TOEIC 第221回(06月25日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約6分(3627字)
公開:2017-06/27

43回目のTOEICの公式認定証が返ってきたので、振り返ってみました。各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。
 

リスニングパート

リスニングパート全体

Part 1・2・4はそこそこできたと思いますが、Part 3で1セット全滅しました。他にもいくつか分からない問題があったので、今回は450点前後だと思います。

● やっぱりナレーターが速い

今回もPart 1からナレーターが速かったです。なんかもう最近ずっと言ってる気がしますが(笑)

最近「Netflix」で「私はラブ・リーガル」を観ているのですが、ドラマのほうがもちろん、音も崩れてるし、音の連結・消失も激しいとは思います。

ですが、速さの点では、TOEICのナレーターも負けてないなと。

本試験にも『公式問題集』にも出てこられる、例の早口のオーストラリア人男性なんか、200 wpmを完全に超えてるときもあると思うんですよね。

次のカナダ人YouTuberのSharlaさんが、だいたい200 wpm前後で話しておられます。




必ずしも映画やドラマでトレーニングする必要はないですが、TOEICのナレーターの速さに慣れることは重要です。

先月満点が取れた大きな理由の1つは、この1年、TOEICや英検の素材で【 速聴 】してきたから、というのがあります。


ある程度聞き取れるまで練習した音声で「速聴」する
→ リスニング時の処理速度が速くなる
→ 脳の処理リソースに余裕が生まれる
→ Part 3・4では音声を聞きながらマークしやすくなる
→ 音声が終わると同時にマークも完了しやすくなる
→ 次の問題の先読みに多くの時間を回せるようになる


特にリスニングで400点以上ある人は、普段のトレーニングで、オリジナルのスピードで聞き取れるようになるまで練習したら、1.2~1.5倍速のスピードでも瞬時に聞き取れるまで練習しておくと、数ヶ月後に幸せになれます。


● アクセントの強いイギリス人女性降臨

おそらく、4月のTOEICにも降臨されたであろう、アクセントの強いイギリス人女性が今回もお出ましになられていました。

アクセント的には、ボニー・ウィコットさんに近い感じがしていますが、アクセントはもっと強いです。

アクセントが強いと、音を聞き取るほうに脳の処理リソースが取られるので、どうしても聞き取るスピードが遅くなります

Part 3・4だと、多少聞き取れなかったとしても、会話の流れやコロケーションからある程度推測できるのですが、Part 1・2は情報量が少ないので、重要な単語やフレーズが聞き取れなかった場合、撃沈するんですよね。


ただ、このイギリス人女性、発売されている3冊の『公式問題集』には出てないんですよね。恥ずかしがってないで出ておいでハニー。

公式問題集のイギリス系のメインの女性ナレーターはかなり聞き取りやすいアクセントなので、あまり練習にならないと感じています。



最近新しく発売されたこの本も、一通りザッと音声を聞いてみたのですが、いつものメンバーのみでした。

「公式スピーカーによる音声CD付き」という謳い文句が書かれてありますが、すべての公式スピーカーが入っているわけではないので……なんかちょっとズルい(笑)


Part 1:やや難

No. 6を間違えたかもしれません。なんか聞いたことのない感じのセンテンスがいくつかありました。新しいパターンかな。


Part 2:普通

最近流行りの「距離が遠い間接応答問題」の割合がすごく多かったです。

正確な数は分からないですが、感覚的には3割くらいあったような。

3問くらい自信のないものもありましたが、けっこうキャッチアップできたと思います。去年はすごく苦手だったので、かなり成長したなと。勉強した内容は「TOEIC 第220回(05月21日) 結果・感想・難易度まとめ」をご覧下さい。

完璧に聞き取れるレベルにはまだまだですが、重要なところをしっかり聞き取れる割合が増え、消去法の精度も上がってきたので、正解が選びやすくなりました。



『新形式精選模試リスニング』のTest 3-Q22の設問の英文にかなり近い問題が出ていました。この模試を解いたときは間違えたのですが、しっかりトレーニングしたお陰で、試験時は瞬時に聞き取れたので正解を選ぶことができました\(・ω・)/

