英語初~中級者の多読に最適なニュース&読み物サイト5選

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対象:英検学習者/英語ニュースを読めるようになりたい/多読したい
レベル:TOEIC R400点英検2級以上 
読了:約11分(6512字) 
公開:2017-04/26 
更新:2019-03/24 全体的に加筆・修正 
関連:多聴多読 - 効果 - 注意点 - NHK WORLD TV - ニュース&読み物サイト - 便利なChrome拡張機能
Image by ニュースで英語術

2016年頃に、英語「超」上級者は例外なく多聴多読しているということに気づいてから、多聴多読を始めることにしました。

多読ワールドでは、やさしい語彙で書かれたGraded Readers(語彙制限本)を読むのが鉄板ですが、読みたい本(約40万語)はたいてい読んでしまったんですよね。あと、語彙制限本って高いなと(笑)

そこで、2017年04月から、reading material sites (読み物系のサイト)やニュースサイトで多読していくことにしました。2019年03月現在、上述した語彙制限本で読んだ語数も合わせると、213万語を超えました。

そんなわけでこの記事では、多読初~中級者にお勧めなサイトをまとめてみました。
 

日本語訳のあるニュースサイト

「ニュースで英語術」

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ニュースで英語術
◆ 1記事当たりの語数:110~170 words
◆ 更新頻度:月~金の週5回
● 日本のニュースが多い(→ 理解しやすい)
● 日本語訳がある(→ 正確に理解できる)
● 英文の解説がある(→ 文法力&読解力向上)
● 音声が聴ける(→ リスニング力向上)
● 背景知識も身につく


もし「英語ニュースを読めるようにしたいんだけど、どの素材をやったらいい?」と聞かれたら、2019年現在、この「ニュースで英語術」がイチオシです。

理由は、日本語訳・語注があることに加えて、1文1文に英文の解説があるからです。

各記事の下段にある「センテンスごとに学ぶ」をクリックすると、1文毎に、日本語訳・語注・文の解説を読むことができるページに移動します。

そのニュースの背景の解説、語句の解説、また、記事にもよりますが、代名詞が何を指しているのかとか、動詞の語法といった文法の解説もあったりします。

この数年、読んでいなかったのですが、最近あらためて読んでみたら、「ネイティブ向けの英語オンリーのニュース記事を読んでいるだけ」では身につかない知識が得られると感じたので、再度「毎日読むサイト」リストに加えることにしました。


あと、英文や語彙の発音が聴けるのも非常にありがたいなと。
僕はPC版Chromeの拡張機能「Weblioポップアップ英和辞典」を使っているので、英語サイトを読んでいて気になった単語の発音はすぐに確認できるのですが、それでも限界があるんですよね。


ちなみに、この「ニュースで英語術」の元記事は「NHK WORLD」のニュースからです。

自分の感覚では、この後ご紹介する他のニュースサイトの記事は、どちらかと言うと「読み物」感が強いんですよね。だからこの記事のタイトルにも「読み物サイト」と入れました。

それに比べて、「ニュースで英語術」の記事は「ニュース」感が強いので、ニュースによく使われる語彙やフレーズの割合が多いと感じています。


あと、「ニュースで英語術」の勉強のやり方については、少し古い記事になりますが、「「ニュースで英会話」をお勧めする5つの理由と勉強のやり方」で詳しくまとめてあるのでぜひ。


「DMM英会話 デイリーニュース」

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DMM英会話 デイリーニュース
◆ 1記事当たりの語数:200~300 words
◆ 更新頻度:1日3記事
● 「Intermediate」レベルの記事は日本語訳付き
● 難易度の高い語彙には語注がある
● 日本のニュースが多い(→ 理解しやすい)
● 世界のいろんなニュースが読める


オンライン英会話スクールの1つである「DMM英会話」が無料で提供している「DMM英会話 デイリーニュース」です。

「Advanced」「Proficient」のレベルの記事には付いてないのですが、「Intermediate」の記事には、日本語訳が付いています

また、ニュース記事に入る前に、語句をあらかじめ確認しておけるのもいいなと。発音記号と例文もあるのも親切。

ちなみに、「Intermediate」レベルの記事は、オリジナルのものもありますが、後述するニュースサイト「VOA Learning English」や他のサイトからのものもあります。「Advanced~Proficient」は、オリジナルと「VOA News」からです。どちらも、編集されて短くなっています。


オンライン英会話自体は、受け放題の「ネイティブキャンプ」を利用していますが、ネイティブキャンプのニュースはアイキャッチの画像がないので内容をパッとイメージしづらく、どうも読む気がおきないんですよね(笑)

ただの僕の主観かもしれないですが、「DMM英会話 デイリーニュース」は、サイトのデザインとアイキャッチ画像の写真のセンスが良く記事も面白いものが多いんでよね。ソースは同じVOA LEだったりするので、タイトルの付け方も一因かも。


2018年は、この後ご紹介する「Newsela」「VOA Learning English」を中心に読んでいたのですが、2019年は「DMM英会話デイリーニュース」「ニュースで英語術」と、ネット上で興味を持った記事を読むようにしています。

