レビュー「公式TOEIC Listening & Reading トレーニング」

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対象:TOEIC 800点以上 
読了:約7分(4492字) 
公開:2017-07/01 
更新:2017-07/01「勉強のやり方」に加筆・修正 

早速、2冊とも購入して2セットずつ解いてみたのですが、いろいろ注意点がある問題集だと感じたので、第一印象をシェアしておきます。
 

この本の概要



リスニング編
● 2000円+税
● 372問
● 音声CD2枚付き

リーディング編
● 2000円+税
● 375問



おすすめポイント

● 問題・英文の質が高い

まだ最初の数セットしか解いてないですが、やはり公式だなと。マッチポンプ万歳\(・ω・)/

難易度の高い問題も、最近のTOEICの傾向にかなり近く、900点持っていてもけっこう間違えます。

Part 3・4の会話・トークのパターンは、あまり馴染みのない新しい感じがしますし、Part 7は英文量が多く、問題も最近の本試験に近い感じがします。

ただ、今のところPart 2とPart 5は易しい問題の割合が多いです。Part 2の「距離が遠い間接応答問題」の割合がちょっと少ないような。

もう少し詳しくレビューし直していく予定です。


● コスパがいい

公式問題集』は、2800円で400問なので、1問7円になります。

対して、『公式TOEIC L&R トレーニング』は、2冊合わせて約4000円で747問(リスニング372問+リーディング375問)ついているので、1問5.3円

なので『公式TOEIC L&R トレーニング』はコスパがいいです。


● 勉強しやすいかも

リスニング編・リーディング編ともに、20セットずつに小分けされてあるため、毎日一定量を勉強しやすいかもしれません。

ただ、個人的にはもう公式問題集で慣れていて、勉強スケジュールも決まっているので、公式問題集のまま出して欲しかった( ´д`)=3



注意点

● 語注がない

リスニング編もリーディング編も、和訳はあるのですが、『公式問題集』にあるような語注や解説がありません

語注がないTOEIC本は2つのデメリットがあると感じています。

(1) 辞書を引く回数が増える

仕事や子育てをされている方は、勉強時間を確保するのが難しいんですよね。ですが、語注がないと、知らない語彙はすべて、辞書を引かないといけなくなるので、復習の時間が伸びます。


(2) 重要な単語やフレーズに気づけない可能性が出てくる

語注は、和訳とは違う意味が記載されていたり、辞書にはない意味が書かれてあったりして、とても勉強になるんですよね。

また、TOEICですごく重要な単語やフレーズなのに、語注に記載されていないがために、その存在に気づけない、ということがあります。気づけなければ辞書で調べることすらできません。

特に「you might want to do」のような簡単な単語で構成されたものとか。

そのまま読むと「あなたは~したいかもしれません」と捉えてしまいますが、「~するといいでしょう、~してはいかがでしょうか」という意味になります。

僕がHUMMER(濱崎潤之輔)さんのTOEIC本がいいなと思うのは、基本的に語注の割合が多いからです。


● 解説がない

解説がないと、「なんでこれが正解になるのか?どこに正解の根拠があるのか?」「なんでこれが不正解になるのか?」が分からない、というときに困るんですよね。

もう早速、Part 7で数問、解答根拠が分からないものがあってモヤモヤしています(笑)

問題集の重要な役割の1つは、「本試験で類似問題に出会ったときに間違えないようにするため」なのですが、問題集を解いたときに間違えた理由が分からなければ、本試験で間違えてしまいます。

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集1&2』は、語注も多く、解説も丁寧だと感じていたので、この『公式TOEIC L&R トレーニング』は残念に感じました。

【参考】失敗しない!TOEIC参考書・教材の選び方 8つの注意点



● トラック分けが不親切に(L編)

最近の『公式問題集』って、Part 1・Part 2が1題毎にトラック分けされてますし、Part 3・4は本文の読み上げ音声と、設問の読み上げ音声が分かれているので、解いた後に【 オーバーラッピング&シャドウイング 】などがしやすいようになっています。

が、この「リスニング編」は分かれていません。

なのでPart 1・2は「この音声だけ繰り返し練習したい」というのがやりにくいですし、Part 3・4は「設問の読み上げ音声」がある分、無駄な時間が増えます。

ちなみに、PCのフリーソフトが使える人は「Audacity」で、問題毎にトラックを分けたり、不要な音声を削ったりできます。


● アクセントの強い英人女性がいない(L編)

2017年04月(第219回)06月(第221回)のTOEICでは、『公式問題集』には出てこない、アクセントがかなり強いイギリス人女性が降臨されました。

残念ながら、この『公式TOEIC L&R トレーニング』にも入っていませんでした。いつものメンバーでした。

この問題集や『公式問題集』に出てくるイギリス人女性のアクセントはかなり聞き取りやすい部類に入るんですよね。

なので、本試験であのアクセントの強いイギリス人女性が出てくるとわりと厳しいんですよね。


● 和訳のところに英文はない(R編)

