
公開:2012-11/19
更新:2014/01/15 一部・加筆・修正
この記事はしばらく更新できていないので、最新のTOEIC初心者向け参考書・問題集については、「TOEIC初心者が確実に600点取るための6つの戦略と勉強法(パート別)」でご紹介しているものをオススメします(*_ _)人
TOEICについて、TOEICの勉強法について教えてくれる指南書
著 者 | 中村澄子 |
対 象 | 全レベル |
特 徴 | TOEICの最近の傾向、問題の解き方 勉強の仕方が学べる 文庫サイズで安い |
音 声 | なし |
オススメ度 | ★★★★★ |
解 説 | ★★★★★ |
TOEIC講師で、TOEICの教室を開いておられる、中村澄子さんのTOEIC指南書。
問題集ではなく、
- TOEICついて
- 最新の傾向について
- 各パートの勉強の仕方
- 試験前の準備
- 目標点取得者の感想
など、知っておくと最短距離を歩めるようになる本です。
文庫サイズなので、サラッと読めると思います。しかし、書かれてあることは、TOEICを知らない人にとっては非常にプラスになることばかりだと思います。
勉強開始当初から今まで、モチベーションが下がったとき、勉強法に悩んだとき、何度も読み返しました。
2010年3月の発行なので、若干情報が古いものもありますが、ぜひチェックしてみて下さい。
TOEICの問題の解き方を解説してくれる「テクニック本」
各パートの問題の解き方やテクニックを学ぶための本です。TOEICはテクニックを知っているかどうかで、100点~200点くらい変わってしまいます。ですので、賢く早く900点 or 満点を取って卒業するために、テクニックを学ぶことは非常に重要です。
とりあえず3つ選んでみましたが、いきなりポチらずに(笑)、Amazonのコメントを参考にしつつ、書店でも読んでみて、文体・レイアウト・デザインも含めてご自身に合ったものを選んで下さい(*╹◡╹*)b
あともう一つ、注意点があります。
テクニック本はあくまでも、問題を解くためのテクニックを学ぶための本なので、説明に多くのページが割かれています。そのため、問題の掲載数は、どの本も基本的に少ないです。
ですので、テクニック本を2週間~1ヶ月くらいかけて、3周くらい回した後に、模試や問題集を解いて、音読・瞬間英作文(和文英訳)などのトレーニングをしていかないと、600点は取れません。
ちなみに、TOEICで600点を取るためには、約400問~600問くらいは必要です。模試1回が200問なので、模試2~3回分ですね。それを何度も解いて「TOEIC力」を高め、音読などでトレーニングしていくことによって「英語力」を高めていきます。
TOEICで高得点を取るためには、
- リスニングとリーディングの純粋な「英語力」
- TOEICの問題や英文に精通する「TOEIC力」
の両方が必要
ということは、ぜひ覚えておいて下さい。
僕もそうでしたが、これから先、700~800点台でたいていの人が伸び悩みます。その際、「英語力」か「TOEIC力」のどちらかが原因であることが多いんです。
この「英語力」と「TOEIC力」というのは、TOEICにおいて自分の弱点を分析をする上で、とても重要な概念なので、覚えておけば、プラトー(一時的に伸び悩む時期)の期間を短くすることができるはずです。
著 者 | TEX加藤 |
対 象 | TOEIC初心者向け |
特 徴 | 思わず読んでしまう楽しい解説 新書サイズでコンパクト 安い |
音 声 | 出版社サイトからダウンロード |
オススメ度 | ★★★★★ |
TOEIC満点講師のTEX加藤先生のTOEICの問題の解き方指南書。
挫折しやすい方のために、もっとも安くて薄い、でも良質なテクニック本を最初に持って参りました!(゚Д゚)>(笑)
著者のTEX先生が僕と同じ関西人の方で、例えに「ドラ◯エ」とか出てきたりして、笑いながら学べる素敵なTOEIC参考書です。
新書サイズで薄いので、読破しやすく、電車の中でも勉強しやすいと思います。
リスニングの音声はCDはではなく、WEBからダウンロード。iPodなどで聴くことを考えるとMP3変換の手間いらずです。
