ネイティブのカジュアルな生の英会話が楽しい「MJ and Adam Show」

MJ-and-Adam-Show.png

対象:TOEICや英検のリスニングはそこそこ聞き取れるけど、映画やドラマなどのネイティブの生英語がサッパリ 
読了:約6分(3687字) 
公開:2017-12/20 
更新:2020-10/18 注意書き追記 
関連:映画・ドラマ発音練習CD本 / リスニング難度A+ / MJ and Adam Show

ネイティブの生の自然な英語を聴く時間を増やしたいと思って探して見つけたのが、「MJ and Adam Show」です。ちなみに以前は「Speak UP Radio」というタイトルでした。

2017年に視聴し始めたときは、半分くらいしか聞き取れなかったですが、少しずつ聞き取れる割合が増えてきました。いろいろメリットがあることが分かってきたので、shareしておこうと思います。
 

MJ and Adam Showがオススメな8つの理由

(1) MC2人の会話が楽しい


MJ and Adam Show」は、カナダ出身の黒人のAdamさんとアメリカ出身の白人のMJさんが、毎回1つの theme(テーマ)についてトークを繰り広げるポッドキャストです。毎週金曜日更新。

Adamさんは言葉を選びながら比較的ゆっくり話をされる方で、MJさんは少し早口でユーモアがあって面白い方です。

MJさんがジョークを言う → 笑い上戸のAdamさんが大ウケというコンビネーションが楽しい。電車やバスで聴いていると、思わず吹き出してしまって変な目で見られるときがあります(笑)


(2) 日本語がほぼゼロ

日本人向けのポッドキャストやラジオ番組って、日本語での解説が挟まれてあるものが多いと感じています。

初級者にはあったほうがいいかもしれないですが、ある程度聞き取れるようになってくると、英語は英語のままで聴きたいと思うようになってくるんですよね。

NHK語学番組の講師・伊藤サムさんが仰るように「英語含有率」を高めていくようにしたい。


学習の「英語含有率」を高めよう

自分が面白いと思う事柄について、やさしい英文をたくさん聞き、読み、使ってみる、そしてその過程に介在する日本語の役割をできるだけゼロに近づける(勉強内容の「英語含有率」を100%に近づける)ことができれば、最短の時間で英語を習得できるはずです。




そして、このMJ and Adam Showはすべて英語で話されます。日本の文化・慣習・食べ物についても、英語で説明がなされます。それがいいなと。


(3) 聞き取りすい


ネイティブの中では、話すスピードが2人とも比較的ゆっくりで、しかも発音が標準的な北米ネイティブなので純ジャパには聞き取りやすい点です。

とは言え、速い箇所は、TOEICや英検に比べるとかなり速いです。
TOEICのリスニングで2回満点が取れるレベルでも、正確に聞き取れているのは半分くらいな気がしています。

ですが、YouTuber「Thomas Frank」さんや、バイリンガールのちかさんの動画「アメリカのクレイジーなバスツアー!」の鬼速ツアーガイドに比べると、AdamさんとMJさんはゆっくり話されていると感じます。

彼らは意図的にゆっくり話しているわけではなく、それが彼らのスピードだと、YouTubeのコメントで答えられてました


we don't slow our speed of talking down for the show. Some people have said we speak a bit slow, but that's just our natural speed. Everyone speaks at different speeds.



(4) 映画・ドラマよりも理解しやすい


「日本ネタ」や「北米と日本の比較ネタ」が多いのも理解のしやすさにつながっているなと感じています。

例えばアメリカのドラマは、当然ですがアメリカ人向けに作られているわけじゃないですか。なので、アメリカの文化・価値観・慣習を知らないと理解できない、笑えないということがけっこうあります。

ですが、AdamさんとMJさんはけっこう長く日本に住んでおられるので、日本に詳しいんですね。日本ネタだと背景知識がある → 状況をイメージしやすい → 理解しやすいなと。

映画やドラマの前にネイティブYouTuberの動画をお勧めする10の理由」でご紹介したSharlaさんRachelさんのチャンネルもそうですが、日本在住のネイティブのコンテンツは、映画やドラマよりもハードルが低くて入りやすいと感じています。


(5) 映画やドラマよりも自然な英会話

よく「映画やドラマは、ネイティブの自然な会話表現が身につく」というじゃないですか?

ですが、MJ and Adam Showの”本当の生の会話”を聴くようになってから、映画やドラマの会話は、厳密には生の会話ではないんだと気づいてきました。

例えば生の会話では、


● 文法的に不完全な文が大量に出てくる
● 言い間違い・言い直しも大漁節
● 複数で話していると会話が被る


などがありますが、映画やドラマなどの「作られた会話」には、不完全文の割合が少なく、言い間違い・言い直し・会話が被るのはそういうのを意図したシーンでない限り、ないんですよね。

もちろん、映画やドラマは「映像があるので理解しやすく、記憶に残りやすい」などのメリットがあるので、僕は映画やドラマでもトレーニングしています。

ただ、より自然な会話力を身につけるためには、このMJ and Adam Showなどの生の英会話も、並行して見聞きしていったほうがいいと思うようになってきました。

Your input determines your output.


