきます

なぜかと言うと、


リスニング力が高い人
= リスニングに多くの時間を費やしてきた人
= あらゆる会話・トークのパターンが脳にインストールされている人

なので、

音声が聞こえてきた瞬間に、会話・トークの状況が”自動的に”イメージできてしまう
→ 会話・トークをイメージできるので内容も覚えていられる


というメカニズムがあるからだと考えています。

僕は2010年頃から、約50回分の公式問題集や模試(約1万問分)の音声と英文でトレーニングしてきました。

そして、満点ホルダーの方々(元々英語力が高かった方を除く)は、最低でも100~200模試くらい解いている印象があります。

なので、リスニング力を上げていけばOK。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


リテンション力を高める最も効果的なトレーニングは、【 暗唱 】です。

Part 3・4の会話・トークを暗唱すればするほど、会話・トークのパターンが脳にインストールされます。すると、音声が聞こえてきた瞬間に状況をイメージできる割合も増えてきます。

もう1つは【 脳内ディクテーション 】時に、会話・トークの状況をイメージする練習です。

聞き取れる割合が増えてくると暗唱は面倒くさいので、僕はもうやってないのですが(笑)、脳内ディクテの際にイメージトレーニングするようにしています。


【結果】リスニングスコア:465点

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TEX加藤先生のブログ記事「12月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム3」みたいです。


L1:100%
L2:100%
L3:100%
L4:87% → 7問
L5:93% → 1問


「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「7問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は全問正解、Part 3・4は7問間違いということになります。

また、7問間違えたということは、495-35=460点になるはずですが、実際は465点だったので、1問カウントされない問題があったようです。


● 3項目で100%は初めてかも

Part 2は自信なかったのですが、「L1・L3」がともに100%だったので満点が取れたようです。アビメのL1~L3の3つが100%になったのは初めてな気がします。

2017年に一度だけ満点が取れたのですが、そのときは100%だったのはL3だけなんですよね。

3項目で100%が取れたと言っても、まだまだ天井は見えないですね。聞き取れない音声、瞬時に理解できない箇所はまだまだ大量にあります。完全に聞き取れるレベルにはまだまだだなと。

オーディオブックを中心に英語を学び、TOEIC満点を取得された英語講師・金井さやかさんが著書で仰っていたことを今でも覚えています。


(オーティオブックを聴くのを習慣化したことで)リスニングでは495点をコンスタントに取れるようになりました。

(英検1級では)リスニングについては、問題傾向を確認したのみで、特別な対策はしないでも得原点になり、合格することができました。

…今では、TOEICテストのリスニングを一字一句もらさず聞くことができるようになりました。(P. 57)




著書を拝読した限りでは、金井先生はTOEICの勉強は多少されていたようですが、基本的にはオーディオブックを中心に勉強されていました。

2008年に出版ということは10年以上前の話と考えられるので、当時のTOEICと比べて難しくなっている点を考慮する必要はありますが、それでもTOEICはこの金井先生の「一字一句もらさず聞くことができる」レベルをめざしたいんですよね。

【参考】TOEICに特化して取った900点は「初級」だった件


● リスニング上級者になる = 多聴を習慣化する

当ブログでよくご紹介している、多聴多読学習者のyukoさんも「多読10年間のまとめ」で仰ってるように、オーディオブック愛好者なんですよね。

そんなわけで、多聴を重視するようになってきました。

ただ、僕はオーディオブックはまだ厳しいので、「NHK WORLD TV」「ネイティブYouTuberの動画」「Speak UP Radio」などの、比較的やさしいマテリアルで多聴しています。

リスニング力が上がってきたら、オーディオブックも聞いていく予定です。



リーディングパート

リーディングパート全体

久しぶりにぬり絵しました。SPの最後の1セット4問まるまるです(´・ω・`)

この撃沈の理由は、2つあるかなと。

1つは、この3週間くらいTOEICの問題を一切解いてなかったこと。

前回11月のTOEICが終わってから、リーディングパートでやれる問題集がなかったんですよね。それでずっと「英語ニュースサイト」ばかり読んでました。

ですが、僕の今のリーディング力だと、毎日数題解かないと「タイムマネジメント」の感覚が鈍ってくるので、Part 6を1文書2分、Part 7を1問1分で解くのが難しくなってきます。

ついつい時間をかけて回答根拠を探そうとしてしまうんですよね(;´∀`)

普段から洋書で多読している圧倒的な速読力と読解力を持つ上級者の方ならTOEIC本をやらなくても全然問題ないと思いますが、僕のレベルだとまだまだ厳しいです。先は長い。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編


