TOEIC 第232回(07月29日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約8分(5090字)
公開:2018-07/30
更新:2018-09/10

2018年07月に受けたTOEICのアビメが返ってきたので、振り返ってみました。

ちなみに、各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。それでは今回のTOEICを振り返ってみたいと思います(・∀・)/
 

リスニングパート

リスニングパート全体

● 公式問題集"外"ナレーターが定着か?

最近、『公式TOEIC L&R問題集』には出てこないナレーターが頻繁に出るようになってきました。

今回はイギリス人かオーストラリア人と思われる新人ナレーターさんが召喚されてました。聞いたことある声。

TOEIC講師の花田徹也先生のブログ記事「7月29日TOEIC(第232回)に関する感想・難易度・速報 7/29」によると、


リスニングでは、今回もオーストラリアの新人ナレーターが登場し、今ではベテランのオーストラリア人ナレーターが話す比率が1割ほどまで下がってきています。


だそうです。

そうか、一時期と比べて最近、全体的に音声がそんなに速くないなと感じているのは、例のオーストラリア人(僕はMate(マイト)と呼んでる)の出番が減ったからなのかも。さらばMate。達者で暮らせよ。

「まだ消えてないわ!ヾ(゚Д゚ )←Mate」

というわけで、公式問題集しかやっていない方は、公式問題集には登場しないナレーターが出るという覚悟をしておいたほうがいいです。

800点くらいまではあまり気にしなくてもいいですが、800点を超えてきてTOEICに特化して勉強されている方は、



などの質の高い模試をやって、公式問題集"以外"のナレーターにも慣れておくことをお勧めします。

【参考】新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方


Part 1:やや難

久しぶりに、ちょっと聞いたことのないセンテンスがいくつかありました。自信ないわー。

Part 1に限らずですが、スコア最優先の方は、公式問題集に特化して勉強したほうが時間対効果は高いです。

【参考】TOEICスコアが伸びない人によくある9パターンとその対策


ただ、息抜きにNHK WORLDの「Somewhere Street」を観るのはアリかなと。

街歩きの番組なのですが、Part 1のように人の動作や風景などを描写したり、Part 2・3のように町の人たちと簡単な会話をするので、リスニングパートによく出る語彙や表現の使われ方が学べます。


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Somewhere Streetは、他の番組と比べて、語彙が易しめで、一人称視点の映像のお陰で、会話の状況を理解しやすいんですよね。

基本的に、TOEIC対策本って音声と文字だけじゃないですか?なのでイメージしづらいと感じています。

見たこともない、体験したこともないような内容をリアルにイメージするなんて、よく考えたら無理に決まってるよなーと思うようになってきました。

ですが、NHK WORLD TVのような動画系のマテリアルだと、音声と映像で学べるので、イメージに残りやすく、「あーなるほど、TOEICのあの表現、こういう感じで使うんだ」という風に、TOEICで丸暗記したものがイメージと結びついて血肉化していく感覚があります。

ちなみに、NHKから一銭ももらっていませんから!(笑)

【参考】なぜ2歳児は過去形が使えるのか?英語学習は「視覚」が重要な件


Part 2:難

ここ数ヶ月、Part 2は少し易しく感じていたのですが、今回はかなり難しかったです。

設問が長いものがちょっと多く、間接応答問題も「距離が遠いな」と感じるものが多く、苦戦しました。

【参考】TOEIC Part 2 「間接応答問題」「距離が遠い問題」の対策


設問が長いと、最初のほうを忘れてしまうんですよね。

リスニング超上級者であれば、映像化して記憶に残せると思いますが、僕のレベルだとよほど簡単なもの(=よく出るもの)でないと厳しいです。

ただ、Part 2は選択肢は3つしかないので、難易度が難しいと感じた問題であっても、消去法で正解できることが多いんですよね。

試験を解いたときに「ダメだ~!」と思っても、返ってきたスコアを見ると、Part 1・2は9割~満点が取れてることもあるのですが、正確に聞き取れているかどうかというシビアな視点で見た場合、まだまだ修業が必要だなと感じます。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:普通

Part 4:普通

図表問題は、「空港のターミナルの地図」がちょっと珍しかったですが、おそらく難しくはなかったはず。

あとは、よく出る「仕事のフローチャート」「記事(雑誌?)のレイアウト」「スケジュール帳の予定変更」が出てました。これはもう『公式TOEIC L&R問題集や模試』できちんとトレーニングしておけば大丈夫

