TOEIC 第227回(01月28日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約11分(6599字)
公開:2018-02/01 
更新:2018-03/26 

49回目のTOEICの結果が返ってきたので振り返っておきたいと思います。

ちなみに、各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。
 

1. リスニングパート

リスニングパート全体:

● 新人ナレーターが2人

新人のナレーターさんが2人、お出ましになられました。

1人はアメリカ人男性だと思ったのですが、TOEIC講師の「加藤優先生花田徹也先生がオーストラリア人と仰っていたので、僕の勘違いかもしれません。

とりあえず、けっこう早口でした。例の早口のオーストラリア人男性に負けない速さ。

12月のTOEICに出てきた方とは違うと思います。大人びていて、落ち着いた雰囲気のめっちゃええ声~の男性でした。

もう一人は、少しアクセントの強いイギリス人女性でした。


● 公式問題集だけだとキツいかも

TOEIC 800点くらいまでは、「公式問題集4冊」だけでも到達できると思います。

【参考】TOEIC 700~800点が確実に獲れる6つの戦略と勉強法


ですが、900点を超えようと思うと公式問題集だけでは厳しいかと。


(1) 公式問題集4冊だけでは問題量が足りない
(2) 公式問題集には登場しないナレーターが出ることが増えてきた?


(1)「TOEIC 700・800・900点に必要な勉強時間と問題数の目安」でもお伝えしていますが、900点を超えようと思うと2000~4000問くらい必要です。

公式問題集4冊(1600問)だと、受験でかなり英語を勉強したような元々英語力がある人なら、公式問題集だけで900点超えられるかもしれないですが、英語が苦手な社会人だと3000~4000問くらい必要かもしれません。

また、あくまでも推測ですが、僕が初めて900点を取った2012年頃と比べると、2018年現在のTOEICはかなり難しくなっている → より高い英語力が必要 → より多くの問題量が必要 → 900点を超えるのにより歳月がかかるかもしれません。


(2) 最初にも触れましたが、公式問題集には登場しないナレーターが公開テストに出ることがチョクチョクあります。しかもその代替ナレーター自体も、最近いろんな人が出るんですよね。

これはただ単に、いろんなナレーターを出して最終的には絞り込むつもりなのか、それともこのままいろんなナレーターが登場するのがスタンダードになるのか。

いずれにせよ、公開テストを受けたときに、公式問題集には登場しないナレーターが出てくるとかなり焦ることになります。なので800点を超えてきたら、




などの良質な模試もやっていたほうがいいです。

僕が解いてきた模試の中では、この2冊が最もお勧めです。最近のTOEICに近く、難易度が高めの良い問題がたくさん収録されています。

【参考】新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方


また、公開テストのナレーターは、公式問題集よりも全体的に速いことが多いです。

なので、トレーニングはオリジナルのスピードで終わらせるのではなく、【 精聴 】し終えた音声は、1.2~1.5倍速で【 速聴 】して、リスニングの処理速度も高めていったほうがいいです。


● 900点超えたら生英語も聴いていく

900点を超えてきた方で、早急に満点を取る必要があるのであれば、TOEIC本の多解きをお勧めします。

【参考】TOEIC 990点満点を獲るための勉強法


ですが、TOEIC本をやり込んでも、映画・ドラマを字幕なしで聞き取れるようにはならないですよね。なので、「映画・ドラマを字幕なし」をめざすのであれば、ネイティブの生英語を聞く割合を増やしていったほうがいいです。

いきなり映画・ドラマに入ってもいいですが、比較的聞き取りやすい「ネイティブYouTuberの動画」や「Speak UP Radio」などで、ネイティブの速い生の英語に慣れていくといいですよ。

特に日本在住のネイティブのコンテンツは、「日本」という背景知識がある分、映画やドラマよりも理解しやすいです。

今月から、ポッドキャスト「Speak UP Radio」を毎日聴くようにしているのですが、特にアメリカ人のMJさんがわりと早口なんですよ。速いときは200 wpm(=公式問題集のオーストラリア人男性の少し速いときのスピード)は余裕で超えています。

お陰で「公開テストのナレーターが全体的に速いフォーム」に当たっても動じなくなってきました。


Part 1:易

特に聞き取れないセンテンスはなかったです。

Part 1は基本的にやさしい問題が多いので、『公式問題集4冊』の音声と英文できちんとトレーニングしておけば大丈夫です。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 2:普通

