TOEIC 第228回(03月11日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約9分(5487字)
公開:2018-03/12
更新:2018-05/21 

楽しみにしていた下さった方、全然更新できていなくて申し訳ありません(*_ _)人

なんかいろいろ忙しくて、体調も崩したのもあって、久しぶりに何かをする意欲が減退していたのですが、ようやく回復してきました。

2018年03月に受けたTOEICのアビメが(ずっと前に)届いたので、振り返ってみたいと思います。
 

1. リスニングパート

リスニングパート全体

● 新人ナレーター?

新しめの男性ナレーターさんがいました。過去にも出てこられた方です。

森田鉄也先生の「第228回TOEIC公開テスト感想」と花田徹也先生の「3月11日TOEIC(第228回)に関する感想・難易度・速報 3/11」が、オーストラリア人と仰っていました。

新しいナレーターさんも比較的早口ではありますが、『公式問題集』の例のオーストラリア人男性・マイト(僕が勝手に名付けてるだけです)ほどではなく、しかも聞き取りやすいです。


● ナレーターの平均速度が落ちた?

ここ数ヶ月受けてきて、ナレーター全体の話すスピードが一時期ほど速くないと感じています。

去年の一時期、「速ッ!」と感じることがよくあったのですが、最近そうでもないんですよね。


John:200wpmくらいのスピードでは、多くの日本人はついてこれないみたいだね、Amanda.

Amanda:そうみたいね、John。しばらくは、少しスピードは落として、問題の難易度を上げる方向で問題を作っていったほうが良さそうだわ。


みたいな会話があったのかもしれません。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

かと思っていたら、「4月に急に速いナレーターが複数登場、パンパカパーン!」みたいなケースはTOEICではよくあるので、油断大敵です。

トレーニングし終えた音声を、1.1~1.3倍速くらいで速聴して、高速で処理できるようにしておけば、オーストラリア人男性の英語も他の速いナレーターもキャッチできます。

【参考】速聴の効果と注意点まとめ


Part 1:普通

エスカレーターが2つ並んでいる写真の(A)が正確に聞き取れませんでした。

スコア最優先の方は、TOEIC対策本をメインにして勉強したほうがいいです。

【参考】TOEICスコアが伸びない人によくある9パターンとその対策


ですが、スコア最優先でない方や息抜きしたいときは、「NHK WORLD TV」の街歩き番組「Somewhere Street」はお勧めです。

Part 1っぽい単語やフレーズがチョコチョコ出てくるんですよね。

FPS視点(一人称視点)で、英語で状況を描写したり、英語で独り言をつぶやいたり、カジュアルな会話も学べるので一石四鳥くらいあると感じています。

TOEICに特化して取った900点は「初級」だった件」でもお伝えしましたが、TOEICでは身につきにくい英語力を伸ばすことができる番組だと感じています。


Part 2:普通

ここ数回のPart 2は、一時期ほど難しくないと感じています。

「間接応答問題」は大きく分けると3種類くらいの難易度があって、

(1) 昔からあるワンパターンなもの
(2) ある程度リスニング力があれば解けるもの
(3) 上級者でも難しいもの

で、(1)・(2)は模試の数をこなせば何とかなってきますが、(3)はかなり高いリスニング力がないと解けないようになっています。

【参考】TOEIC Part 2 「間接応答問題」「距離が遠い問題」の対策


「そんなに難しくなかった」とか言ってますが、それでも数問分からない問題がありました(*ノω・*)テヘ

消去法に頼らずに、すべての問題の設問と選択肢の英文をきちんと聞き取って、会話の状況が瞬時に浮かぶレベル」に到達するには、まだ数年かかる気がしています。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:普通

ナレーターは速くなかったのですが、前半はかなり易しかったものの、後半で少し難しくなった感じがします。という意味ではオーソドックス?

