TOEIC 第238回(03月10日) 結果・感想・難易度まとめ

toeic-2019-03-915.jpg

対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約12分(7415字)
公開:2019-03/11
更新:2019-04/16 アビメが返ってきたので振り返り 

3月に受けたTOEICのアビメが返ってきたので振り返ってみました。

僕はPart 1の1枚目の写真が上着のボタンを留めている女性のフォームで、おそらくTEX加藤先生と同じでした。

ちなみに、各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。それでは今回のTOEICを振り返ってみたいと思います(・∀・)/
 

リスニングパート

● 公式に出てた豪人男性が召喚


Test 1- Part 1-Q03のオーストラリア人男性が出ていました。このピンク色は、サボりながらも半年間くらいやってきたので、彼の声は覚えてきました。

彼は、昔からいるボソボソ話す例のオーストラリア人男性よりは聞き取りやすいと思います。

ただ、Test 1-Part 4-Q77~79のセットだけ、おそらくわざとだと思うのですが、けっこう崩して話していたので、めっちゃ難しく、初見ではあまり理解できなかったです。


あと、Test 2-Part 1-Q04にも、また別の新しいオーストラリア人男性ナレーターが登場してますが、彼が今回の公開テストに出ていたかどうかは分かりませんでした。正直、僕は満点ホルダーの方々のように、テスト中に余裕はありません(笑)


● 若い女性ナレーター?

「新しい若い女性のナレーターの発音が聞き取りづらい」というのをネット上で最近よく見かけるのですが、僕はイマイチよく分かってないです(笑) 

個人的には、この半年くらいの女性ナレーターは特に難しいとは感じていないなと。

2018年から「NHK WORLD TV」、2019年から「Friends」を見るようになって、いろんな国籍の人たちの発音に慣れてきたのは理由の1つだと思います。

が、僕のリスニング力は、アクセントの強い英語を正確に聞き取れるレベルではないので、僕が聞き取れるということは、アクセントはそんなに強くないはずです。

なので、現在900点未満の方は、特別なことをしなくても、『公式TOEIC L&R問題集』を中心にトレーニングしていれば大丈夫。


Part 1:普通

Q05が、少しややこしかったです。複数の物が写っていて、4つとも主語が違っていたんですよね。やっぱ状況描写に弱いな。


Part 2:やや易

今回が易しかっただけの可能性もありますが、Part 2への苦手意識がだいぶなくなってきたなと。

以前は苦手だった、Part 2全体で30%くらいを占める距離が遠い間接応答問題も、設問も選択肢も正確に聞き取れる割合が増え、消去法を使わずとも、吸い込まれるように正解を選べる問題がけっこう増えてきたなと。

とは言え、自分が理想としてる「TOEICのリスニングはほぼ完璧に聞き取れるレベル」にはまだまだなので修行あるのみ。


勉強法としては、スコア最優先の方は、やはり『公式問題集や信頼できるTOEIC対策本』を中心に勉強したほうが時間対効果は高いです。


● スコア最優先ではない人のための勉強法

一方、僕みたいに英会話やトータルの英語力重視の人は、リスニング450点を超えてきたら、


フラッシュカード瞬間英作文で苦手な英文(文法・構文)を1つ1つつぶしていく
● 映画・ドラマ・NHK WORLD TVなどで精聴&多聴していく


のは選択肢の1つとしてお勧めです。

映画やドラマで多聴していると、「こういう場面では、英語では◯◯と表現する」という決まり文句が、そのシーンとともに脳に記憶され、徐々にストックが増えてきます。

すると、Part 2の設問・選択肢が聞こえてきた瞬間に、それがどういう状況で使われるフレーズなのかをすぐにイメージできるようになってくるんです。

すると、正解か間違いかがすく分かるようになり、結果、「これしかなやろ」という感じで、吸い込まれるように正解を選べるようになってくるなと。

僕はまだ映画やドラマでの多聴を始めたばかりで、トータルで300時間くらいなので、フレーズのストックは全然足りてないですし、精度も低いです。

2014年に「字幕なしで観ることのできる映画がかなり増えてきた印象」というレベルに到達されているyukoさんは、4000時間以上多聴されているんですよね。僕の300時間が霞んで見えてくる(笑)


映画・ドラマ中心型は、TOEIC本多解き型と違って、毎回満点が取れるレベルへの到達にはかなり時間がかかります。僕のTOEICスコア履歴を見ればお分かりいただけるかと(笑)

ですが、映画・ドラマ中心型だと、「TOEIC満点は持ってるけど、映画やドラマはよく聞き取れないし、ネイティブ同士の会話にはついていけない」という、なんちゃってTOEIC満点ホルダー状態を予防・治療できるんですよね。

僕もリスニングは2回満点が取れましたが、TOEICの勉強期間は長い(=テクニック的なもので解けてしまっている割合は少なくない)ので、僕のそのリスニング満点も「なんちゃって」だと感じています。