聞き取れなかった音声は、【 脳内ディクテーション 】と【 フラッシュカード瞬間英作文 】でトレーニングするのが自分の鉄板になっています。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:難

Part 4:普通

去年よりも、Part 3がちょっと難しくなってるように感じるんですよね。気のせいかもしれないですが。

今回は、例のイギリス人女性と、オーストラリア人男性が早口過ぎるのもあって、何の話かサッパリ分からないセットが1つありました(˜∀˜;)

また、三人の会話が3セットありました。あれ、いつもより多いなと感じたんです。

TEX加藤先生もブログ記事「2017年6月TOEIC感想」で仰っておられたので間違いなさそうです。


あと、図表問題で「座席表」が描かれていて、「どれを選ぶか?」みたいな問題がありました。座席表を見たら、やはり「窓側/通路側」を聞き取る必要があるなと予測できます。


Part 3・4は、僕がまだヒッカケを見抜く精度が低いんですよね。あまり良く聞き取れなかったパートは、部分的に聞き取れた単語から類推したり、流れを予測して選んでることも多いんですよ。

だから、おそらく巧妙な不正解の選択肢をいくつか選ばされている可能性はある気がしています。

毎回満点を取る方々は、こういうところをしっかり聞き取って、正解を選べてる割合が、僕より多いのではないかと考えています。

いずれにせよ、地道にリスニング力を上げていくしかないので精進して参ります!ヾ(゚Д゚ )

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


【結果】リスニングスコア:445点

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リスニングパートのアビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」をご覧下さい。

TEX加藤先生のブログ記事「2017年6月TOEIC公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム1」みたいです。


L1:93% → 1問
L2:86% → 3問
L3:94% → 1問
L4:85% → 7問
L5:94% → 1問


「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「12問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は2問間違い、Part 3・4は10問間違いということになります。

また、12問間違えたということは、495-60=435になるはずですが、実際は445点だったので、2問カウントされない問題があったようです。


● 難易度の高いフォームだと厳しいレベル

5月TOEICのように、易しいフォームだと満点が取れたりしますが、難しいフォームだと、今回みたいに450点を切ることもあるレベルです。

僕の場合は、


(1) 自分が聞き慣れていない語彙・フレーズが出てきたとき
(2) 自分が出会ったことのない会話・トークの流れのパターンが出たとき
(3) よくある設問パターンではあるが、正解がいつもとは違うパターンであるとき


に間違えていることが多いと感じています。

(3)に関しては、多解きで解決できますが、(1)と(2)に関しては、もう1つ1つつぶして聞き取れる&覚えていくしかないんですよね。

上述した『公式TOEIC L&R トレーニング リスニング編』で勉強していますが、まだまだ未知のフレーズ、読めるけど瞬時に聞き取れないフレーズ、うろ覚えのフレーズがたくさんあるなと。

毎回満点を取得されているAkiさんのブログ記事「聴けているフリはもうやめる」を拝読していると、聞き取れないものを1つ1つつぶしていく地道な作業が「常に満点」への道だなと。

そんなわけで、上述したように、リスニングパートは引き続き、【 脳内ディクテーション 】と【 フラッシュカード瞬間英作文 】で地道にコツコツやっていきます。



リーディングパート

リーディングパート全体

リーディングパートは全体的に難しいと感じました。何とか最後まで解くことができましたが、ここ最近では個人的には最も難しい部類に入ります。

カンでマークした問題が外れまくってたら、900点切る可能性も十分ありそうです(;´∀`)


Part 5:難

問題自体はそんなに難しかったわけではないのですが、前半に、簡単に解ける問題が少なくて、いつもよりかなり時間かかりました。という意味でやや難。

後半は、空欄の前後で解ける問題がいくつかあったので、少しキャッチアップできましたが、それでもPart 5が終わったのは、13:56で、自分のタイムテーブルから2分ビハインドになりました。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 6:やや難

