英語学習者に贈る!目標を見つけるための5つの質問

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対象:目標が見つからない/「英語+何か」の「何か」が見つからない  
読了:約8分(4625字) 
公開:2015-05/02 
photo credit: FA Carlsberg Vase Final 2009 via photopin (license)

英語学習は、短期のものであったとしても、目標を明確にすることができれば、今やるべき勉強やテキストが明確になり、その結果、モチベーションも上がる=勉強を続けやすくなる=継続は力なり、になります。

とは言うものの、「自分が何をやりたいのかよく分からない」という方も多いと思います。そういった方が、目標を見つける手助けとなるようなセルフ・クエスチョンをまとめてみました(・∀・)b
 

1. 目標を見つけるための5つの質問

(1) 海外で or 国内で働きたい?

まず最初の質問です。

将来的には、海外で働きたい(勉強したい)ですか?それとも、国内で働きたいですか?

もし、海外で働きたいのであれば、当然ですが、海外に滞在する必要がありますよね。となると、どういった英語力が必要になりそうでしょうか?

例えば、オンライン英会話の記事レッスンなどで「ディスカッションができる英語力」よりも、「滞在先で使える英語力(サバイバル英語力)」を身につけることのほうが、優先順位は高いのではないでしょうか?

TOEICを4年くらい勉強してきた結果、海外で暮らすのであれば、サバイバル英語力が身につきやすいTOEICをやっておくのは、意外と効率的ではないかと考えています。

確かに、TOEIC(LR)のためだけに勉強するとスピーキングは身につきにくいです。

ですが、TOEIC対策本の音声と英文を使って【 暗唱 】や【 通読 】でトレーニングすると、海外で仕事したり、暮らしたりする際に必要な語彙・表現が身につきます。例えば、レストランで注文したり、電車のアナウンスを聞いたり、広告を読んだり。

【参考】TOEIC初心者が確実に600点取れる6つの戦略と勉強法


TOEIC 910点に到達してから、オンライン英会話を2年やってきましたが、フリートークや記事レッスン中心だと、自分の考えを述べる英語力は身につくのですが、英語圏で生きていくのに必要な「サバイバル英語」は身につきにくいと感じています。

【参考】オンライン英会話を500回受けたので効果と注意点をまとめてみた


このように、「海外で働きたいのか?それとも国内で働きたいのか?」によって、必要な英語力は変わってくることが分かります。


海外で働きたい方は、次のブロガーさんの記事を読んでおくことをオススメします。僕は海外で働いたことはないですが、同じような話をよく聞きます。

【参考】海外就職のために“絶対的に”必要だと感じた5つ!英語力よりも重要な事


(2) どの国に行きたい?

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photo credit: Yak-52 via photopin (license)

海外で働くとしたら、行きたい国はありますか?

例えば、オーストラリアに行きたいのであれば、あらかじめオーストラリア人と話しておくことで、オーストラリア英語に慣れることができますし、オーストラリア人の国民性、文化や習慣について学んでおけば、向こうでより充実した生活が送れるはずです。

最近試したオンライン英会話スクールの「DMM英会話」には、オーストラリア人の先生が一応おられるのですが、予約が取れなさそうなので(笑)、外国人とつながりやすいSNS「Lang-8」のコミュニティ「SKYPE ME」などで、価値観や趣味の近いオーストラリア人を見つけるのもアリだと思います。

国によって、言葉や習慣は変わってきますし、国民性も違いますよね。ですので、可能であれば、SNSか何かでオーストラリア人の友達を作ってから行ったほうがいいかなと。あわよくば、ホームステイさせてくれるかもしれないですしね(`・ω・´)b

また、行きたい国がない場合は、「今一番学びたいことは何か?」を基準に考えてもいいです。

例えば僕は、世界一幸せな国・デンマーク学力世界1位のフィンランドとか興味あります。

インターネットのお陰で、世界中のことを瞬時に知ることができる時代になってきたので、全知全能にでもなったかように錯覚してしまいがちです。

しかし、「情報として、知識として知っている」ことと、実際に現地に行って「自分で体験して知っている」ことには、大きな違いがありますし、人に何かを説明するときにも体験していたほうが説得力が出てきます。


(3) 日本を案内したい?

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photo credit: Toyama Castle - 05 via photopin (license)

「海外に行くよりも、日本にやって来る外国人を案内したい(サービスを提供したい)」という方も多いと思います。

2020年にはオリンピックも開かれますし、政府も「訪日外国人を3000万人に増やす」と言っているので、確実に需要は増えるでしょう。

外国人に英語で案内するとなると、どういった英語力が必要になりそうでしょうか?

おそらく「TOEICで高得点を取る」「ニュース記事で英語でディスカッションできる」よりは、「日本の文化・食べ物・慣習・国民性について英語で説明できる」ようになることのほうが優先順位は高いですよね。

しかも、日本国内にいるので日常生活では英語を使う必要はなく、案内するのに必要な英語力(=限定された英語力)さえ身につければいいので、ネイティブレベルの英語力は要らないということになります。


また、外国人を案内する仕事を本格的にやりたくなったら「通訳案内士」の資格を取るという選択肢も出てきます。勤め先や観光地によっては、「英語だけでなく、韓国語か中国語かスペイン語も話せたほうがいいな」となるかもしれません。

さらに、「日本を紹介する」と言っても、紹介する内容、紹介の仕方も千差万別です。

観光名所を歴史を交えて紹介するのが好きな人もいれば、伝統芸能を紹介したい人、職人さんの技術を紹介したい人もおられると思います。

また、ブログに英語で書いて説明する方法もあれば、バイリンガールのちかさんみたいにYouTube動画で日本を説明する方法もあります。

そう考えると、選択肢はいくつだってある。言うなれば自由。

このように、国内で働くとしても、「国内で日本を案内したい」のかどうかによって、必要な英語力は変わってくることが分かります。

【参考】日本を英語で紹介するための本5選


(4) 外資系?職種は?起業?フリーランス?