日本語訳があるというのもありますが、今はNewselaやVOA LEの比較的長い記事を数本読むよりも、短い記事で世界のいろんなニュースをたくさん読みたいんですよね。

逆に、1本を深く掘り下げた記事を読みたいという方は、次にご紹介するNewselaとVOA LEをお勧めします。



その他おすすめのニュース・読み物サイト


次は、日本語訳はないですが、学生や英語学習者向けにやさしめの語彙で書かれてあるサイトをご紹介。

とは言え、多読目的であれば、TOEICリーディング400点以上英検準1級はあったほうがいいかなと。

でないと、辞書を引く回数が多くて疲れるんですよね(˜∀˜;)←昔を思い出す
逆に、辞書を引かずに飛ばし読みばかりしていると、正確に読める読解力は向上しにくいんですよね。

【参考】多聴多読を200万語やったので注意点をまとめてみた

「VOA Learning English」

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VOA Learning English
◆ 1記事当たりの語数:300~1100 words
◆ 更新頻度:1日4記事
● 難めの語彙が少なく読みやすい
● 音声が聴ける(かなりゆっくり)
● 語注がある(英語)

この記事でご紹介している他のサイトと比べると、「VOA Learning English」は難しめの語彙の割合が少なく、英文が非常に読みやすいと感じています。英検準1級を持っている人はかなりサクサク速く読めるはず。

アメリカの時事、歴史、文化を学ぶことができるニュースサイトで、「Health & Lifestyle」「Education」と、アメリカの文化や慣習に焦点を当てた「American Mosaic」が、個人的にはお気に入りです。

英語を勉強しているとよく思うことですが、他国の時事や文化を知ることで、母国の長所と短所を客観的に見ることができるなと。

また、VOAには音声も一応あるのですが、かなりゆっくりなので、ある程度聞き取れる人にとっては物足りないんですよね。もう少し速いバージョンもあればいいのにな。


2018年頃によく読んでいたのですが、上述したように「VOA Learning English」はアメリカのニュースがメインなのと、「DMM英会話 デイリーニュース」でVOA LEの短い版が読めるので、最近は直接読まなくなりました。

ただ、1記事当たり300~500 wordsくらいのものが多く、長いものは1000 wordsを超えるので、読み応えがあって面白いです。そういう意味では、英文がある程度読めるようになってきた中級者の多読に最適かと。


「Newsela」

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Newsela
◆ 1記事あたりの語数:400~1000 words
◆ 更新頻度:1日9記事(土日を除く)
● 英文の難易度を選べる
● 語数が表示されてある
● 確認テストがある

他のサイトも、一応英文の難易度に応じてレベル分けされているのですが、この「Newsela」は、1つの記事が、英文の難易度を表す「Lexile指数」によって分かれています。

つまり、自分の読解力に応じて、英文の難易度を選べるわけです。

Lexile指数(難易度)が低い記事に出てくる、難しい言葉には説明がついているのも親切だなと。

ただ、最も易しい300~400L台の記事でも、そこそこ難しい語彙は出てくるので、多読するならTOEIC 800点(R400点)か英検2級~準1級はあったほうがいいかもしれません。

僕のレベル(TOEIC 900&英検準1級)だと、「1000L」だと難易度の高い語彙や句動詞・慣用句が多く、辞書なしではちょっと厳しく、読むのも時間がかかるので多読ではなくなりますね。

また、上述した「VOA Learning English」同様、さまざまなジャンルの記事があり、どれも非常に興味深いです。

難点としては、無料ではあるものの登録が必要な点と、いちいちログインしないといけない点です。


2019年はリスニングの時間を増やすために、リーディングに割く時間を減らすことにしました。毎日3000語読んでいたのを、毎日2000語に。

上述したように、今は世界のいろんなニュースや自分が興味を持った記事を読みたいので、長い記事が多いNewselaはあまり読まなくなりました。

ですが、VOA LE同様、Newselaはいろいろ考えさせられる興味深い記事がたくさん読めるので、中級者の方にお勧めです。

Newselaについては、次の記事で詳しくまとめたのでぜひ!

【参考】多読に最適な英語ニュースサイト「Newsela」


「Breaking News English」

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Breaking News English
◆ 1記事当たりの語数:200~250 words
◆ 更新頻度:2日に1回
● 音声が聴ける(イギリスとアメリカ)
● 難易度別に分かれている
● イギリス英語

英文がLevel別に分かれていて、「Level 0」は初級者でもかなり読みやすいと思いますが、「Level 6」は難しい語彙がチラホラあります。

サイトの「Listen」→「North American & British English」で、イギリス人とアメリカ人ナレーターの音声が無料でダウンロードできるので、イギリス発音に慣れたい人に最適。音声のスピードは5段階から選べますが、速い音声と遅い音声は、編集されている感じでちょっと違和感があります(笑)