公式問題集』って、解説編にも英文がありますよね。

ですが、『リーディング編』は、英文は問題編のみで、和訳のところに英文はありません
※『リスニング編』には当然英文スクリプトがあります。

もちろん、その分、問題集は薄くなるので、人によってはメリットに感じる方もおられると思います。

ですが僕みたいに、語注にも載ってない不明な語彙を書き込んだり、文構造が不明なものに「S」「V」と書き込んだりして、精読 】したい人にとっては残念な仕様になっています。



こんな人におすすめ

● 800点以上ある方

語注・解説がないので、そこそこ英文が読める、英文スクリプトと和訳があれば自力で解決できる英語力が必要です。

800点以上になってから(=LRそれぞれ400点超えてから)トライしたほうがいいと思います。


● コスパ最優先

「財布は妻に握られている」「旦那に、またTOEIC本買うの?とよく言われる」という、なるべく節約したい方にはいいと思います。

ですが、800点未満の方は、おそらく正解になる理由、不正解になる理由が分からなくてモヤモヤする問題がたくさん出てくるので、個人的にはお勧めしません(^_^ゞ

先に、すでに発売されている『公式問題集3兄弟』をやり込んだほうがいいです。



勉強のやり方

リスニング編

リスニング編は20セクションありますが、1セクション「Part 1の6問、Part 2の5問」「Part 3の2題」「Part 4の2題」という感じで3日かけています。

1日の「解く→【 脳内ディクテ 】→【 精読 】」の流れが30分くらいで終わる感じにしてます。

そして、今日勉強した範囲は、翌日もやります。翌々日、翌々日…と連続で15日間やります。毎日新しい問題を解きつつ、古い問題の音声も復習トレーニングする感じです。

人によって違うと思いますが、僕は15日間くらいがちょうどいいんですよね。10日だと定着度がイマイチ浅いし、20日もやると飽きてくるんですよ(笑)

1セクションをさらに分けている理由は、新しい問題を解いて精聴精読する時間30分と、復習する時間を30~60分くらいに押さえたいからです。1日のノルマを増やすと、10日目くらいの復習の量が半端なく増える → 1日の勉強時間が大幅に増える → 他の勉強時間が減る……


僕の知る限りでは、900点ホルダーの多くの方は多解きをメインにされていますが、僕は精聴精読&反復が中心で、復習やトレーニングに時間をかけている部類に入ると思います。

これはどちらが正しいというものではなく、「どちらのやり方が自分に合っているか?」「自分のめざす英語力は何なのか?満点を早く取ることなのか or リスニング力を上げることなのか?」などによって変わってきます。

2週間くらい多解きをしてみたのですが、「聞き取れない音声をそのままにして、どんどん解いていく」というスタイルは、どうも自分には合わないのと、一度しか解いていないテキストの山を見て「モッタイナイなぁ」と感じたんです。貧しかった20代の頃の感覚が抜けてないんですよね(笑)

精聴精読&反復中心でもリスニングは満点が取れたので、TOEICはこれからも、聞き取れない音の連結・消失、瞬時に意味がつかめない文法やフレーズを減らしていくことを中心にトレーニングしていく予定です。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編 / Part 3・4編


リーディング編

リーディング編も似たような感じで、「Part 5+Part 6」「Part 7 SP2題」「Part 7 MPが1題」みたいな感じです。1セクションに3日かけています。

セクションによって収録されている問題数が異なるのが面倒ですが、こちらも1日で「解く→【 精読 】→音読」が30分で終わるようにしています。

そして今日解いた問題の英文は、翌日に【 通読 】します。翌々日、翌々々日も通読し、15日間連続でやります。

徐々に読むスピードを上げていって、【 速音読 】に持っていきます。

精読で正確に理解した文書を、通読することで、リーディングパートによく出る語彙・表現や【 キーワード 】の処理が速くなり、結果的に速く読めるようになります。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編 / Part 7編


無料の専用マークシートがありますよ!

「マークシートが付いてたらよかったのになぁ」と思っていたら、セレンさんがこの『公式TOEIC Listening&Reading トレーニング』のマークシートを作って下さっていました。

【参考】公式TOEIC Listening&Readingトレーニング用の解答用紙を作ってみた


普段からマークシートで解いてないと、本番にマークミスをするんですよ。リーディングパートはもちろん、時間を測って解きましょう

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編



おすすめ関連書籍



上述しましたが、800点未満の方は、語注も解説もある公式問題集からトライすることをオススメします。

ちなみに、この赤色と灰色の2冊のほうが、『公式問題集 新形式問題対応編』(青色)よりも、語注の割合が多く、解説も丁寧です。

【参考】新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方



 
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