国内の外資系企業で働きたいのであれば、TOEICで高得点を取っておいたほうが有効だと思いますが、英語圏の企業で働きたいのであれば、TOEFLやIELTSで高得点を取っておいたほうが強いのではないかと思います。

【参考】IELTSとTOEFL 違いは何?|イギリス留学ブログ

また、

  • 国内の外資系企業で働くのに必要な英語力
  • 海外の企業で働くのに必要な英語力
  • 海外に進出している日本企業で働くのに必要な英語力

  • も違うはずですよね。

    さらに、どういった職種に就きたいですか?営業・販売・企画・開発…それぞれの職種によっても必要な英語力は変わってきます。


    逆に、「企業で働くよりも、起業したい」のであれば、交渉するのに必要な英語力が必要になるかもしれないですし、「フリーランスでやっていきたい」のであれば、英語でブログを作って、portfolio(作品)を紹介したほうが仕事のオファーがきやすいかもしれません。

    このように、

  • どういう業界・業種で働きたいのか?
  • どの職種で仕事をしたいか?
  • どういう形態で働きたいか?


  • によっても、必要な英語力は異なってくることが分かります。


    (5) そもそもなぜ英語をやり始めたのか?

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    英語の勉強を始めたのは、どういった理由からでしょうか?

    僕の場合、「外国人と世界のさまざまな問題について話し合うことで、いろんなアイデアをシェアしたい」というのが、英語を学ぶ大きな理由の1つになっています。

    世界のさまざまな問題について、自分の意見を述べるようにするためには、

  • 自分の意見を述べるための表現
  • 相手の考えに賛成・反対する表現
  • 世界のさまざまな問題の背景知識

  • などを身につける必要がありますよね。となると、「英検1級の勉強は、僕が身につけたい英語に近いのではないか?」ということに気づいたりしてきます。


    このように、英語の勉強を始めた理由を思い出して(=原点回帰して)みることで、目標が見えてくる場合があります

    そして、「その目標に近づくためにはどういった英語力が必要か?」と自問してみることで、今やるべき勉強や自分に合ったテキストは、自ずと見つかってきます。



    2. セルフクエスチョンで大切なこと

    ● 明確な目標がすぐに見つかる人なんてマレ

    10~20代の人は、目標がすぐに見つからなかったとしても全然OKです。

    むしろ、大学3回生までに将来の明確な目標が決まる人なんて少数派ですよ。卒業して働かないといけないから、自分を誤魔化してる人も多いのではないかと。

    普段いろんな世代の人と話す機会がありますが、自分が本当にやりたいことなんて、50~60代になっても見つかっていない人のほうが多いですよ。

    そして、目標がなくても人生を謳歌している人もいるという事実。

    僕も今、自分らしい人生を生きられていると感じていますが、その一方で、自分がやるべきことはまだ他にある気もしています。そういう意味では、僕自身、まだ目標は見つかっていないとも言えます(笑)

    マクドナルドの創業者であるレイ・クロックが、マクドナルド兄弟のハンバーガーに初めて出会ったのは52歳のときですし、ケンタッキーフライドチキンを創業したカーネル・サンダースは、当時すでに60歳を超えていたそうです。


    ● 3ヶ月~半年に1回は振り返る

    英語力が上がってくるとやりたいことが変わることがあるので、3ヶ月~半年に1回くらいは、自分の目標ややりたいことについて考え直す時間を持つといいと思います。

    目標を見つけることが大事というよりも、自分のことを見つめる時間を持つこと自体が大事だと感じています。

    特に忙しい人ほど、見失いがちなので、定期的にそういう時間を持ったほうがいいなと。


    ● 今を大切に生きていれば道は開けるっぽい

    テレビ朝日の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」でホリエモンが、次のように言っていました。


    今、一生懸命やっていないから、過去のことをクヨクヨ悩んだり、未来に不安を感じたりする。「今、自分は最高のパフォーマンスを出しているか?」と考えていると、気持ちはマイナスにならない。


    これ、ホントにそうだと思います。

    今の環境で、学びたいこと、楽しめることを一生懸命にやることが大事。
    ※ただ、ブラック企業にお勤めの方は、無理しすぎないで下さい。

    以前コールセンターで働いていたときに、ひたすら本を読んで仕事で実践していました。ロジカルシンキング、分かりやすい説明の仕方、文章の書き方、問題解決の技術、クレーム対応、経営者の自伝、自己啓発、ビジネス書などなど。

    当時の僕はフリーランスで生きていくつもりはなかった(フリーランスは優秀な人にしかできないと思っていた)ので、正直、「こんなこと学んでも将来の役に立つんだろうか?」と思いならが読んでいた本、実践していたこともたくさんあります。

    それでも、当時の僕は本から学び、仕事で実践することが楽しかったんです。

    僕は要領が悪くて仕事できない社員だったので、上司たちは「君はムダなことをしているね…」みたいな感じでしたし、同僚たちも「たかだかコールセンターで真面目に仕事しても無意味だ」という人ばかりでした。

    ですが、その仕事を通して、僕が本から学んで実践していたことが、今このブログに生きているんですよね。

    スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学のスピーチで、「点と点は(今やっていることは将来必ず)つながる」と言っていましたが、体験的にとても共感しています。



    ですので、今の環境で学びたいこと・楽しめることに集中しつつ、定期的にセルフ・クエスチョンの時間を持つようにすることで、「自分はこういう方向に進みたいんじゃないか?」というのが少しずつ分かるようになってくるはずです(・∀・)b
     
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