オンライン英会話 初級者は「自分を英語で説明できる」ようになれ!

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対象:英会話初心者/ほとんど話せない 
読了:約10分(6076字) 
公開:2017-06/05 
更新:2018-09/04 部分的に加筆・修正 

2012年の初めに「EnglishTalk」というスクールで、オンライン英会話を始め、5年経ちましたが、英会話というのは準備力の賜物(たまもの)だと感じています。

ギタリストがアドリブでソロを弾けるのは、毎日毎日いろんな曲を何度も繰り返し練習することで、手が勝手にフレーズを覚えているからですが、それと似てるなと。

お笑い芸人もそうです。彼らが即興で面白いことが言えるのも、普段から面白いことを探していて、どの順序で話し、どういう言葉を使えば笑いが取れるかを考え、ストックしているんですよね。

英会話もこれと同じです。

自分が話したいことというのは、英語でも日本語でもそんなに変わりません。なので、自分のことについて、あらかじめ英語で言えるようにしておけば、とりあえず初級レベルの会話は何とかなります

話すネタのストックが増えれば増えるほど、スラスラっと話せることが増えてきますよ。
 

「自分を英語で説明できる」が大事な2つの理由

(1)「自分のこと」は記憶に残りやすい

第二言語習得を研究されている応用言語学者の白井恭弘教授が、著書で次のように説明されています。


カーネギーメロン大学の日本語プログラムでは、ゼロから初めて週4時間、3ヶ月ちょっと勉強すると、15分の会話ができるようになります。中心となる言語活動は、自分のことや友だちのことについて話す、学生同士のインタビューです。

ここで大事なのは、自分のことについて話すということです。これまでの心理学や脳科学の研究で、他人のことよりも自分のことの方が記憶に残り、また脳の中でも自分のことについて処理する部位が異なっている、ということがわかっており(P. 136~137)




このことは、2012年頃からオンライン英会話をやってきて痛感しています。

また、仕事や趣味など、自分に関係することは英会話でよく話すことになる → フレーズが定着しやすい → スラスラ言えるようになるんですよね。

あと、これは推測ですが、自分の興味のあることは、過去に自分が体験してきた「エピソード記憶」と結びつきやすいので、長期記憶に残りやすいという側面もあるんじゃないかと。


(2) 「全然話せなかった」がなくなる

自分に関する英文をたくさん作って、暗唱してスラスラ言えるようにしておけば、「オンライン英会話で全然話せない!」がなくなります。


先日、オランダに関する興味深い事実を知りました。
オランダって、英語が母国語ではない80ヶ国中、英語力がトップなんですよ。

そのオランダに在住の倉田直子さんの「94%がバイリンガルに!オランダ小学校の英語教育はここがスゴイ」によると、オランダのある中学校の先生は、英語の授業で次のようなことを心がけているそうです。


(英語で)自分のことを話すことを意識させる。

自分自身の言葉で話すように仕向けている。話のトピックは、自分のことや家族のことなど、身近な話しやすい題材を選ばせる。


また、ロスで英語を教えておられる、バイリンガルのJunさんも、自分のことについて英語で言えるようにすることの大切さを動画で説明されています。


私はロサンゼルスで、日本人を対象にマンツーマンの英会話の学校をこれまでやってきましたが、主婦からビジネスマン、全部のレベルに日常英会話を教えてきました。

で、これまでいろんな日常英会話を上達させる方法をいろいろ教えてきたのですが、最終的に最も効果的だったのが、Journaling(自分が人と話したい話題について書くこと)になるんですね。




また、元米Google副社長兼日本法人支社長の村上憲郎さんも、薦めておられます。


最初のうちは、外国人相手に何を話していいのか、話のきっかけがつかめないなど、いろいろ困ることもあるでしょう。

そこでオススメしたいのは、自分自身に関する100の文章を、もちろん英語で、前もって作って丸暗記しておくということ。

仕事、家族、友人、趣味、スポーツ、出身地、好きな食べ物……。まず自分について100パターンの英文を作っておくのです。(P. 120)




僕も最初の1年くらいは、とにかく自分のことについて話せるように頑張りました。「Evernote」に、「よく質問されること」「自分が話したいこと」を英語でまとめていました。

100個作ったかどうかは分からないですが、かなりたくさん作ったのは間違いないです。100個も作ると、会話でまったく話せないということはなくなります。



自分を英語で説明できるようにする方法


ここでは、自分のことを英語で説明するための具体的なやり方をまとめていきます。全部で4ステップあります。


Step 1:自分説明書の作成
Step 2:暗唱する
Step 3:英会話をやる
Step 4:自分説明書を修正する


1つ1つ詳しく説明していきますね。

Step 1:「自分説明書」の作成

1-1 英語超初心者→本を参考にする

「いきなり英語で書いていくのは難しい」という方は、次のような自己紹介本を参照して書くといいと思います。


文庫サイズで、安くて小さくて薄くてどこにでも持っていけるのでオススメです。



「より実践的なものがいい」という方は、こちらをオススメ。

上述した『中学英語で自分のことを話してみる』は、単文で構成されていますが、この『1分間英語で自分のことを話してみる」は複数の英文で構成されていて、いろんなトピックで1分間、英語で話せるようにするための本なので、より実用的だと思います。