(6) 雑談や議論でよく使う表現が学べる


オンライン英会話って、あいづちや応答などの会話でよく使うフレーズは身につきにくいと感じています。

レッスン中は「自分が英語で話す内容」か「先生が話す内容を聴くこと」に集中しているので、先生がどういう表現を使っていたかって意外と覚えていないんですよね。

【参考】オンライン英会話を1900回やったのでデメリットをまとめてみた


ですが、このMJ and Adam Show常に2~3人で会話がなされるので、相手に同意したり、共感したり、違う意見を言ったりすることになるため、会話でよく使うフレーズが学びやすいと感じています。


(7) ワード数を稼ぎやすい

映画・海外ドラマ・アニメとかだと、台詞のないシーンがわりと存在するんですよね。ザッと計算してみた感じでは、1分間で約100語くらいになります。

その点ポッドキャストは、最初から最後まで常に会話・トークがあるので、1分間当たりの語数は多いなと。

MJ and Adam Showはだいたい1エピソードが20~30分くらい、3500~4500語くらいです。1分間150~170語くらいになります。

2018年03月現在、1日に1万語聴く&読むことを日課にしているのですが、映画やドラマやYouTubeなどの動画があるもののほうが映像がある分、理解しやすいのですが、ポッドキャストのほうが語数は稼げるなと(笑)

【参考】英語学習を続けるために大切なのはモチベよりも「日課」


(8) 聴くことに集中できる

ポッドキャスト全般に言えることですが、映画・ドラマ・ネイティブYouTuberの動画と比べると、映像のないポッドキャストは「聴くことに」集中できると感じています。

あと、Netflix・HuluやYouTubeって「ついつい次のエピソードや関連動画を観てしまって止まらなくなる症候群」があるじゃないですか。ですがポッドキャストだとそれがないんですよね。



MJ and Adam Showのコツ・注意点

TOEICリスニング450点 & 英検準1級推奨

ぶっちゃけ、いつ始めてもいいとは思うのですが、TOEICリスニング450点 & 英検準1級(リスニングが合格平均)あったほうがいいかなと。

TOEICリスニング450点を超えてくると、瞬時に処理できる英語の割合が多くなり、ネイティブの速い英語についていきやすくなりますし、英検準1級を持ってると、TOEICのみよりも広い範囲の英語を聞き取れるようになります。

今の僕がそれくらいでして、完全に理解できるレベルにはまだまだです。かなり聞き取れるエピソードもあれば、何の話かつかめないところもあります。平均すると半分くらいですかね。

【参考】TOEIC 900点が確実に獲れる!6つの戦略と勉強法
【参考】英検準1級 2016年第2回 結果・感想と勉強してきたことまとめ


再生速度を遅くする

正直、僕のリスニング力ではMJ and Adam Showの多聴は、少し難易度が高いんですよね。

単純に聞き取れない音の変化(音の連結・消失)、未知の単語・フレーズがまだまだたくさんあるのも原因ですが、速さについていけてないことも多いなと。

ですが、TOEICリスニング450点&英検準1級くらいあると、再生速度を落とすだけで聞き取れる割合はわりと増えるんですよね。

そこで、出先で「SONYのMP3ウォークマン」で聴くときは、再生スピードコントロール機能を使って0.75~0.9倍速にして聴いています。

自宅にいるときは、PC版Chromeの拡張機能「Video Speed Controller」で0.8~0.9倍速にして聴いています。

また、YouTubeだと、100%正確ではないですが自動字幕があるので、どういう単語・フレーズが使われているかが分かりやすくていいです。


精聴精読する

とりあえず毎日1エピソードずつ聴いてみようと思い、エピソード01から始めて、エピソード73まできました。

時間にもよりますが、1エピソードがだいたい3500~4500語あるんですよ。

毎日1エピソード聴く(=多聴的に聴く)と、多くの単語・フレーズに触れられるので、うろ覚えの単語やフレーズの維持&定着に役立ちますし、また、単語やフレーズの使われ方がは身につきやすいなと。

ですが、聞き取れない音の変化音の連結・消失)、未知の単語やフレーズは、精聴精読しないと増えにくいと感じています。

そこで、MJ and Adam Showで精聴精読していくことも検討中です。他にも候補がたくさんあるので迷っています(笑)

YouTubeの英語字幕がある動画は「文字起こし機能」を使うと、字幕のスクリプトをコピペできるんですよ。


youtube-mojiokoshi-01.jpg

動画の右下にある「…」をクリック → 「文字起こしを開く」をクリックすると、画面の右側に字幕のスクリプトが表示されます。



youtube-mojiokoshi-02.jpg

「縦の点3つ」をクリック → 「タイムスタンプ表示を切り替える」をクリック → スクリプトの左側にある時間が消える → スクリプト全体をコピー → Evernoteやワードにコピペ。

こうすることで、精読(単語・フレーズ・文構造のチェック)がやりやすくなりますし、「WordCounter」に貼り付ければその動画のワード数をカウントすることもできます


それでも難しい場合は?

118-native-youtuber-01.png

映画やドラマの前にネイティブYouTuberの動画をお勧めする10の理由」でもご紹介したように、動画コンテンツは「映像」がある分、音声のみのコンテンツよりも理解しやすい & 記憶にも残りやすいと感じています。特に僕みたいな視聴覚優位の学習者には。

なので、MJ and Adam Showが難しいと感じるようであれば、まずは「ネイティブYouTuberの動画」を先に聴いていくといいと思います。


また、勉強&トレーニングのしやすさという点では、森田勝之先生の「映画・海外ドラマCD本」は、英文スクリプト+和訳+CDがあるのでトレーニングがやりやすいです。

各エピソードの語注や、各章の終わりにある音変化の解説が勉強になります。非常に気に入ったので、シリーズ4冊全部やりました。



 
同じカテゴリーの記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)


PAGE TOP