3つめと4つめの文章が難しかったです。

特に4つめの文書は、メールや手紙ではなく、タイトルもなく、話の内容が分かりづらいタイプでした。Part 6でこういうのがくると僕の読解力だと厳しいですね。

14:06に終わったので、タイムテーブルから4分ビハインドになりました。


Part 7 MP:激難

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。

今回は特に、どの文書も難しかったです。英文量も多く、問題も悩むものが多かったです。

確かDP(ダブルパッセージ:2文書問題)だったと思いますが、市役所の文書がすごく難しかったです。満点ホルダーのサンミンさんのツイートによると、難題の部類に入りそうです。

満点ホルダーですら難しいと感じる問題を、アラサーになってから英語を始めた純ジャパの僕が解けるわけがない(笑) こういう文書を正確にスラスラ読めるようになるレベルには、あと数年かかる気がしています。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


Part 7 SP:普通

SP(シングルパッセージ:1文書問題)

SPの中盤~後半はそんなに大変でもなかったのですが、1題目から英文量が多いものが多かったです。「2問付き文書でここまで読ませるか?!」というものがいくつか続きました。



雰囲気的には、『公式問題集 新形式問題対応編』のTest 1 Q147-148や、『公式TOEIC L&R 問題集1』のTest 1 Q153-154のような感じです。

2問付きの文書は、基本的に本文を読むのに2分かけてはいけないんですよね。設問と選択肢を読んで、必要があれば本文に戻ってチェックする時間も含めて2分で解かないといけないです。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編


話はそれますが、1つめの文書が面白かったです。

本のレビューだったのですが、その本の内容が「恋する二人が手紙でやりとりする」というもので、ストーリーが切なくてロマンチックでした。TOEICにしてはめずらしい感じ。


【結果】リーディングスコア:425点

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リーディングパートのアビメの詳細な見方は「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」を参照して下さい。

リーディングパートもTEX加藤先生のブログ記事「2017年6月TOEIC公開テスト正解数換算表」で誤答数を出しておきます。


R1:68% → 7問
R2:71% → 5問
R3:80% → 7問
R4:88% → 3問
R5:95% → 1問


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って正確な誤答数が出せません。

● Rも難易度が高いと450点を切る

リーディングパートは、新形式に変わるまでは、450点を超えることが多かったですが、新形式以降は450点を切ることが増えてきました

【参考】TOEICスコア戦績&総勉強時間


2015年頃に比べたら、僕のリーディング力は確実に上がったと感じています。

特に英検を勉強するようになってから読めるジャンルが増えましたし、【 速音読 】を4ヶ月やったことで読むスピードも上がりました。でも、TOEICのリーディングパートの平均スコアは、旧形式の頃より下がっているんですよね(笑)

7月のTOEICは久しぶりに易しいフォームで、いつもギリギリの僕ですら4分も余りましたが、7月以外のTOEICは基本的に難しいと感じる回が多かったです。

この数ヶ月は「タイムマネジメント」のスキルを向上させるために、コマ目に問題を解いてきたことで、最後まで解ける割合は上がってきました。

ですが、難しい英文や難しい問題の割合も増えているので、正当率が下がっています。その結果、450点を切っている感じです。


リーディング400点までは、おそらくそんなに難易度は上がっていないので、いつもお伝えしているように、4~6回分の『公式問題集や模試』のリーディングパートの英文を精読した上で通読すれば、400点は超えられるはずです。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」

ですが、450点を超えようと思うと、これだけではキツそうです。スコア最優先なら多解き(=問題を解くスピードを上げる&問題・言い換えパターンのストックを増やす)をするか、急がないのであれば多読(=速読力と正確に理解する読解力)を取り入れる必要がありそうです。

【参考】英語「超」上級者は例外なく多読していた件



他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

Jet Bullさん:第221回TOEIC公開テスト感想
ふーじーさん:第221回TOEIC(2017年6月25日)ふりかえり
TEX加藤先生:2017年6月TOEIC感想
花田徹也先生:6月25日TOEIC(第221回)に関する講評・速報・感想



 
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