【参考】TOEICに特化して取った900点は「初級」だった件


● 否定疑問文について

否定疑問文って毎回2~3問くらい必ず出るなと。公式問題集でも数えてみました。


公式1 Test 1:Q30, Q31
公式1 Test 2:Q16, Q22
公式2 Test 1:Q16, Q21, Q25, Q31
公式2 Test 2:Q11, Q17
公式3 Test 1:Q10
公式3 Test 2:Q16, Q18, Q25, Q28
公式4 Test 1:Q19, Q24, Q28
公式4 Test 2:Q14, Q22, Q31


毎回必ず出るということは、おそらく正確に聞き取れる上級者と、イマイチ聞き取れていない中級者を振り分けるのに最適な問題なんだろうなと。

僕も2~3年前はすごく苦手だったのですが、否定疑問文に出会う度にフラッシュカードアプリ「Anki」に登録して、瞬間英作文で回してきた結果、聞き取れる割合がけっこう増えてきたんですよね。

否定疑問文のカード枚数は82枚なので、あと100枚くらいやったら、ほぼ完璧になるのではないかと考えています。

フラッシュカード瞬間英作文は、自分が苦手な文を集中して、効率的につぶしていけるので大変助かっています。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編
【参考】TOEIC Part 2 「間接応答問題」「距離が遠い問題」の対策


Part 3:易しめ

Part 4:やや易

リスニングは全体的に易しく感じました。Part 3・4もよく聞き取れたなと。多聴の効果なのか、今回は易しいセットが多かったのか。

そういや飛行機が遅れてました。少し前にも飛行機の問題があった気がします。一周回ってまた出るようになってきた?


図表問題があんまり思い出せないんですよね。映画?のタイトルを選ぶ問題、予定表?があったような。


のTest 3-Part 3-Q59-61にあるような通りと建物が記載されたマップが出ました。

公開テストに出たものは、通りの名前は2つあって交差してました。このタイプもたまに見かける気がします。道順や位置関係を表すフレーズを聞き取れるかどうか



Test 2-Part 4-Q98-100のようなグラフがありました。グラフの問題はけっこう毎回見かける気がします。

今回は聞き取るべき箇所がきちんと聞き取れなくて撃沈しました。聞き逃したというより、正確に聞き取れなかったという感じ。まだまだやなぁ。

あと、Test 2-Part 3-Q68-70に似た表の問題が出ました。ただ3列じゃなくて2列です。確かフィットネスクラブのチラシか何かで、開始時間とアクティビティの内容の2列だったはず。これもよく見かけるタイプ。


もう1つ気になった点は、今回の図表問題はどの図表も情報量が多いなと。雰囲気的には、


のTest 2-Part 3-Q65-67のような感じです。図表問題を解くにあたって、直接的には関係ない情報が、図表内にたくさんあるみたいな。

図表の情報量が多いと、目を通さないといけない量が増えるというデメリットはあるものの、その会話・トークの状況をよりイメージしやすくなるというメリットがありますね。

僕はPart 1とPart 2のDirectionsのときに、Part 3・4の図表問題のすべての図表とその設問、そして意図問題の"…"内の英文を先読みしています。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編
【参考】TOEIC Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!


【結果】リスニングパート:490点

toeic-2019-03-L490.jpg

アビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」をご覧あれ。

いつものように、TEX加藤先生のブログ記事「3月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム1」でした。


L1:88% → 2問
L2:83% → 3問
L3:100%
L4:100%
L5:80% → 3問


「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「5問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は2問間違い、Part 3・4は3問間違いということになります。

また、5問間違えたということは、470点(495点-25点)になるはずですが、実際のスコアは490点だったので、4問(20点)が採点対象外になったようです。

4問は多いな。

ここ最近のTOEICは、採点対象外になる問題が1~3問くらいが多かったんですよ。



リーディングパート

リーディングパート全体

一応最後までたどり着けましたが、最近は最後までいけても450点超えないことが増えてきたので、安心できないんですよね。

Part 6・7は全体的に易しく感じましたが、「思ったよりもスコアが低い」というのが最近よくあるんですよね。おそらくヒッカケにやられていたり、英文を正確に読めていないのが原因だろうなと。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編


Part 5 :やや難

タイムテーブル通りには進めたのですが、けっこうきちんと読まないと解けない問題が多かった気がします。

so muchとsuchで迷った。

13:54に終了。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 6:やや易

文選択問題も含めて、問題自体は易しかったですが、どの文書も英文がちょっと長い感じがしました。


のTest 2-Part 6-Q139-142の文書くらいの威圧感がありました。

14:02に終了。僕はいつもPart 6は時間がかかり気味なので、タイムテーブル通りに解けたということは、比較的易しかったのかなと。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 7 MP:易しめ