何問か難しい問題もありましたが、最近の難易度だと思います。「間接応答問題」もそこそこありましたが、易しいものが多かったイメージがあります。

リスニング450点くらいまでは、『TOEIC対策本』の音声と英文でトレーニングすれば十分たどり着けます。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


去年の今頃に比べると、スコア自体はそれほど変わってないのですが(笑)、Part 2は消去法に頼らずに解ける割合が増えてきたなと。

設問を文頭から瞬時に聞き取って、センテンスが長くても理解できる割合が増えてきました。

脳内ディクテーション 】と【 フラッシュカード瞬間英作文 】で、苦手な発音、瞬時に意味がつかめない文法や構文・疑問文を片っ端からつぶし、上述した生英語を聴くことを日常化してきたことで、処理速度も上がってきたと考えています。

森田勝之本」「Speak UP Radio」「私はラブ・リーガル/Good Witch」を視聴してきたことで、「聞こえてきた音声から会話の状況がイメージできるスピード」が上がってきたなと。

その結果、Part 2でも設問文を聞いた時点で、その会話がどういう状況なのかがイメージしやすくなってきた感じです。

とは言え、100%完全に聞き取れるレベルにはまだまだというのも感じているので、トレーニングを続けていこうと思います。


Part 3:易

Part 4:易

意図問題で1問、ちょっとよく分からないのがありましたが、Part 3・4は全体的に易しく感じました。

聞きながらマークしていると、聞き逃してしまうことがチョクチョクあるんですよね。特に、長い英文の選択肢を読みながらマークしていると、やっぱりリスニングがおろそかになってしまいます(笑) 毎回数問逃している気がします。

選択肢が単語や短いもので、会話やトークがよく出るパターンだと、聞きながら選択肢を読んでマークできるのですが、そうでないと厳しいですね。

ただ、日本のラジオを聞いていても、意外と聞き逃すことは多いことに最近気づいたので(笑)、僕の英語・日本語に限らず、映像なしで聞き取るのが苦手な人間なのかもしれません( ̄▽ ̄)>

韓国模試などを毎日1模試解くようにすればすぐに改善できそうな気もしますが、それはやりたくないので、リスニング・リーディング力を地道に上げていくことで、気長にやっていこうと考えています。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


今回のリスニングパートは全体的にいつもよりも易しく感じましたが、たまたまめずらしく易しいフォームに当たっただけか、単にヒッカケに気づいていなくて易しく感じただけ、という残念な可能性もあります(笑)

スコアが返ってこないと何とも言えないっすね。


【結果】リスニングスコア:495点

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【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編

TEX加藤先生のブログ記事「1月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム1」みたいです。


L1:100%
L2:94% → 1問
L3:100%
L4:98% → 1問
L5:100%


「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「2問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は全問正解、Part 3・4は2問間違いということになります。

また、2問間違えたということは、495-10=485点になるはずですが、実際は495点だったので、2問カウントされない問題があったようです。よく言われることですが、リスニングパートは数問間違えても満点が取れます


● 2回目の満点

2017年05月にも一度、リスニングパートで満点が取れたので、久しぶりの満点になりましたが、正直、今回は易しかったから、というのが大きいです。

【参考】TOEICリスニング満点を取るのに役立った「脳内ディクテーション」


リスニングに対しては、まだ苦手意識があります。

まず、「TOEICリスニングで満点が取れる = ほぼ100%聞き取れる」というレベルではないんですよね。音が聞き取れないことはまだまだありますし、聞き取れた一部の単語から類推した上で正解できている箇所はまだけっこうあると感じています。

また、普段やっている【 オンライン英会話 】でも、先生たちの英語を完全に聞き取れてはいません。

一発で聞き取れないと聞き返すことになります。1レッスン25分しかないので、聞き返す時間はできるだけ減らしたいんですよね。

あと、毎日視聴している、ネイティブの生の会話「Speak UP Radio」や、比較的易しい「NHK WORLD TV」でも、聞き取れないことは多々あります。

こういった、聞き取れない屈辱を毎日味わっているので、TOEICリスニングで満点が取れても、有頂天にはなれないのが現実です(笑)


それと、ウォーキングしながらオーディオブックを聴けるようになりたいんですよね。運動不足なので(笑)

