英語で笑いをとるスキルを磨くことで得られる5つの効果

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対象:まだ拙い英語だけど相手を喜ばせたい/「英語+何か」の「何か」を探している/関西人 
読了:約11分(6838字) 
公開:2020-09/15 
更新:2020-10/27 「(4) 毎日の英会話のレッスンが楽しくなる」追記

2019年頃から、「英語で笑いをとる」というのを意識し始めるようになってから、毎日のオンライン英会話今まで以上に楽しくなったんですよね。

人に笑ってもらえると嬉しいというのもありますが、他にも a sense of humer を磨くのを意識し始めると、いくつかのメリットがあることに気づいてきたので、英語で笑いをとる方法も合わせて、まとめてみることにしました(・∀・)b
 

スキル「ユーモア」で得られる5つの効果

(1) アクティブ(使える)語彙が増える

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聞き取れる&読めるけど、スピーキングやライティングで使えるレベルに到達していない語彙を「パッシブ語彙」、スピーキングやライティングでも使えるレベルに到達している語彙を「アクティブ語彙」と言ったります。

【参考】スピーキングが上達する!アクティブ語彙(運用語彙)の増やし方


単純な話ですが、使える語彙が多ければ多いほど、より多くの面白い表現やジョークが言えることにつながります。

普段から人を笑わせようとしている人は、「あー!今ここであの単語さえ出てくれば、絶対笑いが取れるのに……出てこないっ!゚(≧д≦)q」という悔しさを頻繁に味わっています。

その悔しさが、「もっと英語で言える単語・フレーズを増やすぞ!」というモチベになるんですよね。最近の僕はオンライン英会話で、とにかく笑いを取れるように試行錯誤しています。

「こっちの単語を使ったほうが funnier なんじゃないか」「もっといい感じの形容詞はないかな」とか考えながら、投票型の類語辞典「Power Thesaurus」とか使ってチェックしたりしています。


(2) 語感が磨かれる

英語に限らず日本語でもそうですが、ジョークって単語の選び方次第で面白くなったり、つまらなくなったりするわけですよ。

なので、「この単語を使ったほうが面白いな」とか、「Netspeakで比較すると、こっちの単語のほうがより頻繁に使われているから、こっちを使ったほうがジョークは通じそうだな」とか考えるようになります。

言葉の使い分けや、類義語の微妙な違いなどが磨かれていく感覚があります。


(3) マイナーな語彙にも興味が湧いてくる

何か面白い言い回し・ジョークはないか?」と意識し始めると、英会話中や、TOEICや英検の勉强中に、「お、この単語はなんか面白い言い回しに使えそうだな」とか考えるようになります。そうなったら関西人汚染度は順調に進んでいると言えるでしょう。

例えば、TOEICでたまに見かける「subordinate(部下)」という単語がありますが、スピーキングでは「employee/coworker/staff」とかで十分なので、アクティブ(使える)語彙としては覚える気はなかったんですよね。

ですが、去年「insubordinate(服従しない・反抗的な)」という単語に出会ったので、


I didn't get along with my boss because I was an insubordinate subordinate.
上司とは反りが合わなかった。私が反抗的な部下だったから。


という play on words(言葉遊び)を思い付きました。


また、「reincarnation/reincarnate(生まれ変わり)」という単語は、「SVL12000」にも「英検1級の出る順パス単」にも掲載されていないマイナーな単語ですが、「月20万語、英語に触れる」ようにしているとよく見かけますし、日本を紹介する番組が多い「NHK WORLD TV」でもよく見かけます。仏教で説明するときにも使えるので、知っておいたほうがいい単語。


My boss is always grumpy. He must be the reincarnation of a demon.
うちの上司はいつも機嫌が悪いんだ。彼は悪魔の生まれ変わりに違いない。

こんな感じで、難易度が高めのマイナーな語彙でも、日常会話で使えそうな軽い感じの文を作ると確実に覚えやすくなります


(4) 毎日の英会話のレッスンが楽しくなる

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2013年からなるべく毎日オンライン英会話をやるようにしていますが、最初にお伝えしたように、「英語で笑いをとる」というのを意識するようになってから、確実に毎日のレッスンがより楽しくなったなと。

これは、僕が生まれも育ちも大阪だからという bias があるのは認めざるを得ないですが(笑)、人に笑ってもらえると嬉しいという感覚は多くの人にあるんじゃないかと思うんですよね。

実際、ユーモアは幸福度と関連していて、バカげたユーモアを楽しむ人は、幸せを感じる可能性が1.3倍高いという研究があります。


In studies of hundreds of adults, happiness was found to be related to humor. The ability to laugh, whether at life itself or at a good joke, is a source of life satisfaction. Indeed, those who enjoy silly humor are one-third more likely to feel happy.