「とりあえず、TOEIC受けてみるか」という人が気軽に買えて、TOEICにはどんな問題が出て、どう解けばいいのかを知るのにベストなテクニック本だと思います。
少し余談ですが、TOEIC初心者・初級者の方は、TEX加藤先生のマイナビのインタビューは参考になるかもしれません。
著 者 | 塚田幸光 |
対 象 | TOEIC初心者向け |
特 徴 | 申し込み方法から問題の解き方まで 2色刷りで見やすく、レイアウトが秀逸 別冊の質もいい |
音 声 | ??? |
オススメ度 | ★★★★★ |
当ブログで紹介している、他のTOEIC講師の方ほど有名な方ではないかもしれないですが、個人的には信頼している、TOEICにお詳しい塚田幸光先生の本です。
2色刷りで、問題の見るべきポイント・聞き取るべきポイントが非常に分かりやすいレイアウトだなと思いました。別冊の『超・直前テクニック集』はよくまとまっていて、出先や試験会場に持っていくのにいいと思います。
出版社サイトで少し中身が見られ、詳細な説明もありますよ(・∀・)b
日本語からはじめる
新TOEICテスト20日間基礎強化ワークブック
「TOEIC講師にTOEICの教え方」を教えているTOEICエキスパート、ヒロ前田先生の英語初心者向けテクニック本。
英語自体が苦手な方は、こういう本から入るのもアリだと思います。
「英語は日本語に訳してはいけない」という話をよく聞きますが、僕はそれは間違ってると思っています。英語初心者は日本語に訳さないと理解できない語彙や表現が多いと思うんですよね。
900点を取得した僕でさえ、新しく覚えたての単語は「この単語、意味なんやったっけ?」って無意識に和訳していると思います。だから、最初のうちは和訳していても全然問題ないです。
ただ、和訳しないと理解できない語彙は、触れている回数が少ないことが原因なので、毎日音読したりして、和訳しなくても瞬時に意味が理解できるくらいになるまで、慣れ親しむ必要があります。
でも、一度日本語で理解した単語は、何度も音読することによって、いずれ和訳せずとも、単語を見た瞬間に理解できるようになっていきますので、ご安心下さい(^_-)-☆
この本は、他の模試を解いた後の、勉強の仕方も丁寧に解説して下さっているので、それも親切だなと思います。ヒロ前田先生のマイナビのインタビューもあるのでぜひ♪
解いた後の復習が大事な「模試」
上記のテクニック本で、各パートの基本的な問題の解き方を学んだら、下記の模試の中からとりあえず1冊を選んで、約2~3ヶ月かけて、徹底的にトレーニングします。僕は、模試の問題文・設問・選択肢を印刷して、
- 間違えた問題がなぜ間違えたのか
- 知らない or ウル覚えの語彙・文法事項
- 文構造
- 問題文と選択肢で「言い換え」られている表現
をチェックして、その印刷したものに書き込み、
1冊当たり、約1~3ヶ月かけて、音読・オーバーラッピング(CD音声に合わせて音読)・シャドウイング(CDに少し遅れて音読)、そして、瞬間英作文(和文英訳)でトレーニングしてきました。
TOEICの勉強をを開始した約4年前から、10冊以上の英語・TOEICに関する勉強指南書を読んで試行錯誤し、910点取った今でも続けている、確実に実力が上がる勉強法です。
特に、瞬間英作文はここ最近やり始めたとこなのですが、非常に時間対効果の高いトレーニングだと感じています。この効果にもっと早く気づいていたら、絶対にもっと早く900点台に到達できていたと思います。それくらい素晴らしいトレーニングなので、ぜひ取り入れてみて下さい。
「瞬間英作文とはなんぞや?」という方は、次の記事を参照してみて下さい。
TOEICにも効果抜群!瞬間英作文
話を戻します(^_^ゞ
以上のトレーニングで、完成度9割をめざして下さい。
完成度9割というのは、解けない問題、聞いた瞬間に分からない語彙、読んだ瞬間に分からない語彙が1割くらいになるまでやるということです。
現時点で完璧をめざす必要はないです。
そもそも、完璧の定義って難しいと思うんですよ。何を持ってして完璧というのか。僕も完璧と言える模試・問題集は今でもないですよ。どれも「抜け」があります。それでも910点取れます。