次の記事にも、「自分について英語で言えるようにする系」の本をいくつか紹介していますので、よかったらどうぞ(=゚ω゚)ノ

【参考】オンライン英会話に最適!レベル別おすすめ教材・テキストまとめ


1-2 少し英語ができる人

瞬間英作文 】などをやっていたりして、ある程度英文を作るスキルがある方は、次のことについては何度も話すことになるので、あらかじめ準備しておいたほうがいいです。


● よく聞かれることリスト 32トピック

◆ 頻繁に聞かれること ◆

● レッスン時間が朝なら今日の予定、夜なら今日一日何をしたか
● 英語(英会話)を学ぶ理由
● 将来の夢・目標
● 社会人 → 仕事の内容
● 学生 → 好きな科目、部活、専攻、研究内容
● 趣味
● 今ハマっていることとその理由
● 好きな食べ物とその理由
● 嫌いな食べ物とその理由
● 好きな音楽とその理由
● 好きな映画・ドラマ・TV番組のあらすじとその理由
● 好きなマンガ・アニメ・本のあらすじとその理由
● 行ったことがある国について
● 自分の得意なこと
● 自分の苦手なこと
● 夫・妻、彼氏・彼女について
● 両親について
● 兄弟について
● ペットについて
● 友達について
● 会社の上司・同僚・部下
● 学校の先輩・同級生・後輩について

◆ そこそこよく聞かれること ◆

● 自分の性格
● 自分の体質(太りやすい、寒がり、口内炎できやすいなど)
● 出身地の慣習・文化・県民性
● 今住んでいる場所、引っ越してきた理由
● 子供の頃の趣味・よく遊んだこと
● 学生時代好きだった科目・熱中したこと
● 人生で最も幸運だったこと、ターニングポイント
● 人生で後悔していること
● 尊敬している人・歴史上の人物


全部で32トピックあります。細かく分ければもっと増えますね。

これくらい書いて暗唱しておけば、自分のことについて何を聞かれても、どれかにつなげられるはず……いや、強引につなげていく感じで(笑)


また、1トピック当たり50~100 wordsくらいを目安にするといいです。

あまり短いと話がすぐに終わってしまいますし、逆に長すぎると次の暗唱する作業が大変になります。ワード数は無料で使えるサイト「WordCounter」を使うといいです。

また、「英辞郎Weblio英語例文検索」などの和英が使えるオンライン辞書を使うと作業が捗ります。

あと、次の記事ではライティングに便利なサイトをご紹介しているのでぜひ!

【参考】英語学習で重宝するオンライン辞書&便利サイトまとめ


● 何に書くか?

アナログ派の方はノートにまとめていくといいです。暗唱が完全にできていない場合のカンペにもなりますから(笑)

デジタル派の方は「Evernote」は検索機能があるので便利ですが、PC上でいろんな画面を開くと、「Alt+Tab」の切り替えとかでわずらわしいかもしれません。


Step 2:暗唱する

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書いて終わりにせず、必ず暗唱して下さい。

もし英会話で、Step 1で作成したカンペ(自分説明書)を見ながら答えていると、先生に「見ないで言いなさい」と注意されることでしょう(笑)


自分説明書をスラスラ言えるようになるまでやります。1日やっただけではすぐに忘れるので、10~20日間くらい毎日やったほうがいいです。

暗唱したものが増えれば増えるほど、英語で話せることが増えてきますし、話すスピードも上がってくるはずです。

スピードの目標は120~150 wpmくらいかなと。参考までに、英検準1級のリスニングのPart 2(説明文問題)がだいたい130 wpmくらいです。

このスピードで暗唱できるものが増えてくると、英会話がスムーズに進むので楽しくなりますし、発音練習もきちんとやっていればリスニングで聞き取れる割合も増えてきます


また、自分説明書は最低でも30個くらいは作って、Step 3の英会話に臨んだほうがいいです。レッスン途中でのネタ切れ防止のために(笑)

「好きな映画やドラマ」「好きなマンガ」「好きな本」など、「自分が好きなもの」「興味あること」はたくさん書けると思うんですよ。なので、50個くらいまでは十分増やせると思います。


Step 3:英会話をやる

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オンライン英会話などを利用して、毎日最低30分でも話す機会を作るようにして下さい。

理由は2つあります。

1つは、会話をすればするほどスラスラ言えるようになって流暢さが向上するからです。

もう1つは、実際に会話してみることで、

「あれ、この説明だと通じないな」
「発音を間違えてた」
「先生に訂正してもらえた」

などのフィードバックが得られるからです。このフィードバックは、一人で暗唱しているだけでは気づけないことなんですよね。

オンライン英会話はこの5年で、2109レッスン(878時間)受けてきましたが、


(1) 暗唱瞬間英作文などでアクティブ語彙(使える語彙)を増やす
(2) オンライン英会話などで実際に会話して、流暢化の促進&FBを得る


この2つは、スピーキングの上達に不可欠だと感じています。詳しくは次の記事で。

【参考】めざせ英語ペラペラ!スピーキング上達に不可欠な3つの練習


Step 4:自分説明書を修正する

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英会話中に気づいたことや、通じなかった説明、通じなかった発音、訂正された文などを元に、自分説明書を修正します。