「英語で笑いをとる」というのを意識し始めると、興味深いもので、普段の英語の勉強をしているときや、洋画やドラマを見ているときに、脳が自動的に面白いこと、面白いフレーズを探そうとし始めます。

すると、自分のユーモアの感度がどんどん磨かれていくので、英語の勉強自体も楽しくなってくるんですよね。



Those who bring sunshine into the lives of others cannot keep it from themselves.
(他者の人生に光をもたらす者は自らもその恩恵にあずかることになる)
[James M. Barrie]




(5) 相手と良い関係を築ける

僕は特に野球ファンではないのですが、メジャーに在籍していた川﨑宗則選手が大好きなんですよね。

2012年に彼が向こうに渡った当時は、英語はほとんど話せなかったようですが、通訳をつけずに英語で何とかコミュニケーションを取って、リポーターやファンを楽しませようとしている姿に感動しました。以下は2014~2015年の動画です。




少しの単語しか知らず、観衆がいる中で、積極的に英語のインタビューを受ける勇気。しかも多くの人を楽しませている。



YouTubeには川崎宗則選手のインタビュー動画がたくさんあるのですが、どの動画のコメントを見ても、彼がいかに北米の人たちから好かれているかが分かります。

「愛しているよ、カワ!」「野球は見ないけど、ムネは大好きだ」「なぜかお勧め動画に出てきて、見ているうちに彼のことが大好きになってしまったよ」みたいなコメントも多いんですよね。


元FBIの行動分析者であるJack Schafer博士の「People Will Like You if You Make Them Laugh | Psychology Today」よれば、


● 笑いは両者を幸せな気持ちにしてくれる
● それが絆を深め、一体感を育む
● 人は自分を笑わせてくれる人を好きになる
● 女性は自分を笑わせてくれるかどうかが、男性を好きになる指標の1つになる!


のだそうです。川崎選手を見ていると納得。


また、オンライン英会話を2753回やってきた自分の経験からも、ユーモアは強力な ice breaker(堅苦しい雰囲気を壊せるもの) になると感じています。

初めての人と話すのって多かれ少なかれ緊張するじゃないですか。でも、笑いが取れると一気に距離が縮まる感覚があるんですよね。

加えて、日本人は基本的に大人しく、人を笑わせようとする人は少ないので、面白い人というのは相手の印象に強く残りやすいというメリットもあるかもしれないなと。

つまり、英語で笑いをとれるスキルは強みの1つになる可能性が高い。



英語で笑わせるスキルの磨き方


こんな見出しを付けると、さも笑いに自信がある人であるかのように見えてしまうな(;´∀`)

「英語で笑いを取る」を強く意識し始めたのは去年(2019年)からですし、大阪人とは言え、もともと人を笑わせるのが得意と言えるほどではないので常に試行錯誤しています。

それでも数年前に比べたら、笑いが取れるケースは増えてきたので、多少はレベルアップしてきてるかなと。というわけで、僕が普段、工夫していることをまとめておきます。

ちなみに、ただ読むだけだと特に面白いとは思えないかと。相手の性格、笑いの感度、会話の流れ、こちらの言い方、イントネーションによってもウケたり、ウケなかったりするんですよね。A sense of humor はPDCAで回して磨いていくしかないです。


自分が笑ったネタを拝借する

普段、ドラマや洋画を見ていて、英会話で人と話していて、面白いと思ったネタやフレーズは、すぐさまフラッシュカード(単語カード)アプリ「Anki」に入れて瞬間英作文で回しています。


Once a cheater, always a cheater.
一度浮気した男はずっと浮気する。

出典:Friends S4-1

「Once ..., always ....(一度~だとずっと~)」はわりとよく使われるみたいで、他にも「Once an addict, always an addict.(一度ハマったら止められない)」とか。


(日本の魚の名前を当てるクイズをやると聞いて)
Adam: Hold on. Let me summon my inner sushi chef.
(ちょっと待って。僕の中の寿司職人を呼び覚ますから