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


Part 3・4で数題、会話・トークが短めのセットがあって、聞き逃しました…orz

「さあ、設問3つめのヒントをしっかり聞くぞ٩(ˊーˋ*)و……あれ、もう終わり?」っていうヤツ。Part 3・4あるある。


なんか最近の意図問題は、「行間を読む」ような問題が出るなと。

「私はこの地域で長年、この仕事をしてきました」→「自信がある」みたいな。そんなに難しくはないのですが、内容をきちんと理解できていないと解けない良い問題だなと。


ちなみに、久しぶりにPart 4で、マークミスで数問ズレてました。そのせいで焦って聞き逃す問題がいくつかあり、マークズレを直すのにPart 5の時間を1分ほど消費しました(ノд`)オワタ

というわけで、特に800点を超えてきた人は、僕の失敗を糧にして、毎日~週1くらいの頻度で問題を解いて、きちんとマークシートも使って、マークシート慣れしておきましょう。

【参考】TOEIC 900点が確実に獲れる!6つの戦略と勉強法


【結果】リスニングパート:440点

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アビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」をご覧あれ。

TEX加藤先生のブログ記事「7月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」でした。


L1:87% → 2問
L2:81% → 4問
L3:100%
L4:90% → 5問
L5:81% → 3問


「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「4問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は2問間違い、Part 3・4は9問間違いということになります。

また、11問間違えたということは、495-55=440点。実際のスコアも440点だったので、採点対象外になった問題は、僕はなかったようです。


● リスニングで採点対象外問題がゼロ

実は、第222回(2017年07月)の公開テストも、今回と同じ11問間違いだったのですが、採点対象外の問題が4問あったようで、実際のスコアは460点だったんですよ。

ですが今回は、採点対象外の問題がなかったようで、11問という誤答数通り440点でした。

前回(2018年06月)公開テストの記事で、詳しくお伝えしましたが、リスニングで満点をめざすのであれば、リスニングパートは1問も落としてはいけないと考えたほうが良さそうですね。


● マークミスか実力か

久しぶりに450点を切りました。

たぶんマークミスをしたのが一番の原因だとは思うのですが、今後の公開テストでL450点以下が続くようであれば、リスニングパートの難化についていけていないということになりますね(笑)

その場合は、さすがにTOEICの勉強時間を増やす必要がありそうです。



リーディングパート

リーディングパート全体

最後までたどり着けたと言えばたどり着けたのですが、Part 7で完全に捨てた文書(2問付き)があるので、実質はぬり絵2問になるかと。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編


今回はPart 4でやらかしましたし、難易度はかなり高い部類に入る感じがしますし、最近問題は全然解いていないので、そんな中では頑張ったかなーと、self-compassionしておきます。

Part 5:普通

Part 4でマークミスしたので、13:48開始。1分ビハインド。

ただ、問題自体は普通の難易度だった気がします。あんまり記憶にない。記憶にございません。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 6:普通

今日のTOEIC Part 6の文書に、ちょっと珍しいパターンのものがありました。

「健康のアドバイス」みたいな感じ。普段、健康系のブログやサイトを読むんですよ。そんな感じの内容でした。

【参考】「健康」に興味ある英語学習者にお勧めの無料マテリアル9選


問題だけでなく、文書も今までとは違うタイプのものが出るのはいいことだと感じています。

もっとあってもいいと思うんですよね。

TOEICの受験人口は減り始めてますし、この文書みたいに「範囲を広げる」とか何かしら手を打っていかないと。ただでさえ人口減なんですし。

【参考】TOEIC L&R 受験者数の推移(PDF) - 公式サイト


Part 7 MP:やや難

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。

お店の改築・増築で許可を得る文書は、話の流れのパターンとしてはチョクチョク出るタイプの問題ですが、今回のは語彙が難しく、内容も込み入っていて、かなり時間盗られました。Time thief.