歩くと脳の処理リソースが歩くことに使われる → リスニング力は下がる 感じがするので、ウォーキング中も7割以上聞き取れるリスニング力をつけることが今の目標の1つです。



2. リーディングパート

リーディングパート全体

リーディングパートは前回同様、ボロボロでした(笑) 8問くらいぬり絵になったので、450点切ってる可能性が高いです(;´∀`)

最近、忙しくてNewselaやVOAなどの「英語ニュースサイト」しか読めておらず、TOEICの問題がほとんど解けていません。

今回受けてみて、1問1分で解く感覚が薄れ、TOEIC的な英文の処理速度が落ちていると感じました。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編


Part 5:普通


のTest 1を解き始めましたが、感覚的には今回のTOEICの難易度にかなり近いと感じました。

最近、ヒッカケ問題対策のために、Part 5は基本的に全文読むようにしているので、かなり時間を取られます。解くスピードも落ちているので、今回は13時56分までかかりました。「タイムテーブル」よりも2分遅いです。

Part 6:難

文選択問題がイマイチよく分からないものがありました。苦手だなぁ。14時03分に解き終わりました。

国内在住で英語を使わない仕事をしていて、「TOEIC対策本」をやらずにTOEIC的な英語力を身につけるにはどうしたらいいかをずっと考えているのですが、なかなか厳しいと感じています。

例えば、「We missed you.」という表現が不在通知のフォームで使われたりしますが、「英語ニュースサイト」ではこういう使われ方はしないので、ニュースを読んでるだけでは絶対身につかないものだなと。

応用言語学者の白井恭弘教授の著書に、次のことが書かれてあったんです。


ここ数十年のコーパス言語学研究や、ジャンル分析などの結果、英語といっても、ジャンルによって使われる単語や構文は全然違ってくることがわかってきました。

たとえば、アナウンサーがテレビでしゃべっているときと、家で子供に向かってしゃべっているときでは、単語も文法もかなり違うものを使っています。(P. 78)




というわけで、他でTOEICっぽい英文を読む機会を作るのは難しいので、まだしばらくTOEIC対策本でトレーニングし続けていく予定です。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 7 MP:やや易

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。

MPはそんなに難しいとは感じませんでした。まぁ、まだ高度なヒッカケを見抜くのは難しいレベルなので、何問かやられていると思います。

TOEIC力が下がってる上でわりとサクサク解けたことを考えると、やや易しい部類に入るかもしれません。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」

14時35分に解き終わりました。「タイムテーブル」よりも3分遅い。


Part 7 SP:難

SP(シングルパッセージ:1文書問題)

新形式に変わってから特に、最初にいくつかある2~3問付き文書が、英文もそこそこ長く、問題も意外と難しいものがチラホラあるんですよね。

また、新形式に変わった直後の2016年~2017年前半くらいまでは、SPはそんなに難しくはなかったのですが、最近はSPがサクサク解けないことが増えてきたんですよね。

新しいタイプの問題が増えているので、多解きしていない僕はそういった問題がサクサク解けずに苦戦しているのでしょう(笑)


しかも、今回はSPの最後の2題もわりと難しくて、きちんと読まないと解けない問題が多かったです。

ヒッカケ問題にヤラれている割合が多いと900点切っている可能性もありそうです。旧形式の頃と比べると、本当に900点を超えるのが難しくなったなぁ。

【参考】TOEIC 900点が確実に獲れる!6つの戦略と勉強法


【結果】リーディングスコア:445点

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【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編

リーディングパートもTEX加藤先生のブログ記事「1月公開テスト正解数換算表」で誤答数を出しておきます。僕は「フォーム1」です。


R1:78% → 5問
R2:77% → 5問
R3:96% → 1問
R4:92% → 2問
R5:95% → 1問


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。

ただ、Part 7で10問くらいは間違っていそうですね。



3. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

Jet Bullさん:第267回TOEICL&R公開テスト 感想
ふーじーさん:第227回TOEIC(2018年1月28日)ふりかえり
TEX加藤先生:2018年1月公開テスト感想
相澤俊幸先生:第227回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想
花田徹也先生:1月28日TOEIC(第227回)に関する感想・難易度
加藤優先生:2018年1月 TOEIC L&R公開テスト




 
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