それに、1冊のテキストを1~2ヶ月やり込むのって、初心者の方にはかなりハードだと思うんです。
また、「模試は一度やり込んだら終わり」ではなく、テスト前にも再度解き直しますし、しばらく経って、自分が上達したら、またトレーニングし直す時期がくるんですよね。模試や問題集ってそんなもんです。
ですので、今はとりあえず、9割をめざして下さい(・∀・)b
著 者 | 神崎正哉 |
対 象 | TOEIC初心者向け |
特 徴 | TOEIC初心者向けの 易しい問題で作られた模試 |
音 声 | CD付き しかも、リーディング音声が 出版社サイトからダウンロード可 |
オススメ度 | ★★★★★ |
TOEICを90回以上受け続けてきておられる、TOEIC満点講師、神崎正哉先生の、初心者向けの模試。
TOEICの本番に近い模試は、初心者には非常に難しいため、通常よりも易しい問題で構成されているのが特長。「いきなり難しいのはちょっと…」という方にはオススメ。
出版社のサイトのこのページに、詳しい説明書きとリーディングパートの音声無料ダウンロードがあります!
著 者 | ヒロ前田 |
対 象 | TOEICトータル500点以上 |
特 徴 | 本試験に非常に近い 不正解の選択肢が不正解になる理由が分かる TEST 3は音声が速くて高地トレーニングになる |
音 声 | CD付き |
ナレーターは全員聞き取りやすい TEST 1→2→3ごとに速い読み上げになる | |
オススメ度 | ★★★★★ |
問題の質 | ★★★★★ |
解 説 | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★★ |
上述のTOEIC講師・ヒロ前田先生の最新の模試。
僕が900点台に到達するのに、もっとも貢献してくれた模試です。
難易度は、最新のTOEICに近いですが、テストが3つ付いており、模試の難易度が徐々に上がっていくようになっています。
特長としては、「不正解の選択肢の説明」の解説が非常に丁寧で、勉強の仕方の記載もあります。「どうせやらないといけないなら、最初から可能な限り本番に近い模試でトレーニングしたい」という方にはお薦め。
値段は公式問題集並に高いですが、公式問題集に負けない質の高さと、公式問題集よりも丁寧な解説が売りだと思います。
使いやすさを「★4つ」にしたのは、人によっては「本のサイズが大きくて勉強しにくい」と感じられる方がおられるからです。個人的には、この大きさが、本番に近いフォント・レイアウトでいいと感じています。
「TOEIC900点を狙う人に欠かせない模試「究極の模試」」のレビューもお読み下さい。
出版社サイトで、この本の特長(あまり多くはないですが)と、前田先生のインタビュー動画、そして模試を解き終わった後の復習用音声レクチャーのダウンロードもできます!
著 者 | 花田徹也 |
対 象 | 全レベル |
特 徴 | 本番に非常に近い コンパクトでリーズナブルな模試 |
音 声 | CD付き(ただしMP3) |
ナレーターは全員聞き取りやすい 音声は若干ゆっくりめ | |
オススメ度 | ★★★★★ |
問題の質 | ★★★★★ |
解 説 | ★★★★ |
使いやすさ | ★★★★ |
僕の730点・800点ゲット貢献本です。
TOEIC特化型の塾「花田塾」を経営されている花田徹也先生の模試です。TOEICで鬼のように売れている、文法特急シリーズの著者でもあります。2012年の4月、僕はわざわざ、大阪から東京のセミナーを受けに行ったことがあるくらい、信頼しているTOEIC講師です。
英文や問題の質が非常に高いです。ナレーターも英米ともにクセがなく聞き取りやすいです。
2011年2月に出た模試なので、最新(2012年10月)のTOEICに比べると、全体的にほんの少しですが易しめです。ただ、ここに記載の他の模試と比べると、コンパクトなので持ち運びやすく、解答・解説冊子も勉強しやすく考慮されています。
ただ、コンパクトな分、文字が小さくて少し見にくいという欠点はあります。
TOEICと言えば「公式問題集」だけど?