ラジオの放送スケジュールの文書と、オンラインレビューが2つある文書は比較的易しく、これらもわりと出るタイプの問題です。

オンラインレビュー(Amazonのレビューみたいなの)が2つある問題はトリプルパッセージでした。雰囲気としては、



のTest 2 Q196-200の問題の3つめの文書(オンラインレビュー)に似てます。

そのオンラインレビューが2つめと3つめにあり、「共通点は何か?」という問題がありました。この共通点や相違点を問う問題は過去に何度か見たことがあります。

きちんと読めば解けるのですが、内容を全体的に覚えておかないといけないので、それなりのリテンション力(=リーディング力)が求められるという点で中~上級者向けの問題になると思います。


Part 7 SP:かなり難

SP(シングルパッセージ:1文書問題)

SPも英文の難易度が高いものも多く、問題も難しかったです。

また、前半に難しい内容の文書や4問付きの文書があったり、後半に易しいものがあったり、最後から2つめに2問付きの文書があったりして、徐々に難しくなるとは限らないようになってきています。

SPは以前と違って、2~3問付きの文書でも難しいと感じるものが増えてきています。ナメてかかれない。いや、もともとナメてないけど。

ただ、他の問題との難易度を考慮してか、チャット問題は2題とも易しかったかなと。通常は、後半にある2つめの長めのチャット問題が難しいことが多いです。

あと、記事問題が今回も3つありました。
いつだったか忘れてしまったのですが、4月か5月かの公開テストも記事が3つあったんですよ。ただ、そのときは比較的易しく解きやすかったと記憶しています。

ですが、今回はなんかどれもわりと難しかったんです。

特に、キオスクの記事問題と、2つの会社が競争している記事問題が難しかったです。時間がなくて焦って読んだせいで、内容もあまり入ってこずグダグダ。Part 7あるあるですな(笑)


SPの最後から2番目の文書は、僕が嫌いな「説明書」でした。

「説明書」は、手順の流れなどをきちんと読んで理解しないといけない文書なのでけっこう面倒くさいんですよ。A pain in the neck. しかも、2問しかないのに英文量もそこそこありまして。おのれETS、末代まで呪ってくれるわ。

この時点で残り3~4分しかなかったので、捨てて、次の問題で勝負することにしました。ホームランバッターを敬遠して、次のバッターで勝負する感じです。

800点を超えてきた方は、こういった残り時間と残り問題数を考慮し、場合によっては捨てて、次の文書の易しい問題を解くことを優先するといったスキルを身につける必要があります。

詳しくは次の記事で。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編


最近のPart 7、何となく「電子メール」の割合が減ってきたような気がするんですよね。

電子メールって比較的読みやすくて、話の流れのパターンもテンプレが多いので個人的にはラッキー文書なんですよ。以前はメールの割合ってもうちょっと多かった気がするんですね。

電子メールが減って、記事問題が増える。僕の直感が正しかったとしたら、実質、難化ですね…


あと、今回は英文量が多い気がしたんですよね。

記憶力抜群のTOEIC講師・相澤俊幸先生のブログ記事「第232回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想」によると、


Part 7は英文量はやや多めで、選択肢照合型問題も19問 (シングルパッセージ 9問、ダブルパッセージ 4問、トリプルパッセージ 6問) で最大値振り切ってましたね。


だそうです。

僕の受けたフォームがは相澤先生と同じか分からないですが、もしそうだとしたら、難しく感じた理由はこの2つにもありそうです。

もう、Part 7は去年(2017年)よりも難しくなったなーと個人的には痛感しています。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


【結果】リーディングパート:435点

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リーディングパートのアビメについては「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」をご覧下さい。

リーディングも、TEX加藤先生のブログ記事「7月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」です。


L1:83% → 3問
L2:70% → 6問
L3:82% → 5問
L4:92% → 2問
L5:95% → 1問


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。

2016年頃に比べると、Part 7はホントに難しくなったなと感じています。今年はまだ一度も450点を超えていないんですよね。

「たまたま難しいフォームに当たってるだけかな」と楽観視していたのですが、どうもそうではなさそうです(笑)

今年はあまりTOEICの勉強はやっていなかったのですが、そろそろ勉強を再開していかないと、難化についていけないですね。TOEICの問題を解く感覚やタイムマネジメントスキルが落ちているのを感じます。



他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

TEX加藤先生:7月公開テスト感想
花田徹也先生:7月29日TOEIC(第232回)に関する感想・難易度・速報 7/29 | 花田のTOEICブログ
ふーじーさん:第232回TOEIC(2018年7月29日)ふりかえり
相澤俊幸先生:第232回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想
OJiMさん:第232回TOEIC公開テスト 感想
toshiさん:7月公開テスト受験
Jet Bullさん:第232回TOEICL&R公開テスト 感想


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