出典:寿司/Sushi - Speak UP Radio

「summon(召喚する・呼び出す)」「my inner A(私の中にいるA)」はいろいろ使い勝手が良い。「my inner, lazy, stupid devil(私の中にいるズボラでバカな悪魔)」とかよく使います。


大げさな単語・フレーズに置き換える

大げさな単語・フレーズに置き換えるのも常套手段だと思います。


I'm not good at sports.
運動は得意じゃない・苦手だ。

> I'm hopeless at sports.
運動は絶望的だ/運動音痴だ。

「so bad at(すごく苦手だ)」「terrible at(ひどく下手だ)」もありですが、「hopeless at(絶望的)」のほうが、救いようのないくらいダメダメな感じが伝わって面白いかなと。こういう極端な形容詞は使い勝手がいいです。


Japanese parents tell their kids not to bother others.
日本の親は子供に人に迷惑をかけないようにと教える。

> Japanese parents brainwash their kids into not bothering others.
日本の親は子供に人に迷惑をかけないようにと洗脳する

「brainwash/indoctrinate(洗脳する)」は「tell/teach(教える)」の言い換えに最適です。TOEICには絶対出ないパラフレーズ(笑)


My mom's very health-conscious.
うちの母はとても健康に気を遣っているよ。

> My mom's obsessively health-conscious.
うちの母は異常なほど健康に気を遣っている。

副詞を極端なものに入れ替えるパターンも作りやすくてお勧めです。「insanely/crazy(狂ったように)」「hopelessly(絶望的なまでに・どうしようもないくらい)」「impossibly(ありえないくらい)」など。「She's a health freak/nut(健康オタク).」という言い方もアリ。


Smoking shortens your life.
喫煙は寿命を縮める。

> Smoking is an express ticket to heaven.
喫煙は天国への急行券だ。

「Ticket to Heaven」というカナダのドラマがあったらしいんですよ。そこから「an express ticket to heaven」というフレーズができたみたいです。一歩進んで、「The drinking and smoking combo is a super express ticket to heaven.(特急券)」も面白いかなと。


頻繁に使っているフレーズを変える

いつもよく使うフレーズっていうのがあると思うんですよ。それを変えてみる。

例えば、オンライン英会話をされている方は、先生からよく「Are you ready?」と聞かれることは多いはず。で、「I'm ready.」と答えるのがテンプレですよね。

この、「このフレーズばっかり使っているよなー」と感じたときこそが、アクティブ語彙(フレーズ)を増やすチャンスです。

何か面白い返し方・言い方はないか?」と意識していると、英会話をしているときに、洋画やドラマを観ているときなどに出会えるようになります。引き寄せの法則ですな。

去年は、「Speak UP Radio - Alieans-3」で出会った「I'm super ready!(超準備できてるよ!)」を使っていました。ノリノリで言うのがコツ。

「super」は会話で形容詞や分詞を強調したいときに、「super expensive(すっごく高い)」みたいな感じでもよく使われます。日本語の「超/すっごく」に近い。


ところが最近、Netflix「Mr. Iglesias」で、「I was born ready!(準備は生まれたときからできているよ!)」というフレーズに出会いました。これも面白いなと。

「ready」は本来、形容詞ですが、副詞的に使われているんですよね。なのでこのフレーズを覚えておけば、形容詞の副詞的な使い方の練習にもなるわけです。早速Ankiに登録して瞬間英作文で回しています。

ちなみに、副詞的に使われる形容詞の例は他にも「eat healthy(健康的な食事をする)」「go to bed hungry(お腹が空いたまま寝る)」とかあります。


へりくだる

自分や自分が所属するグループを卑下する笑い。自分の身を削って笑いを取るので「かつおぶしトーク」とか言ったりします。


I'm very lazy.