中級者と上級者を分ける問題は常に何か新しいものが仕込まれています。

8~9割くらいはわりとよくあるパターンの問題や【 言い換え 】なのですが、残り1~2割くらいが「今までにないパターン」みたいな感じです。



のTest 1 Part 3のQ70を間違えたんですよ。

「contact」は「call / talk to / send SB an e-mail」などの言い換えになりやすいのですが、そういうノウハウを知っていても、正確に聞き取れていなければ間違う問題なんです。

特にTOEIC 900点(リスニングで450点)を超えようと思うと、こういった詳細を正確に聞き取れる割合を増やす必要があります

【参考】TOEICリスニング満点を取るのに役立った「脳内ディクテーション」


Part 4:難

いくつか難しい問題がありました。今までにないタイプの会話・トークが出てくると、状況をイメージしにくいので、やはり難しくなるんですよね。

Part 3・4の会話・トークで暗唱していると、Part 3・4によく出るパターンは身についてきます。

【参考】TOEIC Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!


ただ、最近のPart 3・4・6・7は、話者の関係性がつかみにくかったり、何の会社の話なのか、何の製品の広告なのかが一見(一聴)しただけでは分からないものの割合が増えてきた気がするんです。

そこそこ広い範囲の英語力を求められるので、ちょっと厳しいです。

とは言え、これにはメリットもあります。

TOEICで数年勉強してきたことで身についた、例えば「stapler(ホッチキス)」「glue(のり)」が聞こえてきたら、「stationery store(文房具店)」だと気づけるみたいな、商品・サービス、職種や業種に関する語彙やコロケーション(よく一緒に使われる単語の組み合わせ)は、今でもすごく役立っているんですよね。

というわけで、リスニングで450点を超えるまで頑張って下さい!

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


自信のない問題がわりとあったので、リスニングパートは今回は満点は厳しそうです。

北米ネイティブの生の会話が楽しい「Speak UP Radio」を毎日聴いていますが、TOEICのリスニングパートは、ネイティブの生の会話に比べたらずっと易しいですし、数問間違えても満点が取れるんですよね。

でも、リスニングパートで満点が取れるレベルになってきても、ネイティブの生の会話はまだまだ難しいです。

それくらいTOEICのリスニングは易しい。

なので、英語上級者をめざすのであれば、「TOEICのリスニングパートは、特に対策をしなくても常に満点が取れるレベル」は通過点だと感じています。



【結果】リスニングスコア:485点

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【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編

TEX加藤先生のブログ記事「3月TOEIC正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」みたいです。


L1:100%
L2:100%
L3:93% → 1問
L4:90% → 5問
L5:93% → 1問


「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「6問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は1問間違い、Part 3・4は5問間違いということになります。

また、6問間違えたということは、495-30=465点になるはずですが、実際は485点だったので、4問カウントされない問題があったようです。

このように、リスニングパートは数問間違えても満点が取れる可能性があります




2. リーディングパート

リーディングパート全体

最近、リスニングセクションが13時47分まであることが増えてきたので、「タイムマネジメント」が若干狂うんですよね。


Part 5:普通

「overcrowd/overcrowding」だけちょっと悩みました。

「understand/think」といった、動詞で使うことが多い単語は、動名詞「understanding/thinking」にすることで名詞として使われやすい、という感覚で「overcrowding」を選びました。例外もありますけどね。

電子辞書の串刺し検索で確認したら、「overcrowding(超過密、大混雑)」で正解みたいです。


Part 5は13時53分に終了しました。「タイムマネジメント」的には1分早いです。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 6:普通

そんなに難しくはなかったですが、9分くらいかかりました。

Part 5・6の語彙問題や文法問題は、『文法特急/単語特急シリーズ/究極のゼミ』をやり込むのが近道だと思います。

TOEICスコアを急がない人は、英検・英語ニュースサイトでの多読瞬間英作文をやっていれば、徐々に向上してくるはずです。

ただ、Part 6の文選択問題だけは、文書の流れに相応しいものを選ぶ必要があるので、読解力に加えて、「決まり文句力」が重要だと感じています。

「安心して下さい」ときたら「はいてますよ」と答えるみたいに、「この流れでは、この表現を使う」という決まり文句があるわけですよ。


彼(ロンドン大学のピーター・スキーアン)は……、例外的に思春期をすぎてから成功した学習者に共通する特質は、高い記憶力だという一般化を提案しています。

つまり、大人の学習者がネイティブのように話せるようになるには、ルールを覚えてそれを適用するよりも、膨大な数を覚えて使いこなすことがより重要なようです。

これは、……我々の話すことはかなりの部分が決まり文句からなっている、という現実もあり、このような学習方略が「ネイティブらしさ」につながるのでしょう。(P. 61)