TOEICの問題集と言えば、「公式問題集」ですよね。出版社 | ETS |
対 象 | 全レベル |
特 徴 | TOEICの主催者が作った模試 ただし解説はちょっと微妙 |
音 声 | CD付き |
本番とほぼ同じナレーター | |
オススメ度 | ★★★★★ |
問題の質 | ★★★★★ |
解 説 | ★★★ |
使いやすさ | ★★★ |
ただ、TOEIC初心者・英語初心者の方が、1冊目に買う模試としては、個人的にはあまりおすすめしません。
1冊目にやってはいけないというほどのものではないのですが、
「公式問題集」は解説があまり丁寧ではなく、解き方のテクニックも説明されてはいないので、1冊目にやる模試は、解説や解き方のテクニックが丁寧に記載されている模試から選んだ方がいいのではないかと思うんです。
上述の「究極の模試」などは、難易度は本番に近いため、初心者の方には、難しいかもしれないですが、解説の部分に、問題の解き方のヒントや勉強法についての話がたくさんあるので、それがとてもプラスになると思うんです。僕もプラスになってますから。でもそういった内容は、公式問題集にはないんです。
ですが、「公式問題集」の英文、Part 3・4・7の話のストーリー、使われる語彙、問題の雰囲気は、本試験に最も近いので、2冊目や3冊目にぜひトライする模試だと思います。
また、公式問題集Vol.1・2は最近のTOEICの傾向からするとちょっと古いので、Vol.5とVol.4 (難しめ)がおすすめです。
Vol,3もやってもいいのですが、Vol.4・5と「究極の模試」「超リアル模試」をきちんとやり終えたら、おそらく800点~900点にいきますし、1~2年後には、またTOEICも内容が少し変わっていて、その傾向に合った模試がどこかの出版社から出るはずですし、もしかしたら、そのとき、Vol.6が出てるかもしれないです。
ただ、すでにVol.3を持っている人はやっていいと思います。特に、Vol.3のTEST 2はいいと言われています。
初心者は「how」よりも「how much」が大切
以前、TOEIC講師のヒロ前田先生のセミナーに参加したとき、初心者にとっては、howよりもhow muchが大切です。
つまり、「どうやったか?」「どのような問題集をやったか?」以上に、「どれくらいやったか?」が重要。
今もし、あなた伸び悩んでいるのであれば、勉強する時間やトレーニングする回数を増やして下さい。
といったようなことを仰られていました。
※正確に覚えていませんが、だいたい合ってると思います(^_^ゞ
今では、この言葉の意味がよく分かります。
というわけで、初心者の方は、まず量をこなして下さい。初心者にとっては「質より量」です。
僕は模試2冊分の特にPart 3・4・7をひたすら音読・オーバーラッピング(CDに合わせて音読)
730点を超えてきたら、問題集の選び方はかなり慎重になった方がいいですが、730点超えるまでは、今発売されているどの模試・問題集でも、それなりに実力は伸びるはずなんです。
多少、TOEICの傾向にズレていたとしても、きちんと音読などのトレーニングをすれば、英語力は伸びるので、TOEICの点数も上がります。
逆に、TOEIC初心者の方が、どんなに定評のある模試・問題集を買ったとしても、1回解いただけでは、たいして何も身につきません。
英語はスポーツと同じで、習ったことを無意識にできるようにするために、何度も聴く・読む・解くトレーニングが非常に重要です。
というわけで、勉強法についての記事をご覧になりたい方は、次の記事へGO!
TOEIC初級者が600点を取るための勉強法

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