更新頻度は2日に1回ですが、過去記事が大量にあるので、初級者は過去記事も含めて、1日1記事読んでいくといいと思います。

アクティビティがけっこう充実しているので、興味ある人にはいいと思います。今の僕は1記事でも多く読みたいので、アクティビティはやっていません。



こんな人におすすめ


英語ニュース記事で勉強するのに向いている方を挙げておきます。

もちろん、最終的には「自分はどういう英語力を身につけたいのか?」が大事なので、「英語ニュースを読めるようにするのが、自分の最優先事項!」なのであればこの限りではありません(・∀・)b


● 日常会話に少し慣れてきた人

オンライン英会話で、自己紹介+αが話せるようになってきた人で、ディスカッションできるようになりたい方にお勧めだと思います。

もしまだ自己紹介+αが厳しいレベルなのであれば、先に【 瞬間英作文 】などで、中学レベルの文法と語彙で話せるスピーキング力を身につけてからトライしたほうがいいと思います。

【参考】オンライン英会話 初心者が撃沈しないために準備すべき5つのこと


ただ、英語ニュースは、基本的にフォーマルな英語で構成されているため、カジュアルなスピーキング力(会話でよく使う表現や文法)が身につきにくいと感じています。

今の僕はカジュアルな会話力を身につけることを重視しているので、リーディングに割く時間は少なめにし、ネイティブポッドキャストの「Speak UP Radio」、ドラマ「Friends」、洋画「Zootopia」など、会話系の素材で精聴&多聴しています。

【参考】スピーキングを伸ばしたいなら「聞く」時間を増やすべき5つの理由


● 英検を勉強する人

英語ニュース素材は、英検との親和性は高いです。

少しでも早く英検準1級に合格したいのであれば、英検の過去問を中心勉強したほうがいいと思いますが、そこまで急いでいない人や、準1級にすでに受かっていて「多読」していきたい人にはお勧めだと思います。


逆に、現在の最優先事項がTOEIC 900点なのであれば、英語ニュースで勉強するよりも、『公式問題集や信頼できるTOEIC対策本で勉強したほうが時間対効果は高いと考えています。

英語ニュースの英文と、TOEICに出てくる文書って、あんまり被っていないんですよね。

英語ニュースには、TOEICに出ない語彙がたくさん出てきますし、逆にTOEIC高得点に必要だけど、英語ニュースには出てこない語彙もたくさんあるので、スコアを急ぐ方にはあまりお勧めではありません。

現在TOEICのリーディングが300点未満なのであれば、ニュースを読むことで400点くらいまでいけるかもしれないですが、時間対効果を考えるとあまり効率的とは言えないかなと。



日本語訳があるサイトをお勧めする理由

ホントにきちんと読めているのか?

200万語読んだことで、読むスピードは上がったと思うのですが、同時に、


● 理解できない箇所は、無意識のうちにけっこう飛ばし読みしている
● 読み間違いをしている箇所も意外と多い


ことにも気づいてきました。これはいかんなと。

もちろん、PC版でWeb上のサイトを読んでいると「Weblioポップアップ英和辞典」などで、単語や熟語は瞬時に調べられるので問題ないのですが、「この英文、知ってる単語ばかりだけど、いまいち意味が理解できない」という箇所が少なからずあるんですよね。

上述したように、飛ばし読みが多ければ多いほど、読解力は上がりにくくなります。もし1,000万語読んだとしても、10%も飛ばし読みをしていたら、実質900万語しか読んでないのと同じですよね。


飛ばし読みが多い
→ 今の読解力で「読めるところ」しか読まなくなる
→ 「読めないところ」を読めるようにはなりにくい
読解力が向上しにくい


【参考】多聴多読を200万語やったので注意点をまとめてみた


日本語訳のあるマテリアルのメリット

日本語訳があると、次の2つのメリットがあります。


(1) 理解できなかった英文に出会ったとき、日本語訳を参考にすることで、理解できなかった原因を格段に特定しやすくなる
(2) 自分の読み間違いに気づける


僕が韓国産のTOEIC本を買うのに消極的なのも同じ理由です。コスパの良さは韓国産に軍配が上がると思います。

ですが、日本語訳を参考にできないのは痛いんですよね。間違えた問題や、理解できなかった英文のその原因をきちんと分析できなければ、近い将来、また同じミスをしてしまいます。

それって意味ないなと。

だって、「できないこと」をできるようにするからこそ上達するわけですよ。


(フィギュア)スケート選手を対象とした研究で、一流選手ではない人たちは自分がすでに「できる」ジャンプに多くの時間をつぎ込んでいることがわかった。

一方、トップレベルの選手は自分が「できない」ジャンプにより多くの時間を費やしていた。(P. 260~261)




そんなわけで、リーディングの「正確さ」向上のために、上述した日本語訳のある「ニュースで英語術」と「DMM英会話 デイリーニュース」も読むようにしています。

特に、英文を読むのが苦手な方は、精読を並行してやることをお勧めします。

【参考】リーディング苦手な人は「精読」で道が開ける!


関連:多聴多読 - 効果 - 注意点 - NHK WORLD TV - ニュース&読み物サイト - 便利なChrome拡張機能

 
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