また、普段TOEICや英検などを勉強していたり、映画やドラマを見ていてると、「あ、この表現のほうが自然な感じがする」「文法を間違えてた…」といった具合に、自分説明書の改善点が見つかるんですよ。そういうときも随時修正していきます。

この「自分説明書の作成 → 暗唱 → 英会話で実践 → 修正」のPDCAサイクルを回し続けていれば、徐々にスピーキング力は向上してくるはずです。


あと、スピーキング上達を重視するのであれば、書き言葉であるリーディングよりも、話し言葉であるリスニングの時間を増やすことをお勧めします。詳しくは次の記事で。

【参考】スピーキングを伸ばしたいなら「聞く」時間を増やすべき5つの理由



自分説明書を作るときのコツ

● 想定される「Why?」について準備しておく


英会話で、日本人が気をつけるべきことの1つは、自分が何かを主張したら、必ずその理由や根拠を添えることだと思います。

例えば「野球が好き」と言ったら、ほぼ必ず「なぜ?」「野球のどういうところが好きなの?」などといろいろと聞かれます。「アメリカに行ったことがある」と行ったら、「どうしてアメリカに行ったのか?」「何が楽しかったのか?」などを聞かれます。


僕ら日本人は、「こんなこと聞いていいのかな?失礼じゃないかな」とか考えてしまって、質問を控えることも多いと思います。

ですが、フィリピン人を含め、多くの英語話者はガンガン質問してきますし、「I think/I like...」と言って後で、理由を説明しなかったら、「Why?」と聞かれる確率は高いです。

普段から理由を説明することを求められる機会が少ない人は、「Why?」の連発は面食らうと思います。

そうなると、「え、好きな理由なんて考えたことないわ…」みたいな感じで会話が止まります。ザ・ワールド!

オンライン英会話の先生たちは日本人に慣れているので、もしかしたら向こうが空気を読んで、それ以上質問してこないかもしれませんが(笑)、理由を説明するのは、英語を話す人にとっての暗黙ルールみたいなものだと思っておいたほうがいいです。

なので、「I think...」で始めたら、「because...」で理由を説明するクセをつけるようにして下さい。そして、就活生ばりに、想定される質問について答えと理由を用意しておきましょう。


● 添削してもらう

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自分が作った英文が「果たして、この文法は正しいのだろうか?」「こんな表現でいいのだろうか?」と不安になることもあると思います。

上述のJunさんも勧めておられますが「Lang-8」という無料で利用できるサービスがあるので、そこで自分が書いたものを投稿して添削してもらうといいです(・∀・)b

僕も2012年頃にハマって、かなりやり込みました。Lang-8について次の記事でまとめているので、参考にしてみて下さい。

【参考】価値観・趣味の合う外国人友達を作るのに最適なSNS 「Lang-8」


また、「SNSはもう疲れた」「他人の添削をするのはわずらわしい」という僕みたいな人は(笑)、添削サービスを利用する方法もあります。

例えば「フルーツフルイングリッシュ」では、ネイティブで添削のプロフェッショナルに添削してもらうことができます。

より正確な文法や、その状況・文脈に相応しい語彙の使い方を教えてもらえるので、とても勉強になります。

ネイティブによるプロの添削を受けてみた「フルーツフルイングリッシュ」」という記事に、添削前と添削後の英文、解説を載せたので、よかったら参考にしてみて下さい。

けっこういい値段するので、少しでも早く成長したい初級者、ネイティブ並みの英文を書けるようにしたい中級者向けのサービスだと思います。


● 瞬間英作文で「正確さ」と「流暢さ」が向上する

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先生に「ちょっと何言ってるかわからない」的なことを言われることはないでしょうか?

その場合、文法が崩壊している可能性もあります。

そこでオススメしたいのが、ブログのあちこちでご紹介している【 瞬間英作文 】です。

瞬間英作文をやっていると、自分のことについて書くときにも、


● 過去形・進行形・否定文・疑問文がすぐに作れるようになる
● 文型や動詞の語法を考えて英文を組み立てられるようになる
● 前置詞・冠詞・単数形複数形に強くなる


という感じで、文法的に正確な英文を作れるようになるため、こちらの英語が通じやすくなります

また、"瞬間"的に言えるようになるまで練習する → 英語が出てくるスピードが上がる → スラスラ書ける(言える)ようにもなります。

さらに、自分で正確に、瞬時に作れる英文が増えてくると、正確に、瞬時に聞き取れる&読める英語も増えてきます。4技能はつながっていますから(・∀・)b

【参考】英会話の上達に効果抜群の独学勉強法「瞬間英作文」




 
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