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。

MPは表の問題が多く、英文量も少なく、問題も易しいものの割合が多いと感じました。2~3年前のPart 7を解いているような感覚。

実際、MPはいつも14:34~36くらいに終わるのですが、今回は14:30に終わったんですよね。タイムテーブルよりも早く終わりました。

自分的にはかなり易しい部類に入ると思います。だけにヒッカケに騙されてるとヤバイ。


Part 7 SP:やや易

SP(シングルパッセージ:1文書問題)

SPも難しい問題の割合が少ないと感じました。英文も特に長くはなかったなと。

それと、チャット問題っていつも2題あって、1つ目が短い版、2つ目が長い版になってますが、今回は逆転していて、最初に長めのチャット問題が出てました。めずらしいなと。

あと、最後に2題、記事問題が固まってました。やられた。


● 最近のNOT問題について

のTest 2-Part 7-Q149-150を解いていて感じたのですが、Q150にあるような、1箇所に回答の根拠となる情報が固まったタイプのNOT問題って最近あんまり見かけなくなった気がします。

昔はそこそこあったんですよね。おそらく受験者のレベルが上がってきて、みんな正解してしまうようになってきた=差がつけられなくなってきたと推測。

最近は、情報が分散した、選択肢照合型(選択肢を1つ1つ吟味しないといけない系)のNOT問題がほとんどという気がします。

このYBM超実践模試は、日本では2018年06月に出版と比較的新しい問題集ですが、韓国での発売はもう少し前になるはずです。ということは、研究の対象となったTOEICはさらに前になるはず。

全体的に悪くはないのですが、Part 7の問題はやはり少し古い感じがします。最近の公開テストに多い選択肢照合型の問題が全体的に少ないかなと。

この1~2年で、Part 7はけっこう変わったと個人的には感じるんですよね。実際、2018年のリーディングの年間平均スコアが下がったんだもん(笑)


● What is "a" purpose of...?の設問

相澤俊幸先生がブログで「What is "a" purpose of...?」の問題に触れておられ、思い出しました。

確か、「What is "the" purpose of the email?」だと、その電子メールの主要な目的を選ぶことになるけど、

「What is "a/one" purpose of the email?」の場合は、その電子メールの文書内に複数の目的が書かれてあって、その中の1つが選択肢に含まれているパターンのことを指しておられるんだと思います。

自分が今まで解いてきた経験では、電子メールのメインの目的よりは、目立たない感じの目的が選択肢に含まれていてそれが正解になるパターン。初見で解いたときは「え、これで合ってるの…かな?」と非常に心配になること間違いなし。

上級者向けの問題なので、リーディング400点未満の方は今は気にしなくてOKです。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


【結果】リーディングパート:425点

toeic-2019-03-R425.jpg

リーディングパートのアビメについては「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」をご覧下さい。

TEX加藤先生のブログ記事「3月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム1」でした。


R1:77% → 5問
R2:83% → 3問
R3:83% → 5問
R4:91% → 2問
R5:95% → 1問


トータルでは14問間違いですが、「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。


● ヒッカケにやられてるっぽい

今回はそこそこ自信あったんですよね。440~460点くらい取れているんじゃないかって。全然ダメでしたね(笑)

最後の問題まで解けたのにPart 7でけっこう間違えている」場合、正確に読めていない and/or ヒッカケ問題にヤラれている可能性大です。

まず、「最後までたどり着けない!」という方は「TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編」をぜひ。

最後まで解けるけど現在400点台という方は、『公式問題集や模試』での多解きがお勧めです。

早急にリーディング450点~満点を取る必要があるのであれば、多解きが最も効率的だろうなと。

「TOEIC満点を少しでも早く取る」のが最優先事項なのであれば、"多読のみ"はあまりお勧めではありません。

僕は現在多読がメインで、2019年04月現在でトータルで200万語読んできましたが、ご覧のスコアですから(笑)
"多読のみ"でリーディング満点を取ろうと思うと、1000~2000万語くらい読む必要があるかもしれません。

それよりは、"多解き"で、TOEICによく出る文書パターン、問題パターン、言い換えやヒッカケのパターンをインストールしていったほうが、圧倒的に早く満点が取れるはずです。といっても1~3年はかかると思いますが(^_^ゞ

もちろん、ただ解くだけでなく、間違えた問題とその原因を分析も重要です。これをやらないと伸びないですよ。



他のTOEICkerの方々の感想


今回記事を書くにあたって、「勉強になった!」と感じたTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

TOEIC夫婦さん:第238回TOEIC L&R 公開試験 試験内容メモ
ふーじーさん:第238回TOEIC(2019年3月10日)ふりかえり
TEX加藤先生:3月公開テスト感想
花田徹也先生:3月10日TOEIC(第238回)に関する感想・難易度
相澤俊幸先生:第238回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想



 

同じカテゴリーの記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)


PAGE TOP