もう1つは、今回のTOEICはリーディングパートが全体的に難しかったなと。今年受けたTOEICの中では難易度が高めの部類に入る気がします。

04月(R415点)06月(R425点)のときと同じような難しさ。

TOEICはこういう難しいフォームに当たるときがありまして、それに当たったときは、今の僕のリーディング力だとR400点台前半になります。

なので、次にめざすのは難しいフォームに当たってもR450点を超えられるレベルですね。


Part 5:やや難

いくつか分からない問題がありました。

2010~2011年頃と比べると、Part 5は問題だけでなく英文も全体的に難しくなっている気がします。以前はもっとスラスラ読めるものが多かったなと。

公式問題集』の音読トレーニングを再開しようかと画策しています。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編

13時54分終了。「タイムテーブル」通り。

Part 6:やや難

2010年頃のPart 6はすごく易しく、点数を稼げるパートだったのですが、最近のPart 6は、Part 7同様、最初の数センテンスを読んだだけでは何の話かよく分からないものがわりとあります。

最近発売された



のTest 1のPart 5・6を早速解きましたが、最近のTOEICの難易度に近く、いい感じで悩まされて時間浪費させられます(笑)


リーディング450点を超えてきて、早急に満点を取りたい方は、多解きしたほうがいいです。

が、多解きはお金もかかりますし、僕自身はやる気があんまりおきないので(笑)、この公式問題集のリーディングパートの英文を使って【 速音読 】を再開しようと思っています。

公式トレーニング』のリーディングパートは、多解き気味でやろうと思い、解いて軽く精読しただけで終わらせたのですが、不完全燃焼感がハンパないんですよね(笑)

やはり解いて精読した後は音読したいなと。

自分が速く読めなかった英文、スラスラ読めなかった英文を分析していると、


● 未知の単語があった
● 知ってる単語だったけど調べてみたら違う意味で使われていた
● うろ覚えの単語が複数あってパッとつかめなかった
● 文構造が複雑だった


というケースがあるんですよね。

ですが、【 精読 】した後に、10~20日かけて繰り返し音読→速音読することで、その文書に出てきた英文の処理速度を高められる&その文書で覚えた単語やフレーズの記憶期間を伸ばせると感じています。

【参考】速音読トレーニングの効果・やり方

14時03分に終了。「タイムテーブル」から1分ビハインド。


Part 7 MP:やや難

Part 7 SP:難

※僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)→SP(シングルパッセージ:1文書問題)の順に解く派です。

花田徹也先生が「12月10日TOEIC(第226回)に関する感想・難易度」で、


Part7は、本文の情報量が多めで、かなり時間を要する厳しいセットが多く含まれていたので、時間内に全問を手掛けるのは至難の業だったと思います。


と仰ってました。

「最近のTOEICでは、英文量が多いのがスタンダードになってきている」という思い込みがあるせいか、あまりよく分からなかったのですが(笑)、時間が足りなかったことを考えると、単純にPart 7の英文量が多かった可能性もあるのかなと。

特にSPでは「え、こんな文量が多いのに、設問たった2問だけですか?勘弁して下さいよ~」というのがあった気がします。上述した『公式 L&R 問題集3』のTest 1なら、Q149-150、Q159-160みたいな感じです。

来年は今回のこの難しいフォームが出る頻度が増えるんだろうなと。今までもそういう感じだったんですよね。

リーディング450点未満の方は、リーディングパートの速音読トレーニングで150~200 wpmで読めるまで練習することをお勧めします。お持ちの『公式問題集や模試』の英文を使うだけなのでお金もかからないですよ♪

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


【結果】リーディングスコア:455点

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リーディングパートもTEX加藤先生のブログ記事「12月公開テスト正解数換算表」で誤答数を出しておきます。僕は「フォーム3」です。


R1:86% → 3問
R2:86% → 3問
R3:80% → 7問
R4:96% → 1問
R5:100%


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。


試験が終わったときは450点切ったと思ったのですが、何とか超えていました。テキトーにマークしたのが当たったようです(笑)

2010年頃に比べると、リーディングパートは本当に難しくなったなと。英文が長くなり、難しい語彙や表現の割合が増え、難易度が高めの問題の割合も増えました。

TOEICは難化しているけれども、僕のスコアは2012年に465点を取ったときからほとんど変わっていません。、つまり、TOEICの難化スピードと、僕のリーディング力の向上スピードがこの6年くらい同じくらいということになりますね(笑)



他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。


Jet Bullさん:第226回TOEICL&R公開テスト 感想
花田徹也先生:12月10日TOEIC(第226回)に関する感想・難易度
TEX加藤先生:2017年12月TOEIC感想
ふーじーさん:第226回TOEIC(2017年12月10日)ふりかえり




 
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