決まり文句はジャンルによってけっこう異なるので、TOEICスコアを急ぐのであれば、TOEIC対策本をやり込んだほうが、TOEICによくでる決まり文句は身につきやすいと感じています。

14時02分に終了。一応「タイムテーブル」通り。


Part 7 MP:やや難

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。

「deplete(使い果たす・枯渇する)」がヒントになる問題があったと思います。難易度が高めの単語ですが、



の990点レベルに載ってました。さすがTEX加藤先生!


Part 3・4・7では、こういう「形容詞(名詞・動詞)を1つ逃すだけで、正解を選べない」といった問題はわりとよくあります。

900点を超えるためには、正確さとリテンション力(一時記憶力)が重要です。

単語を1つ1つ正確に理解するリーディング力と、内容を覚えておくリテンション力。

選択肢照合問題で、(A)の選択肢を読んで「これじゃない」、(B)を読んで「これでもない」、(C)を読んで「これも違う」、(D)を読んで「これも違う……あれ、正解がない!(゚Д゚)」というときがありますよね(笑)

これをなくしていくためには、リテンション力を高めていく必要があります。

とは言え、別に難しい話でもなくて、リーディング力が高まってくると、リテンション力はほぼ自動的に高まってきます。リーディング力の正確さ&速さが向上すればするほど、記憶に残りやすくなるからです。

正確に理解するリーディング力を伸ばすためには【 精読 】が重要です。

リテンション力を伸ばすためには、精読で理解した英文を繰り返し読む【 通読トレーニング 】で、文書の流れのパターンのストックを増やすといいです。

14:35に終了。「タイムテーブル」から3分ビハインド。


Part 7 SP:やや難

SP(シングルパッセージ:1文書問題)

1題目から記事問題でした。記事問題はSPで3題ありました。

最近、記事問題の割合が多いフォームによく当たるようになってきました。正確に読める人と読めない人の差がつきやすいのかもしれません。記事って、難易度の高い語彙や表現を入れやすいですしね。


新形式に変わってからだけでなく、2017年頃からさらに、SPの英文・問題ともに少し難易度が上がってきたと感じています。僕のリーディングのスコアが450点前後でずっと伸び悩んでいるのが証拠です(笑)

以前は、MPで時間が押してても、SPで巻き返せていたのですが、最近はSPでもサクサク解けないことが多く、数問塗り絵することが増えてきました。

まぁ「毎日リーディングパートを解いてないから、タイムマネジメントが鈍ってきつつある」というのも敗因ですが(笑)、ETSは少し難易度を上げてる気がします。それだけ受験者のレベルも上がってきてるのかなと。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編


2017年08月頃から、英語ニュースサイトを中心に毎日3000語読むトレーニングを続けてきたのですが、TOEICのリーディングパートへの効果はそんなに感じていません(笑)

ニュースの多読は、Part 5・6の語彙問題やPart 7の記事問題には役立ちそうですが、それ以外のメール・手紙・広告・履歴書に出てくるような単語やフレーズや決まり文句は身につきにくいんですよね。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


【結果】リーディングスコア:445点

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【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編

リーディングパートもTEX加藤先生のブログ記事「3月TOEIC正解数換算表」で誤答数を出しておきます。僕は「フォーム2」です。


R1:89% → 3問
R2:87% → 2問
R3:85% → 5問
R4:95% → 1問
R5:95% → 1問


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。

ただ、Part 7で10問くらいは間違っていそうですね。



3. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

TEX加藤先生:2018年3月公開テスト感想
ふーじーさん:第228回TOEIC(2018年3月11日)ふりかえり
花田徹也先生:3月11日TOEIC(第228回)に関する感想・難易度
森田鉄也先生:第228回TOEIC公開テスト感想



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