> I am the king/queen of laziness.
私はズボラの王/女王だ。

「the king/queen of A(悪習慣や欠点)」で「~の王/女王」なんですよね。「procrastination(先延ばしすること)」「indecisiveness(優柔不断)」「pickiness(好き嫌い)」とかアリかも。


My cool head warns me to stop eating junk food, but my stupid tongue can't help choosing "tasty" over "healthy."
僕の冷静な脳はジャンクフードを食べるなと警告するんだけど、僕のバカな舌は「健康に良い」よりも「美味しい」をついつい選んでしまうんだ。

「cool head(冷静な頭脳)」に対して、「stupid tongue(バカな舌)」を使う。「tasty」と「healthy」でちょっと韻を踏んでる感じに。


Since the Japanese population is declining,
日本の人口は下がっているので、

so you might want to put Japanese people on the list of endangered species.
日本人は絶滅危惧種リストに入れたほうがいいかもしれません。

本来は動物に対して使う「endangered species(絶滅危惧種)」を人に使う。


Anyone can take their eyes off the road, and there are a crazy amount of reckless drivers, so I would say driving is still too early for Homo sapiens.
誰しもわき見運転をすることはあるし、乱暴な運転をする人はおかしいくらい大量にいる。だから、人類・ヒトに車の運転は時期尚早かなって。

「people/humans」を「Homo sapiens」に置き換える。


ウケないことも多々ある

お笑いに限らずたとえ話をするときにも言えることですが、例えば相手がフィリピン人なら、フィリピン人に馴染みのある単語「Jollibee」「Jeepney」などを使ったほうが通じやすくなります。

相手がサッカー好きであればサッカー用語を、医師や看護師なら、医学用語を使うと通じやすくなります。

つまり、相手を知れば知るほど、ウケる確率は上がる

とは言え、笑いのツボって人それぞれ違ったりするんですよね。ある人には大爆笑してもらえたネタを、違う人に話すとまったくウケないということは多々あります。

また、大人しいタイプの人や真面目な人は、何を言ってもウケなかったり(笑)

なので、スベリ倒してもあまり落ち込まず、単語のチョイス、言い方、イントネーションなどを見直しながら、試行錯誤していきましょう。



大切なのは「伝えたい」「喜ばせたい」

自信喪失したときのセルフクエスチョン

英語をやっていると、不定期的に自信をなくすときがやってきます。

失敗が続いたり、しばらく伸び悩んだり、TOEICスコアがなかなか上がらなかったり、上級者と比べて落ち込んだり。1万3千時間英語に触れてきても、そういうことは全然あります。おそらく死ぬまである。

そういうときに個人的に思い出したいと考えているセルフクエスチョンが、


「自分は英語で何を海外の人たちに伝えたいのか?」
「英語を使って、自分は何をすることで海外の人たちを喜ばせたいのか?」


です。ここで言う「喜ばせる」は「助ける/サポートする/笑わせる/問題を解決して上げる」などの総称です。

上述した川崎選手の動画のコメントを見ていると、「彼は自信を持って英語を話している」といったコメントをよく見かけるのですが、たぶんご自身では「英語に自信がある」という意識はないんじゃないかと思っています。よく「My English is not good enough.」と仰ってますし。

7年くらい英会話をやってきた僕も、英会話に自信があるかと問われると、前よりは格段に話せるようになったとは言え、「Yes!」と自信を持っては言えないなと。

だって、YouTubeとか観ていると、人生を何回か繰り返しても永遠に敵わなさそうな、自分よりも圧倒的に英語ペラペラな人たちがいるわけですよ(ノД`)・゜・。

そして、「間違えたらどうしよう」「笑われたらどうしよう」という思考にとらわれてしまうと、なんかうまく英語が出てこなくなってしまうときがあるんですよね。

ところが、純粋に「相手に自分の考えを伝えたい」「相手を笑わせたい」「相手に興味深い話をして上げたい」みたいな意識でいると、けっこう英語が出てくるんです。

おそらく川崎選手も、ファンやリポーターの人たちに喜んでもらうために、自分の考えを何とかして英語で伝えたい、ジョークでみんなを笑わせたいという気持ちでインタビューに臨んでいて、自信があるかどうかとか、「間違えたらどうしよう」とかは脳裏にすら浮かんでいないんじゃないかと推測しています。


「伝えたい」「喜ばせたい」が継続の力になる

「自分の考えを何とかして英語で伝えたい」「英語で人を喜ばせたい」という気持ちは、毎日の勉強や英会話を継続するための強力な推進剤になるはず。

川崎選手がメジャーに行った2012年頃の動画を観ていると、知っている単語を並べて話しているだけだったのが、2017年の動画では、文章で話す割合が確実に増えているんですよね。継続は力なり。





We don't laugh because we're happy. We're happy because we laugh.
(幸せだから笑うのではない。笑うから幸せになれるのだ)
[William James]



 
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